JP3009453U - 流水発生浴槽 - Google Patents

流水発生浴槽

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JP3009453U
JP3009453U JP1994013426U JP1342694U JP3009453U JP 3009453 U JP3009453 U JP 3009453U JP 1994013426 U JP1994013426 U JP 1994013426U JP 1342694 U JP1342694 U JP 1342694U JP 3009453 U JP3009453 U JP 3009453U
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running water
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water
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JP1994013426U
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Inventor
周司 吉本
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株式会社ユー・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流水のもつフラッター効果による快い入浴感
を一人の入浴者に与えることのできる流水発生浴槽を提
供することを目的とする。 【構成】 平面視において細長い略矩形状の浴槽の半部
周囲に流水路を形成し、短辺の中央に山形の整流板、両
長辺側流水路の端部は湾曲壁を設け、短辺の中央部およ
び両長辺側流水路の端部には流水の流入及び流出口を形
成し、駆動源にて駆動されるプロペラによって流水を発
生させることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、浴槽内に一定の強い流水を生じさせるようにした流水発生浴槽の 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流水発生浴槽においては、ポンプによって水または湯を循環さ せ、循環した水又は湯を浴槽の側面からジェット水として噴出させ、浴槽内の一 部に噴流を発生させる構造が採用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の流水発生浴槽では、その構造上、浴槽内の広範囲に わたって一定方向の強い流れを発生させることが困難であるという問題があった 。
【0004】 これに対し、本件出願人は、浴槽全体に一定の強い流れを発生させることがで きるようにした流水発生浴槽を開発し、出願している(実願平2−79912号 参照)。即ち、これは、図10及び図11に示すように、平面的に見て略矩形状 の浴槽1の外周に流水路2a、2b、2c、2dを形成し、浴槽1の短辺側の両 壁面3a、3bに流水出入用の壁面スリット4a、4bを各々形成して浴槽1内 と流水路2a、2b、2c、2dとを連通するとともに、浴槽短辺側の流水路2 c内にプロペラシャフト5を設け、プロペラシャフト5に相互に逆方向の流水を 発生させる2枚のプロペラ6、7を取付け、反対側の短辺流水路2d内に整流板 8を設けるようにしたものである。
【0005】 かかる流水発生浴槽においては、プロペラ6、7が回転駆動されると、流水路 2c内の水又は湯に一定の強い流れが発生し、これが浴槽短辺側の一方の壁面ス リット4aから浴槽1内に流入して他方の壁面スリット4bより再び流水路2c に流入し、こうして浴槽1全体に一定の強い流水が発生し、フラッター現象と呼 ばれる、流水のマッサージ効果による快い入浴感を入浴者に与えることができる 。
【0006】 しかるに、上述の流水発生浴槽は浴槽長さが1m40cm〜1m60cm程度 の比較的小型又は中形のサイズを対象としており、例えば90cm、1m20c m、1m40cmの小型又は比較的小型のサイズの浴槽に適用し、1人の入浴者 が入浴する場合、流水の方向が右から左の時は、スリット板の吹出し部より入浴 者までの距離があるため、入浴者へのフラッター現象が弱くなり、十分な満足感 を与えることができない。
【0007】 この考案は、かかる問題点に鑑み、一人の入浴者に快い入浴感を与えることが できるようにした流水発生浴槽を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案に係る流水発生浴槽は、「平面視において細長い略矩形状の浴槽 の半部周囲に流水路を形成し、短辺の中央に山形の整流板、両長辺側流水路の端 部は湾曲壁を設け、短辺の中央部および両長辺側流水路の端部には流水の流入及 び流出口を形成し、駆動源にて駆動されるプロペラによって流水を発生させるよ うにした」ことを要旨とする。
【0009】
【作用】
駆動源によってプロペラが駆動されると、流水路内には浴槽両長辺側流水路の 端部の流入及び流出口より吹出し、こうして浴槽内には上半分と下半分とで相互 に逆方向の流水が発生する。
【0010】 その結果、一人の入浴者の腹に流水が直接当たり、入浴者に十分なフラッター 現象が発揮される。また、入浴者が90度向きをかえると、背中と腹の両方に流 水が当たる。
【0011】
【実施例1】 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図9 は本考案の一実施例による流水発生浴槽を示す。図において、浴槽10は平面視 にて丸みを帯びた細長い略矩形状に形成され、該浴槽10の上部にはフランジ1 1に一体的に形成されている。この浴槽10の短辺側には流入及び流出口12が 形成され、又浴槽10の長辺側流水路の端部23a、23bにはの流入及び流出 口13、14が対向して形成されている。
【0012】 浴槽10の短辺側の流入及び流出口12にはスリット板15が一体的又は着脱 自在に設けられ、スリット板15は上側を浴槽10外側に例えば45度〜85度 の角度範囲に傾斜され、又スリット板15には縦長のスリット孔16が水平方向 に多数形成され、かつこれが上下1列又は複数列に形成され、スリット板15の 開口面積(スリット孔16の合計水平投影面積)は例えばスリット板15の水平 投影面積の20%〜95%範囲に設定されている。なお、スリット孔16に代え 、円孔や長円孔としてもよい。
【0013】 また浴槽10の長辺側流水路の端部23a、23bの流入及び流出口13、1 4にもスリット板17a、17bが一体的又は着脱自在に設けられ、スリット板 17a、17bには縦長のスリット孔18a、18bが水平方向に多数形成され 、かつこれが上下1列又は複数列に形成され、スリット板17a、17bの水平 投影面積はスリット板15の水平投影面積の35%〜100%の範囲に設定され ている。
【0014】 スリット板17a、17bの開口面積(スリット孔18a、18bの合計水平 投影面積)は例えばスリット板17a、17bの水平投影面積の20%〜95% 範囲に設定されている。なお、スリット孔18a、18bに代え、円孔や長円孔 としてもよい。
【0015】 また、浴槽10の側壁の外面下部には、断面略コ字状の流水管部品19、20 、21が水密的に取付けられ、該流水管部品19、20、21の内周面と浴槽1 0の外周面とは図3に模式的に示すように浴槽10の半部周囲に流水路22を形 成している。
【0016】 さらに、浴槽10の短辺側の流水管部品19の内面中央には山形の整流板31 が設けられ、また浴槽10の両長辺側の流水管部品20、21の端部23a、2 3bに湾曲壁24a、24bを設けられている。
【0017】 また、浴槽10の短辺側の流水路22内には短辺方向に一軸線上で伸長するプ ロペラシャフト35が配設され、該プロペラシャフト35は図6に示すようにホ ルダユニット32にベアリング33a、33bによって回転自在に支承され、該 ホルダーユニット32はステーブラケット30a、30bに取付けられ、該ステ ーブラケット30a、30bはボルト・ナットによって流水管部品19の底面凹 に支承されている。
【0018】 上記プロペラシャフト35には2枚のプロペラ34a、34bが取付けられ、 該両プロペラ34a、34bはその回転によって相互に逆方向の流水を発生させ るように逆ピッチに設定され、又浴槽10の短辺側の外周面にはプロペラ34a 、34b近傍にてダクトプレート29a、29bが取付けられている。また、流 水管部品19の端壁には挿通孔が形成され、該挿通孔にはフランジユニット42 が取付けられ、該フランジユニット42にはプロペラシャフト35の一端が外方 に挿通され、又両者の間はシール部材43によって水密的にシールされている。
【0019】 また、プロペラシャフト35の挿通部分にはVプーリー41が固定され、又流 水管部品19の端壁上部には図4、図5、図7に示すように浴槽10のフランジ 11との間に電動モーター37が取付けられ、該電動モーター37の出力軸38 にはVプーリー39が固定され、該Vプーリー39とプロペラシャフト35側の Vプーリー41とはベルト40によって連結されており、こうしてプロペラ34 a、34bを駆動する駆動系36が構成されている。
【0020】 また、図5に示すように、浴槽10のフランジ11の外端部から下方に延びるエ プロン27の一部を着脱式にすると、電動モーター37等、駆動系36の保守作 業を容易に行うことができる。
【0021】 次に作用効果について説明する。
【0022】 浴槽10内に一人が浴槽10の左側に入浴する場合、浴槽10の短辺側の電動 モーター37を駆動すると、電動モーター37の回転がVプーリー39、ベルト 40及びVプーリー41を経てプロペラシャフト35に伝達され、該プロペラシ ャフト35が回転して2枚のプロペラ34a、34bが駆動される。
【0023】 すると、浴槽10の流水管部品19、20、21の流水路22内において図3 の上半分と下半分とで逆方向、即ち流水管部品20、21に向かう流水26a、 26bが発生し、該流水は流水管部品20、21の端部23a、23bに向かっ て流れ、湾曲壁24a、24bによって浴槽10内へ向けて整流され、スリット 板17a、17bから浴槽10内に流出し、浴槽10の中央に向けて流れる。こ の流水25a、25bは浴槽10の短手方向略中央で相互にぶつかり合い、さら に浴槽10の短手部のスリット板15から流水管部品19内に吸い込まれ、山形 の整流板31で整流されて流水管部品20、21に向かって流れ、こうして図3 に矢印で示すように浴槽10内には上半分と下半分とで相互に対称な流水が発生 する。なお、電動モーター37を逆回転させて図3の矢印とは逆方向の流水を発 生させるようにしてもよい。
【0024】 以上のような本実施例の流水発生浴槽では、図8に示すように浴槽10の上下 で対称の流水53a、53bを発生させるようにしたので、一人が浴槽10の左 側に入浴する場合に、入浴者50の腹51及び脚52に流水53a、53bが直 接当たって確実にフラッター現象を発揮でき、入浴者50に快い入浴感を与える ことができる。
【0025】 また、図9に示すように入浴者55が体を90度向きをかえると流水53a、 53bが背中56と腹57の両方に当たり、さらに快い入浴感を与えることがで きる。
【0026】 さらに、本実施例の流水発生浴槽では、浴槽10の長辺側に比してスペース的 に余裕のある短辺側の流水管部品19内にプロペラ34a、34bを配設するよ うにしたので、浴槽10をコンパクトにでき、レイアウトスペースの少ない日本 家屋等にも容易に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例による流水発生浴槽を示す
分解斜視図である。
【図2】 上記浴槽を示す概略平面模式図である。
【図3】 上記浴槽を示す概略平面断面模式図である。
【図4】 上記浴槽を示す要部破断斜視図である。
【図5】 図3におけるA−A線断面図である。
【図6】 上記浴槽におけるプロペラシャフト35の取
付構造を示す断面図である。
【図7】 上記浴槽における駆動系36を示す概略分解
斜視図である。
【図8】 上記浴槽を示す概略平面模式図である。
【図9】 上記浴槽を示す概略平面模式図である。
【図10】 考案が解決しようとする課題を説明するた
めの流水発生浴槽を示す平面図である。
【図11】 その平面断面図である。
【符号の説明】
10 浴槽 12 流入及び流出口 13 流入及び流出口 14 流入及び流出口 19 流水管部品 20 流水管部品 21 流水管部品 22 流水路 23a 端部 23b 端部 24a 湾曲壁 24b 湾曲壁 25a 流水 25b 流水 26a 流水 26b 流水 31 山形の整流板 34a プロペラ 34b プロペラ 36 駆動系

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視において細長い略矩形状の浴槽の
    半部周囲に流水路を形成し、短辺の中央に山形の整流
    板、両長辺側流水路の端部は湾曲壁を設け、短辺の中央
    部および両長辺側流水路の端部には流水の流入及び流出
    口を形成し、駆動源にて駆動されるプロペラによって流
    水を発生させることを特徴とする流水発生浴槽。
JP1994013426U 1994-09-22 1994-09-22 流水発生浴槽 Expired - Lifetime JP3009453U (ja)

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