JP3011009B2 - 自走式疵取り装置 - Google Patents

自走式疵取り装置

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JP3011009B2 JP3049294A JP3049294A JP3011009B2 JP 3011009 B2 JP3011009 B2 JP 3011009B2 JP 3049294 A JP3049294 A JP 3049294A JP 3049294 A JP3049294 A JP 3049294A JP 3011009 B2 JP3011009 B2 JP 3011009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚板鋼材の表面に分散
して存在する疵の手入を自動的に行う自走式疵取り装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厚板鋼材表面に存在する疵手入れ装置の
自動化に関する技術には、例えば、特開昭51−589
88号公報や特開昭52−111093号公報に示すよ
うに、厚板鋼材の両側にレール等のリニアスライド装置
を敷設し、このガイドに沿って厚板の圧延方向(長手方
向)を走行する台車に、幅方向に移動可能なスライダに
1つ又は複数の研削装置を設けた門型研削装置がある。
【0003】また、例えば、特開昭62−124864
号公報にみられるように、事前に厚板鋼材表面の疵位置
を有線を経由して研削装置に入力し、その位置情報のも
とに研削装置を移動させて疵の研削手入を行う自走式表
面疵手入れ装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の門型研削装置
は、装置全体が大型になり、しかも、既存の工場のレイ
アウトを含めたきわめて大掛りな投資を必要とする。
【0005】また、自走式表面疵手入れ装置は、装置自
体を小型化することができるが、次のような問題があ
る。 (1)事前に疵位置を入力する必要があるため、疵手入
れ装置への位置情報及び疵深さ情報の事前計測とその入
力作業などの付随作業を必要とする。 (2)疵研削においてぼかし研削を行うことができな
い。
【0006】(3)疵研削の1行程ごとに装置の姿勢が
傾くため、その都度補正をしなければならず、しかも、
その補正が車輪の昇降を伴なうので補正に時間がかか
り、1つの疵当りの研削時間が長くかかる。 (4)装置を疵位置に導く必要性から、厚板鋼材の長手
方向に敷設される台車と軌道レールが必要になり、その
付帯作業が発生する。そして、疵位置情報の精度は、こ
の台車用軌道レールの敷設時精度の影響を受けるため、
厚板サイズの変更や厚板反転時、あるいは新らしい厚板
ごとに設置する必要があり、きわめて煩雑な作業を伴
う。 (5)さらに、研削中に経時変化する砥石研削能力に対
する補正がなく、疵深さに対する研削制御に対してその
対策もない。
【0007】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、構成及び取扱いが簡単で小型化でき、その上
厚板鋼板の表面に分散して存在する疵を短時間で高精度
に手入れすることのできる自走式疵取り装置を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自走式疵取
り装置は、 (I)厚板鋼材表面の疵に対して事前に疵の程度に合わ
せて付けられた疵マークを、該疵マークの大きさからそ
れを研削範囲として認識する機能、前記疵マークを装置
本体の現在位置からの相対位置として認識する機能、及
び前記厚板鋼材のエッジを検出して装置本体の姿勢、位
置等を認識する機能を有する誘導画像処理装置と、 (II)この誘導画像処理装置が搭載され、厚板圧延方向
に対して装置本体の姿勢を平行に保ちつつ前記認識され
た複数の疵マーク位置まで移動する走行台車と、 (III )該走行台車に設けられ、前記疵マークを読取っ
て研削条件を認識する画像処理装置と、 (IV)前記走行台車の中央部に設けられ、X,Y,Z軸
方向に移動可能に取付けられたリニアスライド機構とグ
ラインダ押付圧力制御機構とを有する主疵用研削装置
と、 (V)前記走行台車の前部に設けられ、厚板鋼材のコー
ナ部及び前記主疵用研削装置の死角範囲の研削を行う前
置研削装置とからなるものである。
【0009】また、上記自走式疵取り装置において、主
疵用研削装置の近傍に、砥石の目詰り除去用のドレッサ
装置を設けたものである。さらに、上記の自走式疵取り
装置において、電源供給用のケーブルフィーダを付設し
たものである。
【0010】
【作用】誘導画像処理装置は、CCDカメラで厚板鋼材
の表面前方の状況を画像処理して疵マークを認識し、か
つ、厚板鋼材のエッジラインを抽出して、制御装置によ
りCCDカメラ視野内に点在する疵マーク図形位置の地
図を作成する。制御装置はすべての図形に対して属性を
計算し、その属性データから全図形を、厚板鋼材の長手
方向の左右両端エッジ図形、疵マーク図形、厚板鋼材の
始端、終端エッジ図形等の各種図形に分離認識する。
【0011】走行台車は厚板鋼材上の板幅のほぼ中央部
にセットされ、前記分離認識した図形データをもとに、
前進する。そして、疵マークを発見すると最短位置にあ
る疵マーク位置まで前進し、停止する。ついで、CCD
カメラからなる画像処理装置により疵マークを画像で取
込み、その深さを決定する。そして、主疵用研削装置に
よりグラインダをX,Y方向に移動させると共に、押つ
け機構により砥石をZ方向に移動させて厚板鋼材に押付
け、グラインダを疵マークに対応してX,Y,Z方向に
相対移動させて疵のボカシ研削を行う。また、主疵用研
削装置で研削できない研削死角領域は、走行台車の前部
に設けた前置研削装置で研削する。
【0012】ドレッサ装置を設けた場合は、主疵用研削
装置のグラインダの砥石が目詰りしたときは、グライン
ダをドレッサ側に退避させて砥石目のドレッシングを行
う。
【0013】大容量のグラインダに給電するキャブタイ
ヤケーブルは、重量が大でかつ長いため、厚板鋼板上を
引きずったり、ケーブルが装置にからんだりする。これ
を防止するため、ケーブルフィーダを付設して高所から
自走式疵取り装置に給電する。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1は本発明に係る自走式疵取り装置の第1の実施例の
概要を示す斜視図、図2はその正面図、図3は底面図で
ある。図において、1は自走式疵取り装置で、走行台車
2の下面には全方向移動機構3が設けられている。この
全方向移動機構3は、図3に示すように、前車輪5a,
5b、車輪駆動機構7a、操舵機構8a及びこれら車輪
駆動機構7aと操舵機構8aの出力を前車輪5a,5b
に伝達する伝達機構9a,9bとからなる前部車輪機構
4aと、後車輪6a,6b、車輪駆動機構7b、操舵機
構8b及び伝達機構9c,9dとからなる後部車輪機構
4bとにより構成されている。
【0015】伝達機構9a〜9dは図4に示すように、
歯車11と一体的に構成された動力伝達筒10と、軸受
を介して動力伝達筒10内に回転可能に支持され、動力
伝達筒10外において歯車13が取付けられた動力伝達
軸12と、動力伝達筒10内において動力伝達軸12に
固定された傘歯車14と、動力伝達軸12と直交して設
けられ、一端に傘歯車14と噛合う傘歯車15を有し、
他端に動力伝達筒10外において車輪5aが取付けられ
た回転軸16とからなり、歯車13は車輪駆動機構7a
に連結された歯車17と噛合い、歯車11は操舵機構8
aに連結された歯車18と噛合っている。したがって、
操舵角速度と駆動速度は、動力伝達軸12と車輪5aの
距離r1 と車輪5aの半径r2 との比と、傘歯車14と
15のギア比が同じ場合、互いに干渉せずに車輪5a,
5b,6a,6bに伝達することができる。
【0016】上述のように操舵系は、前部車輪機構4a
と後部車輪機構4bにそれぞれ独立して操舵機構8a,
8bが装備されており、各左右の車輪5aと5b、6a
と6bは同位相で制御される。なお、操舵機構を全車輪
5a,5b,6a,6bにそれぞれ1個ずつ計4個装備
し、全車輪5a,5b,6a,6bがそれぞれ独立の操
舵角を設定しうるようにしてもよい。
【0017】図3の全方向移動機構3により、例えば、
図5(a)に示すように、前輪操舵角と後輪操舵角を同
位相で動作させると、操舵を行なっても走行台車2の姿
勢はほとんど変化しないため、車体の姿勢を保ちつつ走
行台車2を操舵角方向に移動させることができる(全方
向移動モード)。また、図5(b),(c)に示すよう
に、必要により前輪5a,5bと後輪6a,6bの操舵
角を変えて走行台車2の姿勢等を制御することもできる
(自動車モード/旋回モード)。
【0018】車輪駆動機構7a,7bは前部車輪機構4
a及び後部車輪機構4bにそれぞれ1個装備しており、
前後の車輪駆動機構7a,7bは同期制御される。前部
車輪機構4a及び後部車輪機構4bは左右の車輪5a,
5b,6a,6bがともに駆動されるが、必要に応じ
て、左右の車輪5aと5b、6aと6bをクラッチによ
り切り離し、前後対角の位置の片側の車輪のみ駆動する
ようにしてもよい。なお、本発明に係る自走式疵取り装
置は、厚板(最大厚さ80mm)に乗上げるため、厚板
段差乗り越えのために車輪5a,5b,6a,6bの外
周には複数個の溝19が設けられており、この溝19に
厚板のエッジを引掛けて段差を乗越え、走行台車2ごと
厚板上に乗上げられるようになっている。
【0019】再び図1、図2において、21は走行台車
2のほぼ中央部において、X,Y,Z方向に移動可能に
設置されたリニアスライド機構、22はリニアスライド
機構21に装着された主グラインダ、23は例えばボー
ルねじを利用したグラインダ押付け機構で、これらによ
り主疵用研削装置20を構成している。25は走行台車
2の前面側に設けられた前置研削装置で、X,Z方向に
移動可能なリニアスライド機構26、グラインダ27及
びグラインダ押付け機構28からなっている。
【0020】30a,30bは走行台車2の前面両側に
取付けられた照明灯、31は走行台車2上に搭載された
制御装置、32は電源給電部、35a,35b,35c
は誘導画像処理装置を構成する前方誘導用CCDカメラ
(以下前方CCDカメラという)。36は主疵用研削装
置20の上方に設置された画像処理装置を構成する疵マ
ーク認識用CCDカメラ(以下疵マークCCDカメラと
いう)である。なお、37は主グラインダ22の反対側
端部において、走行台車2の下面に取付けられたドレッ
サ装置で、走行台車2に回動可能に装着されたリンク機
構38、その先端部に装着されたドレッサ用ブリックス
39及びリンク機構38の駆動モータ40から構成され
ており、不使用時は矢印a方向に回動して退避させるよ
うになっている。
【0021】次に、図6〜図10を参照して本発明装置
の疵手入れ作業の誘導制御及び研削作業について説明す
る。
【0022】[画像認識処理作業]本発明に係る自走式
疵取り装置1(以下、本装置という)の最前部には、前
方CCDカメラ35a〜35cと、照明灯30a,30
bが取付けられており、この前方CCDカメラ35a〜
35cで前方の状況を画像処理することにより、厚板T
の表面上の移動目標点(この場合は、あらかじめ疵の程
度にあわせて付けられた疵マーク)を認識し、かつ、厚
板Tのエッジラインを抽出して、本装置1に設けられて
いる制御装置31により、前方CCDカメラ35a〜3
5cの視野内の厚板表面に点在する疵マーク図形位置の
地図を作成する。
【0023】制御装置31は、前方CCDカメラ35a
〜35cで前方の状態を画像データとして取込み、取込
んだ画像データを特長抽出のため、全画像に対して微分
処理を施す。そして、微分処理された画像に対して特定
シキイ値で2値化処理し、2値化後の画像データを図形
として認識する。そのすべての図形に対して属性(図形
重心座標、端点座標、長さ、面積、傾き、形状、パター
ン等)を計算する。その属性データから、予め決められ
たルールにより、全図形を、厚板Tの長手方向の左右両
端エッジ図形、疵マーク図形、厚板始端エッジ図形、厚
板終端エッジ図形等の各種図形に分離認識する。
【0024】[板乗り上げ及び疵発見行動]走行台車2
は、疵手入れヤードに置かれた厚板Tの端部へマニュア
ル操作により誘導する(図9)。なお、事前に厚板Tの
厚さ、幅、長手方向などの情報を制御装置31に送信
し、記憶させておく(但し、本発明装置は、前述のよう
に2値化した図形から、厚板Tの長さ、幅等は画像処理
又は変位センサ等により手入作業行動中に計測するの
で、これらのデータを事前に記憶させておく必然性はな
い)。そして、マニュアル操作により、走行台車2を厚
板Tの端部近傍まで移動し、ほぼ長手方向と平行な姿勢
で厚板Tの幅のほぼ中央部にセットする(図8、図1
0)。
【0025】ここで、走行台車2を自動運転モードに切
換える(図9)。本装置は、前述のように前方CCDカ
メラ35a〜35cにより前方視野範囲内(前方視野
は、本装置が疵手入れ対象とする厚板全種−例えば最大
板厚4.5m−に対応し、本装置が板幅の中央部に位置
する場合、厚板の長手方向の左右板エッジEを認識でき
るものとする)の画像を認識することができる。そし
て、前述の画像認識処理により厚板始端エッジと、左右
エッジEとを他の図形と分離して認識し、それらのデー
タをもとに前進する。
【0026】前進時には前輪5a,5bの操舵のみを行
ない後輪6a,6bの操舵は行なわず(以下自動車モー
ドという)、厚板長手方向の左右のエッジラインEの何
れか一方のエッジラインの傾きに合わせて、本装置1の
姿勢を制御する(図8、図9)。ついで、厚板Tの始端
エッジから厚板T上に乗上げる。そして、自動走行開始
位置で厚板始端エッジまでの距離に、さらに、本装置1
が厚板Tに乗上げできるまでの距離などから決定された
所定の計画距離を、車輪に取付けたエンコーダ(図示せ
ず)で管理しながら前進する。本装置1が完全に厚板T
上に乗上げたかどうかは、装置後輪6a,6bの後方に
取付けられた接触変位計(図示せず)により、走行台車
2を前後に繰返し移動させて確認動作を行うとともに、
厚板手入作業の開始位置を確認する。
【0027】次に、走行台車2を微速前進(走行10m
/min以下)させ、再び前方CCDカメラ35a〜3
5cにより視野範囲内の画像を認識し、前述の処理によ
り各図形を認識する。この処理で以下の特性データを処
理する(図9、図10)。 (1)視野中心位置を本装置の中心線上の点とし、これ
を基準にして視野基準中心位置0からの板エッジライン
Eまでの距離(左右のエッジラインを認識していれば両
方)を認識する。 (2)板エッジラインEの傾きから本装置の姿勢を認識
する。
【0028】上記2つのデータにより、自動車モード、
全方向移動モード及び旋回移動モードにより、本装置を
厚板中央部O及びエッジ部Eと平行になるように姿勢を
制御しながら前進する。以後この動作を疵マーク発見ま
で繰返す。そして、視野内に疵マークを発見すると、発
見した疵マークA〜D(図10)のうち、本装置からも
っとも距離が近い疵マークAの位置まで前進する(但
し、視野内に再びその疵マークが入る位置までとす
る)。
【0029】[疵発見後の疵手入れ定型作業パターン−
1]発見してから疵マーク図形の近傍位置までの本装置
の前進行動制御は、車輪に設けたエンコーダにより距離
を制御する。本装置はそのポイントでいったん停止し、
再び画像認識を行ない、疵マーク図形及び板エッジライ
ン図形を分離認識する。そして、疵マーク図形の位置を
本装置の基準点からの相対的な位置(図形重心位置=中
心位置)として認識する。
【0030】このとき、疵マークの端点、長さ、面積、
マーク図形のパターン、傾き等を認識した疵マークへの
移動順番、移動経路などの行動計画立案用のデータと
し、現在の本装置位置と各疵マーク図形A〜Dの位置と
の関係、及び疵マークの大きさ(研削範囲)から、移動
順番(移動経路)を決定する。このときの、本装置の疵
マーク方向への移動動作は、本装置と板エッジラインと
の平行姿勢を保ちつつ移動する全方向移動モードで行
う。
【0031】経路決定後、本装置は疵マークの第1目標
Aに移動する。移動目標までの操舵角度及び移動距離を
計算し、操舵軸及び駆動軸に設けたエンコーダにより目
標方向に前後車輪とも操舵する。そして、操舵角を固定
し、そのままの状態で駆動軸を所定の距離だけ回転させ
る。全方向移動モードでは、常に次の移動目標に操舵を
合わせて移動するというように、2点間の移動に帰結さ
せる。
【0032】移動目標に到達したときは後述の疵手入れ
動作を行ない、ついで、その位置から次の疵マークの目
標B位置まで移動する。この一連の動作は、行動経路を
決定したときに視野内に存在したすべての疵マーク図形
(A〜D)への移動が完了するまで繰り返し行う。そし
て、最後の移動目標(D)到達後、再び厚板中央部に板
エッジと平行を保ちつつ移動する。そのときの位置は、
前回の行動計画を樹てたときの視野の長手方向の境界端
(視野の境界位置)の厚板中央位置である。その後は再
び疵発見動作に戻り、厚板中央部を前進する。そして、
疵マークを発見したならば、上述の疵手入れ定型行動パ
ターン−1を繰り返す。
【0033】[疵手入れ定型行動パターン−1における
特殊行動]疵手入れ行動パターン−1の動作のうち、次
の疵マークに対しては、本装置の行動計画に対して別の
動作が付帯されるものとする。まず、疵マークの内中心
位置が板エッジEに近いものは、これをスキップする。
また、疵マーク図形の属性計算データから、本装置が搭
載する主疵用研削装置20の研削範囲を超える大きなも
のは、疵手入れ作業を数回に分けて行う必要がある。そ
のため、このような大きな疵マーク図形については、1
つの疵マーク図形に対し、研削分割に合わせて複数の移
動目標点を分割設定する。即ち、疵マークから読取った
研削範囲と、本装置搭載の主疵用研削装置20の研削可
能範囲とから判断し、本装置をその大きな疵の最初の研
削開始ポイントに移動して疵手入れ動作を行ない、次
に、その疵の手入れやり残し位置に移動して複数回の研
削により疵手入れを行う。
【0034】[疵手入れ動作及び疵深さ認識画像処理]
本装置が行動計画により決定された疵マークの位置に到
達したのち(到達時には、本装置の中央部に搭載してい
る主疵用研削装置20の研削範囲中央部に移動目標点−
疵マーク位置−がセットされるように、移動目標点は決
められているものとする)、主疵用研削装置20の上部
に取付けられた疵マークCCDカメラ36により疵マー
クを画像で取込み、2値化処理により疵マーク幅を認識
する。そして、認識した疵マーク幅の値から、制御装置
31内に予め入力されている疵マーク幅と疵深さ情報の
テーブルから、認識した疵マークの深さを決定する。
【0035】疵の研削範囲は、前方CCDカメラ35a
〜35bが認識した疵マークの端点間で形成される範囲
を研削範囲とする。研削開始位置及び研削パターンは、
疵マークで示される研削範囲と、疵マーク幅から求めら
れる研削深さとにより、走行台車2の行動計画とともに
研削作業計画として作成される。
【0036】[研削作業]本装置が疵マーク図形に設定
された移動目標点に到達後、本装置に搭載した主疵用研
削装置20により疵手入れ作業を行う。この場合、次の
点を考慮して、各疵マークに対する研削作業計画を樹て
る。 (1)疵マーク図形から認識した疵手入れ深さに合わせ
て研削する。 (2)疵手入れのための研削は、研削境界線を滑らかに
するぼかし研削を行う。 (3)主砥石22aの形状変化(砥石形の減少)及び主
砥石22aの目詰りによる砥粒の研削能率低下に対する
対策を行う。 (4)主疵用研削装置20の可動範囲内の疵手入れ作業
と、範囲外手入れを区別する。
【0037】本装置に搭載の主疵用研削装置20は、次
のようなものである。グラインダ22はオフセット砥石
及びカップ型砥石22aを使用する高周波グラインダ又
は電子グラインダを用いており、その特性は、許容負荷
範囲内では研削時においても主砥石22aの回転数が減
速しないものである(回転数は常に一定)。グラインダ
22の主砥石22aを厚板Tの表面に押しつける押しつ
け機構23は、例えば、図11に示すように、ボールね
じを利用したリニアガイドのような剛性の高いもので、
サーボモータ等で垂直方向(Z軸方向)の高さ位置を制
御しながら主砥石22aを厚板表面に垂直に押付ける。
【0038】このときの押しつけ力はほぼ〜15kg重
程度であり、この押しつけ力が常に一定になるようにグ
ラインダ22の垂直方向位置を制御する。即ち、研削中
にこの押しつけ力又は押しつけ力と相関のあるグライン
ダ状態量(グラインダ負荷電流等)を計測し、グライン
ダ22の高さ位置制御サーボ機構にフィードバックさせ
る。これにより、主砥石22aの径が研削中に減少して
も、その減少分を補正しながら、常にグラインダ22の
押しつけ力を一定に保つことができる。一方、グライン
ダ22の押しつけ力と研削深さはほぼ比例関係にあり、
押しつけ力又は押しつけ力と相関にあるグラインダ状態
量を制御することにより、研削深さを制御することがで
きる。
【0039】主疵用研削装置20を用いたぼかし研削
は、次のような制御によって行う。先ず、グラインダ2
の垂直方向の制御は、グラインダの押しつけ力が一定に
なるように、グラインダ垂直軸方向の位置制御を行う。
【0040】このグラインダ22は、図11に示すよう
に、グランイダ22の垂直方向をZ軸、グラインダ22
の送り方向をX軸、グラインダ22のピッチ方向をY軸
とすると、X軸を研削開始位置(事前に作業計画により
決定されている)よりも手前の位置から動作させ、ちょ
うどグラインダ22が研削開始位置に到達したときに、
主砥石22aが厚板面に接地研削するようにZ軸を下降
させる。そのまま、Z軸を所定速度で所定の研削範囲の
長さ分移動させる。そして、研削終了位置近くでZ軸を
徐々に上昇させ、ちょうど研削終了位置に主砥石22a
が到達したときに、主砥石22aが厚板面から離れて上
昇し、研削終了後もX軸、Z軸とも所定の位置に達する
まで動作する。主砥石22aが厚板Tに接地して研削中
は、所定の押しつけ力でグラインダ22の研削量を制御
するように、Z軸を制御する。
【0041】グラインダ22の押しつけ力が常に一定に
なるようにZ軸を制御すると、単位時間当りの研削量が
一定となる。したがって、X軸の速度を様々なパターン
で制御することにより、研削断面パターンを作り出すこ
とができる。基本的なパターンは、図11に示すような
X軸の一定速度パターン、及び研削開始間際と終了間際
のX軸速度を速くし、X軸作動範囲の中間部で速度を遅
くするパターンがある。このように、X軸とZ軸を制御
することにより、図11に示すように、グラインダ22
の研削開始及び終了時の段差が発生しない研削断面のぼ
かし研削を行うことができる。
【0042】一方、グラインダ22をX軸方向に移動さ
せて研削すると、約10mm〜25mmの幅で研削され
る。このため、ある程度の面積を研削するには、図12
に示すように、所定のピッチPで研削位置をY軸方向に
ずらして研削する必要がある。このとき、ピッチPの間
隔を適当に変化させて研削領域を重ね合わせると、研削
量を制御できる。即ち、本装置搭載の主疵用研削装置2
2は、Y軸方向については次の手順でぼかし研削を行
う。
【0043】グラインダ22のY軸方向の研削開始及び
終了間隙と、研削範囲の中間部分とでピッチPを変化さ
せる。これにより、Y軸方向にも研削境界から研削中心
部にかけて、任意の滑らかな研削形状が形成できる。こ
のとき、グラインダ22の取付け角度を厚板表面から3
0°以内の傾きとすれば、砥石の曲率により研削境界は
自然にぼかし状態となる。
【0044】一般に、グラインダ22の主砥石22a
は、研削を重ねるごとに砥石径の減少(砥石周速低下に
よる研削能力の低下)と、削り金属粉による主砥石22
aの目詰りのため、研削能力の低下を招く。このため、
初期のグラインダ押しつけ力の制御をそのまま適用し続
けると、所定の研削深さを研削できなくなってしまう。
【0045】そこで、本装置においては、所定負荷で平
均的な研削パターンによる研削での経時砥石径減少特性
を、その砥石径減少による研削能力低下特性とともに事
前に実験等で求めておき、制御装置31内にテーブルデ
ータとして持たせた。そのため、研削作業を負荷・パタ
ーン・累積時間の研削作業実績データとして、各疵手入
れ作業ごとにデータを蓄積し、前述のテーブルデータを
参照し、若し、補正が必要な場合は、グラインダ22の
X軸方向速度を修正し、初期と同様の研削能力を確保す
る。
【0046】また、主砥石22aの目詰りによる研削能
力の低下は、砥石径減少のそれよりも影響が大きいの
で、本装置においては、図2に示すように主疵用研削装
置20の端部側にドレッサ装置37を設け、一定研削作
業時間ごとにグラインダ22をドレッサ装置37側に退
避させ、砥石目のドレッシングを行うようにしている。
【0047】さらに、X軸方向の研削範囲は、本装置の
車輪間隔より広く作動できるリニアスライド機構21に
より、車輪より外側にある疵の研削も可能であり、ま
た、板エッジライン際にある疵も研削することができ
る。また、砥石交換時期についても、研削時間から判断
してオペレータに知らせる機能を備えている。
【0048】[その他の付帯動作]本装置が厚板長手方
向に沿って疵取り作業を実施し続け、前方CCDカメラ
35a〜35cによる画像処理で厚板終端エッジを検出
すると、脱輪しない適当な位置で停止し、一たん疵取り
作業を停止する。ここで、全疵位置データと厚板Tの始
端、終端エッジ部及び左右の板エッジから、全厚板領域
の地図を作成する。これにより、本装置の主疵用研削装
置で研削できない研削死角領域を決定する。この時点
で、厚板終端エッジ付近の研削死角領域の板表面の疵マ
ークの有無はすでに判定されており、その部分の疵取り
作業は、図13に示すように、本装置前方に取付けられ
た前置き研削装置25により疵取りを行う。
【0049】この前置き研削装置25には、主疵用研削
装置20と同様に、X軸スライド機構26とZ軸スライ
ド機構を有し、Z軸はグラインダ27の押しつけ力を制
御できるもので、主疵用研削装置20と同様の機能を有
するが、取付けの関係で主疵用研削装置20より研削能
力は小さい。また、ピッチ方向(Y軸方向)のスライド
機構を備えていないので、走行台車2によりピッチ動作
を代行させており、このため研削能率は劣る。ただし、
死角領域は通常厚板長手方向に対して500mm以下で
あり、その上、この領域内に存在する疵は確率的に少な
いので、全作業能率への影響少ない。
【0050】一方、厚板始端エッジE1 付近の死角領域
は、本装置の制御装置31内に作られた厚板全領域の地
図情報から、その領域の位置を算出する。算出後、本装
置は厚板中央部を自分の姿勢、即ち、横ずれ制御を行い
ながら直後進して適当な位置で停止し、自動又は手動に
より180°姿勢を回転させる。そして、前方CCDカ
メラ35a〜35cにより厚板始端エッジ部E1 の死角
領域を計測し、若しこの領域に疵マークが存在すれば、
前置き研削装置25により研削を施す。厚板Tの始端、
終端付近の死角領域の疵手入れ研削が終了すれば、厚板
一面の疵手入れを終了する。なお、本装置には、研削負
荷及び総研削時間から砥石22a,27aの交換時期を
知らせるようになっている。
【0051】[疵手入れ定型行動パターン−2]本装置
は、厚板Tの板幅、長さにより別の動作パターンを行う
ことができる。例えば、まず最初に厚板表面上の疵位置
を読取るだけの動作を、厚板長手方向全域にわたって行
う。動作は、厚板の板幅中心位置に沿って直進走行しな
がら、画像処理により疵マーク図形位置を認識する。こ
のとき、厚板エッジを画像処理により抽出し、本装置の
姿勢等の修正をはかるものとする。この場合、疵位置は
車輪に取付けられたエンコーダにより求められる走行距
離の形で認識される。このときの疵マーク図形位置は、
厚板表面上の絶対座標系に変換して制御装置31内に記
憶される。
【0052】厚板エッジ終端部E2 を発見すると、疵ス
キャニング動作を終了させる。その後厚板Tの始端エッ
ジ部E1 まで逆直進走行で戻る。そして、全疵位置デー
タをもとに経路計画を樹て、車輪のエンコーダをもとに
厚板Tの長手方向のエッジを疵位置まで移動する。各移
動目標到達後、前述の研削手順により疵手入れ作業を行
う。
【0053】実施例2 [自走式疵取り装置のケーブルフィーダ]工場における
本装置の適用イメージを図14、図15に示す。本装置
は数kw程度の容量のグラインダ22を使用するため、
本装置への電源供給はキャブタイヤケーブルを通じて行
う。しかし、本装置は、厚板Tの幅方向及び長手方向に
わたって前後左右に動作し、しかも、厚板長手方向の長
さは〜25mにも達するため、ケーブルの供給長は30
m以上に達する。このような状況下で、ケーブルを厚板
表面をひきずることなく、水平空間的に本装置の動きに
合わせてケーブルの供給又は巻取りを行わなければなら
ない(ケーブルをひずると、ケーブルの劣化につながる
と共に、本装置の姿勢を180°回転すると前方CCD
カメラ35a〜35c及び疵マークCCDカメラ36に
引っ掛ってしまうため、ケーブルを水平空間で供給する
必要がある。)。
【0054】そこで、本発明においては、図14〜図1
6に示すように、本装置1の走行速度に合わせてケーブ
ル60を自動的に巻取り又は巻戻しするケーブルリール
52と、ケーブル60を中間で吊るためのケーブル支持
部材66を取付けるメッセンジャワイヤ65が巻かれた
メッセンジャーワイヤリール53と、中間部にケーブル
張力調整ローラ55を有し、先端部にケーブル60とメ
ッセンジャワイヤ65のガイドローラ56が設けられ、
高さ位置調整可能なワイヤ供給フレーム54と、これら
が搭載され、本装置1の走行に合わせてケーブル60を
供給する方向にこれらを回動させる回転台51とからな
るケーブルフィーダ50を設置したものである。なお、
70は全体を制御する制御装置である。
【0055】ケーブル支持部材66の実施例を図17に
示す。67は門型の支持体で、上部にはメッセンジャワ
イヤ65への引掛けフック68が設けられており、下部
両側には支持腕69a,69bが取付けられていて、支
持体67の下部及び支持腕69a,69bには、ほぼ1
20°の間隔でケーブルローラ70a,70b,70c
が回転可能に保持されている。上記のようなケーブル支
持部材66は、図18に示すように、その引掛けフック
68がメッセンジャワイヤ65に挿通又は引掛けられて
吊下げられ、ケーブルローラ70a〜70cの間にケー
ブル60が挿入され、支持される。
【0056】このケーブルフィーダ50は図14、図1
5に示すように可搬式になっており、いかなる工場レイ
アウトにも対応できる。そして、ケーブル60の供給及
び巻取りは張力が一定になるように制御される。しか
し、ケーブル60の径が大きくなりずぎるため、ケーブ
ル60自体に強い張力に対する強度をもたせることがで
きないので、ある程度のケーブル60のたわみは許容す
るものの、たわみによりケーブル60が厚板Tに接しな
いようにするため、図19に示すように、ケーブルフィ
ーダ50側のケーブル60の供給フレーム54と、装置
1側の電源給電部32を高い位置にセットする。
【0057】さらに、ケーブル60の供給量が多くなっ
た場合は、途中でケーブル60を吊上げるために、ケー
ブル60を吊上げるメッセンジャワイヤ65を、図17
に示すようにケーブル60と共に本装置1の動作に合わ
せてケーブル支持部材66と共に一定間隔で送り出し、
あるいは巻取りを行う。
【0058】このとき、メッセンジャワイヤ65には、
ケーブルフィーダ50の供給フレーム54の先端部にケ
ーブル支持部材66の引掛けフック68を引掛けるため
のワイヤ(図示せず)が一定間隔ごとに複数個取付けら
れており、治具と共にメッセンジャワイヤリール53に
巻きつけられている。メッセンジャワイヤ65の先端部
は、本装置側の電源給電部32に固定されており、メッ
センジャワイヤ65の張力がケーブル60のそれよりも
強い張力になるように制御される。そして、ケーブル6
0を吊上げるためのケーブル支持部材66を送り出し、
ケーブル60を吊上げる。このとき、ケーブル60とメ
ッセンジャワイヤ65はそれぞれ独立して張力制御を行
なっているため、本装置1への供給量と供給速度等との
間にずれが生じても、図19に示すように、ケーブル6
0とメッセンジャワイヤ65とは、それぞれが適当にた
わむので問題はない。
【0059】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明に係る厚板
の疵取り装置は、疵マークの大きさからそれを研削範囲
として認識する機能、疵マークを装置本体の現在位置か
らの相対位置として認識する機能、及び厚板鋼材のエッ
ジを検出して装置本体の姿勢、位置等を認識する機能を
有する誘導画像処理装置と、厚板圧延方向に対して装置
本体の姿勢を平行に保ちつつ認識された複数の疵マーク
位置まで移動する走行台車と、この走行台車に設けられ
疵マークを読取って研削条件を認識する画像処理装置
と、走行台車に設けられ、3軸直交位置に取付けられた
リニアスライド機構及びグラインダ押付押圧制御装置を
有する主疵用研削装置と、走行台車の前部に設けられ、
厚板鋼板のコーナ部及び主疵用研削装置の死角範囲の研
削を行う前置研削装置とによって構成したので、構成、
取扱いが簡単で装置を小形化することができ、厚板鋼材
の表面に分散する疵を短時間かつ高精度で手入れするこ
とができる。また、本発明によれば、疵のぼかし研削も
行うことができる。
【0060】また、上記の自走式疵取り装置において、
主疵用研削装置の近傍にドレッサ装置を設けたので、グ
ラインダの砥石に目詰りを生じたときは、ドレッサ装置
によりドレッシングして研削能力の低下を防止し、ま
た、砥石の寿命を延長することができる。
【0061】さらに、自走式疵取り装置に給電するケー
ブルのケーブルフィーダを付設することにより、ケーブ
ルを常に高所に保持して厚板鋼板と接触しないようにし
たので、ケーブルの劣化を防止でき、その上走行台車の
自走の際にケーブルがからんだりすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】一部を省略した図1の正面図である。
【図3】一部を省略した図1の底面図である。
【図4】図3の伝達機構の一部断面斜視図である。
【図5】(a),(b),(c)は図3の全方向移動機
構の作用説明図である。
【図6】本発明の作用説明図である。
【図7】本発明の作用説明図である。
【図8】本発明の作用説明図である。
【図9】本発明の作用説明図である。
【図10】本発明の作用説明図である。
【図11】本発明の作用説明図である。
【図12】本発明の作用説明図である。
【図13】本発明の作用説明図である。
【図14】本発明の適用イメージを示す斜視図である。
【図15】本発明の適用イメージを示す平面図である。
【図16】ケーブルフィーダの実施例の斜視図である。
【図17】ケーブル支持部材の実施例の斜視図である。
【図18】ケーブルフィーダの適用状態を示す斜視図で
ある。
【図19】ケーブルフィーダの適用状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 自走式疵取り装置 2 走行台車 3 全方向移動機構 4a 前部車輪機構 4b 後部車輪機構 20 主疵用研削装置 21,26 リニアスライド機構 22,27 グラインダ 23,28 グラインダ押しつけ機構 25 前置研削装置 30a,30b 照明灯 31 制御装置 32 電源給電部 35a〜35c 前方CCDカメラ 36 疵マークCCDカメラ 37 ドレッサ装置 50 ケーブルフィーダ 60 ケーブル 65 メッセンジャワイヤ 66 ケーブル支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−34770(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/033 B24B 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚板鋼材の表面に分散して存在する疵の
    手入れを行う装置であって、 下記(I)〜(V)から構成したことを特徴とする自走
    式疵取り装置。 (I)厚板鋼材表面の疵に対して事前に疵の程度に合わ
    せて付けられた疵マークを、該疵マークの大きさからそ
    れを研削範囲として認識する機能、前記疵マークを装置
    本体の現在位置からの相対位置として認識する機能、及
    び前記厚板鋼材のエッジを検出して装置本体の姿勢、位
    置等を認識する機能を有する誘導画像処理装置。 (II)該誘導画像処理装置が搭載され、厚板圧延方向に
    対して装置本体の姿勢を平行に保ちつつ前記認識された
    複数の疵マーク位置まで移動する走行台車。 (III )該走行台車に設けられ、前記疵マークを読取っ
    て研削条件を認識する画像処理装置。 (IV)前記走行台車の中央部に設けられ、X,Y,Z軸
    方向に移動可能に取付けられたリニアスライド機構とグ
    ラインダ押付圧力制御機構とを有する主疵用研削装置。 (V)前記走行台車の前部に設けられ、厚板鋼材のコー
    ナ部及び前記主疵用研削装置の死角範囲の研削を行う前
    置研削装置。
  2. 【請求項2】 前記主疵用研削装置の近傍に、砥石の目
    詰り除去用のドレッサ装置を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の自走式疵取り装置。
  3. 【請求項3】 電源供給用のケーブルフィーダを付設し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の自走式疵取り
    装置。
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