JP3009610U - コネクタとシールドケースの加締構造 - Google Patents

コネクタとシールドケースの加締構造

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JP3009610U
JP3009610U JP1994013108U JP1310894U JP3009610U JP 3009610 U JP3009610 U JP 3009610U JP 1994013108 U JP1994013108 U JP 1994013108U JP 1310894 U JP1310894 U JP 1310894U JP 3009610 U JP3009610 U JP 3009610U
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JP1994013108U
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Inventor
紀昭 佐々木
勇二 宮澤
Original Assignee
エスエムケイ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中心導体に方向性のあるコネクタをシールド
ケースに加締て固着する場合に、コネクタの加締体をシ
ールドケースの加締穴に位置決めしつつ自動挿入できる
ようにすること。 【構成】 コネクタ40の加締体48をシールドケース
44の加締穴46に挿入し、加締体48の加締部を加締
てコネクタ40をシールドケース44に固着するものに
おいて、コネクタ40の加締穴46を、中心導体34の
端子部(例えばL字状の端子部)34aを貫通し、かつ
加締体(例えば略D型形状の加締体)48を嵌合する形
状(例えば略D型形状)に形成する。これにより、中心
導体34に方向性があるコネクタ40の加締体48を、
シールドケース44の加締穴46に対して位置決めしつ
つ直線的に挿入することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、電子式RFスイッチのコネクタ(例えばソケットコネクタ )とシールドケースの加締(かしめ)構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子式RFスイッチは、図4に示すように、内部にスイッチイング回路等を収 納したケース10にRF PINケーブル12を結合するとともに、ケース10 にアンテナ接続用のソケットコネクタ(例えばPALソケット)14とテレビジ ョン受信機のアンテナ入力端子接続用のプラグコネクタ16とを設けて構成され ていた。
【0003】 そして、通常はアンテナから入力したテレビ信号をソケットコネクタ14およ びプラグコネクタ16を介してテレビジョン受信機へ供給し、RF PINケー ブル12にゲーム機等からの信号が入力したときに、内部のスイッチイング回路 (例えばスイッチングトランジスタ)の電子的な切り換えによって、ゲーム機等 からの信号をテレビジョン受信機へ供給するように構成されていた。
【0004】 ケース10内のシールドケース18へのソケットコネクタ14の加締構造は、 従来、図5及び図6の(a)、(b)、(c)に示すように構成されていた。す なわち、ソケットコネクタ14の外部導体(シェル)20に一体に形成された加 締体22を、シールドケース18に形成されたHカット状の加締穴24に挿入し 、加締体22の加締部22a、…を加締治具(図示省略)を用いて加締ることに よって、ソケットコネクタ14をシールドケース18へ固着するようにしていた 。また、外部導体20には、アンテナ側からの信号を導くプラグコネクタと嵌合 接触する円筒体26と、シールドケース18の外面に係止する鍔体28とが一体 に形成されている。
【0005】 Hカット状の加締穴24は、図5に示すように、円板の一部を2本の同一長さ の並行直線で切断した形状の穴を指す。外部導体20の内部には絶縁体30が固 定的に取付けられ、この絶縁体30の中心軸孔32には雌型の中心導体(中心コ ンタクト)34が貫通して取付けられている。中心導体34の端子部34aは、 L字形状に折り曲げ形成され、その先端部はプリント基板36の端子孔に挿入さ れ、パターン面の所定箇所に半田接続されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の図5及び図6の(a)、(b)、(c)に示した従来例 では、加締穴24がHカット状に形成されていたので、中心導体34の端子部3 4aに方向性のあるソケットコネクタ14の位置決めを簡単にすることはできる が、ソケットコネクタ14の中心導体34のL字状の端子部34aを、加締穴2 4に対して直線的に貫通させることができないので、自動挿入に対応できず、手 動で挿入しなければならないという問題点があった。
【0007】 また、加締穴をHカット状でなく円形状に形成することによって、ソケットコ ネクタ14の中心導体34のL字状の端子部34aを、加締穴に対して直線的に 貫通させて自動挿入に対応できるようにした従来例もあるが、シールドケース1 8への位置決めが困難になるという別の問題点が生じた。
【0008】 本考案は上述の問題点に鑑みなされたもので、中心導体の端子側に方向性のあ るコネクタをシールドケースに加締て固着する場合に、コネクタの加締体をシー ルドケースの加締穴に位置決めしつつ自動挿入することのできる、コネクタとシ ールドケースの加締構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、中心導体の端 子側に方向性のあるコネクタの加締体をシールドケースの加締穴に挿入し、前記 加締体の加締部を加締ることによって前記コネクタを前記シールドケースに固着 してなるものにおいて、前記シールドケースの加締穴を、前記コネクタの加締体 を位置決めして貫通するとともに、前記コネクタの中心導体の端子側を貫通する 形状に形成してなることを特徴とするものである。
【0010】 請求項2の考案は、請求項1の考案において、コネクタの中心導体の端子側を L字状に折曲形成してなり、シールドケースの加締穴をD型形状に形成し、コネ クタの加締体の外形をシールドケースの加締穴に嵌合するD型形状に形成してな るものである。
【0011】 請求項3の考案は、請求項1または2の考案において、コネクタとシールドケ ースを電子式RFスイッチのソケットコネクタとシールドケースとしてなるもの である。
【0012】
【作用】
請求項1の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、シールドケー スの加締穴を、コネクタの加締体を位置決めして貫通するとともに、コネクタの 中心導体の端子側を貫通する形状に形成しているので、中心導体の端子側に方向 性があるコネクタの加締体を、シールドケースの加締穴に対して位置決めしつつ 直線的に挿入することができる。
【0013】 請求項2の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、請求項1の考 案において、コネクタの中心導体の端子側をL字状に折曲形成し、シールドケー スの加締穴をD型形状に形成し、コネクタの加締体の外形をシールドケースの加 締穴に嵌合するD型形状に形成しているので、シールドケースの加締穴及びコネ クタの加締体の形状を簡単にすることができる。
【0014】 請求項3の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、請求項1また は2の考案において、コネクタとシールドケースを電子式RFスイッチのソケッ トコネクタとシールドケースとしてなるので、電子式RFスイッチの組立の容易 化を図ることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案によるコネクタとシールドケースの加締構造の一実施例を図1か ら図3までを用いて説明する。 図1から図3までにおいて図4から図6までと同一部分は同一符号とする。
【0016】 図1において、40はコネクタの一例としてのソケットコネクタ(例えばPA Lソケット)で、このソケットコネクタ40は、絶縁体30と、この絶縁体30 の中心軸孔32を貫通して係止された雌型の中心導体(中心コンタクト)34と 、絶縁体30の外周側に固定的に取付けられた外部導体(シェル)42とからな っている。
【0017】 44はシールドケースで、このシールドケース44の一側面にはDカット状の 加締穴46が形成されている。このDカット状の加締穴46とは、図1に示すよ うに、円板の一部を一本の直線で切断した略D型形状の穴を指す。
【0018】 前記外部導体42は、アンテナ側からの信号を導くプラグコネクタと嵌合接触 する円筒体26と、この円筒体26の一側に一体に形成された鍔体28及び加締 体48とを具備している。
【0019】 前記加締体48は、図1に示すように、Dカット状の前記加締穴46に嵌合す る略D型形状に形成され、前記加締穴46に嵌合したときに先端部が前記加締穴 46を貫通して前記シールドケース44の背面側に突出するように形成されてい る。前記中心導体34の端子部34aはL字状に折り曲げ形成されている。
【0020】 そして、図2にで示すように、シールドケース44をソケット加締治具の取 付台50に載せ、ついで同図にで示すように、シールドケース44の加締穴4 6にソケットコネクタ40の加締体48を挿入して鍔体28をシールドケース4 4の上面に係止する。このとき、加締穴46は、中心導体34のL字形状の端子 部34aを直線的に貫通可能な略Dカット状に形成されているので、自動組立機 を用いて、ソケットコネクタ40の加締体48をシールドケース44の加締穴4 6に位置決めしつつ挿入させることができる。
【0021】 ついで図2にで示すように、ソケット加締治具の押し治具52をソケットコ ネクタ40の外部導体42の内側段部42a、42aにあて、加締矢54との間 で圧力をかけて加締める。すると、図3の(a)〜(c)に示すように、加締体 48の加締部48a〜48aができ、外部導体42の加締体48をシールドケー ス44の加締穴46の周縁部に加締て、ソケットコネクタ40をシールドケース 44に固着する。
【0022】 前記中心導体34の端子部34aは、図3の(a)に示すように、その先端部 がプリント基板36の端子孔に挿入され、パターン面の所定箇所に半田接続され ている。
【0023】 前記実施例では、加締で固着するソケットコネクタとシールドケースを、電子 式RFスイッチのソケットコネクタとシールドケースにした場合について説明し たが、本考案はこれに限るものではない。電子式RFスイッチ以外の電子部品に おいて、ソケットコネクタをシールドケースに加締て固着する場合について利用 できること勿論である。
【0024】 前記実施例では、中心導体の端子側をL字状に折り曲げ形成したソケットコネ クタをシールドケースに加締て固着する場合について説明したが、本考案はこれ に限るものでない。中心導体に方向性を有するソケットコネクタをシールドケー スに加締て固着する場合について利用できること勿論である。
【0025】 前記実施例では、ソケットコネクタをシールドケースに加締て固着する場合に ついて説明したが、本考案はこれに限るものでなく、ソケットコネクタ以外のコ ネクタ(例えば、プラグコネクタ(例えばPALプラグ))をシールドケースに 加締て固着する場合についても利用できること勿論である。
【0026】
【考案の効果】
請求項1の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、シールドケー スの加締穴を、コネクタの加締体を位置決めして貫通するとともに、コネクタの 中心導体の端子側を貫通する形状に形成しているので、中心導体の端子側に方向 性があるコネクタの加締体を、シールドケースの加締穴に対して位置決めしつつ 直線的に挿入することができる。このため、コネクタのシールドケースへの自動 挿入に対応できるとともに、コネクタの位置決めを簡単に行うことができる。
【0027】 請求項2の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、請求項1の考 案において、コネクタの中心導体の端子側をL字状に折曲形成し、シールドケー スの加締穴を略D型形状に形成し、コネクタの加締体の外形をシールドケースの 加締穴に嵌合する略D型形状に形成しているので、請求項1の考案の効果を有す るとともに、シールドケースの加締穴及びコネクタの加締体の形状を簡単にする ことができる。
【0028】 請求項3の考案によるコネクタとシールドケースの加締構造は、請求項1また は2の考案において、コネクタとシールドケースを電子式RFスイッチのソケッ トコネクタとシールドケースとしたので、請求項1または2の考案の効果を有す るとともに、電子式RFスイッチの組立の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるコネクタとシールドケースの加締
構造の一実施例を示すもので、加締前の状態を示す要部
斜視図である。
【図2】図1のコネクタとシールドケースを、加締治具
を用いて加締る作用を説明する説明図である。
【図3】図1のコネクタとシールドケースを加締た後の
状態を示すもので、(a)は一部の図示を省略した平面
図、(b)は正面図、(c)は(a)のA−A線断面図
である。
【図4】電子式RFスイッチの概略を示す概略外観図で
ある。
【図5】従来例のコネクタとシールドケースの加締構造
を示すもので、加締前の状態を示す概略斜視図である。
【図6】図5のコネクタとシールドケースを加締た後の
状態を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は(a)のA−A線断面図である。概略を示す概
略外観図である。
【符号の説明】
26…外部導体42の円筒体、 28…外部導体42の
鍔体、30…絶縁体、 32…中心軸孔、 34…中心
導体、34a…中心導体34のL字状の端子部、 36
…プリント基板、40…ソケットコネクタ(コネクタの
一例)、 42…外部導体、44…シールドケース、
46…加締穴、 48…外部導体42の加締体、48a
…加締体48の加締部、 50…ソケット加締治具の取
付台、52…ソケット加締治具の押し治具、 54…加
締矢。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体の端子側に方向性のあるコネクタ
    の加締体をシールドケースの加締穴に挿入し、前記加締
    体の加締部を加締ることによって前記コネクタを前記シ
    ールドケースに固着してなるものにおいて、前記シール
    ドケースの加締穴を、前記コネクタの加締体を位置決め
    して貫通するとともに、前記コネクタの中心導体の端子
    側を貫通する形状に形成してなることを特徴とするコネ
    クタとシールドケースの加締構造。
  2. 【請求項2】コネクタの中心導体の端子側は略L字状に
    折曲形成されてなり、シールドケースの加締穴を略D型
    形状に形成し、前記コネクタの加締体の外形を前記シー
    ルドケースの加締穴に嵌合する略D型形状に形成してな
    る請求項1記載のコネクタとシールドケースの加締構
    造。
  3. 【請求項3】コネクタとシールドケースは電子式RFス
    イッチのソケットコネクタとシールドケースとしてなる
    請求項1または2記載のコネクタとシールドケースの加
    締構造。
JP1994013108U 1994-09-29 1994-09-29 コネクタとシールドケースの加締構造 Expired - Lifetime JP3009610U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6489342B1 (ja) * 2018-07-26 2019-03-27 Smk株式会社 コネクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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