JPH032962B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH032962B2
JPH032962B2 JP61065896A JP6589686A JPH032962B2 JP H032962 B2 JPH032962 B2 JP H032962B2 JP 61065896 A JP61065896 A JP 61065896A JP 6589686 A JP6589686 A JP 6589686A JP H032962 B2 JPH032962 B2 JP H032962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
electret
dust
fabric
dustproof
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61065896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62223305A (ja
Inventor
Katsutoshi Ando
Yoshinori Fuse
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPS62223305A publication Critical patent/JPS62223305A/ja
Publication of JPH032962B2 publication Critical patent/JPH032962B2/ja
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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はクリーンルーム内などで着用する防塵
衣に関するものである。
(従来の技術) 電子産業、バイオ産業では、人体から発生する
分泌物や下着から発生する微塵、細菌などが防塵
衣がの開口部から放出され、周辺を汚染したり、
また周辺の汚染から反対に人体を守る防塵衣も必
要である。
このため開口部付近にエレクトレツトシートを
取りつけて汚染物資を付着させる方法があるが、
空気中のイオン物質や、ダスト付着によつて表面
電荷密度の減衰が生じ効果が早期に消失する欠点
があつた。また洗濯時(ドライクリーニング)に
も電荷が減衰する欠点があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上述の欠点を解消し、一層良
好な汚染防止効果を有する防塵衣を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は次の構成を
有する。
防塵衣の少なくとも開口部を構成する部分にエ
レクトレツトシートを取りつけ、該エレクトレツ
トシートを他シートで被覆してなる防塵衣であ
る。
以下本発明の実施態様を図面に基いて詳細に説
明する。
第1図は本発明の実施態様例である。
防塵衣1は、フード2、上衣3、下衣4とから
構成されている。
このうちフード2は顔を出すために第3図の断
面図の如く開口部2aの周辺に沿つてエレクトレ
ツトシート5を表基布6の裏面に取りつけ、かつ
そのエレクトレツトシート5を被覆するように他
シート7を裏基布として用いている。なお他シー
ト7表面には電荷が誘起されている。このため、
微塵、細菌などが近くを通過すると、電気力によ
つて表面に付着させる。
エレクトレツトシートはチヤツク8によつて着
脱自在に取りつけられている。
また上衣3についても開口部の襟口3a、袖口
3b,3b′にも同様に取りつけてある。
さらに上衣3の襟口3a部分を拡大すると第2
図のごとくである。
表基布6と他シート7の裏基布によつて構成さ
れ、その内部に第3図の如くエレクトレツトシー
トが挿入されている。
内部のエレクトレツトシートの着脱はチヤツク
8を通じて行なう。
さらにまた下衣4についても裾口4a,4a′に
第3図の如くエレクトレツトシートが取りつけて
ある。
他シートの表面に電荷を誘起させ、電気力を持
たせるため、エレクトレツトシートは、表面電荷
密度が1×10-10C/cm2以上、好ましくは3×
10-10C/cm2以上のものを用いるのが良い。
また被覆した他シート表面の電荷密度は、3×
10-11C/cm2以上であることが好ましい。
本発明の防塵衣にあつては、エレクトレツトシ
ートが、内部にあつて常に電気力を及ぼし、他シ
ートで被覆されているので、汚染による減衰も少
なく長期に渡つて効果を与えることができる。
他シートとしては、織物、不織布、編物、紙、
フイルムなどシート状が使用できる。
しかし、エレクトレツトの表面電荷密度効果と
電気力効果を良好に発揮せしめるため、適切な構
造、目付、厚みを選定して使用する必要がある。
織編物に用いる糸は、紡績糸よりフイラメント糸
が好ましい。使用する素材は、合成素材、天然素
材、無機素材を用いることができる。
また導電性繊維などの導電性繊維などの導電性
材料が含まれていても使用できる。
エレクトレツトシートは、編織物、不織布、
紙、フイルムなどシート状物が使用できる。
その素材は、ポリオレフイン、(ポリプロピロ
ピレン、ポリエチレン、ポリスチレン)、ポリエ
ステル、弗素系樹脂、塩ビ系樹脂、アクリルニト
リル、ポリカーボネートなど合成有機重合体、又
無機材料など体積抵抗率が1012Ω・cm以上を示す
素材であれば使用可能である。
エレクトレツトシートの防塵衣への装着は、開
口部以外の部位にも可能である。
エレクトレツトシートの着脱は、洗濯や長期間
の使用後の交換着脱を考慮するもので、チヤツク
による交換以外にドツトボタンなどによる方法で
もよい。
防塵衣に使用する表基布は、種々なものが使用
でき、導電性入り基布、コーテイング基布、制電
性でない一般基布など使用できる。また表面への
電荷誘導の少ない基布も選定することができる。
例えば厚地織物、紡績糸による織物などである。
本発明の防塵衣は、エレクトレツトの電気力を
利用して汚染物質を捕集するもので、長期間に亘
つて電荷減衰が少なく、かつ、洗濯時などにエレ
クトレツトシートが着脱できる防塵衣である。こ
のため、クリーンルーム内での作業衣としては、
最適なものである。
以下測定方法を説明する。
体積抵抗率はJIS−C−2318に準じて行なつた。
表面電荷密度は第4図に示す方法で測定した。
測定すべき繊維状シート試料9をアースした金
属板10上に置き、他の金属電極(3cm径)11
を上方から試料に接近、接触させて、試料表面に
存在する電荷を静電誘導原理で金属電極11に生
じせしめ、この電荷をコンデンサー12に蓄積し
て電位計13でその電位を測定し、下式にて表面
電荷密度を求める。
表面電荷密度(クローン/cm2)=CXV/S C:コンデンサー容量(フアラツド) V:電位(ボルト) S:電極面積(cm2) (実施例) 実施例 1 第1図に示す防塵衣でフードのないものを試作
とした。
表基布に、ポリエチレンテレフタレート糸100D
(マルチフイラメント)をタテ糸密度112本/in、
ヨコ糸密度88本/inで平織とし、さらにカーボン
入り導電糸をタテ糸間に6mm間隔で、ヨコ糸間に
7mm間隔で格子状に挿入した制電性織物を用い
た。
他シート即ち、裏基布には、上記裏基布の導電
糸の挿入されていない織物を作製した。
エレクトレツトシートにポリプロピレン織物を
エレクトレツト化したものを用いた。
本シートの表面電荷密度は1.2×10-9C/cm3であ
つた。本織物の設計は、ポリプロピレン、マルチ
フイラメント(500D)をタテ、ヨコ糸に使用し
て、タテ糸密度80本/in、ヨコ糸密度57本/inで
朱子織物である。
本エレクトレツト織物を開口部に3.5cm巾にて
周辺に取りつけた。
本防塵衣を着用し、クラス1のクリーンルーム
内で歩行着用し、その後直ちに襟口から発生する
防塵を襟口近傍に測定チユーブを設定して、ダス
トカウンター(日立製)にて、0.17μm以上の粒
子個数を測定した。
エレクトレツト織物を取りつけない場合は、
630個/ft3発したが、エレクトレツト織物を取つ
けた場合は200個/ft3まで発生塵埃を抑制するこ
とができた。
なお、防塵衣の襟口部分の表面電荷密度(他シ
ート側)を測定した結果、1.2×10-10C/cm2であ
つた。
実施例 2 実施例1に使用した防塵衣を用いて、ただエレ
クトレツトシートとしてポリプロピレンフイルム
(220μm)を用いた。
同様にクリーンルーム内で襟口が発塵する粒子
個数を測定した。
エレクトレツトフイルムがない場合は630個/
ft3であつたが、エレクトレツトフイルムを取り
つけたところ152個/ft3まで発生粒子を抑制する
ことができた。
この場合のエレクトレツトフイルムの表面電荷
密度は7.2×10-9C/cm2であつた。
(発明の効果) 本発明の防塵衣は、人体、下着などから発生す
る微塵、細菌を抑制することができ、クリーンル
ーム内などで着用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る防塵衣の1例をあらわす
正面図、第2図は、本発明に係る防塵衣の襟口部
をあらわす斜視図、第3図は本発明に係る防塵衣
の開口部をあらわす断面図、第4図は表面電荷密
度の測定装置をあらわす説明図である。 1:防塵衣、2:フード、3:上衣、4:下
衣、2a:フード開口部、3a:上衣襟口部、3
b:上衣袖口部、3c:上衣チヤツク部、4a:
ズボン裾口部、5:エレクトレツトシート、6:
表基布、7:他シート(裏基布)、8:チヤツク、
9:繊維状シート(測定試料)、10:アース電
極、11:金属電極、12:コンデンサー、1
3:電位計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 防塵衣の少なくとも開口部を構成する部分に
    エレクトレツトシートを取りつけ、かつ該エレツ
    トレツトシートを他シートで被覆してなる防塵
    衣。 2 エレクトレツトシートの表面電荷密度が1×
    10-10C/cm2以上である特許請求の範囲第1項記載
    の防塵衣。 3 エレクトレツトシートを他シートで被覆した
    後の被覆面での表面電荷密度が、3×10-11C/cm2
    以上である特許請求の範囲第1項記載の防塵衣。 4 エレクトレツトシートが着脱自在である特許
    請求の範囲第1項記載の防塵衣。
JP61065896A 1986-03-26 1986-03-26 防塵衣 Granted JPS62223305A (ja)

Priority Applications (1)

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JP61065896A JPS62223305A (ja) 1986-03-26 1986-03-26 防塵衣

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JP61065896A JPS62223305A (ja) 1986-03-26 1986-03-26 防塵衣

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Publication Number Publication Date
JPS62223305A JPS62223305A (ja) 1987-10-01
JPH032962B2 true JPH032962B2 (ja) 1991-01-17

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ID=13300186

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JP61065896A Granted JPS62223305A (ja) 1986-03-26 1986-03-26 防塵衣

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JPH0611925B2 (ja) * 1987-12-04 1994-02-16 東レ株式会社 防塵用の帽子
JPH01183505A (ja) * 1988-01-04 1989-07-21 Toray Ind Inc 作業衣
JPH0261101A (ja) * 1988-08-24 1990-03-01 Toray Ind Inc 人体巻付け用吸麈帯状体
JPH0364503A (ja) * 1989-07-28 1991-03-19 Teijin Ltd 無塵衣

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JPS62223305A (ja) 1987-10-01

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