JP3010824B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3010824B2 JP3235930A JP23593091A JP3010824B2 JP 3010824 B2 JP3010824 B2 JP 3010824B2 JP 3235930 A JP3235930 A JP 3235930A JP 23593091 A JP23593091 A JP 23593091A JP 3010824 B2 JP3010824 B2 JP 3010824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関わり、特にLSI装置特性の信頼性の向上,装
置製造の歩留りの向上に好適な、配線の層間絶縁膜や最
終保護膜を有する半導体装置、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の配線用層間絶縁膜
は、“SiO2 planarization technologywith biasing an
d electron cyclotron resonance plasma deposition f
orsubmicron interconnections”(J.Vac.Sci Technol,
B4pp818 (1986))及び特開昭60−91645 号に記載
のようにスパッタを重畳したCVD法あるいは“Interl
ayered Dielectric Planarization with TEOS-CVDandSO
G”(Proc.V-MICp419(1988))に記載のようにCV
D法でSiO2 膜を形成した後に塗布法によるSiO2
膜で平坦な絶縁膜を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、 (1)スパッタを重畳させたCVD法の場合、スパッタ量
が多いと下部導電材パターン間はパターン間隔に依存せ
ずに埋込めることができるか、パターン幅が狭い所では
パターン上部が平坦化され膜厚が薄く、パターン幅が広
い所では上部で平坦化されずに残る箇所があり膜厚が厚
くなる。このため、スルーホール等を開口させるエッチ
ング工程でエッチングむらが発生するといった問題があ
る。
【0004】(2)一般的にスパッタ重畳膜は強い圧縮応
力を有するため、被覆下の導電材等に大きなストレスを
加える。この結果、半導体装置の信頼性を欠く、あるい
は膜がはがれるといった問題が発生する。
【0005】(3)スパッタ量が少ない、あるいはスパッ
タを重畳させないCVD法で酸化膜を形成した後にSO
G膜のような塗布膜等によりパターン段差を緩和する方
法を用いた場合、パターン間が充分広く、かつアスペク
ト比が小さい場合パターン間には絶縁材が充填される
が、パターン間のアスペクト比が1を超えるようになる
と、CVD法で推積させた第1層目のCVD膜により、
第2層目のSOG膜の充填すべき所は著しく急峻でアス
ペクト比が大きくなり、かつ開口部も著しく狭くなる。
この結果、流動性の高いSOG膜を用いてもパターン幅
の狭い所では間隙が生じるようになり、半導体装置の信
頼性を著しく低下させるといった問題があった。
【0006】(4)同様な問題は導電材層間の層間絶縁膜
に限らず、急峻な段差部を有する最終無機保護膜の形成
部でも発生していた。すなわち、従来ではスパッタを重
畳させないCVD法を保護膜形成に用いていたが、この
方法では、最終配線パターン間にパッケージ用の有機材
が入り込めずに信頼性が低くなるといった問題があっ
た。
【0007】本発明の目的は上記不都合を解決し、略均
一な配線層間絶縁層を有する半導体装置及びその製造方
法を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的の(1),(3)に
対しては、層間絶縁材として、配線のパターン間をパタ
ーン高さ以上に埋込み、かつ、その絶縁膜に形成される
第1の配線のパターンに対応する凸部の高さをほぼ等し
くし、さらに、第1の配線のパターンの溝部の溝幅より
も広い溝幅を有する絶縁膜を用いることで達成される。
【0009】上記目的の(2)に対しては、上記第1層目
の絶縁膜の上に有機溶剤を用いた流動性の優れたSOG
膜を形成する、あるいは有機シラン材を用いたCVD膜
等、リフロー性を有したCVD膜を形成することで達成
される。
【0010】上記目的の(4)に対しては(1)と(3)に対
するのと同様に、スパッタ量を制御したCVD法を用い
て、第1の配線のパターン間をパターン高さ以上に絶縁
材で埋込み、かつ、第1の配線のパターンの溝部の溝幅
よりも広い溝幅を有するような絶縁膜を形成することで
達成される。
【0011】
【作用】第1の配線のパターン間をパターン高さ以上に
絶縁材で埋込み、図1に示したように、第1の配線のパ
ターンに対応して形成される凸部の高さをほぼ等しく
し、かつ、上記凸部にはさまれた溝幅を第1の配線のパ
ターン間隔よりも広げた絶縁膜を第1層目の絶縁膜と
し、流動性の高い絶縁材を第2層目として続けて形成す
ると、第2層目の膜は第1層目の凸部間にはさまれた溝
部に入り込み易く、しかも凸部間の間に溜められた形状
で膜形成される。このため、第1の配線のパターン幅が
広い所でも狭い所でも、第1の配線のパターン上では膜
厚の均一な平坦化膜形成ができ、しかも、第1層目の凸
部間が第1の配線パターン間隔よりも広いので、平坦化
膜中に“す”が入りこむといったことはなくなる。また
上記絶縁膜を用いた場合、下部導電材と上部導電材を結
合させるためのスルーホールエッチングの際、エッチン
グする膜厚が均一なため、エッチングむら等は発生しな
くなる。これらの結果半導体装置の信頼性は著しく向上
する。尚この際、第2層目の絶縁膜表面はなだらかな程
良いのはもちろんのこと上記第1層目の絶縁材の凸部は
斜度を有していた方が良い。スパッタを重畳させたCV
D膜は凸部の端をほぼ45°に削り取りながら膜成長す
るので、第1層目のスパッタを制御したCVD方法を用
いることはこの目的には適している。またスパッタ重畳
CVD膜を形成した後、表面を軽くエッチングし、凸部
端部をなだらかにすると、さらに本目的には好適であ
る。またCVD法として電子サイクロトロン共鳴(EC
R)を利用したプラズマを用いると、プラズマ密度が従
来のRFプラズマよりも高い分膜形成速度が上がるた
め、製造のスループットが上がる効果がある。
【0012】スパッタを重畳したCVD膜は第1の配線
のパターンに圧縮応力を与える。有機溶媒を用いたSO
G膜等の塗布膜,有機シラン等を用いたCVD膜等の流
動性のある膜やリフロー形状を与える膜は膜の緻密度が
上記スパッタ重畳膜に比して著しく低く、第1の配線に
は引張り応力を与える。従って上記スパッタ重畳膜を第
1層目とし、第2層目に炭素を含有する膜、あるいは緻
密性の低い膜を用いると第1の配線や半導体装置を構成
する基板への応力の低減、あるいは第1層目の膜はがれ
等が防止できる。この手段により上記課題(2)は解決さ
れる。
【0013】上記第1層目の層間絶縁膜の形成と同様
に、半導体装置の最終保護膜形成においても、最終保護
膜に形成される凸部にはさまれた溝幅を下部パターン間
隔よりも広げた保護膜形状とすると、次にレジン材を形
成しても上記理由と同様、レジン材内に“す”が入りに
くくなり半導体装置の信頼性は向上する。
【0014】
【実施例】以下本発明を図面を用いて説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例である半導体
装置の絶縁膜構造を示す。この構造は以下のようにして
形成する。約100(mmφ)のシリコン基板に熱CVD
により酸化ケイ素,SiO2 膜2を400(nm)厚さ
積させ、次にAl材をスパッタ法により上記基板上
に500(nm)積させ、パターニングしたレジスト
材をマスクとしてAl材をリアクティブイオンエッチン
グ法により、最小幅0.4(μm),最小パターン間隔
幅0.4(μm),全長5(mm)の第1の配線となるA
lパターン1を形成し、しかる後にマスクをアッシング
により除去したものを基板として用い、スパッタを重畳
できるCVD装置により第1の酸化ケイ素層3を積さ
せることで形成した。図2,図3は本実施例と比較され
る他の層間絶縁膜の断面形状を示す。図2はスパッタ量
が多い時の断面形状を、図3はスパッタをえずにCV
Dを行ないSiO2 膜を形成した後、第2層目にSOG
膜を形成した時の断面形状を示す。
【0016】図4は本発明の実施例の構造を形成するた
めに用いたCVD装置である。
【0017】本実施例の装置は基板6に高周波をつたえ
る基板ホルダ7,高周波源21,マイクロ波導波管13
(マイクロ波14の発振機は図省略),その頂部がマイ
クロ波導入窓となっている石英製の放電管9,Al製の
真空容器であるプラズマ処理室8,電子サイクロトロン
共鳴を引き起こすための磁界コイル15,16,反応ガ
ス供給ノズル10,11,排気口12,処理室内壁及び
ホルダを絶縁するための石英壁17,18,19,20
よりなる。SiO2 膜の形成はガスノズル10より酸素
を200(ml/min)、ガスノズル11よりモノシ
ラン,SiH4 を20(ml/min)導入し、排気量
を調整することで処理室19内の圧力を0.3(Pa)
とし、磁界コイル15と16により処理室内に875
(Gauss)の磁束密度を印加し、500(W)マイクロ
波14を投入することで行なった。この際、ホルダ7に
印加する400(KHz)の高周波パワを調整すること
で酸素イオンによるスパッタ量を制御した。スパッタ量
が多い時には、図2に示すように、パターン幅が狭い所
ではほぼ凸部がない絶縁膜構造となるが、スパッタ量を
制御するとパターン間を埋込み、かつパターン幅が狭い
所でもパターン上部に下部パターン幅が広い所の膜厚と
同じ高さをもつ三角あるいは台形状の凸部を残こすこと
ができる。この結果、次にSOG膜等の流動性を有した
膜を形成しても、上記凸部が膜の溜め部となるので、下
部パターン幅が広い所でも狭い所でもパターン上の膜厚
をほぼ均一にすることができる。
【0018】図5は図1に示した基板に有機溶媒を用い
たSOG膜を回転塗布させ、その後焼きしめを行って第
2の酸化ケイ素層となる第2層目のSiO2膜4を形成
した後、下部Alパターン幅の広い所と狭い所にスルー
ホール24をCHF3 ガスを用いたリアクティブイオン
エッチングにより形成し、次にスルーホール内にWF6
とSiH4を用いた選択CVDにより導電材となるタン
グステン,Wを形成した後、第2の配線となる第2層目
のAl配線23を形成した半導体基板の断面を示した図
である。第2層目のAl配線は全長5(mm)である。
【0019】図6は図5に示した2層の層間絶縁膜形成
を用いてMOSトランジスタ上に3層のAl配線を有し
た半導体装置の1部断面図を示す。
【0020】図中25は熱CVD法によるSiO2 膜及
びボロンドープのSiO2 膜による絶縁膜を示す。2
6,29,32は第1,2,3層目のAl材を、28,
31は図5に示した方法による層間SiO2 絶縁膜を示
す。33は図1に示した構造を有したSiN保護膜を示
す。200は半導体基板、100はMOSトランジスタ
のゲート電極、101はソース領域、102はドレイン
領域、103は素子分離用絶縁膜である。
【0021】本発明者は図5に示した半導体基板を用
い、図1に示した第1の配線となる下部導電材パターン
幅が広い所と狭い所のSiO2 膜厚h1とh2差が、Al
配線の断線率に与える影響について調ベた。
【0022】h1 とh2 の差は、スパッタ量を制御する
ことで作り出した。図7はPCT(プレッシャークッカ
ーテスト)1(日)後の断線率のSiO2 膜厚比(スル
ーホール深さ比)h1/h2依存性を示す。第1層目のS
iO2 膜形状が図2に示した場合、h1/h2 は0.4 と
なった。テストにおいては同一条件で形成した64サン
プルを用いた。図7より、h1/h2がほぼ1、すなわ
ち、スルーホール深さがほぼ均一の時には断線がほとん
どないが、h1/h2が0.8 以下になると著しく断線率
が上昇し、h1/h2 0.4では、すなわち、第1層目
のSiO2膜を従来法のようなスパッタ重畳CVD膜を
用いた場合、断線率は50%を越えることがわかる。次
に多層配線を有したMOSIC製造歩留りに対するスル
ーホール深さの差異が及ぼす影響について調べた。サン
プルとしては、図5に示した2層層間SiO2 膜形成法
を用い、図6に示した3層Al配線のMOSICを用い
た。サンプル数は6400(個)である。図8は先に示
したスルーホール深さ比、h1/h2に対する歩留りを示
す。図7に示した結果と同じ依存性、すなわち、h1
2が低い所では歩留りが著しく低いか、h1/h2
の場合、歩留りが非常に高いことがわかる。
【0023】以上の結果から、多層配線の層間絶縁膜と
して、第1層目にスパッタ量を制御したCVD膜を用
い、下部配線パターン幅が狭い所でもパターン幅が広い
所同じ高さを有した凸部を残こすようにし、第2層目と
して流動性の膜を用いて平坦化した膜を用いると、上記
凸部が流動膜の溜め部となるためほぼ全パターン上で膜
厚が均一な絶縁膜が形成される。このためスルーホール
深さがほぼ一定となり、Al配線の断線の低減及び半導
体装置製造の歩留りを向上させることができる。本発明
者は図5に示した基板を用い、2層の層間SiO2 膜を
形成して、第1層目のSiO2 膜上に形成される、下部
パターンに対応した凸部間の溝幅が半導体装置の信頼性
に対する影響について調べた。第1層間のSiO2 膜を
スパッタを重畳なしのCVD法により形成すると図3に
示したごとく、SiO2 膜上の溝幅は下部パターン間隔
よりも狭くなる。一方スパッタ量を制御したCVD法に
より第1層目を形成すると、SiO2 膜上に形成される
溝は基板面に対し45°の角度の面を有した形状とな
る。この結果凸部間の溝幅は下部パターン間幅よりも広
くすることができる。スパッタ量を0から除々に上げた
CVD法により第1層目のSiO2膜を形成し、その後
有機溶媒を用いたSOG膜で第2層目のSiO2膜を形
成した基板を用いて、第1層目の溝幅aに対する下部パ
ターン間隔bの比(図1参照)が配線の断線に対する影
響を調べた。図9は図5に示した2層配線サンプル(6
4個使用)のPCT1(日)後の断線率の溝幅比a/b
依存性を示す。a/b2はほぼ第1層目の断面が図
1、a/b0.5 は図3の断面形状に対応する。
【0024】a/b<1.0では図3に示したように第
2層目のSiO2膜に“す”5が見られた。図9の結果
より、a/b>1、すなわち第1層目の溝幅が下部パタ
ーン溝幅よりも広くなると断線率を著しく低下できるこ
とがわかる。
【0025】またさらに本発明者はMOSICを製造
し、a/bを異ならせた層間膜を用いた時の歩留りを調
べた。図10はこの結果を示す。断線率と同様に層間膜
の第1層目の溝幅が下部Al配線スペース幅よりも広く
すると歩留りが著しく向上することがわかる。a/b<
1.0 のサンプルでは、“す”があり、“す”に隣接し
た配線に腐食が見られた。
【0026】以上のように、層間膜として第1層目のS
iO2 膜上の溝幅を、例えばスパッタ重畳CVD法を用
いることで、下部配線幅よりも広げると、第2層目の流
動性膜等が第1層目の溝間を完全に埋込めるので、配線
の信頼性を向上させることができる。
【0027】尚SOG膜からは脱ガスがあるので、図1
1に示したようにSOG膜を形成したあとにエッチバッ
クをかけ、スルーホール部がSOG膜にかからないよう
にした後、第3層目にプラズマCVD法によりSiO2
膜を形成した層間膜を多層配線の絶縁膜として用いた場
合、SOGからの脱ガスの影響を受けないためさらに歩
留りを向上させることができた。
【0028】本発明者は、更に、上記例に示したa/b
=2.0 の条件で形成したSiO2 膜を第1層目の絶縁
膜と第2層目として種々の溶媒を用いたSOG膜を塗布
して、表面形状が上部導電材層の断線に及ぼす影響につ
いて調べた。
【0029】SOG膜厚は下部導電材パターン間の広い
所で0.4 (μm)になるように調整した。図12はこ
の時の2層膜の模式的な断面形状を示す。3は第1の酸
化ケイ素層、4′は第2の酸化ケイ素層を示す。図中θ
はパターン間の広い所からパターン上部にかかる所で生
じる面の最大接線角を示す。
【0030】図13は上記2層膜上に0.5(μm)膜
厚,パターン幅0.4(μm),全長3(mm)のAl
配線を64(H)形成して、その後、プレッシャクーカ
ー試験(PTC)を2(時間)行なった後のAl配線の
断線率をθに対して示した図である。図よりθが小さい
程、すなわち第2層目に表面形状がなめらかになるよう
にすると、上層の導電材のパターンの断線率を低下させ
ることが可能なことがわかる。
【0031】次に第1層目のSiO2 膜のスパッタ量を
低下させて、第1層目のSiO2 膜表面に、基板面に対
し垂線方向の面を有した溝がある時の第2層目の形状及
び下部導電材に対する影響を調べた。図14はこの時の
2層膜の模式な断面形状を示す。3はスパッタ量を減ら
して形成した第1層目、4′は第2層目のSiO2 膜を
示す。スパッタを加えない時の第1層目の形状は図3に
示した3″と同じとなる。またこの際下部パターン間が
狭い所では間隙5が見られるようになる。尚、図中Cは
基板平面に対し垂線方向の面で形成された溝深さを示
す。図15は第2層目を形成した時の下部64ケのAl
配線の高温多湿試験1(日)後の断線率を、上記縦溝深
さに対するパターン高さ比に対して示した図である。図
中c/d1は図3に示した断面に対応する。この図よ
りc/dが0に極めて近づく程、すなわち、基板平面に
対する垂線方向の面により形成される縦溝がなくなる
と、下部パターンの断線はほぼなくすことができること
がわかる。尚、c/dが0.1以上の時には、上記縦溝
間に間隙が観測され間隙に近い所でAl配線に腐食が観
測された。
【0032】以上、導電材パターン層間の層間絶縁膜と
して、上部導電材の断線を低減するためには、表面形状
をなめらかにすること、下部導電材の断線を低減するに
は、何層かのSiO2 膜を用いるとしても、基板平面に
対する垂線方向の面を有した縦溝を形成しないことが重
要であることがわかる。従って、第1層目の層間絶縁膜
として、上記縦溝を有さず、基板平面に対し斜度を有し
た面と基板に平行な面だけを有した表面形状を形成し、
第2層目以降に表面形状をなめらかにする膜を形成する
と上下配線の断線等の不良を著しく低下させることがで
きる。
【0033】尚、図1に示した第1層目のSiO2 膜を
軽くエッチングし、図16のように凸部をなだらかにす
ると、断線等の不良をさらに低下できる。
【0034】また本発明者は、図5に示した形状の2層
複合膜を用い、下部Al配線に対する複合膜の応力に対
する信頼性を評価した。2層目膜には、無機系のSO
G,有機系SOG,TEOS(テトラエトキシシラン)
とオゾン,O3を用いた熱CVD膜を用い、形成条件を
異ならせることで各応力を有する膜を形成した。この際
2層目膜の膜厚は一定とし、θ30°とした。その
後、PCT評価により断線率の第2層目の応力依存性を
調べた。結果を図17に示す。この図より第2層目の応
力が引張り応力にすると断線率を低下できることがわか
る。これより、第1層目が圧縮応力をもつ場合、第2層
を引張り応力とすることで、下部導電材に対するトータ
ルの応力を緩和すると、不良の低減が図れることがわか
る。
【0035】図18は第2層目のSiO2 膜の応力の、
膜中に含まれる炭素含有率依存性を示す。正の応力は圧
縮を負の応力は引張りを示す。この図より、膜中の炭素
含有率を増大させると引張り応力になることがわかる。
従って上記結果より、下部導電材に対する層間膜トータ
ルとしての応力を低下させるためには、第2層目SiO
2 膜として炭素を含む膜を用いることが、効果的である
ことがわかる。
【0036】図19は第1層目のSiO2 膜の緩衝フッ
酸液によるエッチレートに対する第2層目のエッチレー
トの比に対するAl配線の断線率を調べた結果を示す。
第1層目のSiO2 膜質は変化させず、第2層目膜のみ
膜質を異ならせた。一般的にエッチレートが大きい、す
なわち、膜の緻密性が低い程応力は小さくなる。図19
より、第2層目のSiO2 膜のエッチレートが大きい、
すなわち第2層目のSiO2 膜の緻密性が低い程、断接
率は低いことがわかる。すなわち、第2層目の膜に緻密
性の低い膜を用いると、複合膜トータルとしての応力を
低下させることができ、この結果断線等の不良を低下で
きることがわかる。
【0037】また、本発明者は図6の断面形状をもつ基
板を用い、図6の33に示したSiN保護膜の形状を異な
らせて、次にレジン材をかぶせた試料を作製して、その
歩留りを調べた。SiN保護膜は図4に示した装置を用
い、O2のかわりにN2を同量導入することで形成した。
他の条件は実施例1と同じである。
【0038】図20は実施例1に記述した絶縁膜上の凸
部により形成される溝幅aに対する下部導電材パターン
間隔bの比(図1参照)に対して、MOSIC製造の歩
留りを示した図である。図21は実施例2に記述した絶
縁膜上の凸部の基板垂線方向の壁の高さCに対する歩留
りを示した図である。
【0039】以上、本発明の実施例によれば、スパッタ
量を制御したCVD法を用い、多層配線の層間絶縁膜の
第1層目を形成し、しかる後に流動性あるいはリフロー
形状となる膜を用いると、あらゆる配線パターン上で均
一な膜厚の層間絶縁膜が得られるが、スパッタを重畳し
たCVD膜は非常に緻密なため、配線間でのリーク電流
の低減、あるいは絶縁耐圧の向上,耐湿の向上が図れる
効果がある。同様の効果は半導体装置の最終保護膜につ
いても得られる。また従来のスパッタ重畳CVD法に比し
て、スパッタ量を著しく減少させて成膜するので成膜速
度を稼げ、その結果スループットの向上が図れるといっ
た効果、さらにスパッタされた粉じんによる装置内の発
じん量を著しく低下できるため、製造歩留りの向上が図
れるといった効果もある。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、略均一な膜厚の層間絶
縁膜を有する半導体装置及びその製造方法を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形状である絶縁膜の断面形状を示す
図である。
【図2】従来法のスパッタを重畳したCVD法による層
間絶縁膜の断面図である。
【図3】スパッタを重畳させないCVD法とSOG膜を
用いた複合層間膜の断面形状を示す図である。
【図4】スパッタ量を制御できるCVD装置の例を示す
図である。
【図5】本発明の実施例の一形状である複合層間膜形状
を示す図である。
【図6】本発明の実施例の形状を有した層間膜及び保護
膜を用いたMOSIC装置の断面図である。
【図7】Al配線断線率と歩留りのスルーホール深さ比
の依存性を示す図である。
【図8】Al配線断線率と歩留りのスルーホール深さ比
の依存性を示す図である。
【図9】第1層目のSiO2 膜上の溝幅と配線間隔幅の
比に対する、Al配線断線率とMOSIC歩留りとの関
係を示す図である。
【図10】第1層目のSiO2 膜上の溝幅と配線間隔幅
の比に対する、Al配線断線率とMOSIC歩留りとの
関係を示す図である。
【図11】本発明の実施例の一形状である層間絶縁膜の
断面図である。
【図12】第2層目膜を形成した時の断面例を示す図で
ある。
【図13】Al配線断線率の第2層表面の斜度依存性を
示す図である。
【図14】スパッタ量制御時の複合絶縁膜の断面例を示
す図である。
【図15】断線率の第1層目溝高さ依存性を示す図であ
る。
【図16】本発明の一形状である絶縁膜の断面を示す図
である。
【図17】断線率の第2層目SiO2 膜の応力依存性を
示す図である。
【図18】応力の膜中C含有率依存性を示す図である。
【図19】断線率の第2層目膜のエッチレート依存性を
示す図である。
【図20】SiN保護形成時の凸部幅と垂直溝部高さに
対するMOSIC製造歩留りを示す図である。
【図21】SiN保護形成時の凸部幅と垂直溝部高さに
対するMOSIC製造歩留りを示す図である。
【符号の説明】
1,23…導電材、3,3′,3″…複合絶縁膜の第1
層目の絶縁膜、あるいはSiN保護膜、4,4′…複合
絶縁膜の第2層目の絶縁膜、24…スルーホール、2
6,29,32…多層Al配線、28,31…Al層間
絶縁膜、33…SiN保護膜、34…複合絶縁膜の第3
層目の絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 淳義 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社 日立製作所 武蔵工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 21/768

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 上記半導体基板上に設けられるパターニングされた第1
    の配線層と、 上記第1の配線層のパターン間をパターン高さ以上まで
    埋め込み、かつ上記第1の配線層のパターン上に略等し
    い高さの凸部を有し、かつ上記凸部間に形成される溝幅
    が配線層のパターン間で形成されている溝幅よりも広い
    第1の酸化ケイ素層と、 上記第1の酸化ケイ素層上に設けられ、上記第1の酸化
    ケイ素層よりもエッチレートが大きな第2の酸化ケイ素
    層と、 上記第2の酸化ケイ素層上に設けられる第2の配線層
    と、 を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】上記第1の酸化ケイ素層の上記凸部を形成
    する側壁面の基板平面に対する角度は、上記第1の配線
    の側面の基板平面に対する角度よりも小さいことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】上記第1の酸化ケイ素層の上記凸部を形成
    する面として基板平面に対し角度がほぼ45°の面を有
    していることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】上記第2の酸化ケイ素層の上方側の表面は
    なだらかな曲面で構成され、その断面形状における上方
    側の曲線の接線と基板平面がなす角は最大でも30°以
    下であることを特徴とする請求項2から請求項3の何れ
    かに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】最終無機保護膜の形状は基板平面に対しほ
    ぼ45°の面を有していることを特徴とする請求項1か
    ら請求項の何れかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】上記最終無機保護膜の上方表面には、基板
    平面の垂線方向の面からなる溝を有さないことを特徴と
    する請求項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】半導体基板上にパターンニングされた配線
    層を設ける第1の工程と、 上記配線層のパターン間をパターン高さ以上まで埋め込
    み、かつ上記配線層のパターン上に略等しい高さの凸部
    を有し、かつ上記凸部間に形成される溝幅が配線層のパ
    ターン間で形成されている溝幅よりも広い第1の酸化ケ
    イ素層を設ける第2の工程と、 上記第1の酸化ケイ素層上に、上記第1の酸化ケイ素層
    よりもエッチレートが大きな第2の酸化ケイ素層を設け
    る第3の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】上記第1の酸化ケイ素層を、電子サイクロ
    トロン共鳴を利用したプラズマを用いて形成することを
    特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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