JP3008258U - 全方位グラブバケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ショベル系掘削機に応用する、全方位グラブ
バケットの提供。 【構成】 主に各々一つの連結部１、方位調整機構２、
回転盤機構３及びつかみ装置４で構成し；該連結部は、
ショベル系掘削機のアーム２００Ａの前端に回転自由に
連結し、下に該回転盤機構とつかみ装置を懸垂させ；該
方位調整機構には、該ショベル系掘削機のアームと該連
結部の後面の突出板１Ａの間と、該連結部の側面の旋回
アーム１Ｂと該回転盤機構の間と、該回転盤機構と該つ
かみ装置の間の油圧シリンダ２１〜２３で構成し；回転
盤機構は、長方形の板状ブロック３１〜３２を放射状に
配置し、底は中央を貫通穴とした板体３４の座体とし、
該板体の下に一つの大歯車３Ｃを設け、該板体の１側に
駆動モータ３Ａを設け、該駆動モータの下方に該大歯車
と噛み合う小歯車３Ｂを連接し；該つかみ装置の４角に
回転式補助つかみ部４５を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ショベル系掘削機のバケットの一種であるグラブバケットに関し、 特に、つかむと同時に、回転、前後左右の移動等全方位の活動が行え、また荷を 確実につかむことができ、荷の運搬に便利な全方位バケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ショベル系掘削機は、そのフロントアタッチメントを交換し、また鋼索を組み 合わせることで、浚渫、掘削、荷の運搬等各種作業に用いられている。そのうち 、図１に示すのは、従来のショベル（２００）に鋼索（３００）を組み合わせて マンホール蓋（１００）をマンホールに固定する方法を示す図である。この方法 は、作業員がまずマンホール蓋（１００）を鋼索（３００）に固定し、ジブを回 転させることでマンホール蓋（１００）をマンホールの上に移動し、作業員が鋼 索（３００）からマンホール蓋（１００）を取り外し、マンホール蓋（１００） を正確にマンホール上に固定するものである。ショベル系掘削機によりこのよう に荷を運搬する場合、以下のような欠点が生じた： 第１に、運搬点に達してから鋼索より荷を手作業で取り外すのに時間がかかっ た； 第２に、荷を定点上に正確に位置決めすることができず、後で作業員による調 整が必要となった； 第３に、防波用や落石防止用のブロックなど特殊な角度で置かれる必要のある 作業に困難を伴った； 第４に、荷が損壊しやすかった； 第５に、荷を確実に鋼索に固定していない場合、運搬の途中で荷が脱落し、荷 の損壊を招くほか、非常に危険であった。

【０００３】 また、固定形状を持たない岩石などは、鋼索で吊り下げにくいため、バケット に荷を入れて運搬点に至らせるが、この場合も、さらに作業員による荷取り出し と固定作業を必要とした。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ショベル系掘削機に応用され、回転、上下及び前後左右の移動が行 えて荷の運搬において、異なる作業内容に応じることができる一種の全方位グラ ブバケットを提供することを課題とする。

【０００５】 本考案は、また、荷の補助固定機能を加えて様々な形状の荷をつかむことがで きる、全方位グラブバケットを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の全方位グラブバケットは、主に、一つの連結部、一つの方位調整機構 、一つの回転盤機構及びつかみ装置から構成し、 そのうち、連結部は、ショベル系掘削機のアームの前端に設けたバケット取付 け部に回転自由に連結するのに供し、下方に上記回転盤機構とつかみ装置を懸垂 させるのに供し、 上記方位調整機構は、上記ショベル系掘削機のアームと上記連結部の後面から 突出する突出板の間と、上記連結部の側面から延伸する旋回アームと上記回転盤 機構の間と、上記の回転盤機構と上記つかみ装置の間にそれぞれ油圧シリンダを 設けたものとする、 上記回転盤機構は、長方形の板状ブロックを放射状に配置し、底は中央を貫通 穴とした板体の座体とし、該板体の下に一つの大歯車を設け、該板体の１側に一 一つの駆動モータを設け、該駆動モータの下方に上記大歯車と噛み合う小歯車を 連接した構成とし、該駆動モータの操作により、正回転或いは逆回転を行うもの とし、 上記つかみ装置は、上記大歯車の下にその基盤を設置し、該基盤には下向きに 延伸する二組のフレームを設け、該二組のフレームにそれぞれ連接棒を連接し、 また該連接棒の下方には側面視が円弧状を呈するつかみ部を連接し、該つかみ部 は上記の回転盤機構と上記つかみ装置の間に設けた上記油圧シリンダの動作によ り、開閉動作を行うものとし、つかみ部の末端の４つの角には回転式補助つかみ 部を設ける。

【０００７】

【作用】

本考案は、油圧シリンダを駆動することで、上下及び前後左右の全方位にバケ ット位置の調整を行い、また駆動モータを操作することで、つかみ部の回転を行 い、さらに、回転式補助つかみ部により荷をよりしっかりとつかむことができる 。

【０００８】

【実施例】

図２及び図３に示すように、本考案は、主に一つの連結部（１）、一つの方位 調整機構（２）、一つの回転盤機構（３）、及びつかみ装置（４）から構成する 。

【０００９】 そのうち、連結部（１）は、ショベル系掘削機のアーム（２００Ａ）の前端に 設けたバケット取付け部（２００Ａ’）に回転自由に連結するのに供する。連結 部（１）は一体に設けた上部フレーム（１１）と下部フレーム（１２）から構成 し、上部フレーム（１１）を上述のバケット取付け部（２００Ａ’）との連結に 供し、下部フレーム（１２）には上記回転盤機構（３）とつかみ装置（４）を懸 垂させる。

【００１０】 また、上記方位調整機構（２）には、３つの油圧シリンダ（２１）、（２２） 、（２３）を設ける。そのうち、油圧シリンダ（２１）はアーム（２００Ａ）と 上記連結部（１）の後面から突出する突出板（１Ａ）の間に、油圧シリンダ（２ ２）は連結部（１）の側面から延伸する旋回アーム（１Ｂ）と上記回転盤機構（ ３）の間に、油圧シリンダ（２３）は上記回転盤機構（３）とつかみ装置（４） の間に設ける。

【００１１】 上記回転盤機構（３）は、長方形の板状ブロック（３１）、（３２）、（３３ ）を放射状に配置し、底は中央を貫通穴とした板体（３４）を座体として設け、 該板体（３４）の下に一つの大歯車（３Ｃ）を設け、一方、一つの駆動モータ（ ３Ａ）を該板体（３４）の１側に設け、該駆動モータ（３Ａ）の下方に上記大歯 車（３Ｃ）と噛み合う小歯車（３Ｂ）を連接する。

【００１２】 これにより、回転盤機構（３）の駆動モータ（３Ａ）を操作することで、上記 つかみ装置（４）を正、逆回転させることができる。

【００１３】 上記つかみ装置（４）は、上記大歯車（３Ｃ）の下の基盤（３Ｄ）に設置する 。該基盤（３Ｄ）には下向きに延伸する二組のフレーム（４１）、（４２）を設 ける。該二組のフレーム（４１）、（４２）はそれぞれ連接棒（４１’）、（４ ２’）に連接し、また該連接棒（４１’）、（４２’）の下方にはそれぞれ円弧 状の互いに交差するつかみ部（４３）、（４４）を連接する。

【００１４】 該つかみ部（４３）、（４４）は、その交差点を支点（Ａ）とし、油圧シリン ダ（２３）の動作により、開閉動作を行う。またつかみ部（４３）、（４４）の 合計４つの下端にはそれぞれ回転式補助つかみ部（４５）を設け、異なる形状の 荷の運搬にも適用することができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の全方位グラブバケットは、ショベル系掘削機に取り付けられて、回転 、上下及び前後左右の移動が行え、荷の運搬において、異なる作業内容に応じる ことができ、労働力を削減し、作業能率を上げることができる。

【００１６】 また、本考案の全方位グラブバケットは、つかみ部の末端に設けた回転式補助 つかみ部により、様々な形状の荷をつかむことができ、作業内容を広げることが できるほか、確実に荷をつかめるため、荷の損壊を防ぎ、また安全に作業が行え る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のショベルによる作業方法説明図である。

【図２】本考案をショベル系掘削機に取り付けた状態を
示す斜視図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案の動作状態説明図である。

【符号の説明】

１００・・・マンホール蓋 ２００・・・ショベル ３
００・・・鋼索 １・・・連結部（１） ２・・・方位調整機構 ３・・
・回転盤機構 ４・・・つかみ装置 ２００Ａ・・・アーム １１・
・・上部フレーム １２・・・下部フレーム ２００Ａ’・・・バケット取
付け部 １Ａ・・・突出板 ２１、２２、２３・・・油圧シ
リンダ １Ｂ・・・旋回アーム ３１、３２、３３・・・板状ブ
ロック ３４・・・板体 ３Ａ・・・駆動モータ ３Ｂ・・・小
歯車 ３Ｃ・・・大歯車 ３Ｄ・・・基盤 ４１、４２・・・
フレーム Ａ・・・支点 ４３、４４・・・つかみ部 ４１’、４
２’・・・連接棒 ４５・・・回転式補助つかみ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主に、一つの連結部、一つの方位調整機
   構、一つの回転盤機構及びつかみ装置から構成し、 そのうち、連結部は、ショベル系掘削機のアームの前端
   に設けたバケット取付け部に回転自由に連結するのに供
   し、下方に上記回転盤機構とつかみ装置を懸垂させるの
   に供し、 上記方位調整機構には、上記ショベル系掘削機のアーム
   と上記連結部の後面から突出する突出板の間と、上記連
   結部の側面から延伸する旋回アームと上記回転盤機構の
   間と、上記回転盤機構と上記つかみ装置の間とに、それ
   ぞれ油圧シリンダを設け、 上記回転盤機構は、長方形の板状ブロックを放射状に配
   置し、底は中央を貫通穴とした板体の座体とし、該板体
   の下に一つの大歯車を設け、該板体の１側に一一つの駆
   動モータを設け、該駆動モータの下方に上記大歯車と噛
   み合う小歯車を連接した構成とし、該駆動モータの操作
   により、正回転或いは逆回転を行うものとし、 上記つかみ装置は、上記大歯車の下にその基盤を設置
   し、該基盤には下向きに延伸する二組のフレームを設
   け、該二組のフレームにそれぞれ連接棒を連接し、また
   該連接棒の下方には側面視が円弧状を呈するつかみ部を
   連接し、該つかみ部は上記の回転盤機構と上記つかみ装
   置の間に設けた油圧シリンダの動作により、開閉動作を
   行うものとし、つかみ部の末端の４つの角には回転式補
   助つかみ部を設け、 以上の構成よりなる、全方位グラブバケット。