JP3007342U - 温度検知用ptcサーミスタ - Google Patents
温度検知用ptcサーミスタInfo
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- JP3007342U JP3007342U JP1994010392U JP1039294U JP3007342U JP 3007342 U JP3007342 U JP 3007342U JP 1994010392 U JP1994010392 U JP 1994010392U JP 1039294 U JP1039294 U JP 1039294U JP 3007342 U JP3007342 U JP 3007342U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ptc thermistor
- ptc
- metal plate
- temperature detection
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱応答性が良好で、そのサンプル間のバラツ
キがより少ない構造を有する温度検知用PTCサーミス
タを提供する。 【構成】 ネジ止め用の穴を設けた熱伝導金属板に樹脂
接着固定した温度検知用PTCサーミスタにおいて、熱
伝導金属板がPTCサーミスタ素子に対して矩形筒状に
覆う構造を有し、かつ、PTCセラミックスの電極形成
面と熱伝導金属板との間隔が1mm以内の構成とする。
また、上記のサーミスタ素子と熱伝導板とを接着固定す
る樹脂に、アルミナ、シリカ、マグネシアなどの良熱伝
導性の無機酸化物を含有させる。
キがより少ない構造を有する温度検知用PTCサーミス
タを提供する。 【構成】 ネジ止め用の穴を設けた熱伝導金属板に樹脂
接着固定した温度検知用PTCサーミスタにおいて、熱
伝導金属板がPTCサーミスタ素子に対して矩形筒状に
覆う構造を有し、かつ、PTCセラミックスの電極形成
面と熱伝導金属板との間隔が1mm以内の構成とする。
また、上記のサーミスタ素子と熱伝導板とを接着固定す
る樹脂に、アルミナ、シリカ、マグネシアなどの良熱伝
導性の無機酸化物を含有させる。
Description
【0001】
本考案は、温度を検知したい物体にネジ止めできるような穴を設けた金属板と 、PTCサーミスタ素子とからなる温度検知用PTCサーミスタの構造に関する 。
【0002】
上記温度検知用PTCサーミスタは、通常、図4および図5の断面図に示すよ うに、正の抵抗温度特性を有する半導体セラミックス(PTCセラミックス1) 、PTCセラミックスの電気的特性を取り出すための電極3a,3b、半田8a ,8b、リード線2a,2b、絶縁を取るための外装樹脂5、からなる、温度を 検知するPTCサーミスタ素子、および、温度検知したい対象物に取り付けるた めのネジ穴を設けた、熱をPTCサーミスタ素子に伝えるための熱伝導性の良好 なアルミまたは銅製の熱伝導金属板4、および、PTCサーミスタ素子と熱伝導 金属板4とを接着するための樹脂6、そして、必要に応じて熱伝導金属板4の温 度検知面以外をモールドするための樹脂7、とからなる構造を有している。
【0003】
しかしながら、従来の温度検知用PTCサーミスタは、図4および図5から明 らかなように、対象物の熱をPTCサーミスタ素子に伝えるための熱伝導金属板 4が、PTCサーミスタ素子の温度検知面の片側にしか配置されていないため、 熱応答性が遅くなってしまう。しかも、PTCサーミスタ素子の両主表面でかな りの温度差が生じるので、製造時における熱伝導金属板とPTCサーミスタ素子 との位置ズレ、すなわち、温度検知したい対象物からの両者の距離の違いから生 じる、熱応答性に対するサンプル間のバラツキが生じやすくなる、という欠点が あった。
【0004】
【考案の目的】 したがって、本考案の目的は、より熱応答性が良好で、しかも、サンプル間の バラツキがより少ない構造を有する、温度検知用PTCサーミスタを提供するこ とにある。
【0005】
本考案は、たとえば図1の断面図及び図2の斜視図のように、熱伝導金属板4 がPTCサーミスタ素子に対して、矩形筒状に覆う構造にし、かつ、PTCセラ ミックス1の電極形成面3a,3bと熱伝導金属板4との間隔を1mm以内に限 定し、さらに、PTCサーミスタ素子と熱伝導金属板4とを接着固定する樹脂6 に使用されるフィラーとして、アルミナ、シリカ、およびマグネシアから選ばれ た良熱伝導性の無機酸化物を採用することにより、上記目的を達成した。
【0006】
以下実施例でもって、本考案を説明する。 直径4mm、厚み0.8mmのPTCセラミックス1の両面にNiメッキを施 し、その上にSnメッキを施して電極3a,3bを形成し、各電極に0.5mm φのリード線2a,2bを、半田8a,8bで接合し、その後、リード線と熱伝 導金属板との絶縁性を向上させるために、外装樹脂5を焼き付けしてできた、最 大厚みが2.3mm、最大直径が4.6mmのPTCサーミスタ素子を、全長1 7mm、横幅6mm、PTCサーミスタ素子を入れて接着する箇所の矩形状に折 り曲げている部分の長さが6mm、高さが3.5mm、取り付けネジ用の穴が3 .7mmφの直径である、厚みが0.5mmの図2の斜視図に示す形状の銅製の 熱伝導金属板4の加工品に、フィラーとしてアルミナ、シリカ、およびマグネシ アを含有するエポキシ系樹脂でポッティングすることにより接着して得られた本 考案の構造を有する温度検知用PTCサーミスタを用意した。
【0007】 一方、比較のために、PTC素子の片面に熱伝導金属板の無い、コの字型の熱 伝導金属板を用いた以外は上記構造と同一である温度検知用PTCサーミスタを 用意した。
【0008】 そして、図6に示すように、ヒーター12を備えたアルミ製の放熱板11に、 前記温度検知用PTCサーミスタを取り付けネジ10を用いてネジ締めした。 なお、A,B,Cの箇所の温度を測定するため、0.1mmのK熱電対をそれ ぞれ、Aの箇所についてはネジ締めのときに同時にしめて設置し、B,Cの箇所 についてはエポキシ系の樹脂のポッティング時にPTCサーミスタ素子と一緒に 埋め込んで設置した。
【0009】 雰囲気温度30℃の条件で、温度記録計にて、ヒーターをONしてからの経過 時間に対する温度変化を測定した。 図4または図5に示したような、PTCサーミスタ素子の片面にしか熱伝導金 属板がない従来構造の温度検知用PTCサーミスタの測定結果を図7に、本考案 の構造を有する温度検知用PTCサーミスタの測定結果を図8に示す。
【0010】 測定結果より、PTCサーミスタ素子の片面にしか熱伝導金属板がない従来構 造の温度検知用PTCサーミスタの場合には、PTCサーミスタ素子の両面の温 度の測定値に約20℃の違いがあるのに対して、本考案の構造を有する温度検知 用PTCサーミスタの場合には、温度差がほとんどないことがわかる。 また、前者に比べて、後者のほうが熱応答性が良好であることがわかる。
【0011】 さらに、図3に示すように、図1に示す本実施例の温度検知用PTCサーミス タの温度検知面以外を樹脂9で被覆して、空気中への熱放散を抑えることにより 、熱応答性を向上させることもできる。
【0012】 以上のように、本考案の構造を有する温度検知用PTCサーミスタは、従来の 構造のものに比べ、より熱応答性が良好で、サンプル間のバラツキのより少ない 特性を有することが可能となり、実用的価値大なるものである。
【図1】 本考案の温度検知用PTCサーミスタの断面
図である。
図である。
【図2】 本考案の温度検知用PTCサーミスタの斜視
図である。
図である。
【図3】 温度検知面以外を樹脂で被覆した、本考案の
温度検知用PTCサーミスタの断面図である。
温度検知用PTCサーミスタの断面図である。
【図4】 従来構造の温度検知用PTCサーミスタ(熱
伝導金属板の温度検知面以外全てに樹脂モールドしたタ
イプ)の断面図である。
伝導金属板の温度検知面以外全てに樹脂モールドしたタ
イプ)の断面図である。
【図5】 従来構造の温度検知用PTCサーミスタ(樹
脂モールドしていないタイプ)の断面図である。
脂モールドしていないタイプ)の断面図である。
【図6】 温度検知用PTCサーミスタの熱応答性を調
べるための温度測定装置の概略図である。
べるための温度測定装置の概略図である。
【図7】 図6の温度測定装置を用いて測定した、従来
構造の温度検知用PTCサーミスタの、ヒーターをON
してからの経過時間に対するA,B,C点における温度
変化の測定結果を表す図である。
構造の温度検知用PTCサーミスタの、ヒーターをON
してからの経過時間に対するA,B,C点における温度
変化の測定結果を表す図である。
【図8】 図6の温度測定装置を用いて測定した、本考
案の構造を有する温度検知用PTCサーミスタの、ヒー
ターをONしてからの経過時間に対するA,B,C点に
おける温度変化の測定結果を表す図である。
案の構造を有する温度検知用PTCサーミスタの、ヒー
ターをONしてからの経過時間に対するA,B,C点に
おける温度変化の測定結果を表す図である。
1 PTCセラミックス 2a,2b リード線 3a,3b 電極 4 熱伝導金属板 5 外装樹脂 6 接着樹脂 7 モールド樹脂 8a,8b 半田 9 樹脂 10 取り付けネジ 11 放熱板 12 ヒーター 13 温度記録計
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも、PTCセラミックス、PT
Cセラミックス表面に形成した電極、該電極面に半田付
けした外部引き出しリード線、からなるPTCサーミス
タ素子を、ネジ止め用の穴を設けた熱伝導金属板に樹脂
接着固定した温度検知用PTCサーミスタにおいて、熱
伝導金属板がPTCサーミスタ素子に対して矩形筒状に
覆う構造を有し、かつ、PTCセラミックスの電極形成
面と熱伝導金属板との間隔が1mm以内であることを特
徴とする温度検知用PTCサーミスタ。 - 【請求項2】 PTCサーミスタ素子と熱伝導金属板と
を接着固定する樹脂が、少なくともシリコン系またはエ
ポキシ系の樹脂からなり、アルミナ、シリカ、およびマ
グネシアから選ばれた少なくとも一種以上の無機酸化物
を含有したものである請求項1記載の温度検知用PTC
サーミスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010392U JP3007342U (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 温度検知用ptcサーミスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010392U JP3007342U (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 温度検知用ptcサーミスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007342U true JP3007342U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=43143190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994010392U Expired - Lifetime JP3007342U (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 温度検知用ptcサーミスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007342U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010053158A1 (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | Ptcデバイス |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP1994010392U patent/JP3007342U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010053158A1 (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | Ptcデバイス |
US8723636B2 (en) | 2008-11-07 | 2014-05-13 | Tyco Electronics Japan G.K. | PTC device |
JP2014168105A (ja) * | 2008-11-07 | 2014-09-11 | Tyco Electronics Japan Kk | Ptcデバイス |
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