JP3006965U - 自動門扉開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動開閉のための装置が外部へ露出せず，開
閉角度も十部に大きくできる自動門扉開閉装置を得る。 【構成】 円柱状の内柱１に，上下方向にスライドでき
るように嵌められた滑動子３と，この滑動子３にストロ
ーク軸２ａが連結された自動操作用油圧シリンダ装置２
を設け，上記内柱１の外周を覆うように嵌められ，上記
滑動子３に対向する部分に滑動子３の係合ピン３ａと係
合し，かつ，斜行するように形成された従動溝４ａを設
けることにより滑動子３が上下方向にスライドしたとき
滑動子３に従動して回転する回転柱４を設け，この回転
柱４に装着された門扉取付け金具７に門扉８を取付け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，観音開きのようなひらきかたの門扉を，リモートコントロール装 置あるいは遠隔操作のスイッチ装置などにより開閉できるようになされた自動門 扉開閉装置に関するものである。

【従来の技術】

【０００２】 この種の自動門扉開閉装置は，一般に，門扉と門柱との間に自動操作の伸縮装 置を設置して，リモートコントロール装置あるいは遠隔操作のスイッチ装置など により開閉ものが考えられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

観音開きのようなひらきかたの門扉に対する従来の自動門扉開閉装置は，自動 開閉のための装置が外部へ露出しているので外観が悪くなる場合があり，また， 開閉角度の制約を受け易い。

【０００４】 この考案は，上記のような問題点を解決するためになされたものであり，自動 開閉のための装置が外部へ露出せず，開閉角度も十分に大きくできる自動門扉開 閉装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかる自動門扉開閉装置においては，円柱状円柱に，上下方向にス ライドできるように嵌められた滑動子と，ストローク軸が滑動子に連結された自 動操作用油圧シリンダ装置を設け，上記内柱の外周を覆うようには嵌められ，上 記滑動子に対向する部分に滑動子と係合し，かつ，斜行する従動溝を設けること により滑動子が上下方向にスライドしたとき滑動子に従動して回転する回転柱を 設け，この回転柱に装着された門扉取付け金具に門扉を取付けるように構成した ものである。

【０００６】 また，滑動子と従動溝の係合部分を着脱自在に構成し，係合部分を取外したと き，手動で回転柱が回転できるように構成したものである。

【０００７】

【作用】

内柱の中に装着した自動操作用油圧シリンダ装置の動作により，回転柱が回転 して門扉の開閉ができる。また，滑動子と従動溝の係合部分を取外すことにより ，手動で門扉の開閉ができる。

【０００７】

【実施例】

実施例１． 実施例について図面を参照して説明する。 図１ないし図５において，１は直径６０ｍｍ〜１８０ｍｍの金属（例えば鉄） の棒材で形成された内柱であり，中間部分に幅２５ｍｍ〜５０ｍｍ深さ４０ｍｍ 〜６０ｍｍの縦溝１ａが穿設されている。また，縦溝１ａの上端には，内柱１を 半円状に切欠した切欠ぎ部１ｂが縦溝１ａと連通するように設けてある。２は自 動操作用油圧シリンダであり，光線あるいは電波によるリモートコントロール装 置，あるいは家の中からの遠隔操作のスイッチ装置（図示せず）による信号によ り作動するもので，内柱１の切欠ぎ部１ｂの部分に装着されている。上記自動操 作用油圧シリンダ２が作動したとき，ストローク軸２ａが上下方向にゆっくりと 突出し，また，ゆっくりと引込まれる。３は滑動子であり，図３にも示すように 内柱１の縦溝１ａに対し上下方向にスライドできるように嵌められている。３ａ は係合ピンで，滑動子３に対し着脱自在に取付けられている。なお，内柱１の下 端は地面に埋設されている。

【０００９】 ４は内柱１の外周を覆うように嵌められ，かつ，内柱１との間にベアリング５ を設けて回転できるように支承された回転柱である。この回転柱４には，内柱１ の縦溝１ａにはめられた滑動子３と対向する部分に斜行する従動溝４ａが設けて ある。この従動溝４ａに係合ピン３ａが係合して，ストローク軸２ａが下方向に 突出し，また，上方向に引込まれたとき，滑動子３のスライドにより係合ピン３ ａは従動溝４ａの中を摺動するよう構成されている。係合ピン３ａが従動溝４ａ の中を摺動したとき，回転柱４が回転する。６は回転柱４の外周を覆うように嵌 められた外柱であり，回転柱４と一体的に回転するように，かつ，装飾用に構成 されている。即ち，７は門扉取付け金具であり，この門扉取付け金具７は外柱６ を貫通する取付けねじ（図示せず）により回転柱４に螺着されている。この螺着 により外柱６と回転柱４とは一体的に回動する。この門扉取付け金具７に門扉８ が装着される。

【００１０】 次に，上記のように構成された自動門扉開閉装置の動作について説明する。先 ず，リモートコントロール装置あるいは遠隔操作のスイッチ装置からの信号を自 動操作用油圧シリンダ２が受けると，ストローク軸２ａが下方向に向かってゆっ くりと突出する。この突出により，滑動子３の係合ピン３ａが従動溝４ａの中を ．摺動するので回転柱４が回転し，門扉８が開かれる。門扉８を閉じるときは， ストローク軸２ａが上方向に向かってゆっくりと引込まれるように，リモートコ ントロール装置あるいは遠隔操作のスイッチ装置からの信号を送信する。

【００１１】 実施例２． また，上記構成の装置は，リモートコントロール装置あるいは遠隔操作のスイ ッチ装置などにより，自動開閉するものであるが，簡単な操作により手動開閉に 切り替えることもできる。即ち，門扉８が閉じているとき，図６に示すように開 閉できる蓋６ａを開いて滑動子３に装着され着脱自在にされた係合ピン３ａを抜 き取ればよい。係合ピン３ａが無ければ門扉８は自由に開閉できる。

【００１２】 なお，上記説明においては，一方の扉の開閉について説明したが，対称的に構 成した，一対の自動門扉開閉装置を使用すれば，観音開きの自動門扉開閉装置が 構成できる。また，自動操作用油圧シリンダ２を駆動するための油圧ポンプ，及 び，リモートコントロール装置用の制御装置などは，それぞれ内柱１の近傍に設 置し，地中から内柱の中を通して配管，配線するようになる。ただし，内柱１が 大きい場合には，内柱１を切欠いで内蔵することも可能である。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は，以上説明したように構成されているので，自動開閉のための装置 が外部へ露出せず，開閉角度も十分に大きくできる自動門扉開閉装置を得ること ができる。

【００１４】 さらに，手動で開閉できる装置に簡単に切り換えることもできるなど多くの 効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の装置の一実施例を一部破断して示す
正面図である。

【図２】この発明の装置の一実施例を一部破断して示す
側面図である。

【図３】この発明の装置の内柱の部分を示す斜視図であ
る。

【図４】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図５】滑動子の部分を示す斜視図である。

【図６】手動開閉を説明するための斜視図である。

【符号の説明】

１ 内柱 １ａ 縦溝 １ｂ 切欠ぎ部 ２ 自動操作用油圧シリンダ ２ａ ストローク軸 ３ 滑動子 ３ａ 係合ピン ４ 回転柱 ４ａ 従動溝 ５ ベアリング ６ 外柱 ６ａ 蓋 ７ 門扉取付け金具 ８ 門扉

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦溝とこの縦溝に連通した切欠ぎ部
   を有する円柱状内柱と，上記縦溝に対し上下方向にスラ
   イドできるように嵌められた滑動子と，上記切欠ぎ部に
   装着されるとともに，ストローク軸が上記滑動子に連結
   された自動操作用油圧シリンダ装置と，上記内柱の外周
   を覆うように嵌められ，上記滑動子に対向する部分に上
   記滑動子と係合し，かつ，斜行するように形成した従動
   溝を設けることにより上記滑動子が上下方向にスライド
   したとき上記滑動子に従動して回転する回転柱と，上記
   回転柱に装着された門扉取付け金具とを備えて構成した
   ことを特徴とする自動門扉開閉装置。
2. 【請求項２】滑動子と従動溝の係合部分を着脱自在に構
   成し，上記係合部分を取外したとき，手動で回転柱が回
   転できように構成したことを特徴とする請求項１記載の
   自動門扉開閉装置。