JPH0889105A - 樹木保護材 - Google Patents

樹木保護材

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JPH0889105A
JPH0889105A JP22615394A JP22615394A JPH0889105A JP H0889105 A JPH0889105 A JP H0889105A JP 22615394 A JP22615394 A JP 22615394A JP 22615394 A JP22615394 A JP 22615394A JP H0889105 A JPH0889105 A JP H0889105A
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JP
Japan
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tree
belt
width direction
protection material
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP22615394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Fukami
洋治 深海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKAI SANGYO KK
Original Assignee
SHINKAI SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯幅方向に沿って曲げやすいのはもとより、
通気性に優れ、現場作業性の高い樹木保護材の提供。 【構成】 樹木保護材1は、棕櫚繊維2を、接着剤3で
不織布状の帯体4に形成し、この帯体4に、当該表裏を
貫通し、且つ帯幅W方向に長い長円孔5を3つ一組で、
帯長尺方向に複数組み穿設した構成としてある。従っ
て、樹木保護材1によれば、帯体4が長円孔5の長手方
向(帯幅W方向)に沿って容易に曲げられる。また、帯
体4の裁断時には、各長円孔5の長手方向に沿った部位
4aのみを帯幅W方向に裁断するだけですむ。そして、
樹木に巻き付けたとき、帯体4自身のみならず長円孔5
からも空気が流通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、通気性および現
場作業性の優れた樹木保護材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、街路等に樹木を植樹する際、根が
地中に張るまで倒れないように、通常、樹木の幹部分が
棒状又は鳥居状の支柱で支えられる。その場合、樹木に
支柱を直接締縛すると、その部分の表皮が擦れて傷むた
め、まず樹木の支柱締縛位置に樹木保護材を巻き付けた
のち、その上から支柱が棕櫚縄等で締縛されている。
【0003】この樹木保護材は、棕櫚繊維,コイヤー繊
維(ほぐした状態の椰子殻繊維),麻繊維等が用いら
れ、これらの繊維材料を接着剤で固結することにより、
不織布状の帯体に形成されてなっている。これらの繊維
材料を用いた樹木保護材は耐候性があって通気性も有す
ることから汎用されている。しかし、このような樹木保
護材は比較的剛性があって曲げにくく、従って樹木の幹
周に巻き付けにくかった。
【0004】そこで、帯体の帯幅方向に沿って曲げやす
くした樹木保護材として、例えば実公昭60−2820
7号公報に開示されたものが挙げられる。前記開示の樹
木保護材を図6に示す。図において、樹木保護材1B
は、コイヤー繊維等を用い、熱可塑性の接着剤を介して
不織布状に形成された帯体4Bの片面に、帯幅方向に沿
って長いリブ15を帯長手方向に連続して形成するとと
もに、各リブ15,15間にリブ間凹部16をそれぞれ
形成してある。これらは、リブ間凹部16相当形状の突
起を周面に所定間隔で複数条形成したロールを用い、こ
のロールを加熱して帯体4Bに圧接することにより、上
記のリブ15およびリブ間凹部16として成型されるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹木表皮や
樹木保護材自体の腐敗防止、或いは樹木保護材の耐久性
向上を図る観点から、一般的に樹木保護材はその全体に
わたって通気性が高いのが好ましい。しかしながら、上
記した樹木保護材1Bのリブ間凹部16は、ロール成型
時に圧縮されて繊維同士が密になり、リブ間凹部16で
の通気性が損なわれるという欠点があった。
【0006】一方、必要に応じて樹木保護材1Bを裁断
する場合、通常はリブ間凹部16に沿って帯幅方向全体
にわたり手鋏等を用いて裁断される。しかし、裁断位置
がずれてリブ15にかかると、繊維密度が変化すること
から一様には裁断しにくくなることがあり、裁断作業に
注意を要する。また、一般的な使用態様として、平らな
面が樹木の表皮にあてがわれて巻き付けられる。しか
し、樹木保護材1Bはリブ15が形成されているので、
巻き付け面が片面に限られていた。そのため、作業時に
は表裏を確認した上で巻き付けなければならず、迅速さ
が要求される現場作業上、改善が求められてきた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、通気性に優れ、現場作業性の高い樹
木保護材の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る樹木保護材は、棕櫚繊維,コイヤー繊
維,麻繊維,合成繊維,ガラス繊維のいずれか、又はこ
れらを組み合わせた繊維を、接着剤で不織布状の帯体に
形成し、この帯体に、当該表裏を貫通し、且つ帯幅方向
に連続で又は不連続で長い貫通孔を穿設した構成として
ある。
【0009】
【作用】本発明に係る樹木保護材においては、帯幅方向
に連続で又は不連続で長い貫通孔が穿設されているの
で、帯体は貫通孔の長手方向に沿って容易に曲げられ、
例えば樹木の幹周に巻き付けられる。また、帯体の裁断
時には、貫通孔の長手方向に沿った部位のみを帯幅方向
に裁断するだけですむ。そして、貫通孔は帯体の表裏を
貫通して形成されているので、樹木保護材を樹木の幹周
に巻き付けたとき、帯体自身のみならず貫通孔からも空
気が流通する。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例となる樹木保護材につき、
添付図面を参照しつつ以下説明する。図1は本発明の一
実施例に係る樹木保護材を示す外観図、図2はこの樹木
保護材の長円孔の穿設態様を示す動作説明図である。
【0011】これらの図における樹木保護材1では、先
ず、棕櫚皮をほぐして取り出した繊維2を無造作に敷い
て繊維2同士が互いに絡み合った状態にして、シート体
(図示省略)が形成される。そして、このシート体は、
互いに絡みあった繊維2同士を接着剤3で固結して、長
く連なった不織布状のものとなる。このシート体は表裏
両面ともマクロ的にみて平坦に形成されている。次に、
シート体の両縁部を帯幅Wに裁断するとともに、両縁部
のほぐれ止め対策として当該両縁部近傍をミシンにより
縫糸6で縫着することにより、帯体4が構成される。
【0012】このように構成された帯体4は、打抜き穿
孔機8(図2参照)による打抜き処理に供される。この
打抜き穿孔機8は、帯体4の帯幅W方向と対応した方向
に一定間隔で形成された3つの雌型7を有する基台部8
aと、この基台部8aの上方に上下駆動自在に配備され
た駆動部10とよりなっている。上記各雌型7と対向す
る駆動部10の下面位置には、雄型9がそれぞれ突設さ
れている。
【0013】そこで、上記の帯体4は、打抜き穿孔機8
の基台部8aと駆動部10との間に搬入される。ここ
で、帯体4は、所定間隔Dでの搬送・停止が繰り返され
る。すると、帯体4の停止タイミングで、駆動部10が
下降し、3つの雄型9が帯体4を同時に打ち抜いて雌型
7内に嵌入し、そののち上昇して始点位置に戻る。
【0014】これにより、帯体4には、雄・雌型の断面
形状に相当する長円形状で、3つの長円孔5(貫通孔)
が帯幅W方向に不連続で長く穿設されている。これらの
長円孔5は帯体4の表裏面を貫通して形成されている。
また、これら3つ一組の長円孔5は、帯長手方向に所定
間隔Dで複数組み穿設されている。これで、樹木保護材
1が構成される。
【0015】上記のように構成された樹木保護材1の使
用態様につき、図3および図4を参照して以下に説明す
る。先ず、ロール状に巻かれている樹木保護材1を植樹
現場にて手鋏等を用いて樹木11の幹径に適した帯長さ
に裁断する。このとき、各長円孔5の長手方向に沿った
帯体4の部位4aを帯幅W方向に裁断するだけですむの
で、裁断作業が迅速、かつ容易である。
【0016】次に、上記のように裁断された樹木保護材
1を、街路13の土露出部分に植樹された樹木11の幹
に巻き付ける。この場合、3つの長円孔5の存在によっ
て、長円孔5の穿設部位に沿って帯体4を曲げやすいの
で、作業者一人でも樹木保護材1を幹に容易に巻くこと
ができる。加えて、この樹木保護材1は、表裏双方とも
ほぼ同様な面であって、従来のように片面に独特の構成
が施されていたりしないので、いちいち巻き付け面を確
認する手間を必要とせず、迅速に巻き付け作業を行え
る。
【0017】そうして、幹に巻かれた樹木保護材1の終
端を始端の上に重ね合わせ、この状態で終端を片手で持
って始端を軽く押さえつけて保持しつつ、他方の手で棕
櫚縄等の締縛紐12を持ち締縛して仮止めしておく(図
3参照)。続いて、例えば略鳥居状の支柱14の横棒部
分が樹木保護材1に当たるように、この支柱14を植樹
された樹木11近傍の土露出部分に埋め込み、この支柱
14の横棒部分に樹木保護材1を締縛紐12で締縛して
固定する。これで、樹木11はしっかり支持された状態
となる。
【0018】この状態において、樹木保護材1にはその
表裏を貫通した長円孔5が多数設けられているので、樹
木保護材1が巻かれている樹木11の表皮近傍と外界と
が長円孔5を通して連通するため、これらの間の通気性
が極めて向上する。従って、雨水等が樹木保護材1自体
の繊維間や樹木11との間に溜まったりしても、樹木保
護材1が乾きやすいのは無論のこと、樹木11表皮を湿
った雰囲気に長期間さらすことなく、自然に近い乾燥状
態に保持できるのである。
【0019】ところで、この樹木保護材1を帯幅W方向
に沿って曲げた際に、樹木保護材1にかかる曲げ応力
は、長円孔5周壁の帯幅W方向端部近傍に集中しやすい
が、長円孔5の当該周壁が応力を分散しやすい円周状に
形成されていること、および帯体4の部位4aが圧縮加
工等を施されていないことから、樹木保護材1は耐引き
裂き強度が高く破断しにくい。従って、保管取扱い時,
運搬時,現場作業時等に繰り返し延ばされたり曲げられ
たりしても、不織布状の立体構造が破壊されにくい。即
ち、取扱い耐久性に富んだものである。
【0020】尚、本発明の貫通孔としては、上記実施例
の3つの長円孔5に限らず、図5に示すように、多数の
円孔5bを帯幅W方向に不連続で長く並べた構成であっ
てもよく、更には帯幅W方向に連続で長い1つの長孔5
aを設けたものでもよい。
【0021】また、上記した実施例では、繊維材料とし
て、ほぐした状態の棕櫚繊維を用いたが、これに代え
て、例えばほぐした状態のコイヤー繊維や麻繊維等の天
然繊維を用いることも自由である。そして、上記の天然
繊維と同程度の剛性を有する合成繊維やガラス繊維を、
単繊維又は撚り繊維で用いることも可能である。更に
は、これらの棕櫚繊維,コイヤー繊維,麻繊維,合成繊
維,ガラス繊維を適宜組み合わせたものであってもよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る樹木保
護材によれば、帯幅方向に連続で又は不連続で長い貫通
孔が穿設されているので、貫通孔の長手方向に沿って帯
体を曲げやすい。また、裁断時には、貫通孔の長手方向
に沿った帯体の部位のみを帯幅方向に裁断するだけです
むので、裁断作業を迅速、かつ容易に行うことができ
る。そして、貫通孔は表裏貫通しており、例えば樹木に
巻き付けたとき、貫通孔をも通して空気が流通するの
で、極めて通気性に富んでいる。更に、帯体は、表裏い
ずれもほぼ同様な面であるので、いちいち巻き付け面を
確認する手間が省け、これによって迅速に巻き付け作業
ができる。
【0023】即ち、本発明の樹木保護材は、折り曲げや
すい機能を有するのは無論のこと、これに加えて、通気
性が極めて優れており、裁断が容易で、かつ表裏いずれ
も巻き付け自在であって、現場作業性がよいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る樹木保護材を示す外観
図である。
【図2】この樹木保護材の長円孔の穿設態様を示す動作
説明図である。
【図3】この樹木保護材を用いて街路樹を植樹する態様
を示す使用態様図である。
【図4】この樹木保護材を樹木の幹に巻き付けて締縛し
た状態を示す拡大図である。
【図5】この樹木保護材に穿設される貫通孔の変形例を
示す外観図である。
【図6】従来の樹木保護材を示す外観図である。
【符号の説明】
1 樹木保護材 2 棕櫚繊維 3 接着剤 4 帯体 5 長円孔(貫通孔) 5a 長孔(貫通孔) 5b 円孔(貫通孔) W 帯幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棕櫚繊維,コイヤー繊維,麻繊維,合成
    繊維,ガラス繊維のいずれか、又はこれらを組み合わせ
    た繊維を、接着剤で不織布状の帯体に形成し、この帯体
    に、当該表裏を貫通し、且つ帯幅方向に連続で又は不連
    続で長い貫通孔を穿設したことを特徴とする樹木保護
    材。
JP22615394A 1994-09-21 1994-09-21 樹木保護材 Pending JPH0889105A (ja)

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JP22615394A JPH0889105A (ja) 1994-09-21 1994-09-21 樹木保護材

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JP22615394A JPH0889105A (ja) 1994-09-21 1994-09-21 樹木保護材

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JPH0889105A true JPH0889105A (ja) 1996-04-09

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ID=16840697

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6705044B2 (en) * 2002-03-27 2004-03-16 Francis C. Clancey Adjustable root covers
KR101133258B1 (ko) * 2010-09-02 2012-04-05 최민석 나무 동해방지용 피복 부직포
CN108575462A (zh) * 2018-02-01 2018-09-28 四川省鑫隆植物纤维制品有限公司 一种多功能棕榈生态垫

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