JP3010959U - スポーツ用滑り止め手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ゴルフのクラブや野球のバット等、スポーツ
用具を把持する手袋において、通常でも、また、特に雨
に濡れたり汗に塗れたりしても、これらの用具を堅固に
把持できるとともに、把持面が短期間に擦り切れること
のない、耐久性のあるスポーツ用手袋を提供するにあ
る。 【構成】 ゴルフのクラブを把持する手袋や野球のバッ
トを把持する手袋等、スポーツ用具を把持する手袋にお
いて、その把持面に滑り止め手段を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、ゴルフのクラブや野球のバット等、スポーツ用具を把持する滑り 止め手袋に関する。

［従来の技術］ 従来、ゴルフのクラブや野球のバット等、スポーツ用具を把持する手袋にあっ ては、革や合成皮革が使用されているため、取り分けその把持面が雨に濡れたり 汗に塗れたりすると、滑って用具を堅固に把持できない欠点があり、また、その 把持面が短期間に擦り切れる欠点があった。

［考案が解決しようとする課題］ この考案は、このような従来の欠点を改善するために案出されたもので、ゴル フのクラブや野球のバット等、スポーツ用具を把持する手袋の把持面に滑り止め 手段を設けることにより、通常でも、また、特に雨に濡れたり汗に塗れたりして も、これらの用具を堅固に把持できるとともに、把持面が短期間に擦り切れるこ とのない、耐久性のあるスポーツ用手袋を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ この考案は、ゴルフのクラブを把持する手袋や野球のバットを把持する手袋等 、スポーツ用具を把持する手袋において、その把持面に滑り止め手段を設けたも のである。

［実施例］ この考案を、ゴルフのクラブを把持するための手袋に適用した実施例について 説明する。

図１において、斜線で示す部分は、ゴルフ用手袋の把持面における要部を示し 、クラブのグリップと密接してクラブを堅固に把持するために作用する部面であ る。したがって、この部面（１１）に滑り止め手段（１２）を設ければよい。

まず、考案者は、既に完成されている革または合成皮革のゴルフ手袋を利用し 、その部面（１１）に滑り止め手段（１２）として摩擦性を有するラバーを直接 、接着剤で貼付する構成を試みたが、現存する接着剤では、革または合成皮革の 有する油を嫌って、摩擦性ラバーを革または合成皮革の部面（１１）に直接貼付 しても、所望の接着効果が得られず、その耐用性および商品としての仕上がりに 難点があることが判った。

そこで、薄手の柔軟な摩擦性ラバーの裏面に布材等の接着性のある補強シート を貼付して所要の形状に形成し、前もって、このような滑り止め手段（１２）を 造っておく。そして、これを縫製前の手袋の部面（１１）に糸で縫い付ける。こ の縫付けは、滑り止め手段（１２）の周縁とともに、その周縁より内部について も、浮き止めのために適宜箇所に施すものとする。

このようにして、各部面（１１）に所要の滑り止め手段（１２）が縫い付けら れた後、従来の縫製方法によってゴルフ手袋が縫製され、仕上げられる。

このように、滑り止め手段（１２）としてのラバーは、摩擦性のある薄手で柔 軟なものが最適である。これは考案者の多年に亘る使用実験で実証されており、 クラブのグリップに対する柔軟な把持面の摩擦作用によって、堅固に、しかも素 手に近い感触で把持できるからである。したがって、その最適の摩擦性向の範囲 内において、摩擦効果を発揮するラバーの表面構造に関しては、その凹凸若しく は突起（例えば「いぼ」）の形状ないし大小、弾性の強弱、および配列の粗密を 任意に選択すれば、各人の好みに合った多種多様な滑り止め手袋が得られる。

なお、将来、革ないし合成皮革の油性を嫌わない接着剤が開発された場合には 、上記のようなラバーを部面（１１）に直接貼付する製法が難点なく可能となろ う。

さらに、ここには図示しないが、野球バットの把持用手袋や各種のスポーツ用 手袋については、その把持面に夫々固有の堅固な把持を実現する部面（１１）が あるので、そこに夫々好適の構造を持つ滑り止め手段（１２）を設ければ、下段 で述べるこの考案の作用・効果が上記のゴルフ用手袋と同等にもたらされる。

［考案の作用・効果］ この考案は、このように構成されているので、プレヤーが各々これらの手袋を 用いてゴルフのクラブや野球のバット等、スポーツ用具を把持すれば、その把持 面の部面（１１）に設けられた滑り止め手段（１２）の各々グリップに対する摩 擦作用によって、通常でも、また特に、把持面が雨に濡れたり汗に塗れたりして も、滑ることなく、堅固に把持することができるとともに、その部面（１１）に 設けられた滑り止め手段（１２）によって、把持面が短期間に擦り切れることの ない、耐久性に富んだスポーツ用滑り止め手袋を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ゴルフ用手袋の把持面における要部の部面（１
１）を示す平面図である。

【図２】ゴルフ用手袋の把持面における要部の部面（１
１）に滑り止め手段（１２）を設けた平面図である。

【符号の説明】

１１・・・ゴルフ用手袋の把持面における要部の部面。 １２・・・部面（１１）に設けた滑り止め手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ゴルフのクラブを把持する手袋や野球のバ
   ットを把持する手袋等、スポーツ用具を把持する手袋に
   おいて、その把持面に滑り止め手段を設けたことを特徴
   とする、スポーツ用滑り止め手袋。