JP3010955U - 傘のろくろの位置決め構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全に操作でき、傘を畳む時のろくろの位置
決めが行える、傘のろくろの位置決め構造の提供。 【構成】 本考案の傘のろくろの位置決め構造は、中
棒、ろくろ、Ｕ形板ばね、及びスチールボールから構成
し、上記ろくろは上記中棒の外周に嵌めて設け、その上
端の内径は、該中棒の外径より僅かに大きく設け、一つ
の凹縁を形成し、上記スチールボールを上記Ｕ形板ばね
の両端に設けて全体を中棒内部の中空部分に装入し、こ
れら２つのスチールボールを中棒に設けた２つの穴から
外に突出させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の傘のろくろの位置決め構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の傘のろくろの位置決め構造は、傘の中棒にはじきを設け、ろくろの上下 の活動を阻止してろくろを支持するものであった。しかしこのようなはじきは、 側縁が鋭利である場合、使用者が操作時に怪我をすることがあったり、また押す の大きな力が必要であったりする欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のはじきに代わり、簡単な構造で傘を畳むときにろくろの位置 決めが行え、しかも傘の開閉が簡単に、安全に行える構造を提供することを課題 とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の傘のろくろの位置決め構造は、中棒、ろくろ、Ｕ形板ばね、及びスチ ールボールから構成し、上記ろくろは上記中棒の外周に嵌めて設け、その上端の 内径は、該中棒の外径より僅かに大きく設け、一つの凹縁を形成し、上記スチー ルボールを上記Ｕ形板ばねの両端に設けて全体を中棒内部の中空部分に装入し、 これら２つのスチールボールを中棒に設けた２つの穴から外に突出させる。

【０００５】

【作用】

傘を畳む時は、使用者はろくろを下に移動させる。すると、スチールボールが 内に押しこまれ、続けてろくろが下に移動させられることでろくろ上端の凹縁が スチールボールの位置に来ると、Ｕ形板ばねの作用によりスチールボールを外に 押し出し、凹縁部分をロックさせ、傘を畳む時のろくろの位置決めを行う。

【０００６】

【実施例】

図１及び図２に示すように、本考案は、中棒（１０）、ろくろ（２０）、Ｕ形 板ばね（３０）、及びスチールボール（４０）から構成する。

【０００７】 そのうち、中棒（１０）にはその直径の両側に、上記スチールボール（４０） の位置決め場所とする２つの穴（１１）を設ける。

【０００８】 図３に示すように、上記ろくろ（２０）の上端外縁には畳んだ時に傘の骨を収 容できる溝（２１）を設ける。該ろくろ（２０）は中棒（１０）の外周に設け、 その上端の内径は、中棒（１０）の外径より僅かに大きく設け、内側に一つの凹 縁（２２）を形成する。

【０００９】 上記Ｕ形板ばね（３０）の両端にはそれぞれ１つずつのスチールボール（４０ ）を設け、全体を中棒（１０）の内部の中空部に取り付ける。これら２つのスチ ールボール（４０）は、中棒（１０）の２つの穴（１１）から突出させる。

【００１０】 傘を畳む時に、ろくろ（２０）を下に移動させると、ろくろ（２０）の下縁が 先にスチールボール（４０）に接触し、並びにスチールボール（４０）を中棒（ １０）の内に押し込む。そしてろくろ（２０）の上端内側の凹縁（２２）がスチ ールボール（４０）の位置に来た時、スチールボール（４０）はＵ形板ばね（３ ０）の弾性作用により穴（１１）から外に突き出し、ろくろ（２０）が再び上に 移動しないようにし、これにより傘を閉じる時の位置決め動作を完成する。

【００１１】 傘を開く時には、ろくろ（２０）を上に移動させると上記畳む時と逆の順序で 開くことができる。

【００１２】 本考案のもう一つの実施例は、上記と同じ原理を傘を開く時のろくろの位置決 めに応用したものであり、ここではこれ以上の説明を省略する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の傘のろくろの位置決め構造は、簡単な構造で傘の開閉操作が安全に行 え、傘を閉じる時にろくろの位置決めが行えて意図せぬ場合に傘が開くことを防 ぐ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の本考案の部分断面図である。

【図４】本考案のもう一つの断面図である。

【符号の説明】

１０・・・中棒 １１・・・穴 ２０・・・ろくろ ２
１・・・溝 ２２・・・凹縁 ３０・・・Ｕ形板ばね ４０・・・ス
チールボール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中棒、ろくろ、Ｕ形板ばね、及びスチー
   ルボールから構成し、 上記ろくろは上記中棒の外周に嵌めて設け、その上端の
   内径は、該中棒の外径より僅かに大きく設け、一つの凹
   縁を形成し、 上記スチールボールを上記Ｕ形板ばねの両端に設けて全
   体を中棒内部の中空部分に装入し、これら２つのスチー
   ルボールを中棒に設けた２つの穴から外に突出させ、 ろくろを下に移動させてスチールボールを内に押し、ろ
   くろ上端の凹縁がスチールボールの位置に来た時、Ｕ形
   板ばねの作用によりスチールボールを外に押し出し、凹
   縁部分をロックさせ、傘を畳む時のろくろの位置決めを
   行う、 傘のろくろの位置決め構造。