JP3818487B2 - 入浴用肌着 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は入浴用肌着に係り、その目的は、大きな手術痕のために温泉や銭湯に入浴することがためらわれる人、特に乳ガンにより乳房を切除した女性のために胸部を覆ったまま入浴できる入浴用肌着を提供することにある。
尚、本発明において綿製布とは、バスタオル、タオル等のタオル地とする。
【0002】
【従来の技術】
一般に乳ガンにより乳房を切除した女性は、その手術痕を他人の視線に晒されることを嫌うために温泉や銭湯に裸で気軽に入浴することが難しい。しかしながら、水着や下着を着用して入浴すると浴湯の清潔性を維持できないために禁止されているところが多く、しかも一緒に入浴している他の人に違和感を感じさせるために好ましくなかった。更に本人も着用した水着や下着のために体が洗いにくいという欠点もあった。
このため実際は、バスタオル等を体に巻いて手術痕を隠して浴場へ入場し、浴槽に入るとき、着替えるとき、体を洗うときにタオルを外して所用を足さなければならず、手術痕を完全に隠すことはできなかった。
【0003】
また、近年、水着を着用したまま入浴することができる温泉施設が各地に増えている。このような温泉施設の場合は、人の目を気にすることなく入浴することができるが、浴場内で体を洗うことは難しく、更に水着を着用しても着替えるときや体を洗うときには水着を脱ぐかずらす必要があり手術痕を隠すことはなかなかできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような実情から、温泉や銭湯に入浴する際に手術痕を完全に隠すことができ、しかも、着替えるときや体を洗うときにも手術痕を隠すことができる入浴用肌着の創出が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述したような課題を解決するためになされたものであって、請求項1に係る発明は、胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着に関する。
請求項2に係る発明は、胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該肩紐部と該腰紐部は一体の紐部から形成され、該一体の紐部は、被覆布の両側部と縫製され、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着に関する。
請求項3に係る発明は、前記被覆布がリバーシブルに形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の入浴用肌着に関する。
請求項4に係る発明は、前記被覆布が、ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡糸、ゴム糸やポリウレタン繊維を芯糸とするカバードヤーン、ポリウレタン繊維を芯糸とするコアスパンヤーンのうちの少なくとも一種から形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着に関する。
請求項5に係る発明は、前記被覆布がパワーネットから形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着に関する。
請求項6に係る発明は、前記被覆布が60〜420デシテックスの太さの糸を用いた25/in〜45/inのメッシュのメッシュニットからなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の入浴用肌着に関する。
請求項7に係る発明は、前記被覆布の公定水分率が0〜4%であり、該被覆布に十分水分を吸収させた状態で、1分間、1kgfの荷重を加えて綿製布と接触させることにより、そのうちの少なくとも60%以上が除去されてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の入浴用肌着に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る入浴用肌着を図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る入浴用肌着の外観図であり、図2は図1に示す入浴用肌着の被覆布の縫製する前の状態を示した図である。図3及び図4は本発明に係る入浴用肌着を着用した状態を示す図である。図5、図6、図7は本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図であり、図8は係止部の一実施例を示した図である。図9は別の実施形態に係る入浴用肌着を着用した状態を示した図である。図10、図11、図12はそれぞれ、異なる実施形態に係る入浴用肌着を着用する状態を示した図である。図13は、本発明に係る入浴用肌着を着用して体を洗浄している状態を示した図である。
【0007】
本発明に係る入浴用肌着(1)は、図1に示すように、被覆布(2)、肩紐部(3)、腰紐部(4)からなる。
被覆布(2)は主に胸部を被覆するために設けられており、その形態は特に限定されないが、図1に示す入浴用肌着(1)においてはワンショルダー形状に形成されている。このようにワンショルダー形状に形成することにより、被覆布(2)が吸水して重量が増した場合も、その重さが肩の負担とならないために好ましい。その他の図示例の入浴用肌着(1)においては通常のツーショルダー形状に形成されている。
また、被覆布(2)はリバーシブルとすることが望ましい。特に図1に示すようなワンショルダー形状の被覆布(2)においては、リバーシブルとすることにより、左右どちらの乳房が切除された人にも適用することができるために好ましい。即ち、図6に示すように、ショルダーが形成されている側を切除された乳房側となるようにする。
【0008】
本発明に係る入浴用肌着(1)の被覆布(2)は一枚布から形成されている。図1に示す入浴用肌着(1)の被覆布(2)は、図2に示すように直線Lに沿って折り返され縫製されている。被覆布(2)の直線Lに沿った部分が下端部(22)とされ、図3及び図4に示すように、主に腹部を覆っている。更に、被覆布(2)の両側部(24)は主に両脇下から両脇腹にかけて覆っており、被覆布(2)の上端部(21)は主に胸部を覆っている。
通常一枚布を用いる場合、一枚布を人体の凹凸面に適用するために図2に示すようにダーツ(23)を設けることが多い。本発明に係る入浴用肌着(1)の被覆布(2)においては、図2に示すようにダーツ(23)は被覆布(2)の両側部(24)に設けられ縫製される。更に下端部(22)にはダーツは設けられていない。これは、被覆布(2)の両側部(24)にダーツを設けて膨らみを形成することにより、図3及び図4に示すように、被覆布(2)の上端部(21)は体にフィットする。更に、下端部(22)にはダーツを設けずにたわみを形成することにより、入浴用肌着(1)を着用した際に入浴用肌着(1)の下端部(22)と身体との間に隙間(5)が生じる。このため、図13に示すように、体を洗う際に被覆布(2)の下に手を入れやすくなり、被覆布(2)に覆われている箇所を容易に洗うことができる。
このダーツ(23)を縫製する際の縫製方法は特に限定されない。
【0009】
図示例の入浴用肌着(1)においては、被覆布(2)は主に胸部を完全に被覆できる大きさに形成されているが、胸部から下腹部にかけて連続して被覆できるような大きさに形成することも可能である。
また、図示例の入浴用肌着(1)においては、主に胸部を覆うように構成され、背部まで覆うようには構成されていない。これは、図示例のような乳房を切除した場合など胸部に手術痕を有する人のための入浴用肌着(1)においては、背部まで覆う必要はなく、不必要な箇所まで被覆した場合、体を洗いにくくなるからである。
尚、図示してはいないが、脇腹部から背部にかけて手術痕を有する人のための入浴用肌着においては、被覆布を背部まで被覆することができる大きさに形成することも可能である。
【0010】
被覆布(2)の材質としては、適度な伸縮性を有することが好ましい。これは、適度な伸縮性を有することにより幅広い体型に適用することができ、しかも着用した際に程度なフィット感が得られるからである。また、体を洗う際に被覆布(2)が伸縮するために被覆布(2)により覆われている箇所を洗い易くなるからである。
【0011】
適度な伸縮性を有する被覆布(2)は、ビスコース繊維、銅アンモニア繊維、ナイロン繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリアクリルニトリル系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリウレタン系繊維、アセテート繊維、ポリクラール繊維、ポリエステル系繊維、ポリプロピレン系繊維などの合成繊維や絹、綿、毛などの天然繊維を用いた編物とすることにより得ることができるが、より好ましくは、ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡糸、又はゴム糸やポリウレタン繊維を芯糸としこの芯糸の外側に芯糸と逆方向に撚りをかけながらナイロン繊維等のフィラメント糸や紡績糸を巻き付けたカバードヤーン、或いはポリウレタン繊維のフィラメント糸を芯糸とし、ナイロン繊維等の他の繊維の粗糸を紡績して撚りあわせたコアスパンヤーンなどの弾力糸を用いた編物又は織物からなるパワー・ネットを用いて被覆布(2)とするとよい。
前記織物及び編物は特に限定されず、例えば、織物としては、平織、斜文織、朱子織等を例示することができ、編物としては丸編物やトリコット等を例示することができる。
【0012】
また、被覆布(2)は適度な撥水性を有することが好ましい。これは、温泉や銭湯から出て着替える際に、タオルを用いて軽く被覆布(2)を拭くだけで、簡単に被覆布(2)に付着した水分や吸収された水分を取り除くことができるからである。このために、入浴用肌着(1)を脱ぐことなく脱衣場でくつろいでも入浴用肌着から水滴がたれることはなく、着替えるまで脱衣場でくつろげる。
適度な撥水性を有する素材としては、公定水分率が0〜7%、好ましくは0〜4%であり、更にバスタオルのような綿製布と接触させて、1分間、1kgf程度の荷重を加えることにより、素材に十分吸収された水分のうちの少なくとも60%以上が除去されるような繊維であることが好ましい。これは除去率が60%未満であると、簡単に被覆布に付着した水分を除去することができず浴室の板の間にしずくがこぼれるからである。このような素材としては、アセテート繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維等、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維等の疎水性繊維を例示することができる。
【0013】
更に、適度な伸縮性に加え適度な撥水性を有する被覆布(2)としては、60〜420デシテックスの太さの上記したカバードヤーンやコアスパンヤーン、或いはポリウレタン繊維とアクリル繊維の混紡糸を用いて、25/in〜45/inのメッシュのメッシュニットを形成することにより得ることができる。
このような被覆布は、適度な伸縮性と適度な撥水性を有するとともに、ソフトな肌触りを付与することもできる。
【0014】
肩紐部(3)は肩や首に回して入浴用肌着(1)を身体に固定するために被覆布(2)の上端部(21)に設けられている。肩紐部(3)の素材としては、上記したような伸縮性を有する素材が好ましく用いられる。肩紐部(3)の形態は特に限定されない。例えば、ワンショルダー形状の入浴用肌着では、図6に示すような首から脇にたすき掛けとなるように形成されたもの、またツーショルダー形状の入浴用肌着では、図10に示すような腕を通して肩から脇に掛けるように形成されたもの、図11に示すような首に掛けるように形成されたもの、図12に示すような肩から脇腹に背中においてクロスして掛けるように形成されたものなどを例示することができる。
【0015】
腰紐部(4)は被覆布(2)の下端部(22)に設けられており、その素材としては上記した肩紐部(3)と同様の素材を用いることができる。腰紐部(4)の先端部には係止部(41)が設けられており、腰紐部(4)を係止することができる。この係止部(41)の形態は特に限定されない。例えば、図8に示すようなフック状の係止部(41)などを例示することができ、この他、スナップや面接合ファスナー等も例示することができる。
図示例の入浴用肌着(1)の腰紐部(4)はいずれも一旦背中に回し、腹部において係止するような長さに形成されているが、背中で係止するような長さに形成することも可能である。
【0016】
上記説明した肩紐部(3)と腰紐部(4)はそれぞれ独立して被覆布(2)と縫製されてもよいが、図1に示すように、肩紐部(3)と腰紐部(4)は一体の紐部から形成され、この一体の紐部は被覆布(2)の両側部(24)と縫製されていることが好ましい。こうすることで、被覆布(2)の上端部(21)と両側部(24)はしっかりと身体と密着する。このために身体を動かした際にも覆っている手術痕が見えることはない。しかも、被覆布(2)の下端部(22)は身体と密着することはないために、図13に示されるように、身体を洗浄する際に、被覆布(2)により覆われている箇所も容易に洗浄することが可能となる。
尚、被覆布(2)の両側部(24)と紐部の縫製方法は特に限定されない。
【0017】
次に、本発明に係る入浴用肌着(1)の使用方法について説明する。
まず、図5に示す被覆布(2)がワンショルダー形状の入浴用肌着(1)の着用方法については、腕と頭を肩紐部(3)に通す。次に、図6に示すように腰紐部(4)を背中においてクロスさせ、図7に示すように前ウエスト部において係止部(41)により係止する。最後に形を整えることにより着用することができる。このワンショルダー形状の入浴用肌着(1)においては、図7に示すように、ショルダーが形成されている側を手術痕の有る側となるようにする。
図10、図11、図12に示す入浴用肌着(1)の場合も同様に、先ず肩紐部(3)に首や腕を通し、次に腰紐部(4)を背中においてクロスさせ、前ウエスト部において係止することにより着用することができる。
【0018】
入浴用肌着(1)を着たまま体を洗う際に、入浴用肌着(1)に覆われている皮膚を洗浄するには、図13に示すように入浴用肌着(1)の下端部(22)の隙間(5)から手を被覆布(2)の下に入れて洗浄する。本発明に係る入浴用肌着(1)においては、被覆布(2)の下端部(22)と身体の間には隙間(5)が設けられるために、容易に手を被覆布(2)の下に入れることができ、被覆布(2)に覆われている皮膚を洗浄することができる。
また、図示例のような背中が大きく開いている入浴用肌着(1)においては、背中を簡単に洗うことができる。
【0019】
銭湯や温泉から上がり、衣服を着用する際には、入浴用肌着を脱ぎ衣服を着用するが、撥水性の繊維からなる入浴用肌着の場合は、タオル等を用いて、軽く入浴用肌着(1)を拭く。こうすることで、繊維に含まれる水分を簡単に除去することができ、入浴用肌着を着用したまま、衣服を着ることができる。このために、着替える際にも手術痕を他の人に見られる心配がない。
【0020】
以下、本発明に係る入浴用肌着の被覆部として用いられる材質の撥水性を比較した試験例を示す。尚、被覆部の材質はこの試験例に用いられた材質に限定されるものではない。
(試料の調製)
単位面積当たりの糸の占める割合が、後記表1に示されるような3種類のパワーネットを5.5×5.5cmの大きさに調製し、それぞれ試料1〜3とした。(試験例)
上記調製した試料1〜3の各試料を用いて以下の試験を行った。
まず、試料1〜3を45℃に調節した温水に30分間浸漬した後、各試料を取り出し10秒間よく振って布から自然に滴り落ちる水分を除去した。この状態で各試料に含まれる水分量を測定した。次に各試料を皮膚に見立てたゴムの上に静置し、タオルを用いて試料全体を覆った後、綿製布の上から1kgfの荷重を加えた。荷重を加えてから1分後にタオルが吸収した水分量を測定した。次に、タオルに替えて白布を用いて各試料を覆い、同様に1kgfの荷重を加え、15分後に白布が吸収した水分量を測定した。
尚、各試料の公定水分率は標準状態(20℃,湿度65%)で測定した。
結果と各試料の公定水分率を表1に示す。
【表1】
【0021】
表1の結果の通り、本発明に係る入浴用肌着に用いられるパワーネットは適度な撥水性を有するために、入浴用肌着に含まれた水分を簡単に除去することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に係る発明は、胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着に関するものであるから、被覆布の下端部と身体との間に隙間が生じ、その隙間から被覆布の下に容易に手を入れることができるために、被覆布に覆われている箇所を容易に洗浄することができ、体を洗浄する際にも手術痕を他の人に見られる心配が全くない。
【0023】
請求項2に係る発明は、胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該肩紐部と該腰紐部は一体の紐部から形成され、該一体の紐部は、被覆布の両側部と縫製され、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着に関するものであるから、被覆布の下端部と身体との間に隙間が生じ、その隙間から被覆布の下に容易に手を入れることができるために、被覆布に覆われている箇所を容易に洗浄することができ、体を洗浄する際にも手術痕を他の人に見られる心配が全くない。しかも被覆布の上端部と両側部は身体としっかりとフィットするために、体を動かしても入浴用肌着はずれることがない。
【0024】
請求項3に係る発明は、前記被覆布がリバーシブルに形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の入浴用肌着に関するものであるから、特に、ワンショルダー形状に形成された入浴用肌着において、左右どちらの乳房が切除された人にも適用できる入浴用肌着とすることができる。
【0025】
請求項4に係る発明は、前記被覆布が、ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡糸、ゴム糸やポリウレタン繊維を芯糸とするカバードヤーン、ポリウレタン繊維を芯糸とするコアスパンヤーンのうちの少なくとも一種から形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着に関し、請求項5に係る発明は、前記被覆布がパワーネットから形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着に関するものであるから、適度な伸縮性を有する被覆布とすることができるために、入浴用肌着を着用した際に適度なフィット感が得られ、また体を洗浄する際に被覆布が伸縮性を有するために、容易に被覆布に覆われている箇所を洗浄することができる。
請求項6に係る発明は、前記被覆布が60〜420デシテックスの太さの糸を用いた25/in〜45/inのメッシュのメッシュニットからなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の入浴用肌着に関し、請求項7に係る発明は、該被覆布の公定水分率が0〜4%であり、該被覆布に十分水分を吸収させた状態で、1分間、1kgfの荷重を加えて綿製布と接触させることにより、そのうちの少なくとも60%以上が除去されてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の入浴用肌着に関するものであるから、被覆布は適度な撥水性を有するために、タオル等を用いて簡単に被覆布の水分を除去することができる。このために、入浴用肌着を着用したまま衣服を着ることができ、着替える際にも手術痕を他の人に見られる心配が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入浴用肌着の外観図である。
【図2】図1に示す入浴用肌着の被覆布の縫製する前の状態を示した図である。
【図3】本発明に係る入浴用肌着を着用した状態を示した側面図である。
【図4】本発明に係る入浴用肌着を着用した状態を示した側面図である。
【図5】本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図である。
【図6】本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図である。
【図7】本発明に係る入浴用肌着を着用した状態を示した正面図である。
【図8】係止部の一実施例を示した図である。
【図9】別の実施形態に係る入浴用肌着を着用した状態を示した図である。
【図10】本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図である。
【図11】本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図である。
【図12】本発明に係る入浴用肌着の着用方法を示した図である。
【図13】本発明係る入浴用肌着を着用して体を洗浄している状態を示した図である。
【符号の説明】
1・・・入浴用肌着
2・・・被覆布
21・・・上端部
22・・・下端部
23・・・ダーツ
24・・・両側部
3・・・肩紐部
4・・・腰紐部
41・・・係止部
5・・・隙間
Claims (7)
- 胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着。
- 胸部又は胸部及び腹部を被覆するための被覆布と、該被覆布の上端部に設けられた肩紐部と、該被覆布の下端部に設けられた腰紐部からなる入浴用肌着であって、該肩紐部と該腰紐部は一体の紐部から形成され、該一体の紐部は、被覆布の両側部と縫製され、該被覆布はその両側部に設けられたダーツを縫製して膨らみを形成し、その下端部にはダーツを設けずにたわみを形成した一枚布から形成されてなることを特徴とする入浴用肌着。
- 前記被覆布がリバーシブルに形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の入浴用肌着。
- 前記被覆布が、ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡糸、ゴム糸やポリウレタン繊維を芯糸とするカバードヤーン、ポリウレタン繊維を芯糸とするコアスパンヤーンのうちの少なくとも一種から形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着。
- 前記被覆布がパワーネットから形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の入浴用肌着。
- 前記被覆布が60〜420デシテックスの太さの糸を用いた25/in〜45/inのメッシュのメッシュニットからなることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の入浴用肌着。
- 前記被覆布の公定水分率が0〜4%であり、該被覆布に十分水分を吸収させた状態で、1分間、1kgfの荷重を加えて綿製布と接触させることにより、そのうちの少なくとも60%以上が除去されてなることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の入浴用肌着。
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