JPH1075809A

JPH1075809A - 指輪

Info

Publication number: JPH1075809A
Application number: JP23534796A
Authority: JP
Inventors: Tomoko Takagi; 智子高木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-09-05
Filing date: 1996-09-05
Publication date: 1998-03-24

Abstract

(57)【要約】【課題】装飾の多様性に富み、単なる装飾効果に止ま
ることなく、他の作用効果をも奏し、同様な複数種類の
指輪を保有する欲望を掻き立てることができる指輪を提
供する。【解決手段】指輪は、リング部の中心に関して互いに
反対側に硬質装飾品が備えてあり、少なくとも一方の装
飾品は、前記リング部の中心と反対方向に突出する塊状
物である。二つの装飾品は、材質、形状、色彩又は寸法
の少なくとも一つが異なって、対照的な美観を呈する宝
石類であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リング部に硬質装
飾品を備えた指輪に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のリング部に硬質装飾品、例えば宝
石や真珠などを備えた指輪は、装飾品が微小ダイヤモン
ドの場合は、リング部の周辺に分散配置させたもの（以
下、便宜的にクラウンタイプという。）であり、装飾品
が比較的大きい宝石や真珠などの場合は、リング部の円
周上の１箇所に、リング部の中心と反対方向に突出する
状態で嵌め込んでなるもの（同じく、ワンポイントタイ
プという。）である。そして、クラウンタイプの場合
は、指に嵌めた場合に、リング部のいずれの装飾品が掌
の表側又は裏側に向いているかは、問題とされない。こ
れに対して、ワンポイントタイプの場合は、通常は、当
然に装飾品が掌の表側に向くように嵌められる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】クラウンタイプのもの
は、円周上のどの部分における外観もほぼ同一であるの
で、指輪をどのような向きで指に嵌めても、掌の表裏に
表れる外観に変化がないため、比較的短期のうちに飽き
られるという問題がある。また、ワンポイントタイプの
ものは、リング部に単一の装飾品しか有しないので、リ
ング部を嵌める時の向きを選択することにより、装飾品
を掌の表裏のうち、指輪使用者の希望するいずれか一方
に露出させることができる。しかし、逆に、掌の他方側
には装飾品がないので、楽しむことができる変化は、一
つの装飾品を掌の表側にするか、裏側にするかだけに止
まる。従って、美観の異なる装飾品の装着を希望すると
きは、その数だけの指輪を購入し、保管しなければなら
ないので、保管スペースの確保、管理が容易でない。

【０００４】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、従来よりも変化の多様性に富み、
装飾効果が倍増されるに止まることなく、装飾効果以外
の作用効果をも奏することができる有用な指輪を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、同様な複数
種類の指輪を保有する欲望を掻き立てることができる指
輪を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る指輪は、リング部の中心に関して互い
に反対側に硬質装飾品が備えてあり、少なくとも一方の
装飾品は、前記リング部の中心と反対方向に突出する塊
状物であることを特徴としている。上記の構成により、
一つの指輪で、二つの装飾品の外観、美観を観賞し、そ
の美しさや価格の程度により、指輪を所持する優越感や
満足感を楽しむことができる。そして、二つの装飾品の
掌に対する表裏位置を、その時々の着用衣服が呈する容
貌や所在環境などに応じて交換し、それに適合する装飾
品を掌の表側に向けて、これを他人に見えるようにし、
掌の内側の装飾品は自分だけで見えるようにすることが
でき、指輪の装着目的や周囲環境、あるいは自己満足心
の欲求などに応じて、装着している指輪の装飾品のうち
所望のものを選択的に見て楽しむことができる。

【０００６】また、少なくとも一つの装飾品は、リング
部の外方向に突出しているので、これを掌の内側に向け
て指に嵌めた時に、手を比較的強く握り締めると掌に指
圧効果を与え、あるいは、指先で強く押して祈念する
と、安堵感が得られるなど精神安定効果を与える。さら
に、装飾品の形状によって、手を握り締めた時の感触な
どを楽しむことができる。

【０００７】また、二つの装飾品は、材質、形状、色彩
又は寸法の少なくとも一つが異なり、対照的な美観を呈
する宝石類であることが望ましい。このような構成によ
り、二つの装飾品の掌の表裏に対する位置関係を交換す
ることにより、手の表裏で美観が異なることに基づく変
化の多様性を楽しむことができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図示の実施例に基づいて図面を参照しながら、説明
する。

【０００９】図１は、本発明に係る指輪の一例の斜視図
である。指輪Ｒは、リング部１と、そのリング部の中心
に関して互いに反対側に備えられた硬質装飾品２，３と
からなっている。リング部１の材質、色などは、既存の
指輪と同様であり、任意のものを用いることができる。
リング部１は、完全円状の固定サイズ型、又はフリーサ
イズ型のいずれでも良い。また、硬質装飾品２，３は、
各種の宝石、琥珀、真珠など、任意の材質、形状、色
彩、寸法のものであり、従来技術を用いてリング部１に
取付けられ、少なくとも一方の装飾品は、塊状物であっ
て、リング部１の外側に突出するように取付けられてい
る。

【００１０】そして、一つの指輪に備えられる二つの装
飾品２，３は、材質、形状、色彩又は寸法の少なくとも
一つが異なって、対照的な美観を呈する宝石類で構成さ
れていることが望ましい。

【００１１】上記の構成により、指輪Ｒは、対照的な美
観を呈する二つの装飾品２，３を有するので、装着者
は、その時々の着用している衣服が呈する容貌、面会相
手、出席するパーティ・会合等の目的や格式の高低、出
席場所の環境や出席者の階層、その他の各種の事情を配
慮して、二つの装飾品のうち、それらに適合する一方を
掌の表側に向け、他方を図２に例示するように、掌Ｈの
裏側に向けて、指に装着することができる。

【００１２】二つの装飾品の材質や金額が異なる指輪の
場合は、例えば、格式の高いパーティや気心が知れてい
る中間のパーティに出席するときは、それに相応しい高
級で高額の装飾品を掌の表側に向けて、その装飾品の豪
華さや高級感を露呈して、満足することができるととも
に、パーティ終了後は、二つの装飾品の位置を交換し
て、それまで掌の表側に向けてあった高額の装飾品は掌
の裏側に、それまで掌の裏側に向けてあった並の金額又
は安価な装飾品は掌の表側に、それぞれ向けることによ
り、衆人の中では、高額の装飾品を身に付けていること
を隠すことができる。また、二つの装飾品の材質や輝度
や色彩が異なる場合は、例えば、冠婚葬祭のいずれに出
席するかによって、二つの装飾品のいずれかを選択して
掌の表側に向けて装着し、退席した後は、装飾品の掌の
表裏に対する位置関係を交換することにより、それぞれ
マナーに適合した装飾品を掌の表側に向けて装着するこ
とができる。

【００１３】さらに、日常装着される指輪の場合は、少
なくとも一方の装飾品を、リング部から外側に突出し、
手を握り締めた際に掌に押圧力を加える程度に大きい塊
状物とした場合は、その塊状物を掌の内側に向けて指輪
を指に嵌め、通常は、掌の内外の装飾品の材質により異
なる輝き、色彩、形状等を見て、その美しさを楽しむこ
とができ、また、手を握り締めた時は、その装飾品の存
在を認識するので、高価な装飾品を所持している満足心
を味わい、装飾品を握り締めることにより得られる感触
を楽しみ、また、好きなものを握り締めて、あるいは他
の手の指で装飾品を押圧して祈願することにより、安堵
感又は自信を得たりする、精神安定効果が得られる。

【００１４】さらに、塊状物を強く握り締めると、その
装飾品から掌に与えられる反力により指圧効果が得られ
るので、指輪を装着している間は、随時握り締めと解放
を反復することにより、指圧作用に基づく健康増進効果
が得られる。さらに、手を握り締めた際に掌の内側に塊
状物があるか否かを即時に知ることができるため、装飾
品の脱落の有無を早期に発見することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、リング部の両側に装飾品を備えているので、円周上
に均質な装飾品を有する指輪や単一の装飾品しか有しな
い従来の指輪と異なり、各装飾品の材質、形状、色彩な
どの違いに基づく装飾の変化の多様性に富み、装着者は
その多様性を楽しむことができる。また、一つの指輪
で、各種の目的や意図に応じて二つの装飾品の掌の表裏
に対する位置関係を交換して、各装飾品に相応しい装着
態様を行い、その装飾性を楽しむことができる。

【００１６】また、少なくとも一方の装飾品を、リング
部の外側に突出する塊状物とした場合は、単に装飾効果
が倍増されるに止まることなく、握り締めによる感触を
楽しみ、指圧効果や精神安定効果その他の効果をも受け
ることができる。

【００１７】また、請求項２記載の本発明は、装飾品の
材質、色彩、形状などがそれぞれ異なる対照的な美観を
有する装飾品を備えてなるので、各種美観の組合わせか
らなる複数種類の指輪を保有する欲望を掻き立てること
が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る指輪の一例の斜視図である。

【図２】本発明の指輪を装着した手の掌の内側の斜視図
である。

【符号の説明】

Ａ指輪１リング部２，３装飾品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】リング部の中心に関して互いに反対側に
硬質装飾品が備えてあり、少なくとも一方の装飾品は、
前記リング部の中心と反対方向に突出する塊状物である
ことを特徴とする指輪。
【請求項２】二つの装飾品は、材質、形状、色彩又は
寸法の少なくとも一つが異なり、対照的な美観を呈する
宝石類であることを特徴とする請求項１記載の指輪。