JP3080148U

JP3080148U - 静電気除去機能を持つめがね釣紐

Info

Publication number: JP3080148U
Application number: JP2001002085U
Authority: JP
Inventors: 一良二村
Original assignee: 一良二村
Priority date: 2001-03-08
Filing date: 2001-03-08
Publication date: 2001-09-14
Anticipated expiration: 2007-03-08

Abstract

(57)【要約】【課題】人体に溜まった静電気をコロナ放電によ
り除去する機能を持ったメガネ釣り紐を提供するもので
ある。【解決手段】銀メッキナイロン繊維２と綿とで紡績糸に
紡績し、この紡績糸１と絹糸５を使い、組み紐４に編
み、その組み紐４を使用しためがね釣り紐で、静電気除
去機能を持つものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、金属メッキ繊維の紡績糸を組み紐に編んだ、静電気除去の効果を持つ組み紐をめがね釣紐に使用し、人体に溜まった静電気の除電を行い人体帯電電位を下げる機能を持つめがね釣紐である。

【０００２】

【従来の技術】

従来のめがね釣紐としては、金属チェーンや、皮、合成繊維、絹等を、紐や織物にしたものを使用してきました。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

近年、石油化学工業の発達に伴い、化学合成繊維で出来た衣類の着用が多くなり、また、空調の発達とともに、夏場でも部屋の湿度が下がり、人体帯電電位が一般的に高くなっております。その結果、尿中に体内のカルシウムが溶出し、また、精神的に不安定になると、言われております。一方、従来のめがね釣紐にあっては、ただ単にファッション的な目的から、釣紐の材質及びデザインが選択され、除電の機能は全く持っていませんでした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案は、金属メッキ繊維と綿を混合した紡績糸を作り、この紡績糸で組み紐を編む。この組み紐は、金属メッキ繊維が混入超えると、空気中にこのケバの先端からコロナ放電が起こり電位を下げる。

【０００５】この静電気除去機能を持つ組み紐をめがね釣紐に使用する事により、めがね着用時にめがねのつるから静電気機能を持つ組み紐が空気中に垂れ下がり、その後、首に接触し、非常に効果的に人体帯電電位を下げることが出来る。

【０００６】また、本考案に使用する金属メッキ繊維は、ナイロン繊維に金属の銀を無電解メッキした、銀メッキナイロン繊維が、皮膚アレルギーや、安定性の面から、望ましい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐を実施例の図に基づいて説明すれば次の通りである。

【０００８】図１は、銀メッキナイロン繊維を混入した紡績糸と絹糸を使用した静電気除去機能を持つめがね釣紐４の実施例である。

【０００９】図２の１は、静電気除去機能を持つ紡績糸で、約４０ｃｍの長さにカットされた細デニールの綿と、例えば約０．２ミクロンの厚みで、銀をメッキしたナイロン繊維２で約４０ｃｍの長さにカットされた繊維とを、約６０％対４０％の混合比率で混紡した紡績糸である。また、図３の２（Ａ）は、銀メッキナイロン繊維２の拡大図で、ナイロン繊維３に金属中で導電性が一番良い銀ａを、約０．２ミクロンの厚みで無電解メッキを施したものである。（Ｂ）は、銀メッキナイロン繊維２の断面図である。

【００１０】図４の４は、銀メッキナイロン繊維２が約４０％と綿６０％とを混紡した紡績糸１を編んだものと、５の例えば細デニールの絹糸を編んだものとを使用して、組み紐に編み、紐として十分な強度と使い易い太さにした除電紐である。

【００１１】めがね釣紐としては、４の除電組み紐を約４０ｃｍの長さに切断し、図５の様に、両端にストッパーとして組み紐の１．５倍程度の太さの円柱状プラスチック飾り５を接着し、更に紐の端をめがねに固定する為に、例えば、伸び縮みが可能な直径１ミリ程度の合成ゴムで出来た直径８ｍｍ程度の環６の真中を金具７で絞った取り付け具の一方の穴に組み紐を通しておき、もう一方の穴８にめがねのつるを通し、めがねに固定する。

【００１２】

【実施例】

実施例について図を参照して説明すると、図６は、めがね釣紐を実際に使用する例で、めがねの左右のつるに静電気除去機能を持つめがね釣紐両端の取り付け具の穴８を通し取り付け、紐を首の後ろに回し、めがねを着用する。図７は、めがねを使用しないときの状態図で、めがねをそのままはずせば、通常のめがね釣紐と同様に釣紐によりめがねが胸のあたりにぶら下がる事となる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような実験を行いその本考案の静電気除去効果が実証された。

【００１４】図８で、１１はアクリルの板で床から実験者の体を絶縁する。しかる後、９の静電気発生装置（バンデグラーフ）を起動させ、１０の電線を介して被験者１２に静電気をチャージする。被験者の胸と頬（位置１４）の人体帯電電位を非接触の電圧計を使用し表面電位を測定する。次に、比較する為の対照として、銀メッキ繊維の入っていない組み紐のめがね釣紐を着用し、同様の位置１４の人体帯電電位を測定する。その後、全く同様の方法で、本商品である静電気除去機能を持つめがね釣紐を着用し、位置１４における人体帯電電位を調べると以下の表１の結果が得られた。

【００１５】

【表１】

【００１６】以上、明らかに、通常のめがね釣紐では、頬の位置で１２−１４ＫＶ、胸の位置で１４−１５ＫＶと何も使用しないときと全く同じ値となる。一方、本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐の場合は、頬の位置で２−５ＫＶ，胸の位置で３−６ＫＶと、ほぼ１０ＫＶ（１０，０００Ｖ）も人体帯電電位が下がった。

【００１７】上述の様に、本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐は、めがね着常時において、図６の様にめがねのつるより頬の近くの空間を通り、首の後ろで肌に接触し、首の後ろから人体に溜まった静電気を空気中にコロナ放電させ、人体帯電電位を下げる。また、めがねを着用しないときには、図７の様にめがねは本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐により、胸の位置にぶら下がり、めがね釣紐は首に接し、且つめがねのぶら下がっている胸の位置まで、めがね釣紐が空間に存在する事となり、めがね着用時と同様、非常に効果的に静電気除去を行う。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐完成
商品図である。

【図２】本考案に使用した銀メッキナイロン繊維を混入
した導電紡績糸の図である。

【図３】本考案に使用した銀メッキナイロン繊維の拡大
図である。

【図４】本考案に使用した銀メッキナイロン繊維混入の
紡績糸と絹糸を使用し組み紐に編んだ紐で、本考案に使
用した紐の図である。

【図５】本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐両端
のめがねに固定する部分の説明図である。

【図６】本考案の静電気除去機能を持つめがね釣り紐の
実施例である。

【図７】本考案の静電気除去機能を持つめがね釣り紐の
実施例である。

【図８】本考案の静電気除去機能を持つめがね釣紐の静
電気除去機能性能測定の為の実験図である。

【符号の説明】

１．銀メッキナイロン繊維混入の紡績糸２．銀メッキナイロン繊維３．ナイロン繊維４．静電気除去機能を持つ組み紐５．めがね釣紐の端止めプラスチック６．めがね釣紐とめがねの固定ゴム７．６の固定ゴムの絞り金具８．めがねのつるに取り付けるための穴９．静電気発生装置（バンデグラーフ）１０．人体に静電気発生装置から荷電する為の電線１１．人体を絶縁する為の絶縁版（６ｍｍ厚のアクリル
版）１２．除電効果を確認する為の被験者１３．テーブル１４．電位測定場所

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】金属メッキ繊維の紡績糸を組み紐に編
み、その組み紐の両端をめがねの左右のつるにそれぞれ
取り付け使用することを特徴とする静電気除去機能を持
つめがね釣紐。