JP3010165B1 - 誘導飛しょう体 - Google Patents

誘導飛しょう体

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JP3010165B1
JP3010165B1 JP35084498A JP35084498A JP3010165B1 JP 3010165 B1 JP3010165 B1 JP 3010165B1 JP 35084498 A JP35084498 A JP 35084498A JP 35084498 A JP35084498 A JP 35084498A JP 3010165 B1 JP3010165 B1 JP 3010165B1
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Abstract

【要約】 【課題】 飛行中の航空機から後方へ向けて飛しょうさ
せる誘導飛しょう体では、機体後方に飛しょうしている
間は迎え角を増大させる頭上げのモーメントが発生し空
力的に不安定な状態が生じて、機体の姿勢安定の確保が
困難になるという問題があった。 【解決手段】 複数の平面翼が交差して格子形状を成す
格子翼を機体後部に配する。母機から分離された誘導飛
しょう体が機体後方へ飛しょうする間は、格子翼の各平
面翼が機体機軸に対して垂直になる向きに格子翼を支持
固定して翼面として荷重を生じさせない。飛しょう速度
が零近傍になった時に格子翼を90度回転させ、その後
誘導飛しょう体が機体前方へ向かって飛しょうする時は
格子翼に揚力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘリコプター、
飛行機などの航空機に搭載され、当該航空機の後方に位
置する他の航空機、誘導弾などの目標体に向けて発射も
しくは投下されて、後方へ向けて飛しょう可能な誘導飛
しょう体に関するものであり、さらに詳しく述べると、
前記誘導飛しょう体が気流を機体の後方から受ける誘導
の初期段階と、気流を機体の前方から受ける誘導の中期
および後期段階において、機体の姿勢を安定に保つ誘導
飛しょう体を提案するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機(以下母機とする)に搭載され、
後方発射可能な誘導飛しょう体に関する従来の技術を図
を用いて説明する。図8は母機から母機後方にある所定
の目標体に向けて発射される従来の誘導飛しょう体の概
念図である。図において1は後方発射可能な誘導飛しょ
う体、2は母機、3は母機2の後方で脅威となる航空
機、誘導弾などの目標体である。誘導飛しょう体1は、
その機体前方が飛行中の母機2の後方(図の右方向)を
向くようにして母機2に搭載される。母機2の後方に目
標体3が存在した場合、誘導飛しょう体1は、母機2か
ら発射指令が与えられ、母機2から分離されて目標体3
へ向けて飛しょうする。
【0003】図9(a)は従来の誘導飛しょう体1の構
成要素を示す図であり、図において、4は母機2に搭載
される誘導飛しょう体1の機体、5は機体4の前部(図
の右側)に配置され、その前部に電波センサ、光波セン
サなどのシーカ部6を有する誘導装置、7は機体4の前
部に装着されたドーム、8は機体4の後部(図の左側)
に固定された安定翼である後翼、9は機体4に回動可能
に支持された操舵翼、10は前部に固定された前翼、1
1は誘導飛しょう体1に推進力を発生する推進装置、1
2は推進装置11を覆うように機体4の後部に装着され
たカバーを示す。また、図9(b)は推進装置11の内
部構成を示すものであり、図において、13は推進装置
11の内部に設けられ機体4の後方向(図の左方向)に
燃焼ガスを噴出して推進力を発生するノズル、14は機
体4の推力を偏向する推力偏向装置、15はベーンを示
す。
【0004】このような誘導飛しょう体1の各構成要素
は、次のように作用する。後翼8、操舵翼9、前翼10
は、それぞれ機体4の胴体外周を機軸方向から見て4等
分する各位置に1枚づつ計4枚が各一組となって装着さ
れ、後翼8、操舵翼9、および前翼10と推力偏向装置
14によって、誘導飛しょう体1の姿勢安定が確保され
る。ドーム7は、電波や光波を透過する素材で形成さ
れ、誘導装置5のシーカ部6を保護するとともに、機体
4の空気抵抗を低減する作用を持つ。また誘導飛しょう
体1は、発射してからしばらくは推進装置1を先頭とし
てドーム7から推進装置11に向かう方向(機体後方)
に飛しょうし、推進装置11が点火されるまでの間はカ
バー12が装着される。また、推力偏向装置14は、ノ
ズル13の噴出口の周辺にベーン15を設けて構成され
るものであり、後述する推力偏向角指令に応じてベーン
15を所望の位置に駆動し、ノズル13から噴出される
推進薬の燃焼ガスを偏向させることによって、機体4に
所望の回転モーメントを発生させることができる。な
お、推力偏向装置14の他の例として、特開平5−34
096号公報に開示されているような、機体4の重心か
ら離れた位置で、かつ機軸方向から見て胴体外周を4等
分する各位置に4つのガス噴出装置を配設したものがあ
る。これは、機軸に直交する方向に対して各ガス噴出装
置を適宜噴出することにより、機体4の推力を所望の方
向に偏向することができる。
【0005】図10は従来の誘導飛しょう体1を目標体
3へ誘導するとともに、機体の姿勢を安定させる制御系
の構成を示す図である。図において、16は慣性装置、
17は航法計算回路、18はゲイン計算回路、19は舵
角および推力偏向角指令計算回路、20は操舵翼9を回
動させる操舵翼駆動装置である。
【0006】次に、この制御系の動作について説明す
る。誘導飛しょう体1は、発射時に母機2から目標体3
の位置、速度などを示す目標情報が与えられる。発射後
は、その目標情報に基づいて誘導装置5が目標体3の捜
索を行い、シーカ部6が目標体3を補足してその追尾が
行われる。また誘導装置5は、誘導飛しょう体1と目標
体3との間に成される目視線角度の変化率を推定し、誘
導飛しょう体1の目標体3への誘導方向や目標速度を示
す目標誘導信号を発生する。慣性装置16では、その内
部に有する慣性センサ部で機体4の角速度と加速度が計
測され、その計測結果が慣性情報信号として航法計算回
路17と、舵角および推力偏向角指令計算回路19に出
力される。航法計算回路17では、誘導装置5からの目
標誘導信号と慣性装置16からの慣性情報信号に基づい
て、誘導に必要な加速度指令および角速度指令が計算さ
れる。また、誘導飛しょう体1が母機2から発射される
時に、慣性装置16は、母機2から誘導飛しょう体1の
初期高度と初期速度が与えられる。慣性装置16では、
この初期高度および速度と、発射後に内部の慣性センサ
部で計算される機体4の角速度および加速度に基づいて
内部に有する計算部で誘導飛しょう体1の高度と速度が
計算される。さらにゲイン計算回路18では、慣性装置
16で計算された高度と速度に応じてオートパイロット
系ゲインが計算される。舵角および推力偏向角指令計算
回路19では、航法計算回路17から与えられる加速度
指令と慣性装置16から与えられる加速度の計算データ
とから加速度偏差を算出し、この偏差にゲイン計算回路
18で計算されたオートパイロット系ゲインの乗数を掛
け合わせ、またこの掛け合わせた結果と慣性装置16か
ら与えられる角速度に基づいて、誘導飛しょう体1が目
標体3に会合するまでの所定の航法を実現する舵角指令
および推力偏向角指令を計算する。この舵角指令は操舵
翼駆動装置20に出力され、操舵翼9が操舵されて誘導
飛しょう体1において所要の舵角が取られる。また、舵
角および推力偏向角指令計算回路19からの推力偏向角
指令は、推力偏向装置14に入力され、所要の方向に誘
導飛しょう体1の推力が偏向される。
【0007】次に、従来の誘導飛しょう体1が、母機2
から発射されてから目標体3に会合するまでの誘導過程
について説明する。
【0008】図11は、母機2から発射され後方に向け
て飛しょうする誘導飛しょう体1の挙動を示す図であ
る。図において、21は、誘導飛しょう体1が例えば速
度V0で飛行中の母機2から後方に向けて発射され、機
体後方に向かう速度Vbで飛しょうしている段階、22
は推進装置11が点火され、誘導飛しょう体1が機体後
方を向いた速度Vcで飛しょうしている段階、23は誘
導飛しょう体1が推進装置11からドーム7に向かう方
向(機体前方)の速度Vaで飛しょうしている段階を示
す。
【0009】母機2に対して脅威となる目標体3の存在
が確認された後、母機2から発射された誘導飛しょう体
1は、推進装置11が点火される前の段階21のよう
に、母機2の速度V0とほぼ同じ機体後方に向かう飛し
ょう速度Vbで飛しょうする。その後、推進装置11が
点火されると、初期には機体後方に向かう速度Vcを持
つ段階22を経過する。その後誘導飛しょう体1は加速
され、最終的に機体前方に向かう飛しょう速度Vaを持
つ段階23に至って目標体3まで誘導される。このよう
な過程を経る間に、誘導飛しょう体1は空力的に不安定
な速度領域である機体後方に向かう速度Vcを持つ段階
22を経過し、さらに機体速度がゼロ近傍となる速度領
域も経過していく。
【0010】図12は従来の誘導飛しょう体1に作用す
る空力的なモーメントを示す図であり、図12(a)は
機体前方へ飛しょうする場合、図12(b)は機体後方
へ飛しょうする場合をそれぞれ示す。図12(a)にお
いて、Vaは機体前方へ飛しょうする段階23の誘導飛
しょう体1の速度ベクトル、αは機体周囲の気流に対す
る迎え角、L1は前翼10の揚力、Xc1は重心CG1
から前翼10の空力中心までの距離、L2は後翼8の揚
力、Xc2は重心CG1から後翼8の空力中心までの距
離、Maは機体前方へ飛しょうする段階23の場合の重
心CG1周りの回転モーメント、Vairは気流の速度
ベクトル(対気速度)を示す。
【0011】誘導飛しょう体1が機体前方へ向かう速度
Vaを持つ段階23においては、空力的な静安定性を確
保するために、例えば迎え角αの場合に数1に示すよう
に、前翼10の揚力L1、重心CG1からの距離Xc
1、後翼8の揚力L2および重心CG1からの距離Xc
2との関係から、ドーム7側で迎え角αを低減させる頭
下げのモーメントMaが発生するように構成する。(モ
ーメントは頭上げ正とする。)
【0012】
【数1】
【0013】すなわち、機体周囲の気流の乱れによって
気流の方向が変化するなどの外乱が作用して迎え角αが
発生しても、それを打ち消すモーメントMaが生じて機
体4の気流に対する静安定が確保できる。なお、この時
誘導飛しょう体1の空力中心は重心CG1よりも気流に
対して下流側にある。
【0014】一方、母機2から発射直後には、誘導飛し
ょう体1は機体後方に向かう速度を持つ段階21にな
る。ここで誘導飛しょう体1が迎え角αをとる時に、操
舵翼9および推力偏向装置14が作動しない状態を仮定
すると、段階23における誘導飛しょう体1の場合と同
様に、操舵翼9の揚力L1、後翼8の揚力L2が発生す
る。その場合に重心位置がほぼ同一とすると、段階23
の場合と同様に揚力によってモーメントが発生するが、
ここでのモーメントMbは数2に示すようになるため、
推進装置11側で頭上げのモーメントとなり迎え角αを
さらに増大させる方向に作用する。
【0015】
【数2】
【0016】その結果、前翼10と後翼8のみでは気流
に対する姿勢の維持が困難になり、絶えず推力偏向装置
14や操舵翼9を用いて迎え角αによって生ずるモーメ
ントを打ち消すモーメントを常に発生させる必要があ
る。なお、この時の誘導飛しょう体1の空力中心は重心
CG1よりも気流に対して上流側にある。
【0017】次に、後方発射可能な誘導飛しょう体に関
する他の従来例を示す。図13は、特開平5−7979
8号公報に開示された、従来の飛しょう体用の空力特性
変更装置を示すものであり、図13(a)は機体後方へ
飛しょうする場合、図13(b)は機体前方へ飛しょう
する場合をそれぞれ示す。図において、24は飛しょう
体、25は飛しょう体24の後翼、26は飛しょう体2
4の前翼である操舵翼、27は通電指令を受けて爆発し
切断される爆発ボルト、28は操舵翼26の後方に接近
して、爆発ボルト27の作動(爆発破断)により離脱可
能に固定された付加翼、29は機軸にほぼ平行に胴体の
外方に支持されて前後の気圧差(総圧差)を検知する差
圧センサ、30は差圧センサ29の前後圧から差圧を検
出し、爆発ボルト27を爆発させる通電指令を発する差
圧検出器、31は機体後方に推力を発生する推進装置、
G2は後翼25と操舵翼26の間に位置する機体4の重
心を示し、ドーム7は図9と同様なものである。
【0018】次に、この空力特性変更装置の動作につい
て説明する。飛しょう体24が母機2から後方発射され
た初期には、推進装置31によって機体前方(図13
(a)の右方向)に推力を発生しているが、もともと母
機2は飛しょう体24の機体後方(図13(a)の左方
向)に進行しており、飛しょう体24も惰力によって後
方(図13(a)の左方向)に飛しょう中で、気流Va
irは図13(a)の矢印の向き(図の右方向)に流れ
ている。このとき、付加翼28および操舵翼26と、後
翼25とのバランスによって空力中心は重心CG2より
気流に対して下流側(付加翼28側)にあるので、空力
的に静安定性を保っている。
【0019】一方、後方への速度が減じて、差圧センサ
29における前後の気圧差がある程度以上小さくなる
と、飛しょう体24は間もなく前方(図13(b)の右
方向)へ進むことになるので差圧検出器30から通電指
令が発生され、爆発ボルト27が作動して付加翼28が
分離され、操舵翼26と後翼25とのバランスによって
空力中心は重心CG2の機体後方、すなわち図13
(b)の左方向に移る。このとき、気流Vairは図1
3(b)の矢印の向き(図の左方向)に流れており、空
力中心は重心CG2より気流に対して下流側(後翼25
側)にあるので、空力的に静安定となる。また、この場
合の飛しょう体24の姿勢は、操舵翼26で制御され
る。
【0020】すなわち、飛しょう体24の重心CG2に
対し、空力中心を機体前方に配置するのに必要な翼面積
を有する付加翼28を、飛しょう体24の操舵翼26の
後方近傍に離脱可能に固定することにより、母機2から
後方に向けて発射された飛しょう体24が後進している
間は、気流が飛しょう体24の機体後方から前方に流
れ、空力中心は重心CG2より下流側に位置することに
なって空力的に静安定させることができる。また、飛し
ょう体24の対気速度が0近傍になったところでこれを
検知して付加翼28を離脱させることにより、飛しょう
体24が前進に転じて気流が飛しょう体24の機体前方
から後方に流れても、飛しょう体24の空力中心が重心
CG2より気流に対して後方に移動するため、空力中心
は重心CG2より下流側となって空力的に静安定させる
ことができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】誘導飛しょう体が母機
から後方に向けて発射された場合、その飛しょう過程に
おいて飛しょう速度が機体後方(負の速度)から前方
(正の速度)に変化する。このとき、最初の従来例で示
した図9のような推力偏向装置を用いた誘導飛しょう体
1においては、次のような問題があった。
【0022】誘導飛しょう体1では機体後方に飛しょう
している間は前翼10と後翼8にそれぞれ作用する揚力
のバランスにより、迎え角αを増大させる頭上げモーメ
ントが発生し空力的に不安定な状態が生じて、機体4の
姿勢安定の確保が困難になるという問題があった。
【0023】また、機体4の姿勢安定を確保するため
に、推力偏向装置14および操舵翼9を用いて推力や揚
力を偏向させ、この頭上げモーメントを打ち消す方向に
モーメントを発生させるような機体4の姿勢制御を行っ
たとしても、その制御力を上回る外乱が加わった場合に
は制御不能になるという問題があった。
【0024】また、内部に推力偏向装置14を備えた推
進装置11においては、機体後方に向かう速度で飛しょ
う中に頭上げのモーメントによって常に姿勢の不安定な
状態が生じるので、機軸方向の推力に加えて、推力偏向
のために機軸に垂直な方向の推力を絶えず発生させて機
体4の姿勢を常に維持する必要がある。このため、機体
4に大容量の推進薬を搭載するとともに、高出力のノズ
ルを実装する必要があり、機体4が大型化するという問
題があった。また誘導飛しょう体1を搭載するための航
空機は、一般に搭載物の質量や大きさに制限があるた
め、このような機体4の大型化によって搭載母機にも問
題が生じる可能性があった。
【0025】次に、第2の従来例に示すような図13の
空力特性変更装置を用いた飛しょう体24においては、
次のような問題があった。飛しょう体24の空力特性変
更装置は、爆発ボルト27によって付加翼28を分離す
る火工品であり、飛行中の航空機から発射された後に付
加翼28を分離するとき、爆発によって付加翼28など
の空中飛散物が機体4の四方に飛び散るため、その飛散
物が機体4自身や母機2の他、目標体3以外の航空機な
どに衝突して損傷を与える可能性があり、空域の安全性
を確保するという観点で問題が生じた。
【0026】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたものであり、推力偏向装置のみ、あるいは空力特性
変更装置のみを利用した従来のものと比較して、機体後
方から前方に向かうまでの全ての速度領域で、より安定
な飛しょうを確保できる誘導飛しょう体を得ることを目
的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】第1の発明による誘導飛
しょう体は、飛行中の航空機から分離され、当該航空機
の後方へ向けて飛しょうする誘導飛しょう体において、
前記誘導飛しょう体の機体前部に配設された操舵翼と、
前記機体の後部に配設され、複数の平面翼が交差して格
子形状を成す格子翼と、前記機体の推力を偏向させる推
力偏向手段と、前記機体の飛しょう速度が零近傍である
ことを検知する検知手段と、前記検知手段での検知に応
じて前記格子翼を回転または固定する回転装置とを具備
したものである。
【0028】第2の発明による誘導飛しょう体は、飛行
中の航空機から分離され、当該航空機の後方へ向けて飛
しょうする誘導飛しょう体において、前記誘導飛しょう
体の機体前部に配設された操舵翼と、前記機体の後部に
配設され、複数の平面翼が交差して格子形状を成す格子
翼と、前記機体の推力を偏向させる推力偏向手段と、前
記機体の飛しょう速度が零近傍であることを検知する検
知手段と、前記検知手段での検知に応じて前記格子翼を
ばねで回転または固定する回転装置とを具備したもので
ある。
【0029】第3の発明による誘導飛しょう体は、飛行
中の航空機から分離され、当該航空機の後方へ向けて飛
しょうする誘導飛しょう体において、前記誘導飛しょう
体の機体前部に配設された操舵翼と、前記機体の後部に
配設され、複数の平面翼が交差して格子形状を成す格子
翼と、前記機体の推力を偏向させる推力偏向手段と、前
記機体の飛しょう速度が零近傍であることを検知する検
知手段と、前記検知手段での検知に応じて前記格子翼を
電磁力または油圧力で回転または固定する回転装置とを
具備したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、図2および
図3を用いてこの発明に係る実施の形態1について説明
する。図1はこの実施の形態における誘導飛しょう体3
2の構成を示す図であり、図において33は格子翼回転
判定回路、34は格子翼回転装置を示し、その他は図1
0の従来例と同じものである。また図2はこの実施の形
態における誘導飛しょう体32の構成要素を示す図であ
り、図2(a)は機体後方へ飛しょうする場合、図2
(b)は機体前方へ飛しょうする場合をそれぞれ示す。
図において、35は機体4の後部(図の左側)に設けら
れ、複数の平面翼が交差して格子形状を成す格子翼、3
6は機体4の前部(図の右側)に設けられ、機軸の前後
方向に対称な台形状の平面翼であり、機軸に垂直な操舵
軸回りに回動可能に支持された操舵翼を示す。格子翼3
5、操舵翼36はそれぞれ機体4の胴体外周を機軸方向
から見て4等分する各位置に1枚づつ計4枚が一組とな
って装着される。格子翼回転装置34は格子翼35にそ
れぞれ1台づつ装着され、格子翼35を回転または固定
する。また、図3は航空機から発射もしくは投下された
誘導飛しょう体32の挙動を示す図である。
【0031】次に動作について説明する。図3におい
て、速度V0(例えば超音速領域)で飛行する母機2か
ら発射もしくは投下された誘導飛しょう体32は、段階
37に示すように、分離直後には速度Vbで母機2の進
行方向に向かって飛しょうする。この時、図2(a)に
示すように誘導飛しょう体32は、機体4のドーム7を
後方にし、機体4で保持されたカバー12を先頭にして
機体後方に飛しょうする。この段階37では、機体4の
空気抵抗の働きにより母機2と同じ方向に向かう速度V
bは減速される。この時カバー12を備えることによっ
て推進装置11内部への気流の流入を防ぐことができ
る。
【0032】その後、母機2より分離されてからtr1
秒後には、図3の段階38に示すように推進装置11が
点火されるとともに、カバー12の保持部材が外れてカ
バー12が機体後方に放出される段階に至る。この段階
38では、推進装置11の推進力と機体4の空気抵抗の
働きにより、母機2と同じ方向、すなわち機体後方に向
かう速度Vc(たとえば亜音速領域)は減速され、母機
2から分離されてからtw1秒後には、母機2の進行方
向とは逆の方向、すなわち機体前方に向かう速度Vaを
持つようになり、段階39に示す飛しょう状態に至る。
また、誘導飛しょう体32は、母機2から分離される時
に母機2より点火時間tr1を設定するための情報が与
えられ、推進装置11において予め点火時間tr1が設
定される。格子翼35は段階39までは図中のオの向き
に格子翼回転装置34により固定されており、段階39
においては図中のカの位置に固定されている。
【0033】次に、図1により格子翼35の回転制御と
その原理を説明する。機体4の速度が減速されていく過
渡の段階38,39では、飛しょう速度の変化により機
体4の制御に必要な回路のゲインなどが大幅に変化す
る。そこで図10に示した従来の誘導飛しょう体1と同
様に、誘導装置5では目標追尾信号に基づいて目標誘導
信号が計算される。慣性装置16では、その慣性センサ
部で機体4の角速度と加速度が計測されて慣性装置16
と舵角および推力偏向角指令計算回路19に出力される
とともに、その計算部で飛しょう高度と速度などが計算
されてゲイン計算回路18に出力され、ゲイン計算回路
18においてこの高度と速度に応じたオートパイロット
系ゲインの乗数が計算される。また、航法計算回路17
では、誘導装置5からの目標誘導信号と慣性装置16か
らの角速度と加速度に基づいて加速度指令あるいは角速
度指令が計算される。舵角および推力偏向角指令計算回
路19では、航法計算回路17からの角速度指令、加速
度指令と、慣性装置16からの角速度、加速度の観測デ
ータと、ゲイン計算回路18からの乗数によって、所定
の航法を実現する舵角および推力偏向角指令が計算さ
れ、その舵角指令を操舵翼駆動装置20に出力し、また
その推力偏向角指令を推力偏向装置14に出力する。こ
の出力された舵角指令、および推力偏向角指令に基づい
て、操舵翼駆動装置20および推力偏向装置14は機体
4に対して時々刻々と所要の姿勢制御を行う。例えば図
2(a)において、カバー12の先端を上げる方向に誘
導飛しょう体32の機体4を傾ける舵角指令が出力され
た場合は、操舵翼駆動装置20が操舵翼36bを図に向
かって左回り(図の矢印アの方向)に回し、またカバー
12の先端を下げる方向に誘導飛しょう体32の機体4
を傾ける舵角指令が出力された場合は、操舵翼駆動装置
20が操舵翼36bを図に向かって右回り(図の矢印イ
の方向)に回すようにして操舵が行われる。また、例え
ば図2(b)において、ドーム7の先端を上げる方向に
誘導飛しょう体32の機体4を傾ける推力偏向角指令が
出力された場合は、推力偏向装置14が図の下方向(図
の矢印ウの方向)に推力を与え、ドーム7の先端を下げ
る方向に誘導飛しょう体32の機体4を傾ける推力偏向
角指令が出力された場合は、推力偏向装置14が図の上
方向(図の矢印エの方向)に推力を与えるようにして推
力偏向が行われる。
【0034】一方、この実施の形態においては、慣性装
置16で観測された飛しょう速度が格子翼回転判定回路
33へ与えられる。格子翼回転判定回路33において、
この観測された飛しょう速度が、速度零近傍の所定の速
度基準値(例えば時速50km)を下回り、機体後方か
ら前方へと飛しょう速度が逆転することが検知される
と、格子翼回転指令が発生される。格子翼回転装置34
では、格子翼回転判定回路33から回転翼回転指令を与
えられて格子翼35を回転動作させる。その結果図2
(b)に示すように、格子翼35を形成する個々の平面
翼が各々気流にさらされる状態になり、揚力を発生し、
飛しょう経路における機体4の静安定性が確保される。
【0035】ここで飛しょう速度と静安定との関係を詳
細に説明する。図4(a)は格子翼35がオの位置に保
持されているときに誘導飛しょう体32に作用する空力
的なモーメントを示し、図4(b)は格子翼35がカの
位置に回転後保持されているときに誘導飛しょう体32
に作用する空力的なモーメントを示す図である。
【0036】誘導飛しょう体32が機体後方に向かう速
度Vbで飛しょうする図3の段階37の場合には、格子
翼35が翼面としての荷重を生じないので、操舵翼36
の揚力により空力的な静安定を確保することができる。
これは、図4(a)に示すように、迎え角αをとった場
合の機体前部の操舵翼36の揚力L3が機体4の重心C
G3回りにカバー12側で迎え角αを低減させる頭下げ
のモーメントMc(Mc<0)を発生することによる。
(モーメントは頭上げを正とする。)なお、誘導飛しょ
う体32が機体後方に向かう速度Vcで飛しょうする段
階38の場合も、段階37の場合と同様に静安定が確保
できる。このため、誘導飛しょう体32が機体後方に向
けて飛しょうする場合には、迎え角αが発生した時にそ
れを打ち消すモーメントMcが発生し、気流に対する機
体4の静安定が確保できる。
【0037】また、推進装置11の推力と空気抵抗の作
用により、誘導飛しょう体32の飛しょう速度が逆転
し、速度Vaで機体前方へ飛しょうする図3の段階39
に至る場合には、格子翼35がカの向きに固定される。
ここで誘導飛しょう体32が気流に対して図4(a)の
場合と同じ迎え角αをとったと仮定すると、図4(b)
に示すように、格子翼35で揚力L4が発生する。この
揚力L4と操舵翼36が発生する揚力L3、操舵翼36
の空力中心と重心CG3との距離Xc3、格子翼35の
空力中心と操舵翼36の空力中心の距離Lとの間に数3
に示すモーメントバランスの関係が成り立つ。
【0038】
【数3】
【0039】したがって格子翼35の翼面積をS1、揚
力傾斜をCL1、操舵翼36の面積をS2、揚力傾斜を
CL2とすると、数4に示す関係を満足させることによ
り、数3に示す機体4を回転させようとするモーメント
Mdは、ドーム7側で頭下げのモーメント(Md<0)
となり迎え角αを減少させる方向に作用する。
【0040】
【数4】
【0041】その結果、誘導飛しょう体32が機体前方
に向けて飛しょうする場合でも、空力的な静安定が確保
され、気流に対する機体4の姿勢を安定に保つことがで
きる。
【0042】一方、誘導飛しょう体32は、飛しょう速
度が機体後方から機体前方へと変化する過渡期で、速度
が零近傍となる速度領域を通過する。この速度領域で
は、各翼に作用する揚力が小さくなり、誘導飛しょう体
32にとって空力的に不安定な状態が発生する。
【0043】このため、この実施の形態の誘導飛しょう
体32では、推力偏向装置14によって機体4の姿勢を
安定に保つように制御を行う。例えば、図1に示す舵角
および推力偏向角指令計算回路19は、慣性装置16で
観測される飛しょう速度の大きさが所定値より小さくな
った(例えば速度の大きさが30m/s以下になった)
ことが検知されると、慣性装置16で観測される速度と
加速度に基づいて、機体4を空間安定させるように機軸
に対して垂直な方向の推力を与える推力偏向指令を発生
する。推力偏向装置14では、舵角および推力偏向角指
令計算回路19から推力偏向角指令を与えられて、その
間は絶えず推力偏向装置14によって推力偏向制御が行
われて機体4の姿勢が安定に保たれる。
【0044】次に、格子翼回転装置34の動作の一例に
ついて説明する。図5は格子翼回転装置34の動作を説
明する図であり、図5(a)は格子翼35が図2のオの
向きに固定された状態を示す図、図5(b)は格子翼3
5が回転する状態を示す図、図5(c)は格子翼35が
図2のカの向きに固定された状態を示す図である。図に
おいて、40は格子翼35の軸を回転可能に支持する軸
受、41は一端を格子翼35の軸に、残る一端を機体4
に固定したばね、42は機体4に固定され格子翼35の
軸にあけられた嵌合穴に駆動軸が嵌合する位置に配設さ
れたソレノイドである。また、図5(d)は図5(a)
の格子翼35を図の下方から見た図であり、35b,3
5cは軸に垂直な面内で互いに90゜隔てて設けられた
前記嵌合穴である。
【0045】図5(a)のように、図3の段階38,3
9の状態では、ソレノイド42の駆動軸が格子翼35の
軸に設けられた嵌合穴35bに嵌合しているので、格子
翼35の回転を固定している。
【0046】図5(b)に示すように、誘導飛しょう体
32の飛しょう速度の大きさが所定値より小さくなった
ことが検出されると格子翼回転判定回路33からソレノ
イド42の駆動軸を図中の例では右側に移動する指示が
出され、嵌合がはずれて、格子翼35がばね41の力で
回転する。誘導飛しょう体32の速度が小さいので、格
子翼35に生じる空気力が小さいので小さなばね力で格
子翼35を回転することが可能である。
【0047】図5(c)に示すように、格子翼35が9
0゜回転すると格子翼回転回路33からソレノイド42
の駆動軸を図中の例では左側に移動する指示が出され、
格子翼35の軸に設けられた嵌合穴35cと嵌合し、格
子翼35の回転が固定される。
【0048】上記動作により、従来例のように爆発ボル
ト27で分離するような付加翼28を使用せずに、格子
翼35により機体4の重心CG3に対し空力中心を移動
させる空力特性の変更ができるため、空力特性の変更時
に機体4の四方に飛散物を生じさせることがなく、機体
自身や搭載母機、他の航空機等に対してより安全な運用
が可能である。
【0049】また、従来例のように空力特性変更手段と
して爆発ボルト27のようなワンショット火工品を用い
て付加翼28を分離するものを用いる場合、爆発ボルト
27の爆発後に再度付加翼28を取り付けることができ
ないため、誘導飛しょう体32を母機2へ搭載する前
に、地上での動作確認を行うことは不可能である。これ
に対し、この実施の形態の誘導飛しょう体32は、格子
翼35、格子翼回転装置34を用いているため、このよ
うな地上における動作の確認を行うことが可能である。
【0050】実施の形態2.図6はこの発明に係る実施
の形態2における誘導飛しょう体32の格子翼回転装置
34の機構を示すものであり、他はこの発明に係る実施
の形態1と同様である。
【0051】図6は格子翼35の動作を説明する図であ
り、図6(a)は格子翼35が図3のオの向きに固定さ
れた状態を示す図、図6(b)は格子翼35が回転する
状態を示す図、図6(c)は格子翼35が図3のカの向
きに固定された状態を示す図である。図において、40
は格子翼35の軸を回転可能に支持する軸受、43は回
転軸を格子翼35の軸に、固定側本体を機体4に固定し
たロータリーソレノイド、42は機体4に固定された格
子翼35の軸にあけられた嵌合穴に駆動軸が嵌合する位
置に配設されたソレノイドである。
【0052】図6(a)のように図3の段階38,39
の状態では、ソレノイド42の駆動軸が格子翼35の嵌
合穴に嵌合しているので、格子翼35の回転を固定して
いる。
【0053】図6(b)に示すように、誘導飛しょう体
32の飛しょう速度の大きさが所定値より小さくなった
ことが検出されると格子翼回転判定回路33からソレノ
イド42の駆動軸を図中の例では右側に移動する指示が
出され、嵌合がはずれる。次に格子翼回転判定回路33
からロータリーソレノイド43を回転させる指示が出さ
れ格子翼35が回転する。誘導飛しょう体32の速度が
小さく、格子翼35に生じる空気力が小さいので小さな
駆動力で格子翼35を回転することが可能である。
【0054】図6(c)に示すように、格子翼35が9
0゜回転すると格子翼回転回路33からソレノイド42
の駆動軸を図中の例では左側に移動する指示が出され、
格子翼35の軸と嵌合し、格子翼35の回転が固定され
る。
【0055】ロータリーソレノイド43の代わりに駆動
力としてモーターを用いても良い。この実施の形態で
は、ロータリーソレノイド43のように電磁力を用いる
ことにより、格子翼35の回転角を格子翼回転回路33
の指示でもとの状態に戻すこともできる。
【0056】実施の形態3.図7はこの発明に係る実施
の形態3における誘導飛しょう体32の格子翼回転装置
34の機構を示すものであり、他はこの発明に係る実施
の形態1と同様である。
【0057】図7は格子翼回転装置34の動作を説明す
る図であり、図7(a)は格子翼35が図3のオの向き
に固定された状態を示す図、図7(b)は格子翼35が
図2のカの向きに固定された状態を示す図である。図に
おいて、44は格子翼35の軸に配設されたロッカーア
ーム、45は機体4に固定され駆動軸の先端をロッカー
アーム44に連結された油圧シリンダー、46は油圧シ
リンダー45に油圧を供給する蓄圧器、47は油圧シリ
ンダー45と蓄圧器46の間に配置され格子翼回転回路
33からの指示に従い油圧を制御する電磁弁である。
【0058】図7(a)のように図2の段階38,39
の状態では、格子翼回転回路33からの指示に従い電磁
弁47が油圧を制御し、油圧シリンダー45が図中の例
では右側に駆動軸を移動し停止する。油圧シリンダー4
5の駆動軸に連結されたロッカーアーム44により格子
翼35は図2の段階38,39のオの位置に固定され
る。
【0059】図7(b)に示すように、誘導飛しょう体
32の飛しょう速度の大きさが所定値より小さくなった
ことが検出されると格子翼回転判定回路33から油圧シ
リンダー45の駆動軸を図中の例では左側に移動する指
示が電磁弁47に出され、油圧シリンダー45の駆動軸
は左側に移動し停止する。油圧シリンダー45の駆動軸
に連結されたロッカーアーム44により格子翼35は図
3の段階39のカの位置に固定される。
【0060】
【発明の効果】この発明に係る誘導飛しょう体は上記の
ように構成されているので、以下に記載するような効果
を奏する。
【0061】第1から第3の発明によれば、航空機から
分離され後方に向け航空機後方に飛しょうする誘導飛し
ょう体において、飛しょう体速度が機体後方の時は格子
翼と操舵翼ともに静安定に寄与する方向に空力荷重を生
じ、飛しょう体速度が機体前方のときは空力中心が機体
重心の後方となることにより、機体後方から前方に向か
うまでの全ての速度領域で、より安定な飛しょうを確保
できる誘導飛しょう体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による誘導飛しょう体の実施の形態
1を示す制御系の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の誘導飛しょう体の
構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態の挙動を示す図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1における空力的なモ
ーメントを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における格子翼の回
転装置を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における格子翼の回
転装置を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における格子翼の回
転装置を説明する図である。
【図8】 航空機に搭載された誘導飛しょう体の外観を
示す図である。
【図9】 従来の誘導飛しょう体を示す構成図である。
【図10】 従来の誘導飛しょう体の制御系の構成図で
ある。
【図11】 従来の誘導飛しょう体の挙動を示す図であ
る。
【図12】 従来の誘導飛しょう体の空力的なモーメン
トを示す図である。
【図13】 従来の他の誘導飛しょう体における空力特
性変更装置の構成を示す図である。
【符号の説明】 2 母機、3 目標体、4 機体、5 誘導装置、6
シーカ部、7 ドーム、8 後翼、9 操舵翼、10
前翼、11 推進装置、12 カバー、13ノズル、1
4 推力偏向装置、15 ベーン、16 慣性装置、1
7 航法計算回路、18 ゲイン計算回路、19 舵角
および推力偏向角指令計算回路、20操舵翼駆動装置、
25 後翼、26 操舵翼、27 爆発ボルト、28
付加翼、29 差圧センサ、30 差圧検出器、31
推進装置、33 格子翼回転判定回路、34 格子翼回
転装置、35 格子翼、36 操舵翼、40 軸受、4
1 ばね、42 ソレノイド、43 ロータリーソレノ
イド、44 ロッカーアーム、45 油圧シリンダー、
46 蓄圧器、47 電磁弁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛行中の航空機から分離され、当該航空
    機の後方へ向けて飛しょうする誘導飛しょう体におい
    て、前記誘導飛しょう体の機体前部に配設された操舵翼
    と、前記機体の後部に配設され、複数の平面翼が交差し
    て格子形状を成す格子翼と、前記機体の推力を偏向させ
    る推力偏向手段と、前記機体の飛しょう速度が零近傍で
    あることを検知する検知手段と、前記検知手段での検知
    に応じて前記格子翼を回転または固定する回転装置とを
    具備したことを特徴とする誘導飛しょう体。
  2. 【請求項2】 前記回転装置は前記格子翼をばね力で回
    転または固定するように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の誘導飛しょう体。
  3. 【請求項3】 前記回転装置は前記格子翼を電磁力また
    は油圧力で回転または固定するように構成されたことを
    特徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
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