JP3009493B2 - 発泡した合成樹脂中空製品の製造方法 - Google Patents

発泡した合成樹脂中空製品の製造方法

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JP3009493B2
JP3009493B2 JP3043451A JP4345191A JP3009493B2 JP 3009493 B2 JP3009493 B2 JP 3009493B2 JP 3043451 A JP3043451 A JP 3043451A JP 4345191 A JP4345191 A JP 4345191A JP 3009493 B2 JP3009493 B2 JP 3009493B2
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政雄 角園
元正 宇田
博史 石松
外志夫 上坂
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内面と外面が実質的に
未発泡の外皮よりなる断面が中空の発泡した合成樹脂製
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面が実質的に未発泡の硬質外皮よりな
る発泡した合成樹脂の押出製品の製造法としては、特公
昭45−29919号公報に記載された方法がよく知ら
れている。
【0003】そして、この公報には、中空の発泡押出製
品は図4に示されるような押出金型2とフォ−ミングダ
イ3を用いて製造されることが示されている。この押出
金型2のA−A断面は図5に示され、フォ−ミングダイ
3のB−B断面は図6に示されており、図5のマンドレ
ル4によって形成されていた環状の空隙は、樹脂の発泡
によって充満し、最終的には、図6のフォ−ミングダイ
3と内型5によって挟まれた部分が、内外面に硬質の外
皮を持った状態で得られるとしている。
【0004】このような方法によって、一見内外面に硬
質の外皮を有する断面が中空の発泡した合成樹脂の押出
製品を製造し得るように思われる。しかし、この方法で
は、大きな発泡力と冷却によって生じた硬い外皮の存在
のため、環状の空隙 (流路)が樹脂詰まりを起こすこと
がしばしばあり、連続した成形が難しかった。また、図
4に示したような押出金型は複雑であり、製作にかなり
の困難を伴い、従って色々な製品について、製品の種類
だけ金型を持つためには、非常に大きい投資が必要であ
り、現実的ではなかった。
【0005】そこで上述の技術の一つの展開として、図
7に示すような金型2とフォ−ミングダイ3による方法
が硬質の外皮つきの発泡した合成樹脂中空押出製品の製
造法として提唱されている。この製造法によれば、スク
リュ−押出機(図示せず)により溶融混練された発泡性
樹脂は、押出金型2を通ってフォ−ミングダイ3に流入
する。フォ−ミングダイ3の内型5の断面積は、押出金
型2のマンドレル4のそれよりも小さく作られているの
で、発泡性樹脂は内方に向かって発泡し、内型5に押し
つけられる。一方、フォ−ミングダイ3や内型5は冷却
されているので、表層部の樹脂は発泡せず、硬質の外皮
が形成されるといわれている。また、この方法では上記
特公昭45−29919号公報の場合よりも金型の構造
が簡単であり、従ってコストを安くすることが出来ると
いわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には、上
記のような方法により、硬質の外皮つきの発泡体を得よ
うとする場合にも、非常に大きな発泡力が発生するの
で、樹脂が押出金型2とフォ−ミングダイ3の継ぎ目の
小さな隙間から漏れたり、フォ−ミングダイ3の中で樹
脂が詰まって流動しなくなるような問題がしばしば発生
する。
【0007】また、この方法では、押出金型2のマンド
レル4とフォ−ミングダイ3の内型5が直接、接してい
るので、マンドレルからの熱伝導が大きく、従って中空
製品の内層を未発泡の硬い外皮とするために、フォ−ミ
ングダイの内型5の温度を低温に制御することは困難で
ある。
【0008】本発明は、以上のような点に鑑み、フォ−
ミングダイ中での樹脂詰まりもなく円滑に押出発泡さ
せ、製品の内外面が平滑な、かつ外皮つきの発泡した合
成樹脂中空製品を製造することを特徴とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、押出機に、マ
ンドレルを有する金型と、上記マンドレルよりも小さい
断面の内型を有するフォ−ミングダイとをこの順に付設
し、押出機から送られる発泡性樹脂原料を金型を経てフ
ォーミングダイ部で発泡させる方法において、前記内型
のマンドレルに接続する部分にくびれを設けることによ
り拡大した樹脂流路を形成し、金型のマンドレルと、フ
ォ−ミングダイの内型との間にくびれを設け、その結果
生じた流路の拡大部において樹脂原料を発泡せしめて発
泡力を緩和することにより樹脂の流動を円滑化し、さら
に、断面積の減少による押出金型マンドレルからフォ−
ミングダイの内型への伝熱の減少により、フォ−ミング
ダイの内型の効果的な冷却を行わしめるものであり、こ
のことにより前記の課題を解決する。
【0010】
【作用】本発明は、マンドレルとこのマンドレルに接続
されるフォーミングダイ内型との間にくびれを設けるこ
とにより、その部分の流路は拡大し、そこで発泡性樹脂
原料の発泡力が緩和するようになるので樹脂の流動が円
滑になる。
【0011】さらに、くびれ部によって断面積が小さく
なってマンドレルからフォ−ミングダイ内型への伝熱が
減少するので、フォ−ミングダイ内型の冷却が効果的に
行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、実施例を参照してさらに詳
細に説明する。先ず、実施例において用いられた装置を
説明する。
【0013】図1は、本発明方法において用いられる装
置の一例を示す断面図である。1は押出機の先端部であ
り、ここに金型2とフォーミングダイ3とがこの順に付
設されている。金型2は中空状製品を押出すためのマン
ドレル4を有している。なお、8はマンドレル4を支持
するためのブリッジである。フォーミングダイ3は金型
2から押出される溶融樹脂の外面と同形の内面を有し、
その内面を冷却する冷却ジャケット(図示せず)を備え
た外型と、マンドレル4より小さい内型5とから構成さ
れている。この内型5は、マンドレル4にくびれ部6を
介して取りつけられている。なお、内型5には冷却路7
が設けられており、この内型5はブリッジ8及びマンド
レル4を経て流される水などの冷却流体により冷却され
るようにされている。
【0014】図3は、装置の内型及びくびれが相違する
他の例である。内型5aは団子状に連結した形状にされ
て、発泡樹脂との摩擦抵抗が少なくなるようにされ、ま
た、くびれ6aが細棒状とされている。
【0015】なお、この実施例では内型5aの冷却は、
冷却路7aを通る冷却空気により行っており、図1のよ
うに冷却流体を循環することなく、先端で噴き出すもの
である。
【0016】次いで、図示したそれぞれの装置を用いた
本発明の実施例を説明する。実施例1 図1に示した押出金型とフォ−ミングダイを用い、図2
に示したような発泡した中空の押出製品を成形した。樹
脂としてはPVCの配合物を用い、発泡剤としては重炭
酸ナトリウム6重量%を添加した。押出温度は170℃
に設定した。またフォ−ミングダイの内型は図1に示し
たように押出金型2のマンドレル4を支えるブリッジ8
を通して水冷を行った。このような方法により、比重
0.55の硬い外皮つきの発泡製品の押出を連続して円
滑に行うことが出来た。
【0017】実施例2 図3に示すようなフォ−ミングダイ3aを用い、外皮つ
きの発泡した中空の押出製品の製造を行った。材料とし
てはポリスチレンビ−ズ100重量部に3重量部の重炭
酸ナトリウムを加えた系を用いた。押出温度は150
℃、金型温度は130℃に設定した。このようにして円
滑な押出を継続することが出来、比重0.49の平滑な
実質的に未発泡の硬い外皮つきの発泡製品を得ることが
出来た。
【0018】
【発明の効果】本発明では、押出金型のマンドレルとフ
ォ−ミングダイの内型との間の接続部にくびれを設ける
ことにより、二つの効果を得ることが出来た。その一つ
は、この部分の流路が拡大し、その部分に樹脂が発泡す
ることにより、強すぎる発泡力が緩和され、このことに
由来する樹脂漏れや流路の樹脂詰まりを防止出来るよう
になったことである。
【0019】二つめの効果は、くびれ部分により、この
部分を通しての伝熱が少なくなり、その結果、この部分
に続くフォ−ミングダイの内型の冷却を自在に制御する
ことが可能となったことである。このことにより、中空
製品の内壁面を未発泡の硬い外皮とすることが自由に出
来るようになった。
【0020】このようにして、内外面とも未発泡の平滑
で硬い外皮を有する発泡した中空の合成樹脂製品の押出
を、円滑に長時間継続して行うことが可能となった。得
られた製品は、発泡製品でありながら内外面に平滑で硬
い外皮を有するため高級感があり、強度も大きい。
【0021】このような発明の結果として、合成樹脂中
空発泡製品の用途は、建築材料や産業資材の分野で著し
く拡大した。以上のように、本発明の工業的意義は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の皮つきの中空発泡製品を成形する押出
金型とフォ−ミングダイを示す断面図である。
【図2】本発明により得られた皮つき中空発泡製品の一
例の斜視図である。
【図3】本発明により、皮つきの中空発泡製品を成形す
るためのフォ−ミングダイの別の形態を示す断面図であ
る。
【図4】従来技術により、皮つきの中空発泡製品を成形
するための押出金型とフォ−ミングダイを示す断面図で
ある。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】別の従来技術により、皮つきの中空発泡製品を
成形するための押出金型とフォ−ミングダイの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 押出機 2 金型 3 フォ−ミングダイ 4 マンドレル 5、5a フォ−ミングダイの内型 6、6a マンドレルとフォ−ミングダイの内型との接
続部に設けたくびれ 7 冷却水 8 ブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−92823(JP,A) 実開 昭54−21628(JP,U) 特公 昭45−29919(JP,B1) 特公 昭36−7540(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機に、マンドレルを有する金型と、
    上記マンドレルよりも小さい断面の内型を有するフォ−
    ミングダイをこの順に付設し、押出機から送られる発泡
    性樹脂原料を金型を経てフォーミングダイ部で発泡させ
    る方法において、前記内型のマンドレルに接続する部分
    にくびれを設けることにより拡大した樹脂流路を形成
    し、該樹脂流路において発泡性樹脂原料を発泡させるこ
    とを特徴とする発泡した合成樹脂中空製品の製造方法。
JP3043451A 1991-03-08 1991-03-08 発泡した合成樹脂中空製品の製造方法 Expired - Lifetime JP3009493B2 (ja)

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