JP3008743U - 樹木の幹、枝の被覆保護材 - Google Patents

樹木の幹、枝の被覆保護材

Info

Publication number
JP3008743U
JP3008743U JP1994012340U JP1234094U JP3008743U JP 3008743 U JP3008743 U JP 3008743U JP 1994012340 U JP1994012340 U JP 1994012340U JP 1234094 U JP1234094 U JP 1234094U JP 3008743 U JP3008743 U JP 3008743U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
small holes
width direction
tape
branches
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994012340U
Other languages
English (en)
Inventor
克之 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tesac Corp
Original Assignee
Tesac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tesac Corp filed Critical Tesac Corp
Priority to JP1994012340U priority Critical patent/JP3008743U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008743U publication Critical patent/JP3008743U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 街路樹等の樹木に添木、支柱等を固定する際
に樹木の幹、枝を保護するコイヤ等の天然繊維からなる
新規な構造のテープ状シート材を提供すること。 【構成】 コイヤ等の天然繊維で作られたテープ状シー
ト材の幅方向に一連の小孔を穿ち、かかる小孔の列が設
けられているシート材の幅方向部分を熱を加えて押圧し
て幅方向に延びた溝を形成し、このような小孔列付き溝
をテープ状シート材の長手方向にくり返して形成したこ
とを特徴とする樹木の幹、枝の被覆保護材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は街路樹等の樹木を移植したとき、これらが倒れないようにその幹や枝 等に添木や支柱を連結して固定した際に、これら添木や支柱の連結により幹や枝 等が傷まないように幹や枝を保護するための被覆保護材に関する。
【0002】
【従来の技術】
街路樹等の樹木を移植したとき、この樹木の幹や枝に添木や支柱等を結びつけ て樹木が根付くまで倒れないようにしている。支柱等の結び付けによる樹木の幹 や枝の傷めつけを防止するために、添木や支柱等が取り付けられる樹木や幹や枝 の部分を被覆保護材で被覆して保護している。かかる被覆保護材として、従来、 杉皮の断片材がある。また杉皮の断片材をミシン糸でつなぎ合わせてテープ状シ ート材にしたものがある。また、コイヤの天然繊維を熱可塑性接着剤で絡めてテ ープ状シート材にしたものもある。なお、コイヤとはココナッツの実の外皮から 採るあらい褐色の繊維である。この繊維からなる前記テープ状シート材には長手 方向に曲げやすいように幅方向に延びた溝が長手方向に等間隔にくり返し設けら れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
杉皮の断片材では幹や枝に巻きつけるのに手間がかかるのである。つまり、二 、三枚の断片材をしゅろ縄で幹や枝に縛りつけるのに手間がかかるのである。 また、杉皮の断片材をミシン糸でつなぎ合わせてなるテープ状シート材では幹 や枝に巻きつけた後の余分のシート材を切断するのにミシン糸が強くてハサミ等 の刃物を必要とする。 また、コイヤの天然繊維からなるテープ状シート材では幹や枝に巻きつけた後 の余分のシート材を切断するのにハサミ等の刃物を必要としていた。また、この テープ状シート材では繊維間の空間に雨水等を保持しがちで樹木に悪影響を及ぼ しがちなのである。
【0004】 本考案はコイヤ等の天然繊維からなるテープ状シート材の上述の如き問題点を 解決して、巻き付けた被覆保護材を刃物を使用せず簡単に人の手の力だけで切断 でき、作業効率を高めることができ、かつ雨水等の水分が自由に出入りでき、樹 皮を守る被覆保護材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の被覆保護材は、コイヤ等の天然繊維で作られたテープ状シート材の幅 方向に一連の小孔を穿ち、かかる小孔の列が設けられているシート材の幅方向部 分を熱を加えて押圧して幅方向に延びた溝を形成し、このような小孔列付き溝を テープ状シート材の長手方向にくり返して形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案は以上述べた通り、コイヤ等の天然繊維で作られたテープ状シート材の 幅方向に溝が形成されているため従来と同様にこのシート材は折れ曲がり易くて 樹木の幹や枝に巻き易いことは勿論のこと幅方向に小孔の列が穿たれているので 巻き終わり後シート材を簡単に両手で小孔列に沿って引き裂くことができる。従 って、作業時間は大幅に短縮できる。更に又多数の小孔を有することにより、小 孔を通じて空気の流通がはかられ、従って樹皮の呼吸を阻害せず、また雨水の侵 入が容易になると同時に侵入した水分は、小孔より流出或いは蒸散することによ り容易に乾燥でき、樹木の腐食を防止することができる。勿論、本考案の被覆保 護材は樹木の幹や枝に添木や支柱に対して従来と同様に幹や枝を保護できる。
【0007】
【実施例】
実施例 1 図1は本考案による被覆保護材を示す斜視図である。図において1はコイヤ等 の天然繊維を熱可塑性の接着剤によりランダムに絡み合わせてテープ状シート材 にしたものである。2はヒータを有する孔あけピンによりシート材1に穿った小 孔、3は小孔2の列があるシート材1の部分をヒータを有する押し型で形成した 溝である。かかる幅方向の小孔2の列と、この小孔2の列に重ねて形成した溝3 とがシート材1の長手方向にくり返し形成されている。
【0008】 かかる被覆保護材は溝3を有するために曲げやすく樹木の幹や枝等に容易に巻 きつけることが出来る。適当に巻きつけたときシート材1をカットするには両手 で溝3に沿って曲げ力や引き裂き力を加えると容易に小孔2から小孔へと切断し て行くことが出来る。巻かれた被覆保護材はしゅろ縄で樹木の所定部に縛られて 固定されるのであるが、上記のような多数の小孔2を有することにより、小孔を 通じて空気の流通が計られ従って樹皮の呼吸を阻害せず、また雨水の侵入が容易 になると同時に侵入した水分は、小孔より流出或いは蒸散することにより容易に 乾燥でき、樹木の腐食を防止することができる。
【0009】 勿論かかる被覆保護材は幹や枝に添木や支柱に対して幹や枝を保護できること は言うまでもない。
【0010】 図2の(A)〜(E)はコイヤ等の天然繊維をランダムに絡み合わせたシート 材1に穿たれた小孔2の種々の形状を示す。図2の(A)は六角形、(B)はダ イヤ形、(C)は楕円形、(D)は円形、(E)は長方形を示す。
【0011】 このような形状に対応した横断面形状を持った孔あけピン(図示せず)をヒー タ等の熱源にて一定の温度に制御してシート材1に押圧することにより幅方向に 3mm以上30mm以下の適宜間隔の等ピッチ又はランダムピッチにて小孔2の 列が形成される。例えば図2の(D)に示す円形の孔をあけるピンは例えば先端 が円錐状に尖っていてシート材1に突き刺すようになっている。突き刺して適当 な時間シート材1を加熱すると天然繊維を絡めている熱可塑性接着剤がゆるんで 孔があけられる。また、図2の(E)に示す長方形の孔をあけるピンは先端が押 し切り刃の如く尖っていてシート材1の繊維を切り分けるようにして突き刺すよ うになっている。そして熱により接着剤をゆるめて繊維の絡み状態を変えるよう になっている。
【0012】 図4はコイヤ等の天然繊維をランダムに絡み合わせたシート材1に幅方向の凹 溝3を形成する押し型4を示す。この押し型4は突状片5とこれに沿って設けら れたヒータ7とを有する。なお突状片5の形状は図示の如く逆台形に限られずV 字形、U字形、半円形であってもよい。勿論突状片5の形状に応じてシート材1 に形成される溝の形状も変ってくる。
【0013】 このような突状片5をヒータ7で一定の温度に加熱制御してシート材1の前述 の小孔2を穿った部分に重ねて押圧する。かくすることにより小孔2のまわりを ふちどる繊維群が圧縮され冷えるとこの状態で固まる。
【0014】 このように一定温度に加熱制御した押し型4を押圧して繊維を圧縮し、幅方向 に連続した溝を形成させ、応力が集中するように小孔のまわりを固めることによ り繊維の引き裂き効果を増長させることができ、従って両端より手で折り曲げ力 や引き裂き力を加えることにより小孔部を連続的に破断させ、シート材をカット できるようになる。また切り口が綺麗になる。なお、小孔の形状は図2の(A) 又は(B)のように先端が鋭角になっているほうが、より集中応力がかかりやす く大きな効果があり、シート材を幅方向に容易に切断ならしめる。幅方向に溝3 を形成してから小孔2を形成したものは、小孔2のまわりでの繊維の集中圧縮が 不足気味で、シート材の幅方向の切断を容易には達成できないのである。
【0015】 実施例 2 更に図3に示すようにテープ状シート材1の側縁にV字形の切り欠き6を小孔 2の列に整列して設けると、さらに小さな引き裂き力で容易にシート材1を切断 できる。
【0016】 実施例 3 本考案による被覆保護材をより具体的に説明する。厚さdが6mm、幅wが1 50mmのコイヤ製シート材1の側縁に開口部eが10mm、高さhが15mm のV字形切り欠き6を形成し、一方の側縁のV字形切り欠きから他方の側縁のV 字形切り欠きに至るまで、図2に示す断面形状を有した所定温度の孔あけピンで 10mmピッチにて小孔2を穿つ。さらに幅pが5mmの突状片5を有する所定 温度の押し型5によりシート材1を、小孔2の列に重ね合わせた状態で、押圧し て幅方向の凹溝3を形成する。かつ長手方向には上記シート材1を送り出すこと により5mmの等ピッチ間隔で溝3(および幅方向の小孔列)を配設する。
【0017】 なお、シート材1の長手方向には3〜50mmの等ピッチ間隔で溝3を配設さ せてもよい。これに応じて溝3の幅(すなわち突状片5の幅p)は3〜10mm である。
【0018】 実施例 4 以上、ココナッツの天然繊維について述べて来たが、パパイヤ、シュロ等の繊 維であってもよい。なお、これらを含めてコイヤ等の天然繊維と称す。
【0019】
【考案の効果】
本考案は以上述べた通り、コイヤ等の天然繊維で作られたシート材1の幅方向 に溝3が形成されているためこのシート材は折れ曲がり易く、従って樹木の幹や 枝に巻き易い。また、幅方向に小孔2の列が穿たれているので巻き終わり後シー ト材1を簡単に両手で小孔列に沿って引き裂くことができる。この切り口もきれ いな状態になっており、作業時間は大幅に短縮できる。更に又多数の小孔を有す ることにより、小孔を通じて空気の流通がはかられ、従って樹皮の呼吸を阻害せ ず、また雨水の侵入が容易になると同時に侵入した水分は、小孔より流出或いは 蒸散することにより容易に乾燥でき、樹木の腐食を防止することができる。 勿論、本考案の被覆保護材は添木や支柱に対して樹木の幹や枝を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による樹木の幹、枝等を保護するための
テープ状シート材の被覆保護材の斜視図である。
【図2】図1の被覆保護材に設ける小孔の種々な形状を
示す図である。
【図3】図2の被覆保護材に設けてもよいテープ状シー
ト材の縁の切り欠きを示す図である。
【図4】図1の溝を形成するための型を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 シート材 2 小孔 3 溝 4 型 5 型の突状片 6 V字形の切り欠き 7 ヒータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイヤ等の天然繊維で作られたテープ状
    シート材の幅方向に一連の小孔を穿ち、かかる小孔の列
    が設けられているシート材の幅方向部分を熱を加えて押
    圧して幅方向に延びた溝を形成し、このような小孔列付
    き溝をテープ状シート材の長手方向にくり返して形成し
    たことを特徴とする樹木の幹、枝の被覆保護材。
JP1994012340U 1994-09-08 1994-09-08 樹木の幹、枝の被覆保護材 Expired - Lifetime JP3008743U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994012340U JP3008743U (ja) 1994-09-08 1994-09-08 樹木の幹、枝の被覆保護材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994012340U JP3008743U (ja) 1994-09-08 1994-09-08 樹木の幹、枝の被覆保護材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3008743U true JP3008743U (ja) 1995-03-20

Family

ID=43144558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994012340U Expired - Lifetime JP3008743U (ja) 1994-09-08 1994-09-08 樹木の幹、枝の被覆保護材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008743U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6910486B2 (en) Artificial hair material, hair restoring apparatus, and hair restoring method
CA2113611A1 (en) Tree trunk protector band and lock
JPH1189420A (ja) 吸着型蔓性植物による緑化方法及び緑化器
JP3008743U (ja) 樹木の幹、枝の被覆保護材
US6588144B1 (en) Self locking tree and plant guard
US5000111A (en) Trail marking device
KR101342327B1 (ko) 채소 묶음용 단 끈
JPH0889105A (ja) 樹木保護材
KR200331685Y1 (ko) 수목(壽木)의 병해충 예방을 위한 보호대
JP2596721Y2 (ja) テープ結束器
KR200448249Y1 (ko) 낚시용 수초제거기
JPH086444Y2 (ja) 植物根の梱包用紐材
JP2007110903A (ja) 樹木保護部材
US789803A (en) Pruning implement.
AU700388B3 (en) A clamping apparatus
FI84237B (fi) Kvistsaog.
JP3059696U (ja) 短冊シート
JP3069911U (ja) 果実用笠
JPH0588248U (ja) 樹木用保護テ−プ
KR100817809B1 (ko) 결속용 타이
JPH0244687Y2 (ja)
JPH0733648Y2 (ja) 根鉢用包装材
CA1097919A (en) Means for tightening up climbers to outside walls
JPH10219510A (ja) 増毛用材料装着法及び保持具付き増毛用材料、増毛用材料セット
DE29915230U1 (de) Vorrichtung zum vorbeugenden Rasenschutz vor Maulwürfen