JP3007252U - 工作機械の干渉防止装置 - Google Patents

工作機械の干渉防止装置

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JP3007252U
JP3007252U JP1994010297U JP1029794U JP3007252U JP 3007252 U JP3007252 U JP 3007252U JP 1994010297 U JP1994010297 U JP 1994010297U JP 1029794 U JP1029794 U JP 1029794U JP 3007252 U JP3007252 U JP 3007252U
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JP1994010297U
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Inventor
敏治 遠藤
Original Assignee
日立精機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸頭など工具取付け部とワークとの干渉を
確実に防止する工作機械の干渉防止装置を提供する。 【構成】 工具取付け部6がワーク4と干渉するのを防
止する工作機械の干渉防止装置であって、工具取付け部
6の周囲に、可撓性の少なくとも3本の線状部材7を介
して吊設されて水平方向に配設された着脱自在な環状部
材8と、前記工具取付け部6に取付けられて前記環状部
材8に係合し、この環状部材8と前記ワーク4とが接触
し前記環状部材が水平方向に移動したことを検出する触
覚センサ9とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は工作機械の干渉防止装置に係り、特に主軸頭とワークとの干渉を防止 する干渉防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイカスト金型のような凹凸が激しくしかも複雑な形状のワーク(被加工物) を加工する工作機械には、マシニングセンタ(以下、MCと記載)や倣いフライ ス盤などが広く使用されているが、ワーク種類の多様化に伴ってMCで加工され ることが多くなる傾向にある。 前記形状加工をする場合に、工具の切削点以外の主軸周囲の部材とワークとが 干渉する虞れがある。
【0003】 特に、ダイカスト金型にはその切削加工に数十時間もかかるものがあり、高価 な金型に干渉傷が付いて不良品になることを確実に防止する必要がある。この干 渉の防止やチェックをするための一つの手法として、加工プログラムを作成する 段階でコンピュータ内でシミュレーションにより確認する方法がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法ではシミュレーションソフトを内蔵するシミュレーシ ョン用コンピュータ等の設備を必要とし経済的負担が大きいという問題点があっ た。 また、通常の加工プログラムと同様に、NC(数値制御)装置のテープチェッ ク機能により加工プログラムを確認する方法もあるが、加工プログラムのブロッ ク数がたいへん多いため確認作業に長時間を要するという問題点を生じていた。
【0005】 実公平1−35803号公報には、トレーサヘッドに筒状部材を設け、この筒 状部材の動きによって衝突を検知して倣いフライス盤等の加工装置を停止させて 、トレーサヘッドの破損を防止する技術が開示されている。 しかしながら、この公報の技術は、筒状部材自体の交換については考慮されて いないので、モデルの形状が異なった場合にこれに最適な形状の筒状部材に交換 することはできなかった。
【0006】 本考案は、斯かる課題を解決するためになされたもので、主軸頭など工具取付 け部とワークとの干渉を確実に防止することができる工作機械の干渉防止装置を 提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案は、工具取付け部がワークと干渉するのを 防止する立型の工作機械における干渉防止装置であって、前記工具取付け部の周 囲に、可撓性の少なくとも3本の線状部材を介して吊設されて水平方向に配設さ れた着脱自在な環状部材と、前記工具取付け部に取付けられて前記環状部材に係 合し、この環状部材と前記ワークとが接触し前記環状部材が水平方向に移動した ことを検出する触覚センサとを備えたものである。
【0008】
【作用】
本考案においては、環状部材が工作機械の工具取付け部の周囲に吊設されると ともに水平方向に配設されているので、工具取付け部が被加工物と干渉する以前 に、環状部材が被加工物と接触する。 環状部材は、非常に撓みやすい線状部材により吊り下げられた状態なので、前 記接触と同時に容易に水平移動し、この環状部材の移動動作は触覚センサにより 直ちに検出される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図4を参照して説明する。 図1は本考案に係る工作機械の干渉防止装置の正面断面図、図2は図1のII− II線矢視図、図3及び図4はそれぞれ図1の部分詳細断面図である。本実施例は 、工作機械として立型のマシニングセンタ(MC)の場合を示しているが、立型 NCフライス盤など他の種類の工作機械であってもよい。
【0010】 立型MCには、ワーク4を載置,固定するテーブルと主軸頭1とが、X,Y, Z軸方向に相対的に移動位置決め制御可能に設けられている。主軸頭1には主軸 2が回転自在に支持されている。主軸2には工具3が着脱自在に装着可能になっ ている。テーブル上のワーク4は例えば図示するような断面形状に工具3で加工 される。
【0011】 工具3は、回転駆動されて切削点Pにおいてワーク4を切削加工するが、本考 案における立型の工作機械の干渉防止装置5は、切削点P以外の主軸周囲の部分 、すなわち主軸頭1及び主軸2等を含む工具取付け部6がワーク4と干渉するの を防止するためのものである。 本実施例では、主軸2より主軸頭1の方がワーク4と干渉するので、主軸頭1 とワーク4との干渉を防止する構成にしている。なお、主軸の方が干渉する構造 の工具取付け部の場合には、斯かる構造に対応する干渉防止装置にする必要があ る。 干渉防止装置5は、工具取付け部6の周囲に、ピアノ線等の材料で作成され可 撓性のある複数の線状部材7を介して吊設されて水平方向に配設された着脱自在 な環状部材8と、工具取付け部6に取付けられて環状部材8に係合し、この環状 部材8とワーク4とが接触し環状部材8が水平方向に移動したことを検出する触 覚センサ9とを備えている。
【0012】 より具体的には、本実施例の干渉防止装置5は、主軸頭1の周囲に、少なくと も3本の線状部材7を介して吊設されて水平方向に少なくとも1個配設された環 状部材8と、検知用接触子10を下方向に向けて主軸頭1に取付けられ、環状部 材8の嵌合孔11(図4)に検知用接触子10が嵌合する触覚センサ9とを備え ている。
【0013】 図1乃至図3に示すように、線状部材7は主軸頭1の周囲に120°ずつ離れ て均等に縦方向に3本配設されている。 各線状部材7の上端部7aは、主軸頭1の段部下面12に固定されたC字状を なす円環状の支持部材13に係止されている。すなわち、支持部材13に螺合す る第1,第2の止めねじ14,15により着脱自在に線状部材7の上端部7aを 係止している。第1の止めねじ14を第2の止めねじ15によりロックすること により、切削加工中の振動による止めねじ14の緩みを防止している。 各線状部材7の下部は、環状部材8の係合孔16に圧入されたスリーブ17を 介して環状部材8に係合しており、これにより、環状部材8を吊り下げている。
【0014】 触覚センサ9は、線状部材7の取付け位置以外の場所であって主軸頭1の周囲 のいずれかの場所に縦方向に配置されている。図1及び図4に示すように、触覚 センサ9を保持するホルダ20は、段部下面12に固定された支持部材13に係 止されている。すなわち、支持部材13に螺合する止めねじ22によりホルダ2 0の上端部23が保持されている。 触覚センサ9は、ホルダ20の下部の取付け用ねじ孔24に螺合するとともに 止めねじ25により抜け止めされている。触覚センサ9の検知用接触子10は、 環状部材8の嵌合孔11に非固定状態で嵌合しており、環状部材8の重さを支え てはいない。
【0015】 触覚センサ9の配線26は、ホルダ20の中心軸方向に形成された貫通孔27 と、主軸頭1に取付けられたカバー28内を通って主軸頭1の配線用穴部に導か れている。 なお、MCの加工領域内で飛散するクーラント(切削油剤)や切粉などが主軸 頭1の配線用穴部に浸入するのを防止するために、主軸頭1とカバー28との間 にはパッキン29等が取付けられて完全にシールされている。
【0016】 次に、本実施例の動作について説明する。 図1及び図2に示すように、ワーク4に凹部30を加工する際に、工具3で切 削中に主軸頭1がワーク4の壁部31に近づいて干渉しそうになると、環状部材 8が、壁部31に接触し同時に線状部材7を弾性変形させて水平移動する。
【0017】 この環状部材8の移動動作により、これに係合している検知用接触子10が横 方向に撓み、触覚センサ9から配線26,インタフェース(図示せず)を介して 制御部(図示せず)に検知信号が出力される。この結果を制御部のディスプレイ (表示手段)に表示して作業者に異常を知らせるとともに、自動的に切削送り動 作を停止することにより、ワーク壁部31が主軸頭1により損傷されることを防 止している。
【0018】 また、主軸頭1とワーク4との相対位置を切削方向と逆方向に移動させれば、 ワーク壁部31と環状部材8とは離れ、環状部材8は線状部材7の弾性力により 元の状態に復元する。作業者は検知信号出力時の加工プログラムを確認し、プロ グラムのデータのミスを訂正する編集処理を行う。
【0019】 従って、本考案によれば、工具取付け部6がワーク4と干渉する前に環状部材 8の何れかの部分が壁部31に接触した瞬間に触覚センサ9が検知信号を出力す るので、異常状態を瞬時に高感度で検出することができ、確実に干渉を防止する ことができる。
【0020】 また、加工すべきワーク4には種々の形状のものがあるが、その各形状に対応 させて環状部材8を直径の異なるものに交換したり又は複数の環状部材8を上下 に設けて最適なものにする場合には、止めねじ14,15を操作することにより 環状部材8と線状部材7とを簡単に別のものに交換することができる。 なお、検知用接触子10と環状部材8とは非固定状態なので、環状部材8の交 換は触覚センサ9に関係なく行うことができ容易である。 すなわち、触覚センサ9の取替えは不要なので、検出の精度には悪影響を与え ない。また、ワーク4の種類によっては環状部材8の取付け位置を上下方向に移 動させてもよい。
【0021】 なお前記実施例は、スリーブ17を介して線状部材7に環状部材8を固定した 場合を示したが、線状部材7に対して環状部材8を止めねじ等により着脱自在に 取付けてもよい。また、触覚センサ9は1本に限られるものではなく複数個設け てもよく、このようにすれば環状部材8の水平移動動作に対する感度が更に向上 する。
【0022】 このように本考案では、干渉をチェックする環状部材8を工具取付け部の周囲 に360°揺動自在に吊り下げ、この環状部材8が直接物理的にワーク壁部31 に接触して、この接触の有無を触覚センサ9により瞬時に検知することにより、 ワーク4と主軸周囲とが近づきすぎたことを高感度で検出している。 そして、検出後は自動的に切削動作を停止することにより実用的な干渉チェッ クを行っている。これにより、主軸頭1など工具取付け部6とワーク4との干渉 を確実に防止することができることになり、ワーク4に干渉傷がつくことがなく なって不良品の発生を防止できる。 また、環状部材8の交換が容易なため、環状部材8の形状や取付け位置等を適 宜変更することにより、ワーク4の種々の形状毎に最適な環状部材8で干渉チェ ックができる。
【0023】 なお、前記実施例では工作機械が立型MCの場合を示したが、立型の倣いフラ イス盤でもよい。この場合には、工具取付け部としてはトレーサヘッド、工具と してはトレーサ、ワークとしてはモデルがそれぞれ該当することになる。 また、環状部材8は円形リングに限られるものではなく、ワーク4の形状に合 わせて最適な形状や寸法にすることができる。また、線状部材にはピアノ線以外 のものを用いてもよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したので、主軸頭など工具取付け部とワークとの干 渉を簡素な構成のもので確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図4は本考案の一実施例を示す図で、
図1は本考案に係る干渉防止装置の正面断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1の部分詳細断面図である。
【図4】図1の部分詳細断面図である。
【符号の説明】
4 被加工物(ワーク) 5 干渉防止装置 6 工具取付け部 7 線状部材 8 環状部材 9 触覚センサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具取付け部がワークと干渉するのを防
    止する立型の工作機械における干渉防止装置であって、 前記工具取付け部の周囲に、可撓性の少なくとも3本の
    線状部材を介して吊設されて水平方向に配設された着脱
    自在な環状部材と、 前記工具取付け部に取付けられて前記環状部材に係合
    し、この環状部材と前記ワークとが接触し前記環状部材
    が水平方向に移動したことを検出する触覚センサとを備
    えたことを特徴とする工作機械の干渉防止装置。
JP1994010297U 1994-07-28 1994-07-28 工作機械の干渉防止装置 Expired - Lifetime JP3007252U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015189128A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 三洋熱工業株式会社 射出成形装置の射出ノズルに鋳込みヒーターを取り付ける方法および鋳込みヒーターの射出成形装置の射出ノズルへの取り付け構造

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