JP3006756U

JP3006756U - 傘袋

Info

Publication number: JP3006756U
Application number: JP1994006112U
Authority: JP
Inventors: 隆鷲見
Original assignee: 隆鷲見
Priority date: 1994-05-06
Filing date: 1994-05-06
Publication date: 1995-01-31
Anticipated expiration: 2000-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】折畳み式傘に付着した水滴が外部に浸出するこ
とがなく、付着した水滴を吸水し、次使用（持運び）に
そのまま供することができる。【構成】防水シート層、吸湿材層、保護層を順次重合さ
せてなるシート材の保護層側を内側にして、折畳み式傘
に対応し、かつ一側を開口させた袋体を形成し、この袋
体の開口近部に閉止手段を装着させてなり、吸湿材層に
より収納した折畳み式傘に付着した水滴を吸水する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、折畳み式傘を収納することができる傘袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、折畳み式傘の傘袋は、合成繊維あるいは合成樹脂、例えばナイロン製のシート（布地）による一側を開口させた袋体で、折畳み式傘の柄を除く部分を収納させるものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は前記の通り、開口閉止手段がない、合成繊維あるいは合成樹脂のシートのみによる袋体であり、折畳み式傘を使用後、折畳み式傘を付着した水滴と共に傘袋に収納させるため、袋体外部に折畳み式傘に付着した水滴を浸出させ難くするだけであり、多量の水滴が付着した際、袋体の開口からしばしば外部に浸出し易く、防水効果が良くないことが問題となっていた。

【０００４】また、傘袋内で折畳み式傘に付着した水滴を吸収することが不可能であり、折畳み式傘の次使用（持運び）に際しては、予め屋内で折畳み式傘を開いて付着した水滴を乾燥させておく必要があり、この作業が非常に煩雑であることが問題となっていた。

【０００５】本考案は、このような欠点に鑑み、折畳み式傘に付着した水滴が外部に浸出することがなく、付着した水滴を吸水し、次使用（持運び）にそのまま供することができる傘袋を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、防水シート層、吸湿材層および保護層を順次重合させてなるシート材の保護層側を内側にして、折畳み式傘に対応し、かつ一側を開口させた袋体を形成し、この袋体の開口近部に閉止手段を装着させてなるものである。

【０００７】

【作用】

本考案の作用を説明する。

【０００８】本考案に係る傘袋に折畳み式傘を収納させる際、雨天時使用した折畳み式傘を折畳んで袋体の開口から収納させ、開口近部の閉止手段により袋体の開口を閉止する。

【０００９】この際、袋体の開口が閉止手段により閉止されるため、袋体の開口から外部に折畳み式傘に付着した水滴が浸出することがない。

【００１０】また、袋体の中央部の吸湿材層に、折畳み式傘に付着した水滴が吸水され、この吸水された水滴は、袋体の外側の防水シート層により外部へ浸出することがない。

【００１１】また、吸湿材層に水滴が吸水されるため、予め屋内で折畳み式傘を開いて付着した水滴を乾燥させなくても、次使用にそのまま供することができる。

【００１２】また、吸湿材層が保護層により被覆されているため、折畳み式傘を収納させた際、吸湿材層に折畳み式傘が直接接触することがないため、吸湿材層が損傷することがない。

【００１３】また、吸湿材層に吸水された水分は、天気のよい日に傘袋を干しておけば、容易に乾燥させることができる。

【００１４】

【実施例】

本考案に係る傘袋は、図１〜図３に示すように、以下の構成からなるものである。

【００１５】防水シート層１０、吸湿材層１２および保護層１４を順次重合させてなるシート材１６が設けられている。

【００１６】本実施例において、防水シート層１０は防水効果が良好な合成繊維素材、合成樹脂素材であればよく、ビニールシートが最適である。

【００１７】また、吸湿材層１２は水分を吸水できる発泡素材であればよく、スポンジが最適である。

【００１８】また、保護層１４は吸湿材層１２を保護できる素材であればよく、網布地が最適である。

【００１９】シート材１６の保護層１４側を内側にして、折畳み式傘１８に対応し、かつ一側を開口２０させた袋体２２を形成してある。

【００２０】本実施例において、折畳み式傘１８は自動開閉方式（通称ジャンプ傘）であるが、手動開閉方式でもよい。

【００２１】また、袋体２２の開口２０全域を被覆できるように、袋体２２の一側面（図において裏面側）を膨出させて蓋部２４を開閉（折返し）自在に形成させてある。

【００２２】この袋体１８の開口２０近部および蓋部２４に閉止手段２６を装着させてある。

【００２３】本実施例において、閉止手段２６は蓋部２４と袋体２２とを止着して袋体２２の開口２０を閉止できるホック、ボタン、ファスナー等の閉止具であればよく、マジックテープ（登録商標）が最適である。

【００２４】なお、図中２８は縫合部を示す。

【００２５】また、本考案に係る傘袋の外部に掛け紐等の固定手段を設けることにより、鞄（手提げ鞄、ショルダーバッグ、ランドセル、リュックサック等）、自転車、自動車等の乗物への常備がし易くなることは自明のことである。

【００２６】

【考案の効果】

本考案に係る傘袋によれば、袋体の開口近部に閉止手段を装着させてあるため、袋体の開口を閉止でき、折畳み式傘に付着した水滴が袋体の開口から外部に浸出することがない。

【００２７】また、袋体の開口に、開口を閉止する開閉自在の蓋部を形成させることにより、袋体の開口からの折畳み式傘に付着した水滴の外部浸出防止効果を向上させることができる。

【００２８】また、袋体の中央部の吸湿材層に、折畳み式傘に付着した水滴が吸水され、この吸水された水滴は、袋体の外側の防水シート層により外部へ浸出することがない。

【００２９】また、吸湿材層に水滴が吸水されるため、予め屋内で折畳み式傘を開いて付着した水滴を乾燥させなくても、次使用にそのまま供することができる。

【００３０】また、袋体の吸湿材層の内側に保護層が配設されているため、傘袋内に折畳み式傘を収納した際、吸湿材層に折畳み式傘が直接接触することがないので、吸湿材層が損傷することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る傘袋の斜視図。

【図２】図１のＡ−Ａ線拡大断面図。

【図３】使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１０防水シート層１２吸湿材層１４保護層１６シート材１８折畳み式傘２０開口２２袋体２４蓋部２６閉止手段

【手続補正書】

【提出日】平成６年８月４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】防水シート層(10)、吸湿材層(12)および
保護層(14)を順次重合させてなるシート材(16)の保護層
(14)側を内側にして、折畳み式傘(18)に対応し、かつ一
側を開口(20)させた袋体(22)を形成し、この袋体(22)の
開口(20)近部に閉止手段(26)を装着させてなる傘袋。
【請求項２】袋体(22)の開口(20)に開閉自在の蓋部(2
4)を形成させてなる請求項１記載の傘袋。
【請求項３】防水シート層(10)がビニールシートであ
る請求項１および請求項２記載の傘袋。
【請求項４】吸湿材層(12)がスポンジである請求項
１、請求項２および請求項３記載の傘袋。
【請求項５】保護層(14)が網布地である請求項１、請
求項２、請求項３および請求項４記載の傘袋。