JP5240802B2 - グラブバケット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、海底等に堆積した沈泥や土砂を浚渫し、あるいは掘削する際に用いるグラブバケットに関する。とくに、バケットシェルの掴み容量を大きくするために、バケットシェル幅が広い幅広型のグラブバケットに関する。
港湾部等の浚渫に使用されるグラブバケットは、作業効率を高めるために掴み容量が大容量化しており、これを実現する手段として、バケットシェルの幅寸法を広げて掴み容量を大容量化した幅広型のグラブバケットがある。このような幅広型のグラブバケットは、例えば特許文献1に公知であり、そこでは、シェルの口幅方向の長さを、開幅方向の長さよりも大きくしてあり、シェルが2本のロッドアームに連結された位置よりも、口幅方向の両側に大きく張り出した構成となっている。特許文献1と同様に、シェルの両端部がタイロッドの外方に張り出すように構成してあるグラブバケットは、特許文献2にも見ることができる。
実開平6-1457号公報(段落番号0012、図1) 特許第3884028号公報(段落番号0013、図2)
特許文献1は荷役用のグラブバケットであるが、開幅に対して口幅が大きいので、安定性が高く、作業中に転倒することなく、掴み量が大きなグラブバケットとすることができる。しかし、シェルを閉じて砂利等を掴み取り、グラブバケットを吊り上げた状態では、シェル両端部の張り出し部分が、砂利等の重量モーメントを受けて変形し、左右のシェルの合わせ面に隙間が生じる。こうした張り出し部分の変形は、張り出し部分の寸法が大きな幅広型のグラブバケットにおいて生じやすい。
詳しくは、シェルを閉じた状態において、ロッドアームから張り出したシェル部分は、ロッドアームとの連結軸部分を支点にして片持ち梁状に支持されるため、シェルの張り出し端に作用するモーメントが大きくなる。また、左右のシェルの張り出し部分は、先のモーメントを受けて、両シェルの下端縁が離れる方向にねじれ変形し、左右のシェルの合わせ面に隙間が生じる。その結果、掴み取った砂利等が隙間から大量にこぼれ落ち、作業効率が低下する。
特許文献2では、シェルを軸支するタイロッドの軸心間の距離を100とした場合、シェルの幅内寸の距離を60以上とし、かつ、側面視においてシェルの両端部がタイロッドの外方に張り出すように構成してある。しかし、シェルを閉じて泥土を掴み取り、グラブバケットを水面上に吊り上げた状態では、特許文献1と同様に、左右のシェルの張り出し部分はモーメントを受けて、両シェルの下端縁が離れる方向にねじれ変形し、左右のシェルの合わせ面に隙間が生じる。その結果、掴み取った泥土が隙間からこぼれ落ち、作業効率が低下し、さらに、こぼれ落ちた泥土によって作業水域の水に濁りを生じる不利もある。
内陸にある製造工場で完成されたグラブバケットの場合、グラブバケットをトレーラ等で輸送できる大きさに分解した状態で作業現場へ搬入するが、幅広型のグラブバケットの場合には、分解した単体のパーツでも荷台からはみ出ることがあり、そうした場合には特殊なトレーラで輸送せざるを得ず、輸送コストが嵩んでしまう。
本発明の目的は、ロッドとの連結部より前後にはみ出るバケットシェルの前後端部の変形を確実に防止して、掴み取った堆積物がシェルの合わせ面からこぼれ落ちを解消できるグラブバケットを提供することにある。本発明の目的は、グラブバケットの自重を軽量化してグラブバケットを吊持するクレーンおよびウインチの負荷を軽減でき、浚渫作業の効率を向上することができるグラブバケットを提供することにある。本発明の目的は、グラブバケットを輸送する際に、車両への積み込みを容易にして、輸送コストを削減できるグラブバケットを提供することにある。
本発明は、上フレーム1と、下フレーム2と、下フレーム2に設けたシェル軸3で開閉自在に支持される左右一対のバケットシェル4と、上フレーム1と左右のバケットシェル4とを連結する左右一対のロッド5を備えている幅広型のグラブバケットを対象とする。ロッド5は、バケットシェル4の前後方向の中央部寄りの複数個所に、下連結ピン24を介して連結されるメインロッド16と、メインロッド16との連結部より前後にはみ出るバケットシェル4の前後端部に、端連結ピン36を介して連結される前後一対のサブロッド17・17とで構成する。そして、両サブロッド17・17をメインロッド16に対して、締結構造37を介して着脱可能に連結する。
メインロッド16は、上フレーム1に連結される上ロッドフレーム18と、バケットシェル4に連結される下ロッドフレーム19とを一体に備えている。サブロッド17を、バケットシェル4の前端または後端に連結される支持アーム30と、支持アーム30の上部からV字状に分岐する一対の連結アーム31・31とでY字状に構成する。そして、一対の連結アーム31・31の先端を、下ロッドフレーム19の前後に締結構造37を介して着脱可能に連結する。
上ロッドフレーム18をH字状に形成し、下ロッドフレーム19を逆台形枠状に形成する。サブロッド17の一対の連結アーム31・31の先端を、下ロッドフレーム19の上下の隅部に連結する。
締結構造37は、メインロッド16とサブロッド17の接合縁を跨ぐ状態で配置される平板状の第1連結板38および第2連結板39と、これら連結板38・39を両ロッド16・17に締結する一群のボルト40およびナット41で構成する。サブロッド17の上側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とを、両者19・31の外面にあてがった左右一対の第1連結板38・38を介して連結する。さらに、サブロッド17の下側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とを、両者19・31の外面にあてがった左右一対の第2連結板39・39を介して連結する。
本発明に係るグラブバケットは、ロッド5を、バケットシェル4の前後方向の中央部寄りの複数個所に連結されるメインロッド16と、メインロッド16との連結部より前後にはみ出るバケットシェル4の前後端部に連結される、前後一対のサブロッド17・17とで構成した。これによれば、前後にはみ出るバケットシェル4の前後端部を、メインロッド16とサブロッド17とで両持状に支持できる。これにより、掴み取った泥土の重量が大きい場合や張り出し部分の寸法が長い場合でも、バケットシェル4を閉じて泥土を掴み込んだ状態において、張り出し部分が変形するのを解消して、左右のバケットシェル4の合わせ面に隙間が生じるのを防止できる。したがって、掴み取った泥土がこぼれ落ちるのを確実に防止して、浚渫等の作業を効率よく行うことができる。また、こぼれ落ちた泥土による作業水域の水の濁りも解消できる。
浚渫あるいは掘削する深さが浅い作業の場合、掴み取る泥土の重量が小さいので、サブロッド17を省略しても、バケットシェル4の前後端部が変形することはない。両サブロッド17・17をメインロッド16に対して、締結構造37を介して着脱可能に連結した幅広型のグラブバケットによれば、締結構造37を取り外してサブロッド17を分離することで、グラブバケットの全体重量を軽量化することができる。したがって、グラブバケットを吊持するクレーンおよび昇降操作するウインチの負荷を軽減して、巻上げ、巻下げの速度を速くでき、浚渫等の作業効率を向上させることができる。
幅広型のグラブバケットは、例えばバケットシェル4の前後寸法が5m程度にもなる。このバケットシェル4の前後端をロッド5で軸支するためには、ロッド5の上下・前後の寸法が約5m×5mの大きさになる。このようなロッド5を、例えば、内陸にあるグラブバケットの製造工場から使用する港湾部等に輸送する場合には、ロッド5の寸法が大きすぎるため、特殊なトレーラで輸送せざるを得ず、輸送コストが嵩んでしまう。しかし、本発明では、ロッド5をメインロッド16と一対のサブロッド17・17とで構成したので、サブロッド17・17を分解することで、ロッド5の前後方向の寸法を小さくすることができる。これにより、分解した状態のグラブバケットが、通常のトレーラ等の荷台の容積範囲内からはみ出るのを解消して容易に積み込むことができ、したがって、輸送コストを抑えながら安全に輸送することができる。
サブロッド17を、支持アーム30と、一対の連結アーム31とでY字状に構成し、一対の連結アーム31・31の先端を、下ロッドフレーム19の前後に締結構造37を介して着脱可能に連結した。これによれば、サブロッド17をメインロッド16に対して2箇所で連結することにより、両者16・17を強固に連結してサブロッド17の構造強度と連結強度とを向上することができる。したがって、バケットシェル4の前後端部をサブロッド17で確りと支持することができ、バケットシェル4の変形を確実に防止することができる。
サブロッド17の一対の連結アーム31・31の先端を、逆台形枠状の下ロッドフレーム19の上下の隅部に連結すると、サブロッド17を、下ロッドフレーム19の頑丈な構造部分に連結することができる。詳しくは、逆台形枠状に形成された下ロッドフレーム19の隅部は、伸びる方向が異なる枠材の接合部分であるため、フレームの剛性が高い部分となる。この剛性の高い部分に、一対の連結アーム31・31の先端を連結することで、サブロッド17の構造強度と連結強度をさらに向上することができる。
平板状の第1連結板38および第2連結板39と、一群のボルト40およびナット41で締結構造37を構成し、上側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とを、両者19・31の外面にあてがった第1連結板38を介して連結し、下側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とを、両者19・31の外面にあてがった第2連結板39を介して連結した。これによれば、ボルト40とナット41との締結作業、あるいは取り外し作業を、ロッド5の外開放面と内開放面から行うことができるので、サブロッド17の着脱作業を速やかに行うことができる。
本発明に係るグラブバケットの側面図である。 グラブバケットの正面図である。 メインロッドとサブロッドとを分離した状態を示す図である。 メインロッドとサブロッドとの締結部分を示す図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。
(実施形態) 図1から図6に、本発明に係るグラブバケットの実施形態を示す。グラブバケットは、海底等に堆積した沈泥や土砂を浚渫し、あるいは掘削する際に適用される。本発明における前後、左右、上下とは、図1、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図1および図2においてグラブバケットは、上フレーム1と、下フレーム2と、下フレーム2に設けたシェル軸3で開閉自在に支持される左右一対のバケットシェル4・4と、上フレーム1と左右のバケットシェル4とを連結する左右一対のロッド5・5などで構成する。上フレーム1は一対の昇降ロープ7・7で吊持されており、下フレーム2は一対の開閉ロープ8・8で吊持してある。昇降ロープ7および開閉ロープ8は、それぞれ図示していない台船に設けたクレーンビームを介して昇降用のウインチと、開閉用のウインチに繋がっている。開閉ロープ8は、上フレーム1に設けた上シーブ群9と、下フレーム2に設けた下シーブ群10に巻掛けられて動滑車を構成している。
図1および図2に示すように、バケットシェル4は、シェル本体12と、シェル本体12の上面の前後2個所に固定される開閉アーム13と、4対のロッドブラケット14などで構成してある。グラブバケットは、バケットシェル4が閉じ状態のとき、左右のバケットシェル4・4の上下および前後の開口縁同士が接合面Pで接合して、すくい込み空間を密閉できる密閉型のグラブバケットとして構成してある。なお、本発明において、すくい込み空間を密閉できるとは、すくい込み空間を気密状あるいは水密状に厳密に密閉できることを意味するものではなく、バケット内にすくいこんだ泥土が、運搬時に接合面Pから流出するのを規制できる程度の密閉度合を意味する。
図2に示すように、両バケットシェル4を閉じた状態における、左右方向の内法対向寸法は約3.5mであって、左右のロッドブラケット14の軸芯間寸法より小さく設定してある。バケットシェル4の前後方向の内法寸法は約5mであり、バケット全体が幅広型のグラブバケットとして構成してある。各バケットシェル4に設けた開閉アーム13の上部どうしが先のシェル軸3で連結されている。
図1および図3に示すように、ロッド5は、メインロッド16と前後一対のサブロッド17・17とで構成してある。メインロッド16は、H字状に形成された上ロッドフレーム18と、逆台形枠状に形成された下ロッドフレーム19とで一体に構成してある。上ロッドフレーム18の上端の前後には、前後の上ロッドアーム20・20が一体に形成してあり、下ロッドフレーム19の下端の前後には、前後の下ロッドアーム21・21が一体に形成してある。メインロッド16は、外板26と、内板27と、両板26・27を接続する接続板28とで、断面H字状に形成してある(図5参照)。メインロッド16は、前後の上ロッドアーム20・20が上連結ピン23・23で上フレーム1に連結されており、前後の下ロッドアーム21・21が下連結ピン24・24でバケットシェル4の中央部寄りに配置されたロッドブラケット14a・14aに連結されている(図1参照)。メインロッド16の前後寸法は、逆台形枠状の上辺部分で約3mであり、ロッドブラケット14a・14aの外法寸法は約2mであって、バケットシェル4は、ロッドブラケット14a・14aから前後方向にそれぞれ約1.5m張り出している。
図1、図3および図4に示すように、中央部寄りのロッドブラケット14a・14aから前後方向に張り出したバケットシェル4を支持するために、メインロッド16の前後に一対のサブロッド17・17が連結してある。サブロッド17は、バケットシェル4の端部に配置されたロッドブラケット14bに連結される支持アーム30と、支持アーム30の上部からV字状に分岐する一対の連結アーム31・31とでY字状に構成してある。サブロッド17は、メインロッド16と同様に、外板32と、内板33と、両板32・33を接続する接続板34とで、断面H字状に形成してある(図5参照)。支持アーム30の下端側の接続板34には、端連結ピン36を挿通するための軸受35が設けられている(図4参照)。サブロッド17はメインロッド16に対して、一対の連結アーム31・31の先端部分が締結構造37で着脱可能に連結されており、バケットシェル4には、その支持アーム30が端連結ピン36を介して連結されている。
図3、図4、図5および図6に示すように、締結構造37は、メインロッド16と、サブロッド17の接合縁を跨ぐ状態で配置される、平板状の第1連結板38および第2連結板39と、これら連結板38・39を両ロッド16・17に締結する一群のボルト40およびナット41で構成してある。サブロッド17の上側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とが、両者19・31の外面にあてがった左右一対の第1連結板38・38を介して連結されており、サブロッド17の下側の連結アーム31と下ロッドフレーム19とが、両者19・31の外面にあてがった左右一対の第2連結板39・39を介して連結されている。第1連結板38には、一群の挿通穴42が形成してあり、第2連結板39には、一群の挿通穴43が形成してある。
下ロッドフレーム19には、逆台形枠状の上部前後の隅部の外板26および内板27に、一群の挿通穴44が形成してあり、下部前後の隅部の外板26および内板27に、一群の挿通穴45が形成してある。上側の連結アーム31の先端の外板32および内板33には、一群の挿通穴46が形成してあり、下側の連結アーム31の先端の外板32および内板33には、一群の挿通穴47が形成してある。
上側の第1連結板38と、下ロッドフレーム19の上隅部とは、5本のボルト40で締結してあり、各ボルト40は、第1連結板38の挿通穴42と、下ロッドフレーム19の上隅部の挿通穴44とに挿通したのちナット41を締め込み固定する。第1連結板38と、上側の連結アーム31とは、6本のボルト40で締結してあり、各ボルト40は、第1連結板38の挿通穴42と、上側の連結アーム31先端の挿通穴46とに挿通したのちナット41を締め込み固定する。
下側の第2連結板39と、下ロッドフレーム19の下隅部とは、5本のボルト40で締結してあり、各ボルト40は、第2連結板39の挿通穴43と、下ロッドフレーム19の下隅部の挿通穴45とに挿通したのちナット41を締め込み固定する。第2連結板39と、下側の連結アーム31とは、5本のボルト40で締結してあり、各ボルト40は、第2連結板39の挿通穴43と、下側の連結アーム31先端の挿通穴47とに挿通したのちナット41を締め込み固定する。このように、下ロッドフレーム19を構成する枠材の接合部分である上下の隅部、すなわちフレームの剛性が高い部分に、上下の連結アーム31・31の先端を連結することで、サブロッド17の構造強度と連結強度を向上することができる。
図4に示すように端連結ピン36は、一端にフランジを設けたピン軸49と、ピン軸49に固定されるカラー50とで構成してある。バケットシェル4と、サブロッド17とは、支持アーム30に設けられた軸受35と、バケットシェル4の端部に配置されたロッドブラケット14bとに、ピン軸49を挿通したのち、軸部にカラー50を挿入し、両者49・50をボルトとナットで締結することにより連結される。これにより、バケットシェル4の前後端部を、メインロッド16とサブロッド17とで両持状に支持することができる。また、バケットシェル4の端部を強固に連結されたサブロッド17で確りと支持することができる。
サブロッド17をバケットシェル4およびメインロッド16に取付ける際には、まず、サブロッド17をバケットシェル4に対して、端連結ピン36で連結する。サブロッド17をクレーン等で吊り上げた状態で、ロッドブラケット14bの軸穴に対してサブロッド17の軸受35を位置合わせする。ピン軸49を軸穴35に挿通したのち、カラー50を挿入し、両者49・50をボルトとナットで締結して、サブロッド17をロッドブラケット14bに回転自在に連結する。次に、サブロッド17の連結アーム31を、下ロッドフレーム19の連結位置にくるように端連結ピン36回りに回転する。ロッド5の外開放面と内開放面から下ロッドフレーム19と連結アーム31とを跨ぐ状態で、第1連結板38および第2連結板39をあてがい、一群のボルト40とナット41とで締結することにより両者19・31を連結する。このように、締結構造37の締結作業、あるいは取り外し作業を、ロッド5の外開放面と内開放面から行うことができるので、サブロッド17の着脱作業を速やかに行うことができる。
以上のように、メインロッド16との連結部より前後にはみ出るバケットシェル4の前後端部を、メインロッド16とサブロッド17とで両持状に支持すると、掴み取った泥土の重量が大きい場合や張り出し部分の寸法が長い場合でも、バケットシェル4を閉じて泥土を掴み込んだ状態において張り出し部分が変形するのを解消して、左右のバケットシェル4の接合面Pに隙間が生じるのを防止できる。これより、掴み取った泥土がこぼれ落ちるのを確実に防止して、浚渫等の作業を効率よく行うことができる。また、こぼれ落ちた泥土による作業水域の水の濁りも解消できる。
両サブロッド17・17をメインロッド16に対して、締結構造37を介して着脱可能に連結した幅広型のグラブバケットによれば、締結構造37を取り外してサブロッド17を分離することにより、グラブバケットの全体重量を軽量化することができる。このようにサブロッド17を取り外した状態のグラブバケットは、浚渫あるいは掘削する深さが浅い作業の場合に使用するが、掴み取る泥土の重量が小さいので、バケットシェル4の前後端部が変形することはなく、サブロッド17を省略しても支障はない。また、サブロッド17を省略することにより、グラブバケットを吊持するクレーンおよび昇降操作するウインチの負荷を軽減することができるので、巻上げ、巻下げの速度を速くすることができ、浚渫等の作業効率を向上させることができる。
ロッド5をメインロッド16と一対のサブロッド17・17とで構成したので、ロッド5の前後方向の寸法を小さくすることができる。これにより、分解した状態のグラブバケットを、通常のトレーラ等の荷台の容積範囲内に容易に積み込むことができ、輸送コストを抑えながら安全に輸送することができる。
上記の実施形態では、海底の浚渫に適用した形態で説明したが、船上からの積荷の荷役作業にも使用することができる。メインロッド16およびサブロッド17の形状は、上記実施形態に示したものに限られない。サブロッド17の前後にさらにサブロッド17を設けることにより、より幅広のグラブバケットとすることもできる。メインロッド16は、バケットシェル4に対して3個所以上で下連結ピン24を介して連結することができる。
1 上フレーム
2 下フレーム
3 シェル軸
4 バケットシェル
5 ロッド
16 メインロッド
17 サブロッド
18 上ロッドフレーム
19 下ロッドフレーム
24 下連結ピン
30 支持アーム
31 連結アーム
36 端連結ピン
38 第1連結板
39 第2連結板
40 ボルト
41 ナット

Claims (4)

  1. 上フレーム(1)と、下フレーム(2)と、下フレーム(2)に設けたシェル軸(3)で開閉自在に支持される左右一対のバケットシェル(4)と、上フレーム(1)と左右のバケットシェル(4)とを連結する左右一対のロッド(5)を備えている幅広型のグラブバケットであって、
    ロッド(5)が、バケットシェル(4)の前後方向の中央部寄りの複数個所に、下連結ピン(24)を介して連結されるメインロッド(16)と、
    メインロッド(16)との連結部より前後にはみ出るバケットシェル(4)の前後端部に、端連結ピン(36)を介して連結される前後一対のサブロッド(17・17)とで構成されており、
    両サブロッド(17・17)がメインロッド(16)に対して、締結構造(37)を介して着脱可能に連結してあることを特徴とするグラブバケット。
  2. メインロッド(16)が、上フレーム(1)に連結される上ロッドフレーム(18)と、バケットシェル(4)に連結される下ロッドフレーム(19)とを一体に備えており、
    サブロッド(17)が、バケットシェル(4)の前端または後端に連結される支持アーム(30)と、支持アーム(30)の上部からV字状に分岐する一対の連結アーム(31・31)とでY字状に構成されており、
    一対の連結アーム(31・31)の先端が、下ロッドフレーム(19)の前後に締結構造(37)を介して着脱可能に連結してある請求項1に記載のグラブバケット。
  3. 上ロッドフレーム(18)がH字状に形成され、下ロッドフレーム(19)が逆台形枠状に形成されており、
    サブロッド(17)の一対の連結アーム(31・31)の先端が、下ロッドフレーム(19)の上下の隅部に連結してある請求項2に記載のグラブバケット。
  4. 締結構造(37)が、メインロッド(16)とサブロッド(17)の接合縁を跨ぐ状態で配置される平板状の第1連結板(38)および第2連結板(39)と、これら連結板(38・39)を両ロッド(16・17)に締結する一群のボルト(40)およびナット(41)で構成されており、
    サブロッド(17)の上側の連結アーム(31)と下ロッドフレーム(19)とが、両者(19・31)の外面にあてがった左右一対の第1連結板(38・38)を介して連結されており、
    サブロッド(17)の下側の連結アーム(31)と下ロッドフレーム(19)とが、両者(19・31)の外面にあてがった左右一対の第2連結板(39・39)を介して連結してある請求項2または3に記載のグラブバケット。
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