JP3009373B2 - 足場板 - Google Patents

足場板

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JP3009373B2
JP3009373B2 JP9090161A JP9016197A JP3009373B2 JP 3009373 B2 JP3009373 B2 JP 3009373B2 JP 9090161 A JP9090161 A JP 9090161A JP 9016197 A JP9016197 A JP 9016197A JP 3009373 B2 JP3009373 B2 JP 3009373B2
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理昭 近藤
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中央ビルト工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築現場で使用
するローリングタワーの足場板(布枠)、あるいは枠組
足場の足場板(布枠)に関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場で使用するローリングタワーの
足場板や、枠組足場の足場板は、一般に、歩行側表面は
滑らないように加工形成した鋼鉄板からなり、その両端
部に各々つかみ金具を設けており、つかみ金具によって
建枠等の水平杆に係止自在である。
【0003】つかみ金具は、下方に開口する嵌合凹部で
建枠等の水平杆に係止するが、そのままでは強い横風等
に煽られて飛ばされるおそれがある為、各々のつかみ金
具の嵌合凹部に突出自在の係合カムを設けてあるものが
公知である。
【0004】従来のつかみ金具の係合カムは、水平杆に
係止すると、その係止時の軽いショックで自然に係合カ
ムが落ちて、係合カムの下端部が嵌合凹部へ突出し、水
平杆を下方から掴み、下方からの力が加わっても飛ばな
い機能を持たせている。そして、足場板を水平杆から外
そうとする場合は、作業者が足場板の下から、手等でつ
かみ金具の係合カムの下端部を持ち上げて、係合カムを
そのままの状態で上に上げたままで、足場板を上に持ち
上げて足場板を水平杆から外していた。
【0005】しかし、このようなつかみ金具では、足場
板を水平杆から外す場合、作業者が足場板の下から係合
カムを持ち上げ続けていなければ係合カムが落ちて再び
水平杆を掴んでしまい、つかみ金具が外せない問題点が
あり、通常の足場板の長さから、枠組足場等の解体では
最低作業者が2人必要であった。
【0006】本発明者および本願出願人は、このような
問題点を解決する為、実用新案登録第2097801号
で、「足場板のつかみ金具において、つかみ金具の嵌合
凹部に突出自在の係合カムを設け、かつ係合カムは係止
突起に移動自在に係止し嵌合凹部の半円形の湾曲方向と
は逆方向に湾曲するくの字形状の長孔である係止孔と、
係止孔のくの字形状と逆方向にやや湾曲した導孔を有
し、係止孔の形状は係合カムの下端部が嵌合凹部へ突出
したロック状態で係止するロック係止端部と、係合カム
の上端部が嵌合凹部へ突出したアンロック状態で係止す
るアンロック係止端部と、係合カムが嵌合凹部へ突出し
ない仮係止状態で係止する仮係止部をくの字形状の内曲
がり方向の凸部分に形成し、かつ仮係止部に隣接して凹
状部を有する係合カムの係止孔であることを特徴とする
足場板のつかみ金具」を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
足場板においては、長さが1人が手を伸ばした範囲より
長いため、なお1人で足場板を外すためには、1つの足
場板の両端部にそれぞれ2個づつ全部で4個あるつかみ
金具、あるいはつかみ金具の係合カムを1つづつ外さね
ばならず、1人の作業者にとっては、足場板長手方向に
動きながら、さらに幅方向の端部に行って作業を行う必
要があり、簡単かつ安全に作業を行うためには、なお困
難性が残る問題点があった。
【0008】
【0009】
【課題を解決する為の手段】課題を解決するために、足
場板の長手方向両端部に設ける杆つかみ部が、足場板長
手方向両端部に幅方向に亙って固定されるエンドフレー
ムと、各々のエンドフレームに固定され足場板幅方向端
部に複数設け被係止杆に上方から係止するつかみ金具
と、各々のエンドフレームの中央部に単数設けるロック
部とからなり、ロック部は、ロックハンガーとロック体
とからなり、ロックハンガーに係止し足場板端部方向に
付勢されるロック体を被係止杆の下方に位置してなるロ
ック状態と、足場板端部方向への付勢力に抗して被係止
杆の下方から離してなるアンロック状態とを自在に取る
ことが可能なことを特徴とする足場板を提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態である足場
板の平面を示す図1、同じく正面を示す図2、図1のA
A線断面を示す図3、つかみ金具の正面を示す図4、杆
つかみ部のロック状態の正面を示す図5、同じく杆つか
み部のアンロック状態の正面を示す図6、ロックハンガ
ーの正面を示す図7、ロック体の正面を示す図8、ロッ
クハンガーとロック体の正面説明図である図9に基づい
て説明する。
【0011】この発明の実施の形態である足場板1は、
長さ寸法約1800mmであり、長手方向両端部に、各
々杆つかみ部2を設ける。
【0012】足場板1の長手方向両端部に設けられる杆
つかみ部2は、長手方向両端部の全幅に亙って設けられ
るエンドフレーム3と、エンドフレーム3に設けられる
つかみ金具4と、ロック部5とからなる。
【0013】エンドフレーム3は、足場板1の両端部を
全幅に亙って上下から挟み込む溝からなる装着部30
と、装着部30の端部側に中空部31を足場板1の全幅
に亙って設ける。中空部31の上面に下奥にいくほど広
くなる上係合凹部32を設け、上係合凹部32とは対称
的な位置の下面に上奥にいくほど広くなる下係合凹部3
3を設ける。
【0014】エンドフレーム3の上係合凹部32および
下係合凹部33には、つかみ金具4を設ける。つかみ金
具4は、各々のエンドフレーム3の足場板幅方向に左右
2つづつ設ける。つかみ金具4は、一体成形で形成され
た掛止凹部40と固定部41からなる。掛止凹部40
は、下方に開口する正面視半円形状の凹部であり、掛止
凹部40によって建枠等の水平杆100に掛止する。
【0015】つかみ金具4の固定部41は、凹部を有
し、凹部の内壁に正面形状が、エンドフレーム3の上係
合凹部32と下係合凹部33にそれぞれ対応する係合凸
部を形成する。すなわち固定部41の凹部内壁の上内面
に下方にいくほど広くなる上係合凸部41aを形成し、
下内面に上方にいくほど広くなる下係合凸部41bを形
成している。つかみ金具4の固定部41は、この上係合
凸部41aと下係合凸部41bの形状によってエンドフ
レーム3の上係合凹部32と下係合凹部33にエンドフ
レーム3の端部からスライドして嵌合させ、足場板幅方
向端側の2カ所の固定位置でブラインドリベット42に
よってエンドフレーム3に固定する。
【0016】エンドフレーム3の中央部にロック部5を
設ける。ロック部5は、エンドフレーム3に嵌合して固
定されるロックハンガー50と、ロックハンガー50に
設けられるロック体51からなる。
【0017】ロックハンガー50はに、上方にいくほど
広くなる係合凸部50aを水平体50bの上面形成し、
下面にロック体係止板状体50cを形成している。ロッ
ク体係止板状体50cには、円孔であるロック体孔50
dをほぼ中央部に設ける。ロック体係止体50cのロッ
ク体孔50dの足場板端部側に四角筒形状のケーシング
50eを中空部を水平にして水平体50bの下面に設け
る。50fは、水平体50bの足場板中央側端面部であ
る。
【0018】ロック体51は、一体に形成される係止頭
部51aと、膨大部51bと、スプリング係止部51c
およびスプリング51dからなる。ロック体51のスプ
リング係止部51cは、円柱体であり、ロックハンガー
50のロック体孔50cに空隙をもって挿入される。ロ
ック体51の係止頭部51aは、ロック体係止板状体5
0cより足場板中央側に位置し、スプリング係止部51
cに対して、T字形状の頭部に相当し、長手寸法はロッ
ク体孔50dの径より大きいとともに、90度角回転す
ることにより、水平体50bの端面部50fに当接係止
し、ロック体51全体をスプリング51dの付勢力に抗
して、足場板1の中央部側に位置させることが可能であ
る。ロック体51の膨大部51bは、稜部を削ったほぼ
四角柱体であり、四角柱の小幅をスプリング係止部51
cの円柱径と同じ寸法にし、大幅は、ロック体孔50d
の径より大きい寸法に形成する。スプリング係止部51
cにはスプリング51dを係止し、スプリング51d
は、ロック体係止体50cの足場板端部側面と、ロック
体51の膨大部51bの間に位置し、膨大部51bを足
場板端部側へ付勢することによって、ロック体51を足
場板端部側へ付勢する。
【0019】次に、この発明の実施の形態の作用につい
て説明する。足場板1をローリングタワーや建枠の水平
杆100に係合する場合は、予めロック部5のロック体
51を、係止頭部51aをスプリング51dの付勢力に
抗して引き、係止頭部51aを、ロックハンガー50の
水平体50bの足場板中央部側端面部50fに係止し
て、アンロック状態にする(図6参照)。
【0020】次に、係止頭部51aを90度角程度回転
することによって、係止頭部51aは水平体端面部50
fから係止が外れ、作業者が手を離すことによって、ス
プリング51dの付勢力によって、ロック体51全体が
足場板長手方向端部側へ付勢される。ロック体51の膨
大部51bは、ローリングタワー、建枠の水平杆100
の下方位置へ突出して停止してロック状態になる(図5
および図9参照)。ロック状態は、水平杆100をつか
み金具4の掛止凹部40と、ロック体51の膨大部51
bによって上下から把持するので、足場板1は水平杆1
00に、堅固に設置される。
【0021】次に、足場板1をローリングタワーや建枠
の水平杆100から取り外す場合を説明する。作業者
は、足場板1の長手方向両端部の中央位置にある、一方
のロック部5のロック体51の係止頭部51aを持ち、
スプリング51dの付勢力に抗して引き、係止頭部51
aを約90度角回転させ、係止頭部51aを水平体端面
部50fに当接係止させる。この状態でロック部5のロ
ック状態は解除される。
【0022】同様にもう一方のロック部5のロック状態
も解除し、足場板1を水平杆100より取り外すことが
できる。
【0023】
【発明の効果】ロック部が足場板長手方向両側の幅方向
中央部にそれぞれ1つあり、かつロック部の係止頭部が
足場板長手方向中央側に位置するため、ロック状態、ア
ンロック状態の操作を簡単に行え、足場板の取り外し
が、1人の作業者によって、安全、確実、かつ非常に簡
単、迅速に行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態を示す足場板の平面図
【図2】 同じく足場板の正面図
【図3】 図1のAA線断面図(ロック状態)
【図4】 つかみ金具の正面図
【図5】 杆つかみ部のロック状態の正面図
【図6】 杆つかみ部のアンロック状態の正面図
【図7】 ロックハンガーの正面を示す
【図8】 ロック体の正面図
【図9】 ロック部のロック状態の正面説明図
【符号の説明】
1 足場板 2 杆つかみ部 3 エンドフレーム 30 装着部 31 中空部 32 上係合部 33 下係合部 4 つかみ金具 40 掛止凹部 41 固定部 41a 上係合凸部 41b 下係合凹部 42 ブラインドリベット 5 ロック部 50 ロックハンガー 50a 係合凸部 50b 水平板状体 50c ロック体係止板状体 50d ロック体孔 50e ケーシング 50f 水平板状体の足場板中央部側端面 51 ロック体 51a 係止頭部 51b 膨大部 51c スプリング係止部 51d スプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足場板の長手方向両端部に設ける杆つか
    み部が、足場板長手方向両端部に幅方向に亙って固定さ
    れるエンドフレームと、各々のエンドフレームに固定さ
    れ足場板幅方向端部に複数設け被係止杆に上方から係止
    するつかみ金具と、各々のエンドフレームの中央部に単
    数設けるロック部とからなり、ロック部は、ロックハン
    ガーとロック体とからなり、ロックハンガーに係止し足
    場板端部方向に付勢されるロック体を被係止杆の下方に
    位置してなるロック状態と、足場板端部方向への付勢力
    に抗して被係止杆の下方から離してなるアンロック状態
    とを自在に取ることが可能なことを特徴とする足場板。
JP9090161A 1997-03-25 1997-03-25 足場板 Expired - Lifetime JP3009373B2 (ja)

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