JP3007006U

JP3007006U - 帯電除去装置

Info

Publication number: JP3007006U
Application number: JP1994010086U
Authority: JP
Inventors: 秀夫山方
Original assignee: 関西整染株式会社
Priority date: 1994-07-21
Filing date: 1994-07-21
Publication date: 1995-02-07
Anticipated expiration: 2000-07-21

Abstract

(57)【要約】【目的】帯電体の静電気除去効果が大きい上、柔軟性
に富んで帯電体を傷つけることがなく、また、安価に製
作できる帯電除去装置を提供する。【構成】無数の小孔を形成し、鎖編みＣを編み入れ
た、たてメリヤス編地Ｍ又はＱを細長く細断した細断編
地１０を密接に多数個配列し、前記細断編地１０を金属
製フレーム２０を介して吊るし、前記金属製フレーム２
０をアース３０すると共に、前記細断編地１０全体に帯
電防止剤をスプレ塗布し、前記細断編地１０の各下端１
１を帯電体４０に撫でるように接触できるようにしたも
の。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、細長い柔軟な編地を密接に多数個配列し、あたかも、「はたき」のように帯電体に撫でるように接触して、静電気を直ちに除去できるようにした装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

帯電体を撫でるようにして静電気を除去する装置には、静電誘導しやすい不織布の細断片や、金属細線やカーボン繊維を交織した織地の細片が考えられてきたが、前者は静電気除去率が小さく、また後者はほぐれやすいので細断片の両耳の縁縫が必要で、極めて高価になると共に、柔軟性に乏しいなどの欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、帯電体の静電気除去効果が大きい上、柔軟性に富んで帯電体を傷つけることがなく、また、安価に製作できる帯電除去装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案帯電除去装置は、上記目的を達成するために、図示するように、無数の小孔を形成し、鎖編みＣを編み入れた、たてメリヤス編地Ｍ又はＱを細長く細断した細断編地１０を密接に多数個配列し、前記細断編地１０を金属製フレーム２０を介して吊るし、前記金属製フレーム２０をアース３０すると共に、前記細断編地１０全体に帯電防止剤をスプレ塗布し、前記細断編地１０の各下端１１を帯電体４０に撫でるように接触できるようにしたものである。

【０００５】本考案において、たてメリヤス編地は、細長く細断したとき、各細断片の両耳がほぐれたり、曲げ巻くことから防止するためには、図３に示す鎖編みＣを編み入れた図４のクインズコードＱや、図５のマーキユゼツトＭ等の編地にする必要がある。

【０００６】帯電防止剤は、公知のものでよく、前記細断編地１０全体にスプレ塗布を繰り返し行うことにより常時導電性を維持できる。

【０００７】また、前記細断編地１０は、それ自体無数の小孔（図示しない）を形成し、空中放電しやすく、また、密接に多数個配列した前記細断編地は、常時、相互に密着と引離しが繰り返されるので自己放電を起しやすい。

【０００８】

【実施例】

図１、図２に本考案装置の実施例が示されている。合成繊維布地で表わされる帯電体４０が案内ロール５０を経て巻かれている。

【０００９】本考案装置は、図４及び図５に例示される鎖編みＣを編み入れた、たてメリヤス編地ＱやＭを細長く裁断した細断編地１０を密接に多数個配列して金属製フレーム２０を介して吊り下げたものである。

【００１０】金属製フレーム２０は、アース３０されている。

【００１１】また、細断編地１０は、全体に帯電防止剤がスプレ塗布されている。

【００１２】更に細断編地１０の各下端は、帯電体４０を撫でて接触できるように吊り下げられている。

【００１３】

【作用】

帯電体である布地４０が矢印方向に走行して巻き取られているとき発生する静電気は、次のようにして除去される。導電性のある細断編地１０から金属製フレーム２０を通してアース３０される。細断編地１０は、それぞれ無数の小孔を形成しいるので、静電気を空中放電しやすい。細断編地１０は、布地４０が走行中、相互に密着、離反を繰り返すので細断編地同士が自己放電を起しやすい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案装置は、上記のように、帯電体４０からの静電気除去効果が大きい上に、細断編地は安価に製作でき、また導電性を維持する費用も安くつく。

【００１５】更に、細断編地は柔軟性に富むので、傷つきやすい帯電体や高価な帯電体から静電気を除去するのに都合がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の実施例を示す使用状態説明図であ
る。

【図２】図１に使用される金属製フレームに吊り下げら
れた細断編地の正面図である。

【図３】鎖編み組織図である。

【図４】クインズコード編地の組織図である。

【図５】マーキユゼツト編地の組織図である。

【符号の説明】

１０細断編地１１細断編地各下端２０金属製フレーム３０アース４０帯電体Ｃ鎖編みＭ，Ｑたてメリヤス編地

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】無数の小孔を形成し、鎖編みを編み入れ
た、たてメリヤス編地を細長く細断して密接に多数個配
列し、前記細断編地を金属製フレームを介して吊るし、
前記金属製フレームをアースすると共に、前記細断編地
全体に帯電防止剤をスプレ塗布し、前記細断編地の各下
端を帯電体に撫でるように接触できるようにしたことを
特徴とする帯電除去装置。