JP3008341U - 蛇口給水装置 - Google Patents

蛇口給水装置

Info

Publication number
JP3008341U
JP3008341U JP1994010682U JP1068294U JP3008341U JP 3008341 U JP3008341 U JP 3008341U JP 1994010682 U JP1994010682 U JP 1994010682U JP 1068294 U JP1068294 U JP 1068294U JP 3008341 U JP3008341 U JP 3008341U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pipe
main body
small
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994010682U
Other languages
English (en)
Inventor
鴻禮 邱
Original Assignee
鴻禮 邱
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 鴻禮 邱 filed Critical 鴻禮 邱
Priority to JP1994010682U priority Critical patent/JP3008341U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008341U publication Critical patent/JP3008341U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 霧状水と棒状水とを使い分け、水の節約がで
きる蛇口給水装置を提供する。 【構成】 本体管12の外周に一体に形成した大,小出
水管13,14を突出させた蛇口1と、本体管12に主
体21を嵌めた弁体12と、弁体12の操作機構3とを
備え、操作機構3の開閉ハンドル34の操作によって給
水停止位置から弁体2を反時計方向に回動させて上昇さ
せ、主体21の小連通口24aを小出水管14に連通さ
せ、本体管12から主体21内を経て小出水管14の先
端部に設けた噴霧機構15に送水して、霧状水を下方に
噴出させ、また、開閉ハンドル34の操作によって給水
停止位置から弁体2を時計方向に回動させて上昇させ、
主体21の大連通口23aを大出水管13に連通させ、
大出水管13の先端下方に棒状水を流下させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、公共トイレ室の手洗い台、洗面所などに用いる蛇口給水装置、とく に棒状水および霧状水の大および小出水量の2種類の水を給水する蛇口給水装置 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な蛇口給水装置は、棒状水の給水のみであり、給水栓の摘みを回 して出水管の先端から給水するものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の一般的な蛇口給水装置では、一般人の使用の場合、手で摘みを 一度回して水栓をあけると、大きな流量の水が棒状に流出し、また一部の人は、 水栓を開くとこのまま使用完了まで、出水管を制御することなく、使用完了後に 始めて水栓を閉じる習慣になっている。
【0004】 さらに、前記のような使用方式では、手や品物を有効にしかも徹底的に洗滌す ることができず、たとえ、きれいに洗ったとしても、身体または着物に水がはね 上がって、これらが濡れてしまい、使用時に習慣によって水を浪費するという問 題点があった。 とくに、海島地区に居住する人々など、水が貴重な地域の人々も多く、これら の人々にとっては、日常生活中に用水を節約することを習慣にすることが要望さ れている。
【0005】 本考案は、前述した問題点を解決すると共に、前記要望に応えて、水を浪費す ることなく適量だけ使用し、水の節約に役立ち、さらに小型で使いやすい蛇口給 水装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係る蛇口給水装置は、下端側が給水源に接続する本体管の 外周に下部の大出水管と上部の小出水管とを一体に形成した出水管を突出させ、 前記大,小出水管の基端にそれぞれ開口を形成させ、小出水管の先端部に噴霧機 構を装着した蛇口と、前記本体管内に軸回り回動および軸方向に沿う摺動可能に 中空の主体を嵌合させ、この主体の密閉した上端に前記弁軸を突出させ、主体の 下端に本体管内に連通する給水孔を形成し、主体の外周壁に大,小出水管の基端 の開口にそれぞれ独立して連通可能な大,小連通口を主体の周方向および軸方向 に位置を異ならせて形成した弁体と、前記本体管の上端部に嵌合固定し前記弁軸 を昇降および回動可能に嵌挿した支持台に、弁軸の軸回りに回動可能に回動筒を 嵌合支持させ、弁軸を所定範囲で軸方向に沿って移動させかつ所定角度範囲で軸 回りに回動させる開閉ハンドルを前記回動筒に係合させて弁軸に連結させた操作 機構とを備え、前記開閉ハンドルによる弁軸の回動と軸方向移動とによって大, 小連通口と大,小出水管の開口とをそれぞれ単独で連通可能にすると共に、大, 小連通口が両方とも大,小出水管の基端の開口と遮断可能にしたものである。
【0007】 請求項2の考案は、請求項1に記載した蛇口給水装置において、出水管は、大 出水管の上部に小出水管を内接させて一体に形成し、大出水管の下方に曲がった 先端部内に小出水管の先端部に設けた噴霧機構を下向きに収容したものである。
【0008】 請求項3の考案は、請求項1に記載した蛇口給水装置において、開閉ハンドル の棒状の把手が出水管の真上にあって下降した位置で、大,小出水管の基端に形 成した開口と弁体の主体の外周壁に設けた大,小連通口とをいずれも遮断し、開 閉ハンドルを出水管の真上から一方向に60°回動しかつ上昇した位置で、小出 水管の基端の開口に小連通口が連通し、開閉ハンドルを出水管の真上から他方向 に60°回動しかつ上昇した位置で、大出水管の基端の開口に大連通口が連通す るようにしたものである。
【0009】
【作用】 請求項1の考案は、開閉ハンドルを出水管の真上などの適所に停止しかつ下降 した位置で、大,小出水管の基端に形成した開口と弁体の主体の外周壁に設けた 大,小連通口とをいずれも遮断することによって、給水の停止した不使用状態に しておく(図2参照)。
【0010】 この不使用状態から開閉ハンドルを例えば反時計方向など一方向に所定角度だ け回動させることで、開閉ハンドルと一体に操作機構の回動筒および弁軸を回動 させ、弁体の主体も同方向に回動させて主体の外周壁に設けた小連通口を小出水 管の基端に設けた開口と周方向に合致させ、開閉ハンドルを適時に操作し弁軸を 介して弁体の主体を上昇させることで、小連通口を小出水管の開口に連通させる (図3,図5参照)。
【0011】 これによって、上水道などの給水源から水が本体管、給水孔、弁体の主体、小 連通口、小出水管の開口、小出水管を経てその先端部に装着した噴霧機構に圧送 され、この噴霧機構によって霧状の微小水滴つまり霧状水となって小出水管の先 端下方に噴出する。従って、噴出する霧状水を用いて手などを洗うことで、水の 節約ができる。
【0012】 その後、開閉ハンドルを操作して弁体を下降させ、開閉ハンドルを他方向に回 動させて弁体を前述した不使用状態の位置に戻して停止させる。 前記不使用状態から開閉ハンドルを例えば時計方向など他方向に所定角度だけ 回動させ、開閉ハンドルと一体に回動筒および弁体を回動させ、開閉ハンドルを 適時に操作して弁体を上昇させることで、弁体の主体に設けた大連通口を大出水 管の基端に設けた開口に一致させてこれらを連通させる(図4,図6参照)。
【0013】 これによって、給水源から水が本体管、給水管、弁体の主体、大連通口、大出 水管の開口、大出水管を経て、これの先端下方に棒状水が、通常の蛇口給水装置 の場合と同様に流下する。従って、所要水量の棒状水を用いて必要なものを洗う ことができる。 その後、開閉ハンドルを操作して弁体を下降させ、開閉ハンドルを一方向に回 動させて弁体を不使用状態に戻して停止させる。
【0014】 請求項1の考案に係る蛇口給水装置は、給水停止すなわち不使用状態の位置か ら開閉ハンドルを一方向と他方向とに回動させて上昇させることで、霧状水の噴 出と棒状水の流下とが、小出水管と大出水管とを使い分けてそれぞれでき、霧状 水の使用によって水の節約ができると共に、通常の棒状の水の使用も可能であっ て、簡便に使用できる。
【0015】 また、出水管は、下部の大出水管と上部の小出水管とを一体に形成したので、 大,小出水管を別個に設けるのに比べ、構成を簡単にできると共に小型にでき、 とくに請求項2の考案のように、大出水管の上部に小出水管を内接させて一体に 形成すると体裁がよく、トイレ室などに設置するのに好適する。 そして、請求項2の考案では、大出水管の下方に曲がった先端部内に小出水管 の先端部に設けた噴射機構を下向きに収容したので、使用時に噴射機構から噴出 する霧状水が外周側に過剰に拡がるのを大出水管の先端部で抑制できて使用しや すい。
【0016】 請求項3の考案は、開閉ハンドルの棒状の把手が出水管の真上にあって下降し た位置で、給水停止すなわち不使用状態とし、一方向または他方向に前記把手を 60°程度回動させて上昇させることで、霧状水または棒状水の給水状態にでき るので、前記把手の回動操作が容易にできる範囲でありながら、給水の停止と霧 状水、棒状水の使い分けとが確実にできる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図1ないし図5の各図において、1は蛇口であり、蛇口1は、出水管11の基 端部を本体管12の一側方に突出させ、出水管11は大出水管13と大出水管1 3内の上部に長手方向の大部分が内接する小出水管14とを一体に形成してある 。大,小出水管13,14は基端に本体管12内に通じる開口13a,14aを それぞれ形成し、大出水管13の下方に曲がった先端部13b内に、この先端部 13bと離間させて小出水管14の下方に曲がった先端部14bを配置してある 。
【0018】 小出水管14の先端部14bには噴霧機構15が大出水管13の先端部13b 内に下向きに設けてあり、噴霧機構15は図7にも示すように噴霧外筒16と芯 部材17とから構成してある。噴霧外筒16は先端壁16aの中心部に小径の噴 出口16bを開口させ、基端部外周面に形成したおねじ16cを小出水管14の 先端部14b内周面に形成しためねじに締付け固定してある。噴霧外筒16内に 嵌合固定した芯部材17は、先端壁17aを有する筒状体17bの外周面に数本 の突条17cを形成してあり、先端壁17aから突出した筒状体17bの先端部 には複数の切欠溝17dを形成し、噴霧外筒16の先端壁16aと芯部材17の 先端壁17aとの間には室を形成してある。なお、噴霧外筒16の先端外周部に は、複数の係合溝16dが形成してあり、これらに図示しないねじ回し(ドライ バー)の先端部を係脱可能に係合させ、噴霧外筒16を回すことにより、噴霧外 筒16を芯部材17と共に小出水管14の先端部14bに対し着脱するようにし てある。
【0019】 また、本体管12は、図示省略した水道管などの給水源に着脱可能に連結する ものであり、大,小出水管13,14の基端の開口13a,14aより下方の内 周面にブロック12aを固定し、本体管12内を1/2程度の横断面にしてあり 、本体管12の上端部外周におねじ12bを形成してある。
【0020】 本体管12内のブロック12a上方には、弁体2の主体21を嵌合させてある 。弁体2は中空筒状に形成した主体21の上壁中心と一体に形成した弁軸22を 上方に突出させてあり、主体21の外周壁には周方向および上下方向に位置を異 ならせて丸孔21a,21bを形成し、一方の丸孔21aには大連通口23aが 形成してある止水環23を嵌合固定し、他方の丸孔21bには小連通口24aが 形成してある止水環24を嵌合固定してある。また、大連通口23aは本体管1 2に設けた大出水管13の基端の開口13aと、小連通口24aは小出水管14 の基端の開口14aと、それぞれ連通可能な部位に配設してある。
【0021】 弁体2の主体21には、下面が開口する小径下部21cを形成し、小径下部2 1cにフィルターネット25を支持させ、小径下部21cの外周に形成したおね じに下部筒26の内周に形成しためねじを締付け、下部筒26の下壁26aと主 体21の小径下部21cとによってフィルターネット25を挟着保持し、下部筒 26の下壁26aには本体管12内に固定したブロック12aと対向する給水孔 26bを形成してある。
【0022】 弁体2の主体21上部の外周面および下部筒26の外周面には環状凹溝21d ,26cを形成し、環状凹溝21d,26cにゴムなどの弾性材料からなる止水 リング27,27を嵌合保持させ、これらの止水リング27,27を本体管12 の内周面に摺動可能に圧接させてある。 弁体2の操作機構3は、支持台31、回動筒32、座金33、開閉ハンドル3 4、ガスケット35、ビス36および上蓋37を有している。
【0023】 前記支持台31は、段付き筒状に構成し、大径下部31aの外周に滑止め凹凸 面31bを形成し、内周にめねじ31cを形成し、めねじ31cを蛇口1の本体 管12外周面に形成したおねじ12bに手回しによって締め付け固定してある。 支持台31の中心孔31dには弁体2の弁軸22を昇降および回動可能に挿通し 、弁体2の上昇時に、これの主体21上面および弁軸22の大径基部22aが支 持台31の中央部下面31eおよび中心孔31dに設けた大径下部31aの段3 1fにそれぞれ当接するようにしてある。また、支持台31の小径上部31gに は、これの上面に開口する弧状溝31hが中心孔31dと同心に120°の角度 範囲に形成してある。
【0024】 支持台31の小径上部31gには、回動筒32の下部を弁軸22の軸回りに回 動可能に嵌合させ、小径上部31gの上端面には回動筒32の中間部に形成した 仕切壁32aを支持させると共に、支持台31の大径下部31aの上面には回動 筒32の下端を支持させてある。なお、図示省略したが、回動筒32は適宜手段 によって支持台31に対する昇降を拘束してある。
【0025】 回動筒32の上部には、これの上面に開口する切欠溝32bを形成し、これと 180°の角度間隔で対向する係合孔32cを仕切壁32aに貫通させてある。 また、回動筒32の上部内にはほぼ環状の座金33を収容し、回動筒32の上部 内周面に切欠溝32bの周方向両側に配置して1対の突起32dをそれぞれ突出 させ、これらの突起32dに座金33の外周部に形成した切欠部33aをそれぞ れ係合させ、座金33の外周部には切欠溝32bと対向する弧状凹部33bを1 20°の角度範囲に形成し、回動筒32の上端部には弧状凹部33bと対向して 内周側に突出する弧状支持片32eを形成してある。そして、座金33は、弧状 支持片32eの下方に弧状凹部33bを対向させて回動筒32の仕切壁32a上 面に位置決め支持してある。
【0026】 回動筒32の上部内に開閉ハンドル34の筒状基部34aを座金33上に配置 して収容し、筒状基部34aの外周に突出させた棒状の把手34bを回動筒32 の切欠溝32bに昇降可能に係合させると共に、筒状基部34aの下面に把手3 4bの連着部と180°の角度間隔で対向する係合突起34cを突出させ、係合 突起34cを座金33の弧状凹部33bを介して回動筒32の仕切壁32aに設 けた係合孔32cに昇降可能に係合させると共に、支持台31の弧状溝31hに 摺動可能に係合させてある。なお、開閉ハンドル34の筒状基部34a下面は、 係合突起34c側が下方に位置するように傾斜させてある。
【0027】 座金33の孔および開閉ハンドル34の筒状基部34aの底部34dを弁軸2 2の上部に遊挿し、この上部に嵌合させたガスケット35を底部34d上に支持 させ、弁軸22の上部に軸方向に沿って形成したねじ孔22bにビス36を締付 け、筒状基部34aの内周面に形成しためねじ34eに上蓋37の筒状部37a 外周に形成したおねじ37cを締付け、上蓋37の蓋板37b下面によってビス 36の頭部36aを支持するようにしてある。
【0028】 前述のように構成した実施例の蛇口給水装置は、給水停止すなわち不使用状態 では、図2に示すように、開閉ハンドル34の棒状の把手34bを回動筒32の 切欠溝32b下部に下降させると共に、蛇口1の出水管11の真上に位置させる ことで、弁体2が下降してその主体21に設けた下部筒26の下壁26aが本体 管12内に固定したブロック12a上に当接し、前記下壁26aに設けた給水孔 26bが閉じていると共に、主体21に設けた大,小連通口23a,24aが大 ,小出水管13,14の開口13a,14aと上下および周方向に離れた位置に あるので、給水を遮断している。なお、弁体2の上,下部の外周に装着した止水 リング27,27が蛇口1の本体管12内周面に圧接していることでその外部へ の漏水を防止している。また、開閉ハンドル34の筒状基部34aに設けた係合 突起34eは、支持台31の上面に開口する弧状溝31hの中央部に位置してい る。
【0029】 図2に示す不使用状態で、開閉ハンドル34を把手34bを持って反時計方向 に回動させると、操作機構3に設けた回動筒32、座金、ガスケット35、ビス 36および上蓋37が開閉ハンドル34と一体的に反時計方向に回動し、弁体2 の主体21も弁軸22がビス36で開閉ハンドル34と結合していることで同方 向に回動する。
【0030】 開閉ハンドル34、弁体2が60°回動すると、開閉ハンドル34の筒状基部 34aに設けた係合突起34eが支持台31に設けた弧状溝31hの一端に達す ることで、回動した各部材が停止し、図3,図5に示すように、弁体2の主体2 1に設けた小連通口24aが小出水管14の基部の開口14aと周方向に合致し 、この状態で開閉ハンドル34の把手34bを持上げると、その筒状基部34a が上昇し、ビス36の頭部36aを上昇させるので、ビス36によって弁軸22 と一体に弁体2の主体21が上昇し、主体21に設けた小連通口24aが小出水 管14の基部の開口14aに連通すると共に、弁体2の底がブロック12aから 離間する。
【0031】 このため、図3の矢印に示すように、給水源と連通する水が本体管12から給 水孔26bを経て弁体2の主体21内に圧送され、小連通孔24a、開口14a を経て小出水管14内を通り、これの先端部に設けた噴霧機械15によって霧状 の微小水滴、つまり霧状水となり、出水管11の先端下方に噴出する。 この際、小出水管14が小内径であるため、これに圧送された水の圧力が高く なり、噴霧機構15の芯部材17の筒状体17b外周面と噴霧外筒16内周面と の間に筒状体17bの外周面から突出した数本の突条17cによって形成された 狭い隙間を通り水の圧力がさらに高くなり、筒状体17bの先端部の切欠溝17 dから、噴霧外筒16の先端壁16aと芯部材17の先端壁17aとの間に噴霧 外筒16の周壁に囲まれて形成された室内に入り、この室内の水が噴霧外筒16 の先端壁16aの中心部に開口した小径の噴出口16bから大出水管13の先端 部下方に、霧状の充分に小さな水滴群となって勢いよく噴出する。このため、出 水量が少なくても圧力が比較的高いことで、使用者が多量の水を使用した感じと なり、噴出する霧状水を用いて手などを洗うことで水の節約ができる。
【0032】 手など洗った後には、開閉ハンドル34の把手34bを押下げることで、その 筒状基部34aに装着した上蓋37がビス36の頭部36aを下降させるので、 ビス36によって弁軸22と弁体2の主体21が下降し、小連通口24aが小出 水管14の基部の開口14aより下方になるので、小出水管14への水の圧送が 停止する。続いて、開閉ハンドル34を出水管11の真上まで時計方向に回動さ せて、図2に示す不使用状態に戻す。
【0033】 また、不使用状態で、開閉ハンドル34を時計方向に回動させると、弁軸22 を介して、弁体2の主体21も同方向に回動する。開閉ハンドル34、弁体2が 60°回転すると、開閉ハンドル34の係合突起34eが支持台31の弧状溝3 1hの他端に達し、回動した各部材が停止し、図4,図6に示すように、弁体2 の主体21に設けた大連通口24aが大出水管13の基部の開口13aと周方向 に合致し、この状態で、開閉ハンドル34の把手34bを持上げると、その筒状 基部34a、ビス36、弁軸22および弁体2の主体21が上昇し、主体21の 大連通口23aが大出水管13の基部の開口13aに連通し、弁体2の底がブロ ック12aから離間する。
【0034】 このため、図4の矢印に示すように、給水源と連通する水が本体筒12から給 水孔26b、弁体2の主体21内に圧送され、大連通孔23a、基部の開口13 3aを経て大出水管13内を通って、その先端下方に棒状水を流出させる。従っ て、通常の水量の水を用いて所要のものを洗うことができる。
【0035】 その後には、開閉ハンドル34の把手34bを押下げて、弁軸22と弁体2の 主体21とを下降させ、大連通口23aを大出水管13の開口13aより下方に して、大出水管13への水の圧送を停止させ、続いて開閉ハンドル34を出水管 11の真上まで戻して図2の不使用状態に戻す。
【0036】 なお、不使用状態から開閉ハンドル34を反時計方向、時計方向に60°より 若干小さい角度から60°までの範囲で回動させることで、霧状水または棒状水 の流水量を必要に応じて調節することができ、流出水量を必要最低限に抑えるこ とができる。また、開閉ハンドル34は回動開始後の適時に上昇させることで、 水の流出開始時までの時間を短くできるが、流出を停止する時には開閉ハンドル 34を下降させた後、回動復帰させることで、水がむだに流出する量を少なくで きる。
【0037】 従って、本実施例では、給水を停止した不使用状態の位置から棒状の把手34 bを持って開閉ハンドル34を反時計方向と時計方向とに回動させて上昇させる ことで、霧状水の噴出と棒状水の流下とを、小出水管14と大出水管13とに使 い分けでき、霧状水の使用によって水の節約ができると共に、通常の棒状水の使 用も可能であって便利である。
【0038】 また、出水管11は、大出水管13の上部に小水管14を内接させて一体に形 成したので、構成が簡単にでき、かつ小型にできる。そして、大出水管13の下 方に曲がった先端部内に小出水管14の先端部に設けた噴霧機構15を下向きに 収容したので、噴霧機構15が見えにくく体裁がよい上に、噴霧機構15から噴 出する霧状水が外周側に過剰に拡がるのを大出水管13の先端部で抑制できて使 用しやすい。
【0039】 さらに、開閉ハンドル34の棒状の把手34bが出水管11の真上で下降した 位置で不使用、すなわち給水停止状態とし、反時計方向または時計方向に把手3 4bを60°程度回動させて上昇させることで、霧状水または棒状水の給水状態 にできるので、把手34bの回動操作が容易にできる範囲で、給水の停止と霧状 水、棒状水の使い分けとが確実にできる。
【0040】 なお、本考案は、前述した実施例に限られることなく、前記各請求項に記載し た範囲で出水管、噴出機構、操作機構などを適宜変更できる。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案に係る蛇口給水装置は、給水停止すなわ ち不使用状態の位置から開閉ハンドルを一方向と他方向とに回動させて上昇させ ることで、霧状水の噴出と棒状水の流下とが、小出水管と大出水管とを使い分け てそれぞれでき、霧状水の使用によって水の節約ができると共に、通常の棒状の 水の使用も可能であって、簡便に使用できる。
【0042】 また、出水管は、下部の大出水管と上部の小出水管とを一体に形成したので、 大,小出水管を別個に設けるのに比べ、構成を簡単にできると共に小型にでき、 とくに請求項2の考案のように、大出水管の上部に小出水管を内接させて一体に 形成すると体裁がよく、トイレ室などに設置するのに好適する。 そして、請求項2の考案では、大出水管の下方に曲がった先端部内に小出水管 の先端部に設けた噴射機構を下向きに収容したので、使用時に噴射機構から噴出 する霧状水が外周側に過剰に拡がるのを大出水管の先端部で抑制できて使用しや すい。
【0043】 請求項3の考案は、開閉ハンドルの棒状の把手が出水管の真上にあって下降し た位置で、給水停止すなわち不使用状態とし、一方向または他方向に前記把手を 60°程度回動させて上昇させることで、霧状水または棒状水の給水状態にでき るので、前記把手の回動操作が容易にできる範囲でありながら、給水の停止と霧 状水、棒状水の使い分けとが確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る蛇口給水装置を示した
分解斜視図である。
【図2】図1に示した蛇口給水装置の給水停止状態の縦
断面図である。
【図3】図1に示した蛇口給水装置の霧状水給水状態の
縦断面図である。
【図4】図1に示した蛇口給水装置の棒状水給水状態の
縦断面図である。
【図5】図1の蛇口給水装置の図3に示した状態の斜視
図である。
【図6】図1の蛇口給水装置の図4に示した状態の斜視
図である。
【図7】図1の蛇口給水装置の噴出機構を示し、(a)
は芯部材の斜視図、(b)は芯部材の縦断斜視図、
(c)は噴霧外筒の斜視図である。
【符号の説明】
1 蛇口 11 出水筒 12 本体管 12a ブロック 13 大出水管 13a 基部の開口 14 小出水管 14a 基部の開口 15 噴霧機構 16 噴霧外筒 17 芯部材 2 弁体 21 主体 22 弁軸 23a 大連通口 24a 小連通口 25 フィルターネット 26 下部筒 26a 給水孔 27 止水リング 3 操作機構 31 支持台 31h 弧状溝 32 回動筒 33 座金 34 開閉ハンドル 34a 筒状基部 34b 把手 34e 係合突起 35 ガスケット 36 ビス 36a 頭部 37 上蓋

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端側が給水源に接続する本体管の外周
    に下部の大出水管と上部の小出水管とを一体に形成した
    出水管を突出させ、前記大,小出水管の基端にそれぞれ
    開口を形成させ、小出水管の先端部に噴霧機構を装着し
    た蛇口と、 前記本体管内に軸回り回動および軸方向に沿う摺動可能
    に中空の主体を嵌合させ、この主体の密閉した上端に前
    記弁軸を突出させ、主体の下端に本体管内に連通する給
    水孔を形成し、主体の外周壁に大,小出水管の基端の開
    口にそれぞれ独立して連通可能な大,小連通口を主体の
    周方向および軸方向に位置を異ならせて形成した弁体
    と、 前記本体管の上端部に嵌合固定し前記弁軸を昇降および
    回動可能に嵌挿した支持台に、弁軸の軸回りに回動可能
    に回動筒を嵌合支持させ、弁軸を所定範囲で軸方向に沿
    って移動させかつ所定角度範囲で軸回りに回動させる開
    閉ハンドルを前記回動筒に係合させて弁軸に連結させた
    操作機構とを備え、 前記開閉ハンドルによる弁軸の回動と軸方向移動とによ
    って大,小連通口と大,小出水管の開口とをそれぞれ単
    独で連通可能にすると共に、大,小連通口が両方とも
    大,小出水管の基端の開口と遮断可能にしたことを特徴
    とする蛇口給水装置。
  2. 【請求項2】 出水管は、大出水管の上部に小出水管を
    内接させて一体に形成し、大出水管の下方に曲がった先
    端部内に小出水管の先端部に設けた噴霧機構を下向きに
    収容したことを特徴とする請求項1に記載の蛇口給水装
    置。
  3. 【請求項3】 開閉ハンドルの棒状の把手が出水管の真
    上にあって下降した位置で、大,小出水管の基端に形成
    した開口と弁体の主体の外周壁に設けた大,小連通口と
    をいずれも遮断し、開閉ハンドルを出水管の真上から一
    方向に60°回動しかつ上昇した位置で、小出水管の基
    端の開口に小連通口が連通し、開閉ハンドルを出水管の
    真上から他方向に60°回動しかつ上昇した位置で、大
    出水管の基端の開口に大連通口が連通するようにしたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の蛇口給水装置。
JP1994010682U 1994-08-29 1994-08-29 蛇口給水装置 Expired - Lifetime JP3008341U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994010682U JP3008341U (ja) 1994-08-29 1994-08-29 蛇口給水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994010682U JP3008341U (ja) 1994-08-29 1994-08-29 蛇口給水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3008341U true JP3008341U (ja) 1995-03-14

Family

ID=43144168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994010682U Expired - Lifetime JP3008341U (ja) 1994-08-29 1994-08-29 蛇口給水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008341U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172452A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Aisin Seiki Co Ltd 手洗い装置
JP2016141957A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2016186178A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2017172124A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 Toto株式会社 噴霧ユニット
KR102418942B1 (ko) * 2021-01-27 2022-07-08 백승훈 필터 일체형 수전금구

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172452A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Aisin Seiki Co Ltd 手洗い装置
JP2016141957A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2016186178A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 Toto株式会社 自動水栓装置
JP2017172124A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 Toto株式会社 噴霧ユニット
KR102418942B1 (ko) * 2021-01-27 2022-07-08 백승훈 필터 일체형 수전금구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5735467A (en) Three-way adjustable shower device
US3106722A (en) Retractable emergency wash fountain with cam-actuated shut-off valve
JP3008341U (ja) 蛇口給水装置
JPH04211778A (ja) 自動水栓
GB2375807A (en) Switch of straight sprinkling gun
JP2007130614A (ja) シャワーヘッド
JP2002317478A (ja) 洗面台用シャワーヘッド
JP2004073958A (ja) シャワヘッド
JP4260943B2 (ja) 止水機能付き吐水ヘッド
JP2001218691A (ja) 塩素除去機能付きシャワーヘッド
KR200210884Y1 (ko) 절수형 비데샤워헤드
JP4415336B2 (ja) 吐水具
KR100490023B1 (ko) 절수 샤워헤드
CN217301714U (zh) 自清洁水龙头控制阀及应用其的自清洁水龙头
KR200375463Y1 (ko) 하나의 핸들로 수온조절과 자폐 및 즉시지수가 가능한욕실·주방용 샤워기
KR200234597Y1 (ko) 샤워기 헤드
JP2005334183A (ja) 浴室洗浄装置
JPH0712456Y2 (ja) 手洗器
JPH072750Y2 (ja) 水道の蛇口
JPH0426532Y2 (ja)
KR200302190Y1 (ko) 정량토출 및 연속토출형 수도꼭지
JP2602527Y2 (ja) 浴室用シャワーヘッド
JP2548929Y2 (ja) 多目的吐水装置
KR200268313Y1 (ko) 절수형 샤워기
JP3061239U (ja) シャワーヘッド用アダプター