JP3059696U - 短冊シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐水性かつ破れにくい材料を使用するととも
に、十分な印刷面積を確保することができ、かつ従来の
接着によって環部を形成する方式を廃して、枝や茎等の
棒状の物に巻き付けることができるようにするととも
に、表面の印刷の保護と破れにくさを強化した短冊シ−
トを提供する。 【構成】帯状不織布または合成紙２を連続的な短冊形状
に仕切るミシン目３、７、８、１３を設けることによっ
て一枚ごとの短冊シ−ト１に分離可能であり、短冊シ−
ト１の片側中央の長手方向に沿って抜き通し用の切線ま
たはミシン目を設け、短冊シ−ト１の他端を切線９を抜
き通すことにより枝や茎等に巻き付けるようにするとと
もに、帯状不織布または合成紙２の印刷面側に透明の樹
脂製フィルムを張ること、または樹脂製コーティングを
塗布することによって印刷面の保護と帯状不織布の破れ
にくさを強化したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は例えば園芸店等に於いて、所望の内容を記載した短冊シ−トを枝や茎 等の棒状の物に巻き付ける様にした短冊シ−トに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から図８に示すような短冊状のシ−ト（以下、「短冊シ−ト」という）に 必要な事柄を記載または印刷して表示することが行われている。

【０００３】 または、図９に示すようなカードを針金または紐により取りつける従来例があ った。

【０００４】 このような短冊シ−トまたはカードの使用例としては、園芸店等において、鉢 植の花や生け花または植木等の植物を販売する場合に、品名、品種名、価格、植 物の管理方法、生態名、科名等の表示、およびバ−コ−ドを表示して、枝や茎に 巻き付けるようにしたものがある。

【０００５】 図８の短冊シ−トの従来例について説明すると、図８に示すように、幅広の帯 状シ−ト２０の両側に、印刷時の案内として用いる複数の送り穴２１が配列され 、その間に送り方向に沿って長尺の短冊シ−トを成すミシン目２２が連続的に形 成されており、個々の短冊シ−ト２３に印字を施したあと、ミシン目２２に沿っ て一枚の短冊シ−ト２３に分離することができる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このような短冊シ−ト２３を枝や茎等の棒状のものに取り付けるに は、短冊シ−ト２３の裏面を直接張りつけただけでは付着力に問題が有るため、 図８に示すように、帯状シ−ト２０の裏面の片側に、送り方向に沿って連続的に 接着部２４を設け、これに剥離紙２５を付着しておき、一枚の短冊シ−ト２３に 分離したあと、その端部を丸めて接着部２４を短冊シ−ト２３の裏面に付着する ことにより、枝や茎等に巻き付けるための環部２６を形成するようにしている。

【０００７】 ところがこのような短冊シ−ト２３においては、印刷面積を確保するため、一 枝の短冊シ−ト２３の幅を広くすると、環部２６の幅も広くなり、小型の植物や 枝の間隔が狭い植物に、短冊シ−ト２３の広い環部２６を無理やり巻き付けると 、葉や枝を傷めてしまうという問題点があった。

【０００８】 これに対して、葉や枝の保護のために短冊シ−ト２３の幅を狭くすると、印刷 面積が狭くなって、文字が小さくなったり、必要事項が表示しきれないという不 都合が生じる。更に従来の短冊シ−トはその材料が合成紙で作製されているため に、裂けやすいという欠点があり、また印刷面が雨、雪、汚れ、摩擦等に直接さ らされるため、印刷が薄れ表示効果が無くなるという欠点があった。

【０００９】 本考案は、このような問題点を解消するために成されたもので、耐水性かつ破 れにくい材料を使用するとともに、十分の印刷面積を確保することができ、かつ 従来の接着によって環部を形成する方式を廃して、枝や茎等の棒状のものに巻き 付けることができるようにした短冊シ−トを提供することを目的とする。

【００１０】 また図９に示すカード２６は針金２７( または紐) を一部に設けた孔２８を通 して取り付けるか、またはそこに鳩目金具２９を介して枝や茎等に巻き付けて使 用していたが、カード２６から針金２７( または紐) または鳩目金具２９が切れ て外れてしまうという欠点を有していた。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案の短冊シ−トは、帯状不織布または合成 紙を、連続的な短冊形状に仕切るミシン目を設けることと幅広部と幅狭部とから 成る複数の短冊形状を交互に連ねたミシン目を入れることによって一枚ごとの短 冊シ−トに分離可能であり、該短冊シ−トの片側中央の長手方向に沿って抜通し 用の切線、またはミシン目を設け、該短冊シ−トの他端を前記切線に抜き通すか 、またはミシン目をはずした後抜き通すことにより、枝や茎等に巻き付けるよう にするとともに、該帯状不織布または合成紙の上に印刷を行ったのち透明のフィ ルムを張るか、または透明の樹脂製コーティングを塗布することを特徴とするも のである。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例にいて図面を参照しながら説明する。

【００１３】 図１は本考案による実施例１の短冊シ−トを示す平面図である。図２は本考案 による実施例１の短冊シ−トのＡ−Ａ断面図である。

【００１４】 （実施例１） この実施例は図１に示すように幅狭の帯状不織布または合成紙２の幅方向に二 連の短冊シ−ト１、１を形成するようにしたものである。

【００１５】 従って、帯状不織布２の長手方向に、短冊シ−ト１の一枚分の長さ毎のミシン 目３を入れて矩形状の区画４を連続的に形成し、この一区画４の中に、幅方向に 幅広部と幅狭部とが互いに二連に納まるようミシン目７、７を入れる。

【００１６】 このため、区画４の中央においてミシン目７、７の行き違い部分には傾斜状の ミシン目８を入れ、更にそのコ−ナ−部分には曲線部１３を入れ切り離しを容易 にするとともに裂けにくいように考慮されている。

【００１７】 更に図１に示すように抜き通し用の切線９を設けるか、または切線９の代わり にミシン目を設け、この切り線９またはミシン目の端部から離間して直線状、よ り理想的には円弧状の切目１０を設けることによりこの切線９またはミシン目が 端部から破れるのを防止するようにしている。

【００１８】 この短冊シ−ト１においては、帯状不織布または合成紙の表面にはユ−ザ−が 必要に応じ植物等の写真、イラスト、植物の名称、品種名、価格、管理の方法、 生態名、科名の表示、あるいはバ−コ−ド表示等をプリンタ−によって印刷する 。

【００１９】 ところがこれらの印字や写真は雨、雪、汚れや摩擦等により、使用期間が長く なると変色したり、印刷が消えてしまうという欠点が有った。

【００２０】 本考案においては図２に示す如く印刷の後、帯状不織布または合成紙２の印刷 面側の表面に薄い透明の樹脂製等のフィルム１４を張りつける。

【００２１】 このことにより、印刷の保護を行うとともに、フィルム１４により帯状不織布 または合成紙２を大幅に裂けにくくすることができるのである。

【００２２】 そしてミシン目３、７、８、１３に沿って一枚の短冊シ−ト１ごとに切り離し 、図４に示すように幅狭部６の切線９またはミシン目に幅広部５を抜き通して幅 狭部６の環部１２を植物の枝や茎１１に巻き付けるようにする。

【００２３】 また、請求項２に述べたようにフィルムの代わりに透明の樹脂製コーティング ( フィルムと同一形状のため図示せず) と塗布することにより同一の効果を持た せるようにすることができる。

【００２４】 図３は図１の短冊シ−トにおいて抜き通し用の切線９またはミシン目の両側に 円弧状の切り目を設けるとともにミシン目７とミシン目８とのコ−ナ−部に曲線 部１３を設け、裂けにくくしたものである。

【００２５】 図５は比較的幅広の不織布の幅方向に短冊シ−トの長手方向を取った実施例を 示す。

【００２６】 図６は帯状不織布２を複数の細長い均等幅の短冊シ−トを長手方向に連続して 取った最も簡単な形状を示す。

【００２７】 図７は比較的幅広の不織布の幅方向に幅広部と幅狭部とを交互に連ねた複数の 羽子板状に形成するミシン目７、８、１３を設けた実施例を示す。

【００２８】 なお上記の様な本考案の短冊シ−トは必ずしも園芸用のみに用いられるもので なく何らかの表示を必要とし、且つ短冊シ−トを切線を抜き通しすることにより 棒状の物に巻き付けるものであれば他の用途にも使用することが可能なのは言う までもない。

【００２９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の短冊シ−トの材料として不織布を用いることに より、耐水性を確保するとともに、耐久性に富んだ使用が可能となり抜き通し用 の切線の端部においても破れにくく、更に透明の樹脂製フィルムを張りつけるこ とにより、または樹脂製コーティングを塗布することにより、不織布または合成 紙が更に大幅に破れにくくなるとともに、印刷された写真や文字等が保護される という、大きな効果を得ることができる。

【００３０】 また、従来のように接着によらず短冊シ−トの端部を切線へ抜き通すだけの作 業によって、枝や茎等の棒状の物へ巻き付けて表示できるので接着面の汚れによ る剥離等が無く確実な取り付けが可能になる。

【００３１】 また、切線を設ける側の幅は狭くし、その反対側を広くすることにより、狭い 箇所にも容易に巻き付けができ、しかも写真やイラスト等を印刷する面積を広く 取ることができる。

【００３２】 また、別の従来例のようにカードの孔より切れて外れてしまうという欠点も排 除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による実施例１の短冊シ−トを示す平面
図である。

【図２】本考案による実施例１の短冊シ−トのＡ−Ａ断
面図である。

【図３】図１の短冊シ−トにおいて抜き通し用の切線９
またはミシン目の両側に円弧状の切目を入れ、そしてミ
シン目７と８とのコ−ナ−部に曲線部１３を設けた平面
図である。

【図４】本考案による短冊シ−トを花の茎に巻き付けた
状態を示す図である。

【図５】本考案による他の実施例を示す平面図である。

【図６】本考案による更に他の実施例を示す平面図であ
る。

【図７】従来の短冊シ−トの帯状シ−トを示す平面図で
ある。

【図８】従来例の短冊シートの帯状シートを示す平面図
である。

【図９】別の従来例のカードを示す平面図である。

【符号の説明】

１………短冊シ−ト ２………帯状不織布または合成紙 ３………ミシン目 ４………区画 ５………幅広部 ６………幅狭部 ７………ミシン目 ８………繋ぎのためのミシン目 ９………切線またはミシン目 １０……切目 １１……植物の枝や茎 １２……環部 １３……ミシン目の曲線部 １４……透明樹脂製フィルムまたは透明樹脂製コーティ
ング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】帯状不織布または合成紙を連続的な短冊形
   状に仕切るミシン目を設けることと、幅広部と幅狭部と
   から成る複数の短冊形状を交互に連ねたミシン目を入れ
   ることによって、一枚ごとの短冊シ−トに分離可能であ
   り、該短冊シ−トの片側中央の長手方向に沿って抜通し
   用の切線、またはミシン目を設け、該短冊シ−トの他端
   を前記切線に抜き通すか、またはミシン目を切って抜き
   通すことにより、枝や茎等に巻き付けるようにするとと
   もに、該帯状不織布または合成紙の上に写真、イラスト
   等の印刷を行った後、その表面に透明の樹脂製フィルム
   を張りつけることにより、印刷面を雨、雪、汚れ、摩擦
   等より保護するとともに、帯状不織布または合成紙の強
   度を強化したことを特徴とする短冊シ−ト。
2. 【請求項２】前期の樹脂製フィルムの代わりに、透明の
   樹脂製コーティングを塗布したことを特徴とする請求項
   １記載の短冊シート。
3. 【請求項３】前記抜き通し用の切線の片側または両側の
   端部の近傍に離間して円弧状の切り目を設けるとともに
   幅広部と幅狭部との切り返しのコ−ナ−部を曲線にした
   ことを特徴とする請求項１および請求項２記載の短冊シ
   −ト。