JP3041100U

JP3041100U - 手袋

Info

Publication number: JP3041100U
Application number: JP1997001285U
Authority: JP
Inventors: 匡克福本
Original assignee: 富士グロ−ブ株式会社
Priority date: 1997-03-04
Filing date: 1997-03-04
Publication date: 1997-09-05
Anticipated expiration: 2003-03-04

Abstract

(57)【要約】【課題】運搬、工事、工場等における作業中に手
の滑りを防止する手袋に関するものである。【解決手段】掌側に滑り止め材Ｂを縫着または接着し
ている。よって、手の滑りを防止することができる。ま
た、上記滑り止め材Ｂを少なくとも手指付け根部以外の
領域に縫着または接着した構成とすることもできる。こ
の場合、手指の付け根部を滑り止め材で被覆することが
ないので、作業に伴う手指の曲げ伸ばし動作を阻害する
ことがなく、作業性が低下することがない。さらに、滑
り止め材Ｂを設けたことにより耐久性を向上させること
ができ、手袋の損傷を防ぐことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は手袋に関し、特に運搬、工事、工場等における作業中に手の滑りを防止する手袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

運搬、工事、工場等における作業に使用される作業手袋には、耐久性に優れた皮革材料が使用されることが多いが、この皮革材料で製造した手袋では、一般に表面側はつや出しあるいは塗装といった仕上げ処理が施されるため、滑りやすくなる傾向がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、軍手等の布製手袋で知られているように、合成樹脂材よりなる滑り止め材を表面に付着させることが考えられる。

【０００４】しかしながら、上記のように表面処理されているため、その表面は凹凸がなく、滑り止め材を付着させようとしても強固に付着させることはできなかった。本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであって、滑り止め機能を備えた手袋を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は以下の手段を採用する。すなわち、掌側に滑り止め材を縫着または接着した手袋である。

【０００６】上記の構成によれば、掌側に滑り止め材Ｂを縫着または接着しているので、使用時において手の滑りを防止することができる。また、図１に示すように、上記滑り止め材Ｂを少なくとも手指付け根部以外の領域に縫着または接着した構成とすることもできる。この場合、手指の付け根部を滑り止め材で被覆することがないので、作業に伴う手指の曲げ伸ばし動作を阻害することがなく、作業性が低下することがない。

【０００７】さらに、上記作業手袋では使用により主に掌側（指先）が一番早く損傷することが多いが、上記滑り止め材を設けたことにより摩耗しにくく耐久性を向上させることができるために、手袋の損傷を防止することができる。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係る一実施例の正面図であり、図２は同じく展開図である。図１に示すように、この実施例では、第一乃至第五指に相当する手指部分１の先端部２より手指付け根位置３までの掌側の領域Ｆ、および該手指部分１の付け根より手首側にかけての領域Ｐに滑り止め材Ｂで被覆する構成としている。

【０００９】このような構成の手袋を製造するには、所定の皮革材料を裁断して、図２に示すような皮革材片Ａ１〜Ａ６と布材Ｃを形成するとともに、合成樹脂、ゴム材料等より滑り止め材Ｂ１〜Ｂ６を形成しておく。皮革材片Ａ１は人指し指と小指および掌、皮革材片Ａ２、３は手の甲、皮革材片Ａ４は中指と薬指、皮革材片Ａ５、６は親指にそれぞれ相当し、滑り止め材Ｂ１〜Ｂ５はそれぞれ親指、人指し指、中指、薬指、小指に、滑り止め材Ｂ６は掌に相当する。また布材Ｃは手の甲の皮革材片Ａ２、３の中間部分に使用する。

【００１０】上記裁断された各皮革材片Ａの所定位置に上記滑り止め材Ｂを重ね合わせて各皮革材片Ａを縫着することによって、図１に示すような実施例が完成する。尚、皮革材片Ａ１〜Ａ６、滑り止め材Ｂ１〜Ｂ６、布材Ｃの組み合わせ、縫着過程については省略する。

【００１１】以上のような構成によれば、領域Ｆ、Ｐ部分に縫着された滑り止め材Ｂにより手の滑りを防止することができる。また滑り止め効果に加えて、滑り止め材Ｂは領域Ｆ、Ｐ部分の耐久性を向上させることができために、手袋の損傷を防止することができる。

【００１２】さらに、本実施例では滑り止め材Ｂで手指の付け根部を被覆していないので、作業に伴う手指の曲げ伸ばし動作を阻害することがなく、作業性が低下することがない。

【００１３】図３は本考案に係る他の実施例の正面図である。図３に示すように、この実施例では上記図１に示す構成から滑り止め材Ｂ６を除き、手指部分１の付け根より手首側にかけての領域Ｐを滑り止め材Ｂ６で被覆しない構成としている。

【００１４】図１、図３に示す上記実施例では手指部分１の先端部２より手指付け根位置３までの掌側の領域Ｆを滑り止め材Ｂで被覆する構成としているが、これに代えて手指部分１の先端部２より第１または第２関節位置までの掌側の領域を滑り止め材Ｂで被覆する構成とするなど、滑り止め材Ｂで被覆する場所は適宜変更することができる。

【００１５】また、上記実施例では滑り止め材Ｂの素材には合成樹脂、ゴム材料等を使用しているが、本考案はこれに限定されるものではなく、滑り止め材Ｂの素材は使用状況に合わせて適宜選定することができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、掌側に滑り止め材を縫着または接着しているので、手の滑りを防止することができる。しかも手指の付け根部を滑り止め材で被覆しない構成の場合、手指の曲げ伸ばし動作を阻害することがないので作業性が損なわれない効果をも奏する。さらに、滑り止め材を設けたことにより耐久性を向上させることができ、手袋の損傷を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例の正面図である。

【図２】本考案に係る一実施例の展開図である。

【図３】本考案に係る他の実施例の正面図である。

【符号の説明】

１手指部分２先端部３手指付け根位置Ａ皮革材片Ｂ滑り止め材Ｃ布材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】掌側に滑り止め材を縫着または接着した
ことを特徴とする手袋。
【請求項２】上記滑り止め材を少なくとも手指付け根
部以外の領域に縫着または接着した請求項１に記載の手
袋。