JP3009539U

JP3009539U - 光輝性を有する印刷シート

Info

Publication number: JP3009539U
Application number: JP1994012000U
Authority: JP
Inventors: 正敬大島; 勝美清水
Original assignee: 明和グラビア株式会社
Priority date: 1994-09-28
Filing date: 1994-09-28
Publication date: 1995-04-04
Anticipated expiration: 2000-09-28
Also published as: US5624732A

Abstract

(57)【要約】【目的】プラスチックシート１に対する視線の角度変動
により、該シート１の色彩を種々変化させられながら光
輝性をもたせて、意匠的外観を高める。【構成】透明プラスチックシート１の表面に、線状に延
びる凸状レンズ２を繰り返し連続状に一体形成すると共
に、裏面に透明性を有する印刷層３を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光輝性を有する印刷シート、さらに詳しくは、例えばテーブルクロスやバスルームカーテンなど意匠性が要求される家庭用品などとして使用される印刷シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、テーブルクロス等に用いる印刷シートは、意匠性を出すためにプラスチックシートの表面または裏面側に任意模様を印刷して形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の印刷シートは、プラスチックシートに単に模様が印刷されているだけなので、印刷模様が単に前記シートの表面に表出されるだけであるため、意匠的価値が低かった。即ち、前記印刷シートを例えばテーブルクロスや、バスルームカーテンなどに使用する場合、印刷シートは、どこから見ても、その印刷模様は、全て同じで色彩変化などは全くなく、意匠的外観に乏しかった。そこで、意匠的外観を善くするためには、模様を形成する図柄自体を特有のデザインとして意匠性を持たせる工夫をしなければならなかったのである。

【０００４】本考案の目的は、プラスチックシートに対する視線の角度変動により、該シートに設けた印刷層の色彩を種々変化させることができ、しかも、このシートに光輝性をもたせて、シート表面を金属光沢のように光輝かせられる光輝性を有する印刷シートを提供して意匠的外観を高め得るようにする点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１記載の考案では、透明プラスチックシート１の表面に、線状に延びる凸状レンズ２を繰り返し連続して一体に設ける一方、裏面に透明性を有する印刷層３を形成したのである。

【０００６】また、請求項２記載の考案では、請求項２記載の考案において、前記印刷層３に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に延びる少なくとも１本の無色透明部５１を設けたのである。

【０００７】さらに、請求項３記載の考案では、前記透明プラスチックシート１の表面に、線状に延びる凸状レンズ２を繰り返し連続して一体に設ける一方、裏面に印刷層３を設け、該印刷層３を、前記レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に線状に延びる少なくとも１本の透明部５と、不透明部６とから構成したのである。

【０００８】また、請求項４記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を、無色透明部５１のみで構成したのである。

【０００９】さらに、請求項５記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を、少なくとも１本の無色透明部５１と着色透明部５２とで構成したのである。

【００１０】また、請求項６記載の考案では、請求項５記載の考案において、前記着色透明部５２を白色インクで被覆したのである。

【００１１】さらに、請求項７記載の考案では、前記透明プラスチックシート１の裏面に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内に透明部５を有する透明模様部７と、前記レンズ２の１ピッチの範囲内全体が不透明な不透明模様部８とを設けたのである。

【００１２】また、請求項８記載の考案では、前記透明プラスチックシート１の裏面全面に、前記印刷層３を被覆する透明な合成樹脂層９を形成したのである。

【００１３】

【作用】

請求項１記載の第１考案にかかる印刷シートによれば、透明プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる凸状レンズ２を連続状に一体形成し、また、前記シート１の裏面側には透明性を有する印刷層３を形成したから、前記シート１への視線の角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、前記シート１を見る角度によって、前記印刷層３の色彩を種々変化させながら外部に表出させることができ、しかも、該印刷層３が透明性を具備していることにより、前記シート１の裏面側から光が入射されて、前記レンズ２のそれぞれの面における所定の臨界角で全反射されて前記シート１の表面側から出る光と、前記シート１の表面側から入射されてプラスチックシート１の裏面側で所定の臨界角で全反射されて前記シート１の表面側から出る光とにより金属光沢のように様々な色に光輝かせられるのである。

【００１４】従って、以上の印刷シートを例えばテーブルクロスなどに使用する場合で、このテーブルクロスに対し視線方向が変わったとき、また、バスルームカーテンなどに使用する場合で、該カーテンが揺れたりして視線に角度変動があったとき、前記各レンズ２により、見る角度で前記印刷層３の色彩を種々変化させられながら、光輝性を与えられるのであって、印刷シートを色彩変化と光輝性とを兼ね備えた意匠的外観の優れたものとすることができるのである。

【００１５】また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案において、前記印刷層３に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に延びる少なくとも１本の無色透明部５１を設けたから、前記透明プラスチックシート１の裏面側において前記無色透明部５１から入射する光と、前記透明プラスチックシート１の表面側から入射して裏面側の前記無色透明部５１で反射される光とを前記シート１の表面側へと所定の角度に向けて全反射させることができるので、前記無色透明部５１を通過したり反射したりする光により前記透明プラスチックシート１の光輝性をさらに高めることができるのである。

【００１６】さらに、請求項３記載の考案にかかる印刷シートによれば、透明プラスチックシート１の表面側に線状に延びる凸状レンズ２を連続状に一体形成し、また、裏面側に印刷層３を設けて、該印刷層３を、前記レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に線状に延びる少なくとも１本の透明部５と、不透明部６とから構成したから、この不透明部６により前記印刷層３で形成される模様を際立たせて明確にでき、また、前記透明部５により前記レンズ２内に入った光を反射させて見る角度により前記プラスチックシート１に光輝性を与えることができるのであり、従って、以上の印刷シートをテーブルクロスなどとして使用する場合、印刷シートを、前記印刷層３による模様を際立たせて模様を楽しみながら、前記シート１を見る角度によって、金属光沢のように光輝かせられるのであって、変化に富んだ印刷シートを形成でき、意匠的外観の優れたものとすることができるのである。

【００１７】また、請求項４記載の記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を無色透明部５１のみで構成したから、この無色透明部５１を光輝性を付与するためだけに機能させ、該無色透明部５１に隣接する前記不透明部６で模様を際立たせるようにすることができることから、この不透明部６で前記模様を明確にできながら、前記無色透明部５１により光輝性をより向上できるので、光輝性がより優れた意匠的外観とすることができるのである。

【００１８】さらに、請求項５記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を、少なくとも１本の無色透明部５１と着色透明部５２とで構成したから、この無色透明部５１で光輝性を効果的に高め、かつ、前記着色透明部５２で所定の色に輝くようにすることができるので、不透明部６で図柄模様を明確にできながら、光輝性に富む所望の色に光輝かせられ、意匠的外観をさらに高めることができるのである。

【００１９】また、請求項６記載の考案では、請求項５記載の考案において、前記着色透明部５２を白色インクで被覆したから、例えば、この白色インクで前記着色透明部５２の輪郭のみを被覆するなど部分的に被覆したときには、前記着色透明部５２の色彩を明確にしてさらに図柄をはっきりさせられながら、所望の色に輝かせられるのである。

【００２０】さらに、請求項７記載の考案では、前記透明プラスチックシート１の裏面に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内に透明部５を有する透明模様部７と、前記レンズ２の１ピッチの範囲内全体が不透明な不透明模様部８とを設けたから、前記透明部５を備えた透明模様部７により色彩を有する図柄を明確にできながら、前記プラスチックシート１を見る角度によって、前記透明部５により光輝性を付与して、この透明模様部７を金属光沢のように光輝かせられ、また、前記不透明模様部８により前記シート１に光らない部分を形成することができるので、光らない前記不透明模様部８と光輝く前記透明模様部７との対比により、全体として模様に変化を持たせられるので、前記シート１の意匠的外観を一層高めることができるのである。

【００２１】また、請求項８記載の印刷シートによれば、前記透明プラスチックシート１の裏面全面に、前記印刷層３を被覆する透明な合成樹脂層９を形成したから、この合成樹脂層９により前記印刷層３を保護することができ、しかも、前記シート１の寸法安定性も良好にできるのである。

【００２２】

【実施例】

図１は第１考案にかかる印刷シートＳの一例を示しており、この印刷シートＳは、透明プラスチックシート１の表面に線状に延び、断面が半円状の多数の凸状レンズ２を繰り返し連続して一体形成すると共に、前記シート１の裏面側には透明着色インクから成る印刷層３を設ける一方、前記シート１の裏面側に形成する前記印刷層３には、前記レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に延びる少なくとも１本の無色透明部５１を形成している。

【００２３】具体的には、前記シート１の表面側に、断面カマボコ形状とされた線状に延びる多数のレンズ２を一体形成すると共に、前記シート１の裏面側における前記各レンズ２との対向部位で、該各レンズ２の１ピッチＰの範囲内に、前記印刷層３として前記レンズ２と同方向に線状に延びる透明な赤，黄，青の３色層３１，３２，３３をそれぞれ連続状に設ける一方、前記１ピッチＰ内で前記各色層３１〜３３の側部に印刷を施さない前記無色透明部５１を形成し、これら各色層３１〜３３と無色透明部５１とにより、前記シート１の裏面側に形成する前記印刷層３を形成するのである。

【００２４】前記プラスチックシート１としては、無色透明なものや着色透明とされたものを使用することができ、また、耐候性に優れたアクリルシートや柔軟性に富む軟質塩化ビニルシートなど目的にあったものを任意に選択することができる。

【００２５】そして、前記レンズ２の形成手段としては、例えば熱エンボス手段などが採用され、また、前記印刷層３の形成手段としては、例えばオフセット印刷やグラビア印刷などが使用される。

【００２６】また、前記シート１として伸縮性が大きいものを用いるときには、伸縮性の小さい転写紙などに前記印刷層３を予め印刷しておき、前記シート１に前記凸状レンズ２を熱エンボス手段などで形成するとき、前記シート１に前記転写紙に印刷された印刷層３を熱転写させることにより、該印刷層３を正確に形成することができる。

【００２７】次に、前記印刷シートＳを製作する場合の一例について説明する。

【００２８】先ず、前記プラスチックシート１として、０．３ｍｍ厚の透明な軟質塩化ビニルシートを使用した。

【００２９】また、転写紙として２５μｍのポリエステルフィルムを用い、該フィルムの一側表面にユニット型グラビア印刷機を用いて、それぞれ同じ幅で線状の透明な赤，黄，青の３色層３１，３２，３３を連続して印刷し、これら３色層３１〜３３の側部に印刷を施さない無色透明部５１とを形成して、これらを３色層と無色透明部５１とを１組として、この１組で構成される幅が、後記するレンズ２の幅となる０．６ｍｍ幅となるようにしている。

【００３０】そして、全面に０．６ｍｍ幅間隔とされた断面カマボコ型の成形凹部が連続状に多数形成されたエンボスロールと、このロールと対向状に設けられるゴムロールとを使用し、予め１５０℃に加熱された前記シート１に前記転写紙の印刷面を対向させるようにして、前記シート１が前記エンボスロールと対向するように、前記シート１と転写紙とを前記各ロール間に挿入して通過させることにより、前記シート１の表面側に、０．６ｍｍの幅間隔とされた多数の断面カマボコ型レンズ２を一体に設けると共に、前記シート１の裏面側に前記転写紙の印刷面を熱転写させ、この転写後に転写紙を前記シート１から剥離することにより、前記各レンズ２の１ピッチＰ内に、該各レンズ２の線状と同方向に延びる透明な赤，黄，青の３色層３１，３２，３３と、これらひとかたまりとなった各色層３１〜３３の側部に印刷を施さない無色透明部５１とを印刷することにより、図１で示す印刷シートＳを形成した。

【００３１】以上の印刷シートＳによれば、前記プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる多数のカマボコ型レンズ２が連続状に一体形成され、また、前記シート１の裏面側で前記各レンズ２に対向し、このレンズ２の１ピッチの範囲内に透明な赤，黄，青の３色層３１，３２，３３と、印刷を施さない無色透明部５１とがそれぞれ形成されているため、前記シート１への視線の角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、前記シート１を見る角度によって、前記各色層３１，３２，３３の単独色つまり赤，黄，青色を種々変化させながら断続的に外部に表出させることができながら、しかも、前記各色層３１〜３３は透明性を具備し、また、前記無色透明部５１も設けられていることにより、前記シート１の裏面側から前記各色層３１〜３３及び無色透明部５１を透過して入射される光は勿論のこと、このシート１の表面側から入射されて裏面側で反射される光が前記レンズ２のそれぞれの曲面に臨界角で全反射されて、前記シート１の表面側から出ることにより、各単独色及び合成色を金属光沢のように光輝かせながら前記シート１の表面側から外部に表出させることができる。

【００３２】特に、前記印刷層３に前記無色透明部５１を設けているので、前記透明プラスチックシート１の裏面側において前記無色透明部５１から入射する光と、前記透明プラスチックシート１の表面側から入射して裏面側の前記無色透明部５１で反射される光とを前記シート１の表面側へと所定の角度に向けて全反射させることができるので、前記無色透明部５１を通過したり反射したりする光により前記透明プラスチックシート１の光輝性をさらに高めることができるのである。

【００３３】従って、以上の印刷シートＳを例えばテーブルクロスなどに使用する場合で、このテーブルクロスに対し視線方向が変わったとき、また、バスルームカーテンなどに使用する場合で、該カーテンが揺れたりして視線との間に角度変動があったとき、前記各レンズ２により前記各色層３１〜３３の色彩を種々変化させられながら、該各色層３１〜３３の単独色及び合成色に光輝性を与えて、これら単独色及び合成色を光輝かせられるので、意匠的外観を高めることができるのである。尚、前記無色透明部５１には、無色透明インクを印刷するようにしてもよい。

【００３４】以上の実施例では、前記シート１の裏面側で各レンズ２の対向部位に、前記印刷層３として３色層３１〜３３を設け、かつ、これら各色層３１〜３３の側部に前記無色透明部５１を形成するようにしたが、前記シート１には、図２に示す第２実施例のように、その裏面側全体に着色透明インクから成る１色または複数色の印刷層３をベタ塗状に設けてもよく、この場合にも前記シート１と視線との角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、該各レンズ２から前記印刷層３の色彩を種々変化させながら外部表出させることができるのであり、しかも、以上のように、前記シート１の裏面全体に印刷層３をベタ塗状に設ける場合、前記無色透明部５１が形成されないことになるが、前記印刷層３は透明性を具備しているため、前記シート１の裏面側から前記印刷層３を透過して光を入射させられるし、このシート１の表面側から入射されて裏面側で光を全反射させられるのであり、前記各レンズ２から表面側への全反射を起こさせて前記印刷層３の色彩に光輝性を与え、該印刷層３を金属光沢のように光輝かせながら前記シート１から外部に表出させることができるのである。

【００３５】次に、第３実施例について図３に基づいて説明する。第３実施例の印刷シートＳは、前記透明プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる断面カマボコ形状のレンズ２を繰り返し連続状に一体形成すると共に、前記シート１の裏面側には任意模様となる印刷層３を形成して、この印刷層３を、前記各レンズ２の１ピッチＰの範囲内で、該各ンズ２と同方向に線状に延びる少なくとも１本の透明部５と不透明部６とから構成するのである。

【００３６】具体的には、図３で示したように、前記シート１の裏面側における前記各レンズ２の１ピッチＰ範囲内で、その境界部近くに、それぞれ前記レンズ２と同方向に延び、色の異なる例えば黄及び赤の２色層３４，３５を前記レンズ２の境界線が連続部となるようにそれぞれ連続状に設け、かつ、該各色層３４，３５の外表面側に例えば白色インク６１から成る隠蔽層を設けて、これら各色層３４，３５と隠蔽層とにより前記不透明部６を形成すると共に、この不透明部６における前記各色層３４，３５間に、所定幅とされた印刷を施さない無色透明部５１から成る１つの前記透明部５を前記各レンズ２の線状と同方向にそれぞれ形成するのである。

【００３７】しかして、以上の印刷シートＳを製作する場合には、前記プラスチックシート１として、０．３ｍｍ厚の透明な軟質塩化ビニルシートを使用し、また、転写紙として２５μｍのポリエステルフィルムを用い、該フィルムの一側表面にユニット型グラビア印刷機を使用して、先ず、前記隠蔽層となる０．４ｍｍ幅の白色インク６１を所定の間隔で線状に印刷し、この後、前記白色インク６１上に黄及び赤色インクを連続するように印刷して、前記転写紙上に、白色インク６１で隠蔽した黄，赤の２色層３４，３５からなる不透明部６と、印刷が施されない前記透明部５とが交互に表れるように印刷するのである。

【００３８】そして、全面に０．６ｍｍ幅間隔とされた断面カマボコ型の成形凹部が連続状に多数形成されたエンボスロールと、このロールと対向状に設けられるゴムロールとを使用し、予め１５０℃に加熱された前記シート１と前記転写紙の印刷面とを対接させ、かつ、前記シート１を前記エンボスロールと対向させた状態で、前記シート１及び転写紙を前記各ロール間に挿入して通過させることにより、前記シート１の表面側に、０．６ｍｍの幅間隔とされた多数の断面カマボコ型レンズ２を一体に形成すると共に、前記シート１の裏面側に前記転写紙の印刷面を熱転写させ、この転写後に転写紙を前記シート１から剥離することにより、前記各レンズ２の裏面側に、前記各色層３４，３５を有する不透明部６を前記各レンズ２の境界部を跨ぐように設け、かつ、該各レンズ２の中央部分に印刷が施されない前記透明部５を設けて、図３で示す印刷シートＳを形成した。

【００３９】以上の印刷シートＳによれば、前記プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる多数のカマボコ型レンズ２が連続状に一体形成され、また、前記シート１の裏面側で前記各レンズ２との対向部位には、前記白色インク６１で隠蔽された黄，赤色の２色層３４，３５から成る不透明部６と、前記各色層３４，３５の間に印刷を施さない透明部５とがそれぞれ形成されているため、前記シート１への視線の角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、前記各色層３４，３５の単独色つまり黄，赤色を断続的に外部表出させ、又、これら各色の合成色を種々変化させながら断続的に外部表出させることができ、しかも、前記各色層３４，３５は不透明とされていることから、この不透明部６により前記印刷層３で形成される模様を際立せて図柄をはっきりさせて外部表出させることができ、その上、前記各色層３４，３５の間には透明部５が設けられていることにより、前述した場合と同様に前記シート１を見る角度によって、シート１面に光輝性を与えることができるのであり、前記シート１を模様をはっきりさせられながら、金属光沢のように光輝かせることができるのである。

【００４０】また、図３の実施例においては、前記透明部５を印刷を施さない無色透明部５１のみで構成して、該無色透明部５１を光輝性を付与するためだけに機能させ、かつ、この無色透明部５１に隣接する前記不透明部６で模様を際立たせて明確にするようにしている。

【００４１】以上の構成とするときには、前記印刷層３による模様を前記不透明部６で形成される模様を際立たせ、かつ、前記無色透明部５１により前記模様を金属光沢のように光輝かせる効果をより高められるのである。

【００４２】また、前記不透明部６を有する印刷シートＳにおいては、図４に示す第４実施例のように、前記シート１における前記レンズ２の裏面側に不透明部６と共に設ける透明部５を、少なくとも１本の無色透明部５１と着色透明部５２とで構成するようにしてもよいのである。

【００４３】具体的には、前記シート１の裏面側で、前記各レンズ２における１ピッチＰの範囲内に、該各レンズ２と同方向に線状に延びる１つの透明インクで形成される着色透明部５２と不透明インクで形成される前記不透明部６とを所定間隔をあけて形成すると共に、これら着色透明部５２と不透明部６間に、印刷を施さない所定幅とされた１つの前記無色透明部５１を形成するのである。

【００４４】以上の印刷シートＳによれば、前記透明部５として、前記各レンズ２における１ピッチＰの範囲内に１本の無色透明部５１と２本の着色透明部５２とが設けられているため、これら無色及び着色透明部５１，５２で前記シート１の光輝性を高めることができ、特に、この無色透明部５１で光輝性を効果的に高め、かつ、前記着色透明部５２の色彩を前記レンズ２により種々変化させながら、前記シート１から外部に表出させることができて、意匠的外観をさらに高めることができるのである。

【００４５】また、図５の第５実施例で示すように、前記シート１の裏面側に前記透明部５として設ける各着色透明部５２の一部に、白色インク１０をドット状に塗着してもよいのである。斯くするときには、前記白色インク１０で前記着色透明部５２の輪郭を部分的に際立たせることができながら、該着色透明部５２の色彩で輝かせられるのである。

【００４６】さらに、以上説明した各実施例における印刷シートＳにおいては、図６及び図７に示す第６実施例のように、前記プラスチックシート１の裏面に、線状に延びるカマボコ型レンズ２の１ピッチＰの範囲内に前記透明部５を有する透明模様部７と、前記レンズ２の１ピッチの範囲内全体が不透明な不透明模様部８とを設けてもよいのである。

【００４７】具体的には、図６，図７で示すように、例えば印刷シートＳを花と果実及び葉などをもった植物模様がデザインされたテーブルクロスとして製作するとき、前記プラスチックシート１における各レンズ２の裏面側で前記花及び果実との対応部位に、前記印刷層３として、前記レンズ２の１ピッチＰ内に１本の無色透明部５１と、透明着色インクで形成される２本の着色透明部５２とから成る透明部５をもった透明模様部７を、また、前記葉や茎との対応部位及び模様のない地の部分には、不透明インクで形成され、前記レンズ２の複数ピッチ全体が不透明とされた不透明部６から成る不透明模様部８を形成するのである。

【００４８】そして、以上のテーブルクロスを製作する場合には、前記プラスチックシート１として、０．３ｍｍ厚の透明な軟質塩化ビニルシートを使用し、このシート１の表面側に断面カマボコ型のレンズ２を０．６ｍｍの幅間隔で連続状に一体形成すると共に、前記シート１の裏面側における前記花及び果実部分を形成する透明模様部７には、前記各レンズ２のに１ピッチ内に、色の異なる２つの透明着色インクを前記各レンズ２の線状と同方向に延びるようにそれぞれ形成し、これら各着色透明部５２間における前記１ピッチＰの範囲内には、印刷を施すことなく、１つの線状の前記無色透明部５１を形成する。また、前記葉や茎の部分と、模様のない地の部分には、その全面に不透明インクから成る不透明部６を印刷して前記不透明模様部８を形成するのである。

【００４９】以上のテーブルクロスによれば、前記プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる多数のカマボコ型レンズ２が連続状に一体形成されると共に、前記シート１の裏面側で前記花などの透明模様部分７には、前記各レンズ２の１ピッチＰの範囲内に、該各レンズ２と同方向に線状に延びる２つの着色透明部５２と１つの無色透明部５１とから成る透明部５が形成され、また、前記葉などの模様部分には、その全面に不透明インクを印刷することにより前記不透明模様部８が形成されているため、該不透明模様部８と前記透明模様部７との輪郭を際立せて、これら各模様部７，８を明確に際立たせながら外部表出させることができ、しかも、前記各着色透明部５２の色彩を前記各レンズ２により種々変化させながら前記シート１から外部表出させることもでき、さらには、前記無色透明部５１と各着色透明部５２とにより、前述した場合と同様に、前記透明模様部７に光輝性を与えて、該透明模様部７を金属光沢のように光輝かせながら前記シート１から外部表出させることができて、前記テーブルクロスＳの意匠的外観を著しく高めることができるのである。

【００５０】また、印刷シートは、図８，図９に示す第７実施例のように、例えば３つの第１〜第３ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを複数個組み合わせたステンドガラス調の印刷シートＳを製作することもできる。

【００５１】即ち、前記プラスチックシート１として薄い青色を帯びたアクリルシートを用い、このシート１の表面側に断面カマボコ型のレンズ２を０．６ｍｍの幅間隔で連続状に一体形成する。そして、オフセット印刷機を使用し、前記シート１の裏面側に、前記各レンズ２における１ピッチＰの範囲内に、例えば青系統の複数色の透明着色インクを所定幅で有するように印刷して、該各レンズ２と同方向に延びる複数の着色透明部５２を形成すると共に、同じく前記１ピッチＰの範囲内で前記各着色透明部５２間には、印刷を施さない１つの前記無色透明部５１を前記各レンズ２と同方向に設けることにより、前記第１ブロック模様Ａを形成する。そして、前記第２ブロック模様Ｂは、第１ブロック模様Ａと同様の構成で、色彩を例えば赤系統の複数色の透明着色インクにより形成する。さらに、前記第３ブロック模様Ｃは、第１ブロック模様Ａと同様の構成で、色彩を例えば緑系統の複数色の透明着色インクにより形成する。

【００５２】そして、前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを前記シート１の裏面側に設けて、これら各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃの境界部位を黒色インクＤで印刷して不透明部６を形成することにより縁取りを行うのである。また、前記シート１の裏面側には、前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを被覆するポリカーボネートシートからなる透明な合成樹脂層９を設けるのである。

【００５３】以上の印刷シートＳは、例えば窓などに貼り付けて使用するのであり、前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃがそれぞれ異なる色で構成され、これらブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを黒インクＤからなる不透明部６で縁取りされるので、色彩による楽しみに、さらに光輝性の楽しみが加わって、ステンドグラス以上の風合を楽しめるのである。

【００５４】また、以上のように、前記シート１の裏面側に前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを被覆する透明な合成樹脂層９を設けるときには、前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃに光を透過させて、特に、これら第１及び第３ブロック模様Ａ，Ｃに良好な光輝性を付与できるばかりか、前記合成樹脂層９により前記各ブロック模様Ａ，Ｂ，Ｃを保護することができ、しかも、前記シート１の寸法安定性も良好にできるのである。この合成樹脂層９は、前記第７実施例だけでなく、前記した各実施例のシート１の裏面側に形成することができる。

【００５５】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１記載の第１考案にかかる印刷シートによれば、透明プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる凸状レンズ２を連続状に一体形成し、また、前記シート１の裏面側には透明性を有する印刷層３を形成したから、前記シート１への視線の角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、前記シート１を見る角度によって、前記印刷層３の色彩を種々変化させながら外部に表出させることができ、しかも、該印刷層３が透明性を具備していることにより、前記シート１の裏面側から光が入射されて、前記レンズ２のそれぞれの面における所定の臨界角で全反射されて前記シート１の表面側から出る光と、前記シート１の表面側から入射されてプラスチックシート１の裏面側で所定の臨界角で全反射されて前記シート１の表面側から出る光とにより金属光沢のように様々な色に光輝かせられるのである。

【００５６】従って、以上の印刷シートを例えばテーブルクロスなどに使用する場合で、このテーブルクロスに対し視線方向が変わったとき、また、バスルームカーテンなどに使用する場合で、該カーテンが揺れたりして視線に角度変動があったとき、前記各レンズ２により、見る角度で前記印刷層３の色彩を種々変化させられながら、光輝性を与えられるのであって、印刷シートを色彩変化と光輝性とを兼ね備えた意匠的外観の優れたものとすることができるのである。

【００５７】また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の考案において、前記印刷層３に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に延びる少なくとも１本の無色透明部５１を設けたから、前記透明プラスチックシート１の裏面側において前記無色透明部５１から入射する光と、前記透明プラスチックシート１の表面側から入射して裏面側の前記無色透明部５１で反射される光とを前記シート１の表面側へと所定の角度に向けて全反射させることができるので、前記無色透明部５１を通過したり反射したりする光により前記透明プラスチックシート１の光輝性をさらに高めることができるのである。

【００５８】さらに、請求項３記載の考案にかかる印刷シートによれば、透明プラスチックシート１の表面側に線状に延びる凸状レンズ２を連続状に一体形成し、また、裏面側に印刷層３を設けて、該印刷層３を、前記レンズ２の１ピッチの範囲内で、該レンズ２と同方向に線状に延びる少なくとも１本の透明部５と、不透明部６とから構成したから、この不透明部６により前記印刷層３で形成される模様を際立たせて明確にでき、また、前記透明部５により前記レンズ２内に入った光を反射させて見る角度により前記プラスチックシート１に光輝性を与えることができるのであり、従って、以上の印刷シートをテーブルクロスなどとして使用する場合、印刷シートを、前記印刷層３による模様を際立たせて模様を楽しみながら、前記シート１を見る角度によって、金属光沢のように光輝かせられるのであって、変化に富んだ印刷シートを形成でき、意匠的外観の優れたものとすることができるのである。

【００５９】また、請求項４記載の記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を無色透明部５１のみで構成したから、この無色透明部５１を光輝性を付与するためだけに機能させ、該無色透明部５１に隣接する前記不透明部６で模様を際立たせるようにすることができることから、この不透明部６で前記模様を明確にできながら、前記無色透明部５１により光輝性をより向上できるので、光輝性がより優れた意匠的外観とすることができるのである。

【００６０】さらに、請求項５記載の考案では、請求項３記載の考案において、前記透明部５を、少なくとも１本の無色透明部５１と着色透明部５２とで構成したから、この無色透明部５１で光輝性を効果的に高め、かつ、前記着色透明部５２で所定の色に輝くようにすることができるので、不透明部６で図柄模様を明確にできながら、光輝性に富む所望の色に光輝かせられ、意匠的外観をさらに高めることができるのである。

【００６１】また、請求項６記載の考案では、請求項５記載の考案において、前記着色透明部５２を白色インクで被覆したから、例えば、この白色インクで前記着色透明部５２の輪郭のみを被覆するなど部分的に被覆したときには、前記着色透明部５２の色彩を明確にしてさらに図柄をはっきりさせられながら、所望の色に輝かせられるのである。

【００６２】さらに、請求項７記載の考案では、前記透明プラスチックシート１の裏面に、線状に延びる凸状レンズ２の１ピッチの範囲内に透明部５を有する透明模様部７と、前記レンズ２の１ピッチの範囲内全体が不透明な不透明模様部８とを設けたから、前記透明部５を備えた透明模様部７により色彩を有する図柄を明確にできながら、前記プラスチックシート１を見る角度によって、前記透明部５により光輝性を付与して、この透明模様部７を金属光沢のように光輝かせられ、また、前記不透明模様部８により前記シート１に光らない部分を形成することができるので、光らない前記不透明模様部８と光輝く前記透明模様部７との対比により、全体として模様に変化を持たせられるので、前記シート１の意匠的外観を一層高めることができるのである。

【００６３】また、請求項８記載の印刷シートによれば、前記透明プラスチックシート１の裏面全面に、前記印刷層３を被覆する透明な合成樹脂層９を形成したから、この合成樹脂層９により前記印刷層３を保護することができ、しかも、前記シート１の寸法安定性も良好にできるのである。

【提出日】平成６年１０月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３５】次に、第３実施例について図３に基づいて説明する。第３実施例の印刷シートＳは、前記透明プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる断面カマボコ形状のレンズ２を繰り返し連続状に一体形成すると共に、前記シート１の裏面側には任意模様となる印刷層３を形成して、この印刷層３を、前記各レンズ２の１ピッチＰの範囲内で、該各レンズ２と同方向に線状に延びる少なくとも１本の透明部５と不透明部６とから構成するのである。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３６】具体的には、図３で示したように、前記シート１の裏面側における前記各レンズ２の１ピッチＰ範囲内で、その境界部近くに、それぞれ前記レンズ２と同方向に延び、色の異なる例えば黄及び赤の２色層３４，３５を前記レンズ２の境界線が連続部となるようにそれぞれ連続状に設け、かつ、該各色層３４，３５の外表面側に例えば白色インク１０から成る隠蔽層を設けて、これら各色層３４，３５と隠蔽層とにより前記不透明部６を形成すると共に、この不透明部６における前記各色層３４，３５間に、所定幅とされた印刷を施さない無色透明部５１から成る１つの前記透明部５を前記各レンズ２の線状と同方向にそれぞれ形成するのである。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３７

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３７】しかして、以上の印刷シートＳを製作する場合には、前記プラスチックシート１として、０．３ｍｍ厚の透明な軟質塩化ビニルシートを使用し、また、転写紙として２５μｍのポリエステルフィルムを用い、該フィルムの一側表面にユニット型グラビア印刷機を使用して、先ず、前記隠蔽層となる０．４ｍｍ幅の白色インク１０を所定の間隔で線状に印刷し、この後、前記白色インク１０上に黄及び赤色インクを連続するように印刷して、前記転写紙上に、白色インク１０で隠蔽した黄，赤の２色層３４，３５からなる不透明部６と、印刷が施されない前記透明部５とが交互に表れるように印刷するのである。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３９】以上の印刷シートＳによれば、前記プラスチックシート１の表面側に、線状に延びる多数のカマボコ型レンズ２が連続状に一体形成され、また、前記シート１の裏面側で前記各レンズ２との対向部位には、前記白色インク１０で隠蔽された黄，赤色の２色層３４，３５から成る不透明部６と、前記各色層３４，３５の間に印刷を施さない透明部５とがそれぞれ形成されているため、前記シート１への視線の角度変動に伴う前記各レンズ２の屈折率変化により、前記各色層３４，３５の単独色つまり黄，赤色を断続的に外部表出させ、又、これら各色の合成色を種々変化させながら断続的に外部表出させることができ、しかも、前記各色層３４，３５は不透明とされていることから、この不透明部６により前記印刷層３で形成される模様を際立せて図柄をはっきりさせて外部表出させることができ、その上、前記各色層３４，３５の間には透明部５が設けられていることにより、前述した場合と同様に前記シート１を見る角度によって、シート１面に光輝性を与えることができるのであり、前記シート１を模様をはっきりさせられながら、金属光沢のように光輝かせることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例にかかる印刷シートの一例
を示す斜視図である。

【図２】第２実施例を示す縦断面図である。

【図３】第３実施例を示す縦断面図である。

【図４】第４実施例を示す縦断面図である。

【図５】第５実施例を示す縦断面図である。

【図６】第６実施例を示す斜視図である。

【図７】同第６実施例の縦断面図である。

【図８】第７実施例を示す正面図である。

【図９】同第７実施例の縦断面図である。

【符号の説明】

１……透明プラスチックシート２……凸状レンズ３……印刷層５……透明部５１…無色透明部５２…着色透明部１０…白色インク６……不透明部７……透明模様部８……不透明模様部９……合成樹脂層

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明プラスチックシート（１）の表面に、
線状に延びる凸状レンズ（２）を繰り返し連続して一体
に設ける一方、裏面に透明性を有する印刷層（３）を形
成していることを特徴とする光輝性を有する印刷シー
ト。
【請求項２】印刷層（３）は、線状に延びる凸状レンズ
（２）の１ピッチの範囲内で、該レンズ（２）と同方向
に延びる少なくとも１本の無色透明部（５１）を備えて
いる請求項１記載の光輝性を有する印刷シート。
【請求項３】透明プラスチックシート（１）の表面に、
線状に延びる凸状レンズ（２）を繰り返し連続して一体
に設ける一方、裏面に印刷層（３）を設け、該印刷層
（３）は、前記レンズ（２）の１ピッチの範囲内で、該
レンズ（２）と同方向に線状に延びる少なくとも１本の
透明部（５）と、不透明部（６）とから構成しているこ
とを特徴とする光輝性を有する印刷シート。
【請求項４】透明部（５）を、無色透明部（５１）のみ
から構成している請求項３記載の光輝性を有する印刷シ
ート。
【請求項５】透明部（５）を、少なくとも１本の無色透
明部（５１）と着色透明部（５２）とから構成している
請求項３記載の光輝性を有する印刷シート。
【請求項６】着色透明部（５２）を白色インクで被覆し
ている請求項５記載の光輝性を有する印刷シート。
【請求項７】透明プラスチックシート（１）の裏面に、
線状に延びる凸状レンズ（２）の１ピッチの範囲内に透
明部（５）を有する透明模様部（７）と、前記レンズ
（２）の１ピッチの範囲内全体が不透明な不透明模様部
（８）とを設けている請求項１乃至請求項６記載の何れ
か１記載の光輝性を有する印刷シート。
【請求項８】透明プラスチックシート（１）の裏面全面
に、印刷層（３）を被覆する透明な合成樹脂層（９）を
形成している請求項１乃至請求項７記載の何れか１記載
の光輝性を有する印刷シート。