JP3007348U

JP3007348U - 可動式浴槽

Info

Publication number: JP3007348U
Application number: JP1994010835U
Authority: JP
Inventors: 培根劉
Original assignee: 培根劉
Priority date: 1994-07-29
Filing date: 1994-07-29
Publication date: 1995-02-14
Anticipated expiration: 2000-07-29

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、面倒な老人或いは病人、障害者の
入浴を簡単に行え、摩擦方式のみで洗浄を行え、一般の
人の使用にも便利な可動式浴槽を提供することを課題と
する。【構成】本考案は、主に、一つの箱筒と、一つの椅子
及び支持フレームから構成し、該支持フレームは該椅子
の前方にて上に延伸し、該椅子及び該支持フレームの上
端にはそれぞれ箱筒を掛けて保持するためのフックを設
け、該箱筒は、その筒身を上下に伸縮でき、その上端の
開口部の周辺にフックリングを設け、支持フレーム上に
掛けられ、これにより箱筒を立てて固定し、入浴に供す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の可動式浴槽に関し、特に、支持フレームを有する椅子及び軟質の折り畳み式の箱筒から構成し、老人、身障者などが座って入るのに便利で、さらに上記の箱筒を引き上げて水を箱筒内に注入し、入浴に供する、可動式浴槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】

行動不便な老人及び重度の障害者にとって、入浴は相当に不便なことである。このため、通常は、只シャワー方式で身体を洗浄する。なぜならこのような人にとっては、僅かに、３０ｃｍや１ｍほどの浴槽を跨ぐのも相当力を費やすためである。特に、看護人にとっては、入浴者を抱えて浴槽に出入りするのは、大変であり、身体が濡れるほか、浴室中の湿気のため、濡れた床の上でこのような動作をするのは、容易に事故が発生する危険があり、特に身体の大きい入浴者の場合には簡単にその入浴の介助ができなかったり、複数の看護人が必要とされる場合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、面倒な老人或いは病人、障害者の入浴を簡単に行え、摩擦方式のみで洗浄を行え、一般の人の使用にも便利な可動式浴槽を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課顕を解決するために、本考案は、以下の特徴を有する、（Ａ）本考案は、主に、一つの椅子と、該椅子上に設けた一組の支持フレームと、一つの折り畳み式の箱筒から構成し、該箱筒は収縮して床上にて板状とすることができ、上記椅子は、該箱筒の中に置き、該椅子上及び支持フレーム上にはそれぞれフックを設け、且つ箱筒上端の開口部周辺には、フックリング或いはフックフレームを設け、箱筒を引き上げた後、該フックリング或いはフックフレームを上記フックに掛けて保持し、上記椅子の外側を覆い、これにより、箱筒に水をためられるようにする、（Ｂ）上記支持フレームは可動式とし、枢軸となるピンで椅子の両側に回転自由に連接し、折り畳み、及び使用者が座るのに便利とする、（Ｃ）上記箱筒の開口部には、これを覆い人間の頭を出せる穴を開けた一つのカバーを設けてもよく、これにより、箱筒内の水温が速やかに失われるのを防ぐ、（Ｄ）上記箱筒の下端には一つの出口を設け、該出口に一つの弁を設けて排水口とするか、或いは蒸気発生器を連接して蒸気を内部に入れるのに供してもよい。

【０００５】

【作用】

入浴時には、まず身体を洗浄した後、箱筒（１）中の椅子上に座り、箱筒（１）を引き上げて適当な高さとしてフックして固定し、水を箱筒（１）内に注ぎ、入浴する。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案の実施例による椅子を使用状態として収縮状態の箱筒に入れた状態を示す斜視図である。ここに示されるように、本考案の可動式浴槽は、主に、箱筒（１）、椅子（２）、及び支持フレーム（３０）の三大部分より構成される。

【０００７】そのうち箱筒（１）は、単一の開口部（１２）を上に向けて有し、その本体は軟質の図に示されるような波形の折り畳み式の構造であり、地面に向けて圧縮され偏平とされることができる。

【０００８】また上記椅子（２）の椅子フレーム（２１）及び脚（２３）は、箱筒（１）の底（１１）に置かれる。該椅子（２）は一般の椅子の形状であり、背もたれ（２２）、脚（２３）等を有し、その主な機能は、一つの座席を提供するほか、最も重要なのは、そのフレームが全体のフレームの一部をなすことである。背もたれ（２２）上方には、一対の後方へ伸長するフック（３３）と、椅子フレーム（２１）上から前方に斜め上方へと伸長する一つのコ形のレバーであり末端をピン（２５１）で椅子フレーム（２１）上に回転自由に連結された支持フレーム（３０）とを有する。該椅子（２）は、折り畳み可能で、椅子フレーム（２１）と支持フレーム（３０）間は、連接棒（２８）、（２９）により折り畳み式に可動式に連接される。これにより支持フレーム（３０）は回転され開かれる、或いはその逆に回転されて背もたれ（２２）に重ねられることができる。該支持フレーム（３０）は、入浴者が座ってから前方向に回転され位置決めされる。

【０００９】該支持フレーム（３０）の回転過程には、入浴者がその座った姿勢を保持できない心配はない。すなわち、支持フレーム（３０）の、分離可能な延伸棒（３１）を引き延ばして高くすることができ、入浴者の頭上を通過させることができるからである。

【００１０】該延伸棒（３１）上にはフック（３２）が設けられ、椅子（２）及び支持フレーム（３０）が位置決めされた後、該フック（３２）、及び上記背もたれ（２２）に設けたフック（３３）により、両者は箱筒（１）のフレームへ固定される。

【００１１】箱筒（１）は、開口部（１２）端から引き上げ、その保持リング（１３）部分を支持フレーム（３０）と椅子フレーム（２１）上に設けたフック（３２）、（３３）上に掛け、箱筒（１）を図２に示される状態とし、水を箱筒（１）内に入れる。

【００１２】上述の椅子（２）を使用するときは、箱筒（１）の外で、先に椅子フレーム（２１）を固定し、入浴者が座った後、さらに支持フレーム（３０）を位置決めし、その後、椅子の底部に設置された車輪（３６）を利用し、前後の２段式で、椅子を座った入浴者ごと箱筒（１）内へと滑らせて移動し、その後箱筒（１）を引き上げて使用することで、車輪（３６）の滑動を防止する。また、車輪（３６）の前或いは後方に設けたストッパ（３７）を設けて車輪（３６）を止動してもよく、或いは箱筒（１）の底に位置決め用の穴（図には未表示）を設けて、車輪（３６）を該穴に嵌入させてもよい。

【００１３】本考案の実施例における椅子フレーム（２１）は、可動式で折り畳み可能であり、図３の側面図に示されるように、椅子（２）の主なフレームは、椅子フレーム（２１）であり、該椅子フレーム（２１）は、背もたれ（２２）を保持するフレームであるほか、その下半部は前方へと延伸されて前脚とされる。該椅子フレーム（２１）には継手（２４）を嵌めて設けてこれを他のフレームとの回転自由な連接に用いる他、該継手（２４）は椅子フレーム（２１）の構成部材のスリーブであり、その一端には対向して突出する連接部が設けられ、該連接部には横向きに軸穴が設けられ、該軸穴にピン（２５）、（２５１）、（２５２）を差し込んで、椅子フレーム（２１）と支持フレーム（３０）の末端の連接、支持フレーム（３０）と椅子フレーム（２１）の間の連接棒（２８）、（２９）との連接、脚（２３）と椅子フレーム（２１）の連接棒（２６）、（２７）との連接、を回転自由とするために供され、それぞれ挟み合わせと開いて張ることができるＡ形のフレーム構造を形成する。図３に示されるのは、２本のピン（２５１）、（２５２）は、左右両辺に同心に完全に貫通して設けられる軸棒であり、シート（３４）は、その一端をピン（２５１）が貫通し、もう一端がピン（２５２）を跨ぐ。付属品である便器（３５）は、底板（３４）の下方に設けられ、該便器（３５）は必要時に取り付けられ、後方から引き出されることができる。当然、入浴時には、便器は取り外される。椅子フレーム（２１）及び支持フレーム（３０）の上端部に設置したフック（３２）、（３３）は、継手（２４）の上方の保持リング（１３）を掛け持つのに用いられる。

【００１４】図１〜図３に示される箱筒（１）は、一つの上下に伸縮可能な可動式の箱構造であり、その周辺は灯籠式の折り畳み構造を有する。かつ適当な段を担う補強枠が設けられた構造であり、底（１１）には排水口（１４）を有する。該排水口（１４）中には止水弁（１５）が設けられ、排水の調整に利用される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の可動式浴槽は、面倒な老人或いは病人、障害者を椅子に座らせて入浴を簡単に行わせることができ、摩擦方式のみで洗浄を行え、一般の人の使用にも便利な可動式浴槽であり、また折り畳めて収納にも場所を取らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による椅子を使用状態として収
縮状態の箱筒に入れた状態を示す斜視図である。

【図２】本考案の上記図１の状態からさらに箱筒を引き
上げた状態を示す斜視図である。

【図３】本考案の使用状態、即ち入浴に供する状態にお
ける内部の状態を示す側面図である。

【符号の説明】

（１）箱筒（１１）底（１２）開口部（１
３）フックリング（１４）排水口（１５）弁（２）椅子（２
１）椅子フレーム（２２）背もたれ（２３）脚（２４）継手（２５）、（２５１）、（２５２）ピン（２６）、（２７）、（２８）、（２９）連接棒
（３０）支持フレーム（３１）延伸棒（３２）、（３３）フック（３
４）シート（３５）便器（３６）車輪（３７）ストッパ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】主に、一つの箱筒と、一つの椅子及び支
持フレームから構成し、該支持フレームは該椅子の前方
にて上に延伸し、該椅子及び該支持フレームの上端には
それぞれ箱筒を掛けて保持するためのフックを設け、該
箱筒は、その筒身を上下に伸縮でき、その上端の開口部
の周辺にフックリングを設け、支持フレーム上に掛けら
れ、これにより箱筒を立てて固定し、入浴に供する、可
動式浴槽。