JPH0967706A - 簡易着 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露天風呂等での入浴着や水着、下着等の様々
な用途に使用することができ、入浴時の手拭を兼ねるこ
ともできて、持ち運びにかさばらない。 【解決手段】 長方形の布地からなる覆体１の両短辺の
縁部に沿ってそれぞれ紐通孔２，２を形成し、一本の紐
３を一方の紐通孔２から他方の紐通孔２に掛けわたして
挿通し、該紐３の両端部を一方の長辺側に出してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、入浴時の入浴着
や、水着として着用したり、下着として着用する簡易着
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、温泉場での保養がブームとなって
おり、特に露天風呂に人気が集まっている。しかし、露
天風呂は、男女混浴であったり、浴槽が屋外に衝立もな
く設けてあったりすることがあり、そのため女性はバス
タオルを体に巻いたり、水着を着用したりして入浴する
ことが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、バスタオルを
体に巻いたり水着を着用する場合は、体に巻くためのバ
スタオルや水着を別に用意する必要があり、特にバスタ
オルはかさばるので荷物が増えてしまうものであった。
また、風呂から出た後の濡れたバスタオルや水着の始末
にも困るものであった。

【０００４】本発明は、バスタオルのようにかさばら
ず、始末に困ることもない簡易着を提供することを目的
としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の解決手段は、長
方形の布地からなる覆体の両短辺の縁部に沿って、それ
ぞれ紐通孔を形成し、一本の紐を一方の紐通孔から他方
の紐通孔に掛けわたして挿通し、該紐の両端部を、一方
の長辺側に出してあることを特徴とするものである。

【０００６】また、前記覆体には、タオル地を用いてあ
ることが好ましい。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明による簡易着を図１に基づ
いて説明する。本簡易着４は、体の所定部位を覆い隠す
覆体１と、該覆体１を体の所定部位に取り付けるための
紐３から構成されている。前記覆体１は、長方形状の布
地から成っており、その長方形の布地の両短辺を１〜２
ｃｍ折って縫製し、両短辺に沿って筒状の紐通孔２が形
成してある。

【０００８】紐通孔２は、前記のように端部を折り返し
て縫製するものではなく、縁に沿ってループ状の紐通孔
を幾つか設けてあるものであっても良い。

【０００９】前記紐３は、長さが２ｍ程で紐通孔２の孔
径より細い一本の紐３で、両紐通孔２に跨がって挿通し
てあり、紐３の両端部はそれぞれ紐通孔２の、覆体１の
一方の長辺側に位置する開口端面から引き出されてい
る。

【００１０】本発明は、露天風呂で入浴する時等に使用
する簡易着なので、濡れたときに透けたり延びたりしな
い厚手の布を用いることが好ましい。また、本発明は覆
体１を体に巻き付けて使用するので、覆体１は軟らかく
て肌触りの良いものであることが好ましい。

【００１１】前記の条件を満たす布地としてタオル地を
使用するのが最も好ましい。タオル地は濡れても透けた
り延びたりせず、軟らかくて肌触りが良いという前記の
条件を全て満たすだけでなく、本発明を安価に製造する
ことができる利点もある。

【００１２】本発明の使用方法を説明する。先ず、本発
明をブラジャーとして用いる場合について説明する。

【００１３】先ず覆体１を、紐３が繋がっているほうを
下に向けて横にし、紐３と覆体１の間に頭を入れて、そ
のまま肩、腕を通して胸部まで下げ、図４（イ）のよう
に、覆体１の中央部を胸の前面に当て、図４（ヘ）のよ
うに、両紐通孔２，２間に跨がっている紐３を絞り込む
ことによって、覆体１の両端部を背側に巻き付ける。

【００１４】次に、背側の紐３の両端を上へ引き上げ
て、両肩の上を通して前へまわす。その際、図４
（ヘ），（ト）のように、背側で左右の紐３を交差させ
るようにすると、着用した後に覆体１がずれ難い。

【００１５】次いで、両肩から前へまわした紐３を、図
４（ハ）のように、胸部に巻き付けた覆体１の前面中央
部に外側から内側へ巻き、そして覆体１を中央部で絞っ
て、図４（ニ）のように、絞った上端部分で蝶結びで紐
３を縛り、覆体１を固定すると共にブラジャーとして形
を整える。

【００１６】次に、ショーツとして用いる場合について
説明する。

【００１７】図５（イ）のように覆体１を縦にして中央
部で折り曲げ、図５（ロ）のように繋がった紐３と覆体
１との間に片足を入れる。そして、図５（ハ）のように
覆体１の中央部を両足の間に挾み、覆体１の両端を腰の
位置まで引上げて、紐３の両端を引いて結び、図５
（ニ）のようにショーツの形態にする。尚、覆体１の長
さが長過ぎる場合は、覆体１の端部を内側或いは外側に
折り曲げて短くしてから紐３を引いて縛ると良い。

【００１８】尚、本発明は、簡易着４として着用できる
だけでなく、紐３を紐通孔２から抜き取って、覆体１の
部分を通常のタオルと同様に入浴時の手拭として使用す
ることができるものである。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、長方形の布からなる覆体を、
簡単な操作によって簡易着として着用することができる
もので、そのため入浴着や水着等の様々な用途に使用す
ることができるものである。

【００２０】また、本発明は、覆体の巻き方及び紐の縛
り方を変えることで、一枚の布がブラジャーにもショー
ツにもなる便利なものである。

【００２１】また、本発明は、紐を縛って体に固定する
ので、紐の縛り方の調整によってあらゆる人の体型に合
わせることができるものであって、そのため体型のサイ
ズの大小にかかわりなく体にフィットした状態で着用を
することができる。

【００２２】また本発明は、紐を抜き取って覆体のみを
入浴時の体洗い等に使用することもできるので、入浴時
の手拭と下着とを兼ねることができ、旅行時の荷物を減
らすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の簡易着の構造を示す図である。

【図２】本発明をブラジャーとして着用した時の状態を
示す図である。 （イ）：腹側から見た状態を示す図である。 （ロ）：背側から見た状態を示す図である。

【図３】本発明をショーツとして着用した時の腹側から
見た状態を示す図である。

【図４】本発明をブラジャーとして使用する時の付ける
順序を示す図である。 （イ）〜（ニ）：腹側から見た順序を示す図である。 （ホ）〜（チ）：背側から見た順序を示す図である。

【図５】本発明をショーツとして使用する時の付ける順
序を示す図である。 （イ）〜（ニ）：腹側から見た順序を示す図である。

【符号の説明】

１ 覆体 ２ 紐通孔 ３ 紐 ４ 簡易着

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長方形の布地からなる覆体（１）の両短
   辺の縁部に沿ってそれぞれ紐通孔（２，２）を形成し、
   一本の紐（３）を一方の紐通孔（２）から他方の紐通孔
   （２）に掛けわたして挿通し、該紐（３）の両端部を一
   方の長辺側に出してあることを特徴とする簡易着。
2. 【請求項２】 前記覆体（１）が、タオル地であること
   を特徴とする請求項１に記載の簡易着。