JP3009586U - イヤリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 背後から無骨な挾着機構が視認されずに装飾
効果を奏し得るイヤリングを提供する。 【構成】 取付部材１の背端に配される挾着機構のネジ
つまみ１１若しくは押圧片の背面に当該部材を完全に覆
い尽くすに足りる面積の装飾材１２を一体的に固着する
として、装飾材１２で挾着機構を隠蔽して装飾材１２の
みが視認されるものとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、イヤリングに関する。

【０００２】

【従来の技術】

イヤリングには種々の形態がある。例えば、図４は宝石などの装飾部品を耳朶 へ挾着される取付部材に直接固着させた非揺動状態にて視認させるとしたものを 示し、具体的には略Ｕ字形の取付部材１の一端に、先端に押圧片２を設けた抑え ネジ３を螺合し、取付部材１の他端に前記押圧片２に対向させて受台４を設け、 この受台４に宝石その他の装飾部品５をネジ止め、接着などの方法で固着してい る。

【０００３】 図５は取付部材に吊下げた揺動状態にて視認させるとしたものを示し、具体的 には、取付部材１の途中に吊下げ用のリング６を固着し、該リング６から先端に 装飾部品５を取付けたチェーンその他の線材７を吊下げるようにしている。 なを、上記の取付部材１は、略Ｌ字形の本体部１ａの先端に支持杆１ｂを当該 支持杆１ｂ側から持ち出しの板バネ１ｃを本体部１ａより突き出しの基端１ｄに 圧接させた態様で回動自在に軸着１ｅさせた所謂２態様ロック式の汎用のもので ある。

【０００４】 叙上の取付部材１は軸着１ｃの第１段挾着と抑えネジ３による微調整の第２段 挾着から成るが、この第２段挾着を省略して支持杆１ｂ先端を押圧片２′とした ものも図６、図７に示す如く在る。但し、前記の本体部１ａ部は図６にあっては 過半が装飾部品５を覆装したプレート体であり、図７にあってはプレート状の装 飾部品５に完全に覆われて固着している。

【０００５】 一方、該軸着１ｅを省略した形態の取付部材を用いているものも在る。例えば 、図８では、軸着１ｅを有しない取付部材１′の一端に押圧片２を設けた抑えネ ジ３を配し、他端に設けた吊下げ用のリング６に取付リング８を介して装着部品 ５を吊り下げるとしている。 また図９では、輪状の装飾部品５′を取付部材１′の両脚に輪止め９，９にて 揺動可に止着している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

叙上の従来のイヤリングの装着により、装飾部品５，５′は女性の顔の飾りと して好ましく視認される。 但し、それは正面から観察される場合だけであり、図１０に示される如く、シ ョートカットの髪やまとめた髪、巻き上げした髪のように耳朶１３の背後に髪１ ０がかかることのない場合には、取付部材１，１′の押圧片２，２′等の非装飾 の無骨な挾着機構が直に背後に露呈して視認される。かかる不体裁は折角の化粧 を台無しとして興冷めとなる。

【０００７】 本考案は、従来のイヤリングの有するこのような問題点に鑑みてなされたもの であり、その目的とするところは、露呈して無骨な挾着機構を装飾体化して背後 からの見苦しさを解消し、一層の化粧効果を有するイヤリングを提供しようとす るものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のイヤリングは、取付部材の背端に配され る挾着機構のネジつまみ若しくは押圧片の背面に当該部材を完全に覆い尽くすに 足りる面積であり、また、耳朶の後部と、首との空間にほどよく納まる大きさの 装飾材を一体的に固着するとしたものである。

【０００９】

【作用】

装飾材で覆われたネジつまみ若しくは押圧片等の挾着機構は、全く視認され得 ない。しかして、露呈していても装飾材が正面から視認される装飾部品と同様の 装飾効果をもって視認されることとなり、無骨材露呈の問題は解消する。 また、ネジつまみ若しくは押圧片等の操作は装飾材が一体的に固着しているの で、不都合は無い。

【００１０】

【実施例】

実施例について図を参照して説明する。図１〜図２において、ネジつまみ１１ 若しくは押圧片２′には、これ等を完全に覆い尽くすに足りる面積を有する例え ばプレート状の装飾材１２を接着剤等によって一体的に固着する。 これによりネジつまみ１１並びに押圧片２′は余分な肉付けを受けるが、強固 に一体化されているので、操作に不都合は起らない。これを装着すると図３に示 す如く、背後から視認されるのは装飾材１２である。つまり、耳朶１３が装飾材 １２で美しく化粧されて観察される。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。全く 装飾効果を奏しない無骨なメカ的な挾着機構が背後に露呈する事態が解消された うえに、正面と同様の化粧効果を背面についても与えて実際上極めて好適である 。また、正面と背面の装飾体の組み合わせの多様性によって、化粧の効果が、拡 大する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の説明図である。

【図２】本考案の一実施例の説明図である。

【図３】本考案品の装着態様説明図である。

【図４】従来のものの説明図である。

【図５】従来のものの説明図である。

【図６】従来のものの説明図である。

【図７】従来のものの説明図である。

【図８】従来のものの説明図である。

【図９】従来のものの説明図である。

【図１０】従来のものを装着した後姿図である。

【符号の説明】

１ 取付部材 １’取付部材 １ａ 本体部 １ｂ 支持杆 １ｃ 板バネ １ｄ 基端 １ｅ 軸着 ２ 押圧片 ２’押圧片 ３ 抑えネジ ４ 受台 ５ 装飾部品 ５’装飾部品 ６ リング ７ 線材 ８ 取付リング ９ 輪止め １０ 髪 １１ ネジつまみ １２ 装飾材 １３ 耳朶

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付部材の背端に配される挾着機構のネ
   ジつまみ若しくは押圧片の背面に当該部材を完全に覆い
   尽くすに足りる面積の装飾材を一体的に固着するとした
   ことを特徴とするイヤリング。