JP3008838U - 通風シートカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】カバー体１の内部に送風された温度調整用エア
ーが、カバー体１表面部１Ａの通気孔１ａから排出され
る。通風芯体２は、カバー体１の内部に装着され、温度
調整用エアーの送風路を形成し、カバー体１に接する身
体各部の血行を良好にする磁石５を有する。カバー体１
の裏面部１Ｂと通風芯体２との間に温度調整用エアーを
送風せしめる間隙を形成する通風突起２Ｂを設ける。 【効果】シートの内部からシート表面に、冷風や温風を
強制的に吹き出して使用温度をコントロールすることが
でき、自立神経系を刺激して血液循環を促進しながら常
に快適な使用が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主に、自動車のシートや座椅子などの表面に装着し、あるいは、 マットレスや座布団の上に装着して使用する通風シートカバーであり、特に、内 部からカバー表面に、冷風や温風が吹き出して使用時の温度をコントロールする のに好適な通風シートカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車のシートや座椅子などを、背や腰に密着して使用する場合は、たとえ、 エアコンやクーラーを使用している室内であっても、密着している背や腰部分が 汗ばむことがある。これは、シートや座椅子などの材質が体温で温められ、この 温度がシート等に蓄積されて密着部分の温度を高めることが原因である。そこで 従来では、できるだけ通気性の良い材質をシートや座椅子などの表面に被せ、体 温がシート等に籠らないようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、通気性の良い材質をシート等の表面に使用しても、材質に依存した 通気性には限界があり、使用環境の温度や湿度が特に高い場合や、使用者の体温 が高い場合には、やはり汗ばんでしまう不都合があった。

【０００４】 また、寒冷時のシート等の使用においても、冷えきったシートの表面に座るよ りも、できるだけ温もりのあるシートに座れるような快適性が望まれていた。

【０００５】 そこでこの考案は、上述の課題を解消すべく創出されたもので、シートカバー の内部からシートカバー表面に、冷風や温風を強制的に吹き出して使用温度をコ ントロールすることができる通風シートカバーの提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成すべくこの考案の第１の手段は、冷気や暖気等の温度調整用 エアーが内部に強制的に送風される袋状のカバー体１を形成し、カバー体１の表 面部１Ａに温度調整用エアーが排出される通気孔１ａを設けたことにある。

【０００７】 また、第２の手段に係る通風芯体２は、カバー体１の内部に温度調整用エアー を送風せしめる間隙を形成する。

【０００８】 更に、第３の手段の通風芯体２は、柔軟なシート状を成し、等間隔に突設した 通風突起２Ｂの間に通気孔２Ａを開穿し、通風芯体２の表面部１Ａがわにこの表 面部１Ａを支持する支持突起２Ｃを設けたことを課題解消のための手段とする。

【０００９】

【作用】

この考案の第１の手段によると、冷気や暖気等の温度調整用エアーは、カバー 体１の内部から、カバー体１の通気孔１ａを通過して強制的に排出される。

【００１０】 第２の手段の通風芯体２は、温度調整用エアーが通過する間隙を形成し、また 、磁石５は、カバー体１に接する身体各部の血行を良好にする。

【００１１】 更に、第３の手段の温度調整用エアーは、通風突起２Ｂの間隙を通過してから 通気孔２Ａを通過し、支持突起２Ｃに支持された表面部１Ａの通気孔１ａから排 出される。

【００１２】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。この考案通風シート カバーは、温度調整用エアーを送風機３で送風し、内部に収納した通風芯体２を 通過してカバー体１の表面部１Ａに排出される。

【００１３】 カバー体１は、表面部１Ａと裏面部１Ｂとを有する袋状を成している。そして 、表面部１Ａは、一部または全面に通気孔１ａを設けてある（図１参照）。図示 例の表面部１Ａは、網目状に形成して表面部１Ａの全面に通気孔１ａを設けたも のである。また、裏面部１Ｂは、できるだけ密封性の高い材質が好適で、この表 面部１Ａと裏面部１Ｂとの間に通風芯体２が包まれるように装着されている。

【００１４】 通風芯体２は、カバー体１の内部に装着され、カバー体１の裏面部１Ｂがわか ら表面部１Ａ方向に貫通する多数の通気孔２Ａを有する。そして、通風芯体２の 裏面部１Ｂがわに複数の通風突起２Ｂを設けてあり、カバー体１の裏面部１Ｂと 通風芯体２との間に送風機３の風を送風せしめる間隙を形成する。このとき通風 芯体２は、柔軟なシート状を成し、等間隔に突設した通風突起２Ｂの間に通気孔 ２Ａを開穿し、通風芯体２の表面部がわに、この表面部１Ａを支持する支持突起 ２Ｃを設けてある（図１及び図２参照）。通風突起２Ｂは、支持突起２Ｃよりも 高く形成してある。これは、通風突起２Ｂがわに送風機３の送風を隅々まで送風 するためである。また、支持突起２Ｃは、主に、使用者の体で通気孔２Ａが塞が れないようにするためであり、この支持突起２Ｃにて形成された隙間から表面部 １Ａ全体に送風される。通風芯体２の材質は、軟性ＰＶＣの使用を予定している が、この他の材質であってもよく、柔軟な材質の代わりに硬質な材質で形成する こともできる。更に、この支持突起２Ｃに複数の磁石５を設けてある。

【００１５】 送風機３は、カバー体１の内部に送風するもので、この送風機３は、表面部１ Ａと裏面部１との接合部位に設けた送風口４に着脱自在に装着される。送風機３ は、電池を使用する他、ＡＣ電源やＤＣ電源を使用するものでもよく、自動車用 のシートに使用するときは、シガーライターから電源を採ることも可能である。 図示の送風機３は、ファン３Ａと通風口３Ｂとで構成してあり、送風機３の外気 をカバー体１の内部に送風するものである。このタイプの送風機３によると、例 えば、クーラーやエアコンで冷やされた冷風や、暖房機で暖められた温風をカバ ー体１の内部に送風することができる。また、図示していないが、この送風機３ に暖房機等を備えてもよい。

【００１６】

【考案の効果】 この考案は上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。

【００１７】 すなわち請求項１により、カバー体の内部からカバー体の表面に、冷風や温風 等の温度調整用エアーを強制的に吹き出して使用温度をコントロールすることが 可能になった。この結果、使用環境の温度や湿度が特に高い場合や、使用者の体 温が高い場合でも、快適な使用が可能になった。しかも、寒冷時の使用において も、瞬時に温風が吹き出すから、始めから温もりのあるシート等を使用できる。

【００１８】 また、請求項２によって、カバー体１の内部全体に温度調整用エアーを排出す ることができ、しかも、身体各部の自立神経系を刺激して血液循環を促進する健 康器具としても利用できる。

【００１９】 更に、請求項３により、カバー体１の表面部１Ａからほぼ均一に温度調整用エ アーを排出することができ、この考案シートカバーの構成を簡略化できるから耐 久性に富み、その上、安価な提供が可能になる。

【００２０】 このように、この考案によると、シートの内部からシート表面に、冷風や温風 を強制的に吹き出して使用温度をコントロールすることができ、自立神経系を刺 激して血液循環を促進しながら常に快適な使用が可能になるなどといった実用上 有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す一部切欠斜視図。

【図２】この考案の使用状態を示す断面図。

【図３】この考案の通風芯体を示す斜視図。

【図４】この考案の通風芯体を示す要部断面図。

【図５】この考案の他の実施例を示す斜視図。

【図６】この考案のカバー体の他の実施例を示す斜視
図。

【符号の説明】

１ カバー体 １Ａ 表面部 １ａ 通気孔 １Ｂ 裏面部 ２ 通風芯体 ２Ａ 通気孔 ２Ｂ 通風突起 ２Ｃ 支持突起 ３ 送風機 ３Ａ ファン ３Ｂ 通風口 ４ 送風口 ５ 磁石

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【手続補正書】

【提出日】平成６年１０月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷気や暖気等の温度調整用エアーが内部
   に強制的に送風される袋状のカバー体を形成し、カバー
   体の表面部に温度調整用エアーが排出される通気孔を設
   けたことを特徴とする通風シートカバー。
2. 【請求項２】 カバーの内部に温度調整用エアーを送風
   せしめる間隙を形成する通風芯体を収納し、この通風芯
   体の表面に複数個の磁石を配設した請求項１記載の通風
   シートカバー。
3. 【請求項３】 通風芯体は柔軟なシート状を成し、等間
   隔に突設した通風突起の間に通気孔を開穿し、通風芯体
   の表面部がわにこの表面部を支持する支持突起を設けた
   請求項１及び２記載の通風シートカバー。