JP3009485B2 - 硬質木片セメント板の製造方法 - Google Patents

硬質木片セメント板の製造方法

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JP3009485B2
JP3009485B2 JP3004456A JP445691A JP3009485B2 JP 3009485 B2 JP3009485 B2 JP 3009485B2 JP 3004456 A JP3004456 A JP 3004456A JP 445691 A JP445691 A JP 445691A JP 3009485 B2 JP3009485 B2 JP 3009485B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質木片セメント板の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメントと木片フレークと水等とを混合
し、これを板状に成形固化した硬質木片セメント板は、
建築用壁材料として多用されている。
【0003】この種の硬質木片セメント板の製造は、従
来、比較的薄い型板(金型)の上に、セメントと木片フ
レークと水等とを混合したマット状の木片セメント材料
を載置し、これを一組として複数組積重ね、その上下か
らプレス機で加圧し、常温で放置して固化させていた。
しかしながら、以上のような方法では、型板が加圧によ
り変形や損傷し易く、その積重ね組数にも制限があっ
た。さらに通常のセメントを用いた材料では、硬化時間
が極めて長いという問題点があった。
【0004】このため、本願と同一出願人によって特公
昭63−35401号公報にその製造方法の一改善案が
提案されている。図2に、その方法を実施した装置の要
部側面図を示す。図において、4は、後記型板5上に載
置された熱硬化性を有するセメントと木片フレークと水
等とを所定割合で混合した混合物のマット状の木片セメ
ント材料、5は、例えばアルミニウム−シリコン合金等
の熱良導体材料より成る型板(金型)で、その上面には
溝模様付け用の突条6を備えている。型板5の下面に
は、内部に例えば温水パイプ等の熱源7が分布して埋設
された熱板8が配設されている。これら1組の積重ねを
複数組積重ね、上下からプレス機9のラムで加圧するこ
とにより、型板の変形や、損傷を防止するとともに硬化
処理時間を大幅に短縮しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような改善提案例にあっては、温水等により例えば約9
0℃に加熱された熱板8に、常温(例えば20℃)の型
板5を挿入してマット上の材料4を、例えば約25kg/
cm2 の圧力で加圧するため、型板5は加圧された状態で
熱板8より加熱され、熱膨脹を生ずる。
【0006】建築用壁材としてのこの種の木片セメント
板は、一般に例えば1000〜3000mm等の比較的長
尺寸法を有するため、その熱膨脹寸法の絶対値も大き
く、これが高い圧力下で熱板8と密接してその摩擦力に
抗しつつ熱膨脹を受けるため、型板5には大きな熱応力
が発生し、これがプレス機9の稼働回数と共に繰返し応
力を受けて熱応力疲労を生じ、型板5に永久ひずみや割
れを発生させることがあった。
【0007】本発明は、以上のような従来提案例の問題
点にかんがみてなされたもので、この種の型板に発生す
る熱応力を緩和して、型板の変形や破損を防止し、その
稼働寿命を延長させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、熱良導体材料から成る型板と、この型板上に積設
された熱硬化性の木片セメント材料と、前記型板の下面
に積層した剛性を有する熱板とを複数個積重ねてプレス
機により所定時間加圧する硬質木片セメント板の製造方
法において、それぞれ隣接する前記各型板と熱板との間
に熱応力緩和層を形成するカバープレートを介装させる
ことにより、前記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】以上のような製造方法により、各型板と熱板間
に介装されたカバープレートの存在により、各型板が加
圧状態で加熱を受けた場合、この緩和層により、前記熱
膨脹による拘束応力が緩和されて熱応力が減少し、熱応
力に起因する型板の変形,破損等が防止されるため、稼
働寿命を延長することができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。図1に、本発明方法を実施した装置の要部側面図
(前記従来例図2相当図)を示し、図2におけると同一
(相当)構成要素は同一符号で表わし、重複説明は省略
する。
【0011】(構成)本実施例の特徴は、各型板(金
型)5と熱板8との間に各カバープレート1を介装させ
たことにある。なお、本実施例においては、さらに各熱
板8の下面のマット状素材4との間にも、カバープレー
ト1aを介装させている。これらの各カバープレート1
は、例えばステンレス鋼板または炭素鋼板,アルミニュ
ーム等の金属板,あるいは100℃程度の耐熱性を有す
るゴム,合成樹脂板等より成るプレートもしくはフィル
ム部材が使用できる。特に耐久性,熱伝導性等の面から
ステンレス鋼板が好ましい。カバープレート1の板厚は
特に限定する必要がなく、またその枚数も1枚に限定さ
れることなく複数板の積層であってもよい。またカバー
プレート1aも上記に準ずるが、このカバープレート1
aは必須ではなく、省略しても差支えない。
【0012】(作用)カバープレート1の存在によっ
て、加圧状態における熱板8から型板5への加熱は直接
接触でなく、カバープレート1を介して行われるため、
型板5の熱膨脹による熱応力はカバープレート1の両面
でそれぞれすべりやプレートへの負荷等により吸収され
て型板5自体の熱応力が緩和され、ひずみや破損等が防
止される。また、カバープレート1aは型板5への直接
的な熱応力緩和効果はないが、熱板8の下面への材料4
の付着を防止して分離を容易にする等の副次的機能を果
す。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
この種の硬質木片コンクリート板製造法において、各型
板と熱板との間に熱応力を緩和させるためのカバープレ
ートを介装するようにしたための各型板の熱応力は、カ
バープレートにより吸収緩和されて減少し、変形や破損
等の発生を防止して稼働寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した装置の要部側面図。
【図2】従来装置の一例の図1相当図。
【符号の説明】
1,1a カバープレート 4 木片セメント材料 5 型板 8 熱板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱良導体材料から成る型板と、この型板
    上に積設された熱硬化性の木片セメント材料と、前記型
    板の下面に積層した剛性を有する熱板とを複数個積重ね
    てプレス機により所定時間加圧する硬質木片セメント板
    の製造方法において、それぞれ隣接する前記各型板と熱
    板との間に熱応力緩和層を形成するカバープレートを介
    装させたことを特徴とする硬質木片セメント板の製造方
    法。
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