JP3009178U - 収納付き机 - Google Patents

収納付き机

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JP3009178U
JP3009178U JP1994011598U JP1159894U JP3009178U JP 3009178 U JP3009178 U JP 3009178U JP 1994011598 U JP1994011598 U JP 1994011598U JP 1159894 U JP1159894 U JP 1159894U JP 3009178 U JP3009178 U JP 3009178U
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JP1994011598U
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光吉 熊木
耕 千田
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イマジニア株式会社
ブラウンデザイン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性を低下させることなく、モニタなどを
収納する収納箱を天板の任意の位置に収納できる収納付
き机を提供する。 【構成】 机本体12に昇降台17を昇降自在に収納
し、この昇降台上に少なくとも一側面が開口された収納
箱18を回動自在に支持する。また、机本体12には、
収納箱の上面が前記天板11上面と面一となった収納位
置で昇降台17を保持する保持機構19と、昇降台17
を上昇させて収納箱18を天板上に突出させる定荷重ば
ね41および減速機構42を含む突出機構20とを設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、収納付き机に関する。詳しくは、モニタやキーボードなどの卓上機 器を不使用時に天板の下方に収納できるようにした収納付き机に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、モニタやキーボードなどの卓上機器を不使用時に天板の下方に収納でき るようにした机としては、天板上に卓上機器を上下方向昇降自在に収納したタ イプ(たとえば、特開昭60−40018号公報など)、天板を後端を支点と して起伏自在に設け、その下方に卓上機器を収納したタイプ(たとえば、実開昭 62−20525号公報など)、天板を後端を支点として起伏自在に設け、そ の下方に卓上機器を天板の起伏動作に連動して上昇可能に収納したタイプ(たと えば、特開平2−167107号公報など)に分類することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、いずれのタイプにしても、モニタやキーボードなどの卓上機器を天板 の下方に収納した構造であるから、操作性を考えた場合、収納位置が操作者に対 向した位置に限られるという欠点がある。 また、キーボードとモニタとは、通常、前後に配置される関係から、机の奥行 き寸法をはじめから大きく確保しなければならず、それだけ机自体の設置スペー スが広く必要である。
【0004】 また、モニタやキーボードなどの卓上機器を自動的に上昇させる場合、駆動源 としてモータやばねが多用されている。しかし、モータを用いたものはコストが 高く、また、ばねを用いたものは上昇速度の調整が困難であるという欠点がある 。通常、上昇速度が早いと、上昇限停止位置での衝撃が大きく、モニタなどに故 障を発生させる要因にもつながる。逆に、上昇速度が遅いと、上記問題がないも のの、迅速性に欠けるという欠点がある。しかも、ばね力を卓上機器の重量に応 じて設定しても、重量の異なる卓上機器に変えると、上昇速度も変化してしまう という問題もある。
【0005】 ここに、本考案の目的は、このような従来の欠点を解消し、操作性を低下させ ることなく、モニタなどを収納する収納箱を天板の任意の位置に収納できる収納 付き机を提供することにある。 また、本考案の他の目的は、設置スペースを広く必要とすることなく、操作性 を確保できるとともに、キーボードなども容易に収納、取り出しできる収納付き 机を提供することにある。 また、本考案の更に他の目的は、収納箱を迅速にかつ衝撃が少ない状態で自動 的に上昇させることができ、しかも、速度調整も簡易にできる収納付き机を提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の収納付き机は、上面に天板を有する第1の机本体と、この第1の机本 体に上下方向へ昇降自在に収納された昇降台と、この昇降台上に回動自在に支持 されかつ少なくとも一側面が開口された第1の収納箱と、この第1の収納箱の上 面が前記天板上面と面一となった収納位置で前記昇降台を保持する保持機構と、 前記昇降台を上昇させて前記第1の収納箱を天板上に突出させる突出機構とを備 えたことを特徴とする。
【0007】 また、互いに並設される第1の机ユニットおよび第2の机ユニットとを備える 収納付き机であって、前記第1の机ユニットは、上面に天板を有する第1の机本 体と、この第1の机本体に上下方向へ昇降自在に収納された昇降台と、この昇降 台上に回動自在に支持されかつ少なくとも一側面が開口された第1の収納箱と、 この第1の収納箱の上面が前記天板上面と面一となった収納位置で前記昇降台を 保持する保持機構と、前記昇降台を上昇させて前記第1の収納箱を天板上に突出 させる突出機構とを備え、前記第2の机ユニットは、前後に分割された天板と、 この分割された後部天板を上面に有する第2の机本体と、この第2の机本体に前 方へ引出し自在に収納されかつ上面に前記前部天板を有する引出部と、この引出 部の後部に設けられ引出部が前方へ引き出されたとき開口されかつ引出部が収納 されたとき前記後部天板によって閉塞される開口を上面に有する第2の収納箱と を備えたことを特徴とする。
【0008】 ここで、前記突出機構は、前記第1の机本体と昇降台との間に設けられ昇降台 を上方へ向かって付勢する定荷重ばねと、前記昇降台が上昇限近傍において昇降 台に抵抗を与える減速機構とを含む構成でもよい。この場合、減速機構としては 、前記第1の机本体の上部に前記昇降台の昇降方向に沿って設けられたラックと 、前記昇降台に設けられ昇降台が上昇限近傍において前記ラックに噛合するピニ オンを有しそのピニオンの回転が抵抗となるロータリダンパとを含む構成が好ま しい。 また、前記第1の収納箱には、複数の重錘を選択的に装着可能な重錘調節板を 着脱自在に装着するようにしてもよい。
【0009】
【作用】
第1の机本体に昇降台を昇降自在に収納し、この昇降台上に第1の収納箱を回 動自在に支持した構成によれば、たとえば、モニタを第1の収納箱内に収納して おき、突出機構によって昇降台を上昇させると、第1の収納箱が天板上に突出さ れるから、ここで、昇降台に対して第1の収納箱を回動し、モニタの向きを見や すい向きに調整することができる。従って、操作性を低下させることなく、モニ タなどを収納する第1の収納箱を天板の任意の位置に収納できる。 使用後に、昇降台を下降させると、第1の収納箱の上面が天板上面と面一とな った収納位置で昇降台が保持機構によって保持されるから、通常の机として使用 できる。
【0010】 また、互いに並設される第1の机ユニットおよび第2の机ユニットとを備える 構成によれば、第1の机ユニットの第1の収納箱内にモニタを、第2の机ユニッ トの第2の収納箱内にキーボードなどをそれぞれ収納しておき、第2の机ユニッ トの引出部を第2の机本体に対して前方へ引き出すと、前部天板と後部天板との 間に隙間が形成されるから、そこから第2の収納箱内のキーボードなどを取り出 すことができる。この際、引出部の前方への引出し動作に伴って、第2の収納箱 も前方へ引き出されるため、引出部の手前から第2の収納箱内のキーボードなど を容易に取り出すことができる。つまり、引出部の手前から第2の収納箱までの 距離は変わらないから、引出部を前方へ引き出しても第2の収納箱内のものが取 り出しずらくなるとこがない。 取り出したキーボードなどを前部天板上に置き、第1の机ユニットの第1の収 納箱内のモニタを天板上に突出させる。この状態では、第2の机ユニットの前部 天板が前方に引き出されて机の奥行き寸法が増しているため、モニタとキーボー ドなどとが前後に並ぶような位置関係にできるため、操作しやすい。従って、各 机ユニットの机本体の奥行き寸法をはじめから大きく形成しなくてもよいから、 設置スペースを広く必要とすることなく、操作性を確保できる。
【0011】 また、第1の机ユニットの昇降台を上昇させる突出機構を、昇降台を上方へ向 かって付勢する定荷重ばねと、昇降台が上昇限近傍において昇降台に抵抗を与え る減速機構とを含む構成とすれば、昇降台は上昇開始時には比較的に早い速度で 、上昇限近傍では減速されてゆっくりとした速度で上昇されるから、第1の収納 箱を迅速にかつ衝撃が少ない状態で自動的に上昇させることができる。しかも、 減速機構として、第1の机本体の上部に設けられたラックと、昇降台に設けられ 昇降台が上昇限近傍においてラックに噛合するピニオンを有しそのピニオンの回 転が抵抗となるロータリダンパとを含む構成とすれば、狭いスペースに取り付け ることができるとともに、安価に構成できる。 また、第1の収納箱に、複数の重錘を選択的に装着可能な重錘調節板を着脱自 在に装着するようにすれば、重錘の数を調節することにより、第1の収納箱の上 昇速度調整も簡易にできる。しかも、第1の収納箱内に収納されるモニタなどの 機器重量が変化しても、最適な上昇速度に調整できる。
【0012】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は本実施例の収納付き机を示す斜視図、図2はその分解斜視図である。同 収納付き机は、大きく分けて、第1の机ユニット1と、この第1の机ユニット1 の片側(ここでは右側)にビス7を介して連結される第2の机ユニット2と、前 記第1および第2の机ユニット1,2のそれぞれ外側面にビス8を介して取り付 けられる一対の側板3,4と、前記第1および第2の机ユニット1,2の上面後 部にそれらに跨がって据え付けられる本棚ユニット5と、前記第2の机ユニット 2内に置かれる足置台6とを備えている。なお、各机ユニット1,2および側板 3,4は左右任意の配置に組み合わせて連結できるようになっている。
【0013】 前記第1の机ユニット1は、上面に天板11を有する第1の机本体12を備え る。天板11の後部には、後部両隅部を斜めに形成した六角形状の開口13が形 成されている。机本体12の前部には、引出し14が前方へ引出し自在に収納さ れているとともに、その下部に2枚の棚板15が取付高さ位置変更可能かつ取外 し可能に設けられている。また、机本体12の後部には、図3および図4に示す ように、前後2本のガイドレール16を介して上面に第1の収納箱18を有する 昇降台17が上下方向へ昇降可能、かつ、前記開口13から上方へ僅か突出可能 に収納されているとともに、収納箱18の上面が前記天板11の上面と面一とな った収納位置で前記昇降台17を保持する保持機構19と、この保持機構19が 解除されたとき前記昇降台17を上昇させて前記収納箱18を天板11上に突出 させる突出機構20とがそれぞれ設けられている。
【0014】 前記昇降台17は、前記ガイドレール16に支持された四角枠状の枠体21と 、この枠体21の上面に固定され前記開口13と対応した六角形状の上面板22 とから構成されている。枠体21の後部両隅部には天板11の下面に当接する切 欠21’が形成され、これにより昇降台17の上昇が規制されるようになってい る。上面板22には、その中心部に前記収納箱18を回動自在に支持する支持軸 23およびその支持軸23を中心として放射状に複数のローラを回転可能に埋設 した回転板24が設けられているとともに、その周囲に扇形状のコード挿通孔2 5、ロック金具26を有するガイド溝27がそれぞれ設けられている。
【0015】 前記保持機構19は、前記昇降台17の真下に設けられたロック機構31と、 このロック機構31のロック状態を解除する解除手段32とを備える。ロック機 構31は、昇降台17を下降限に保持できる構造であれば、周知のロック機構を 利用できる。ここでは、昇降台17が下降してきたとき、昇降台17の底面に突 設された係止杆33(図5参照)によって開かれたのち、係止杆32の通過によ って自動的に閉じる係止爪34を有し、かつ、その係止爪34を強制的に開く解 除レバー35を備える構造である。解除手段32は、中間位置が回動自在に支持 されかつ一端が前記解除レバー35の下方に挿入された揺動アーム36と、前記 机本体12に上下方向へ昇降自在に設けられ下端が前記揺動アーム36の他端上 に位置されかつ上端が前記天板11上に突出された昇降アーム37とを備える。 昇降アーム37の上端には、押圧操作部38が天板11と面一に設けられている 。
【0016】 前記突出機構20は、前記机本体12と昇降台17との間に設けられ昇降台1 7を上方へ向かって付勢する左右一対の定荷重ばね41と、前記昇降台17が上 昇限近傍において昇降台17に抵抗を与える減速機構42とから構成されている 。各定荷重ばね41は、所定幅寸法の帯状板ばねを机本体12上部位置に固定さ れたドラムに巻回させたもので、自由端が前記昇降台17に連結されている。減 速機構42は、前記机本体12の上部に前記昇降台17の昇降方向に沿って設け られたラック43と、前記昇降台17に設けられ昇降台17が上昇限近傍におい て前記ラック43に噛合するピニオン44を有しそのピニオン44の回転が抵抗 となるロータリダンパ45とから構成されている。
【0017】 前記収納箱18は、図5に断面を示すように、前記開口13と対応した六角形 状の上板51および底板52と周囲側板53とによって、前面壁が開口された8 面体の箱状に形成されている。周囲側板53には、所定の大きさの円孔54が上 下、左右方向に一定ピッチ間隔で多数形成されている。上板51は、前後2枚に 分割されている。前部上板51Aは、後部上板51Bに対してヒンジ(図示省略 )を介して上方および後方へ回動自在(開閉自在)に設けられている。後部上板 51Bには、上面側に把持溝55が設けられているとともに、下面側に重錘調節 板56が着脱自在に装着されている。重錘調節板56には、図6に示すように、 複数の重錘57を選択的に装着する収納凹部58が複数形成されている。底板5 2には、前記コード挿通孔25と対応する扇形状のコード挿通孔59が形成され ているとともに、前記ガイド溝27の範囲において移動可能でかつ収納箱18の 向きが昇降台17と一致した位置で前記ロック金具26に係止される係止ピン6 0が突設されている。
【0018】 前記第2の机ユニット2は、図7に示すように、前後に分割された天板61A ,61Bと、分割された後部天板61Bを上面に有する第2の机本体62と、こ の机本体22に前方へ引出し自在に収納されかつ上面に前記前部天板61Aを有 する引出部63と、この引出部63の後部に一体的に固定された第2の収納箱6 4とを備える。また、机本体62の側板69の上端と前部天板61Aの一側縁と の間には、前記引出部63を収納位置および引出限位置にロックするロック機構 65が設けられている(図1,2参照)。
【0019】 前記机本体62には、前記引出部63の両側を支持するガイドレール(図示省 略)が設けられているとともに、前記引出部63の下面を支持するガイド部材6 6が設けられている。ガイド部材66の後端部には収納箱64の当接時の衝撃を 緩和するクッション材67が設けられている。前記引出部63の前部天板61A の下方には、引出し68が前方へ引出し可能に収納されている。前記収納箱64 は、前記引出部63が前方へ引き出されたとき開口され(図8参照)、かつ、引 出部63が収納されたとき前記後部天板61Bによって閉塞される開口を上面に 有する構造である。前記ロック機構75は、図9に示すように、机本体62の側 板69の上端に固定されかつ前後部に突起70,71を有する固定金具72と、 前部天板61Aの一側縁にピン73を介して回動自在に支持され前記各突起70 ,71に選択的に係合する係合溝74を有する係合片75とから構成されている 。
【0020】 前記本棚ユニット5は、背板81と、この背板81の両側に設けられた側板8 2,83と、この両側の側板82,83間に掛け渡された棚板84とを含み構成 されている。棚板84には、その上面にコ字形金具85が所定間隔おきに設けら れているとともに、下面に照明器具86が前方へスライド自在に収納されている 。 前記足置台6は、図10および図11に示すように、下面内部に窪み部91を 有する台本体92と、この台本体92の窪み部91および台本体92の下面両側 部に止めねじ93を介して選択的に取り付けられる2つの脚部94,95とを備 える。通常は、図10のように、脚部94,95を台本体92の窪み部91内に 収納した状態で使用するが、幼児などの年少者の使用に際しては、図11のよう に、脚部94,95を台本体92の下面両側部に取り付けることにより、台本体 92の上面までの高さを高くできるようになっている。
【0021】 次に、本実施例の使用方法を説明する。 いま、第1の机ユニット1の収納箱18内にモニタを、第2の机ユニット2の 収納箱64内にキーボードを収納しておく。これらの使用にあたっては、図12 に示すように、第1の机ユニット1の天板11上から収納箱18(内部にモニタ 101が収納されている)を突出させるとともに、第2の机ユニット2の引出し 部63を前方に引き出し、収納箱64内からキーボード102を取出す。
【0022】 まず、第1の机ユニット1の天板11上から収納箱18を突出させるには、保 持機構19の押圧操作部38を押す。すると、昇降アーム37の下降により揺動 アーム36が揺動される。これにより、ロック機構31の係止爪34が強制的に 開かれ、係止杆33の係止状態が解除される。すると、一対の定荷重ばね41に よって昇降台17が上昇されていく。やがて、昇降台17が上昇限近傍に達する と、減速機構42のピニオン44がラック43に噛合されながら回転されるため 、ロータリダンパ45の抵抗によって昇降台17の上昇速度が抑えられる。これ により、昇降台17はゆっくりとした速度で上昇され、昇降台17の切欠21’ が天板11の下面に当接した位置で停止される。この状態では、第1の机ユニッ ト1の天板11上から収納箱18が突出しているから、ここで、収納箱18を回 動し、モニタ101の向きを調節する。
【0023】 次に、第2の机ユニット2の収納箱64内からキーボード102を取出すには 、ロック機構65の係合片75の前端を下方へ押圧する。すると、係合片75は ピン73を支点として後端が上方へ回動されるため、係合溝74が固定金具72 の突起70から外れる。この状態において、引出部63を机本体62に対して前 方に引き出していくと、係合片75の係合溝74が固定金具72の突起71に係 合した位置で引出し操作が規制される。この状態では、図8に示すように、収納 箱64も前方へ引き出され、前部天板61Aと後部天板61Bとの間の隙間に収 納箱64の開口が位置されるから、その隙間から収納箱64内のキーボード10 2を取出す。取り出したキーボード102を前部天板61A上に置いてキー操作 する。この状態では、第2の机ユニット2の前部天板61Aが前方に引き出され て机の奥行き寸法が増しているため、モニタ101とキーボード102とが前後 に並ぶような位置関係にできるため、操作しやすい利点がある。
【0024】 一方、キーボード102の収納にあたっては、前述した操作とは逆の操作を行 えばよい。また、モニタ101の収納にあたっては、まず、収納箱18を回動し 、収納箱18の向きを昇降台17と一致させる。すると、収納箱18の係止ピン 69が昇降台17のロック金具26に係合され、収納箱18がその向きにロック される。ここで、収納箱18の上面を下方へ押すと、収納箱18および昇降台1 7は一対の定荷重ばね41の付勢力に抗して下降されていく。やがて、下降限に 達すると、係止杆33がロック機構31に係止される。この状態では、収納箱1 8の上面が天板11の上面と面一になっているから、通常の机として使用できる 。
【0025】 本実施例によれば、天板11の後部にモニタ101を収納した収納箱18を有 する第1の机ユニット1の片側に、前部天板61Aを有する引出部63を前方へ 引出し自在に設けた第2の机ユニット2を配置したので、第1の机ユニット1の 収納箱18内に収納したモニタ101と第2の机ユニット2の前部天板61A上 に設置したキーボード102とが前後に並ぶような配置にできるから、操作しや すい。しかも、これらのキーボード102を使用しないときは、引出部63を机 本体62内に収納できるから、設置スペースを広く必要としない。
【0026】 また、第1の机ユニット1は、机本体12に上下方向へ昇降自在に収納された 昇降台17と、この昇降台17上に回動自在に支持されかつ少なくとも一側面が 開口された収納箱18と、この収納箱18の上面が前記天板11上面と面一とな った収納位置で前記昇降台17を保持する保持機構19と、前記昇降台17を上 昇させて前記収納箱18を天板11上に突出させる突出機構20とを備える構成 としたので、収納箱18内に収納したモニタ101を使用する場合は、昇降台1 7に対して収納箱18を回動し、モニタ101の向きを見やすい向きに調整する ことができる。従って、操作性を低下させることなく、モニタ101を収納した 収納箱18を天板11の任意の位置に収納できる。モニタ101を使用しない場 合は、昇降台17を下降させると、収納箱18の上面が天板11上面と面一とな った収納位置で昇降台17が保持機構19によって保持されるから、通常の机と して使用できる。
【0027】 また、第1の机ユニット1の昇降台17を上昇させる突出機構20を、昇降台 17を上方へ向かって付勢する定荷重ばね41と、昇降台17が上昇限近傍にお いて昇降台17に抵抗を与える減速機構42とを含む構成としたので、昇降台1 7を上昇開始時には比較的に早い速度で、上昇限近傍では減速してゆっくりとし た速度で上昇させることができるから、収納箱18を迅速にかつ衝撃が少ない状 態で自動的に上昇させることができる。よって、内部に収納したモニタ101に 衝撃を与えない。 また、減速機構42を、机本体12の上部に設けられたラック43と、昇降台 17が上昇限近傍においてラック43に噛合するピニオン44を有しそのピニオ ン44の回転が抵抗となるロータリダンパ45とを含む構成としたので、狭いス ペースに取り付けることができるとともに、安価に構成できる。
【0028】 また、収納箱18に、複数の重錘57を選択的に装着可能な重錘調節板56を 着脱自在に装着したので、重錘57の数を調節することにより、収納箱18の上 昇速度調整も簡易にできる。しかも、収納箱18内に収納されるモニタ101な どの機器重量が変化しても、最適な上昇速度に調整できる。
【0029】 また、第2の机ユニット2を、前後に分割された天板61A,61Bと、分割 された後部天板61Bを上面に有する机本体62と、この机本体62に前方へ引 出し自在に収納されかつ上面に前記前部天板61Aを有する引出部63と、この 引出部63の後部に設けられ引出部63が前方へ引き出されたとき開口されかつ 引出部63が収納されたとき前記後部天板61Bによって閉塞される開口を上面 に有する収納箱64とを備えた構成としたので、収納箱64内にキーボード10 2などを収納しておき、引出部63を机本体62に対して前方へ引き出すと、前 部天板61Aと後部天板61Bとの間に隙間が形成されるから、そこから収納箱 64内のキーボード102を取り出すことができる。
【0030】 この際、引出部63の前方への引出し動作に伴って、収納箱64も前方へ引き 出されるため、引出部63の手前から収納箱64内のキーボード102を容易に 取り出すことができる。つまり、引出部63の手前から収納箱64までの距離は 変わらないから、引出部63を前方へ引き出しても収納箱64内のものが取り出 しずらくなるとこがない。しかも、各天板61A,61B上に物を置いたまま、 引出部63を前方へ引き出すことができる。
【0031】 また、机本体62には、引出部63の下面を支持するガイド部材66を設け、 このガイド部材66の後端部には収納箱64の当接時の衝撃を緩和するクッショ ン材67を設けたので、引出部63が机本体62から外れることがなく、かつ、 引き出し時の衝撃も緩和できる。 また、引出部63を収納位置および引出限位置にロックするロック機構75を 設けたので、各位置で引出部63をロックできる。従って、引出部63を収納位 置でロツクしておけば、引出部63から引出し68を容易に引き出すことができ る。引出部63を引出限位置でロックしておけば、不用意に引出部63が収納さ れることがないので、各天板61A,61Bの間に手が挟まれる事故も未然に防 止できる。
【0032】 また、足置台6を、下面内部に窪み部91を有する台本体92と、この台本体 92の窪み部91および台本体92の下面両側部に止めねじ93を介して選択的 に取り付けられる2つの脚部94,95とを備える構成としてので、通常は脚部 94,95を台本体92の窪み部91内に収納した状態で使用でき、幼児などの 年少者の使用に際しては、脚部94,95を台本体92の下面両側部に取り付け 、台本体92の上面までの高さを高くした状態で使用することができる。
【0033】 また、各机ユニット1,2および側板3,4を選択的に組み合わせることがで きるから、たとえば、図13に示すように、第1の机ユニット1と第2の机ユニ ット2とを左右逆に配置することもできる。つまり、第1の机ユニット1の左側 に第2の机ユニット2を連結することもできる。このようにすると、使用者の好 みや使い勝手に応じて、第1の机ユニット1と第2の机ユニット2との配置を選 択できる利点がある。この場合、各机ニット1,2の幅寸法に対応した本棚ユニ ット5A,5Bを各机ニット1,2の上に固定するようにしてもよい。 また、図14に示すように、第1の机ユニット1の棚板15を外し、その空間 にキャスタ付きの収納ボックス111を出し入れ自在に収納することもできる。
【0034】 なお、本考案の収納付き机は、上記実施例に限られるものでなく、次に述べる 変形例も含む。 たとえば、突出機構20としては、上記実施例で述べた定荷重ばね41による ものに限らず、モータやシリンダなどを駆動源として用いたものでもよい。その 際、下降動作を自動的に行うようにしてもよい。 また、収納箱18の回動は、上記実施例では手動で行うようにしたが、これも 駆動源を用いて自動的に行うようにしてもよい。収納箱18の形状は平面から見 て六角形状であったが、たとえば、昇降台17内に収まる円筒形にすれば収納箱 18の向きを昇降台17に一致させなくてもそのまま収納できる。
【0035】
【考案の効果】
本考案の収納付き机によれば、操作性を低下させることなく、モニタなどを収 納する収納箱を天板の任意の位置に収納できる。また、設置スペースを広く必要 とすることなく、操作性を維持できるとともに、キーボードなども容易に収納、 取り出しできる。また、収納箱を迅速にかつ衝撃が少ない状態で自動的に上昇さ せることができ、しかも、速度調整も簡易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】同上実施例の分解斜視図である。
【図3】同上実施例における第1の机ユニットの要部を
示す分解斜視図である。
【図4】同上実施例における第1の机ユニットの要部を
示す横断面図である。
【図5】同上実施例における第1の机ユニットの要部を
示す縦断面図である。
【図6】同上実施例における重錘調節板および重錘を示
す分解斜視図である。
【図7】同上実施例における第2の机ユニットの要部を
示す縦断面図である。
【図8】同上実施例における第2の机ユニットの引出部
を前方に引出した状態の縦断面図である。
【図9】同上実施例における第2の机ユニットのロック
機構を示す図である。
【図10】同上実施例における足置台を下面から見た斜
視図である。
【図11】同上実施例における足置台の断面図である。
【図12】同上実施例における使用状態を示す斜視図で
ある。
【図13】同上実施例における机ユニットの異なる配置
を示す斜視図である。
【図14】同上実施例において棚板を外して収納ボック
スを収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の机ユニット 2 第2の机ユニット 11 天板 12 第1の机本体 17 昇降台 18 第1の収納箱 19 保持機構 20 突出機構 41 定荷重ばね 42 減速機構 43 ラック 44 ピニオン 45 ロータリダンパ 56 重錘調節板 57 重錘 61A 前部天板 61B 後部天板 62 第2の机本体 63 引出部 64 第2の収納箱

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に天板を有する第1の机本体と、こ
    の第1の机本体に上下方向へ昇降自在に収納された昇降
    台と、この昇降台上に回動自在に支持されかつ少なくと
    も一側面が開口された第1の収納箱と、この第1の収納
    箱の上面が前記天板上面と面一となった収納位置で前記
    昇降台を保持する保持機構と、前記昇降台を上昇させて
    前記第1の収納箱を天板上に突出させる突出機構とを備
    えたことを特徴とする収納付き机。
  2. 【請求項2】 互いに並設される第1の机ユニットおよ
    び第2の机ユニットとを備える収納付き机であって、 前記第1の机ユニットは、上面に天板を有する第1の机
    本体と、この第1の机本体に上下方向へ昇降自在に収納
    された昇降台と、この昇降台上に回動自在に支持されか
    つ少なくとも一側面が開口された第1の収納箱と、この
    第1の収納箱の上面が前記天板上面と面一となった収納
    位置で前記昇降台を保持する保持機構と、前記昇降台を
    上昇させて前記第1の収納箱を天板上に突出させる突出
    機構とを備え、 前記第2の机ユニットは、前後に分割された天板と、こ
    の分割された後部天板を上面に有する第2の机本体と、
    この第2の机本体に前方へ引出し自在に収納されかつ上
    面に前記前部天板を有する引出部と、この引出部の後部
    に設けられ引出部が前方へ引き出されたとき開口されか
    つ引出部が収納されたとき前記後部天板によって閉塞さ
    れる開口を上面に有する第2の収納箱とを備えたことを
    特徴とするとする収納付き机。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の収納付
    き机において、前記突出機構は、前記第1の机本体と昇
    降台との間に設けられ昇降台を上方へ向かって付勢する
    定荷重ばねと、前記昇降台が上昇限近傍において昇降台
    に抵抗を与える減速機構とを含むことを特徴とする収納
    付き机。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の収納付き机において、
    前記減速機構は、前記第1の机本体の上部に前記昇降台
    の昇降方向に沿って設けられたラックと、前記昇降台に
    設けられ昇降台が上昇限近傍において前記ラックに噛合
    するピニオンを有しそのピニオンの回転が抵抗となるロ
    ータリダンパとから構成されていることを特徴とする収
    納付き机。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の収納付
    き机において、前記第1の収納箱には、複数の重錘を選
    択的に装着可能な重錘調節板が着脱自在に装着されてい
    ることを特徴とする収納付き机。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101405A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Nichigaku Kk 上下式黒板用の制動装置
CN114831417A (zh) * 2022-04-14 2022-08-02 曾鹏 一种建筑工程造价核算系统

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