JP3006601U - 計量蓋付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の上下を反転すると容器蓋に一定量の内
容物が正確に収容できる計量蓋付き容器を提供する。 【構成】 上端を開口した容器本体の前記開口面に、上
面に内容物の排出口を形成した蓋体を着脱自在に取付
け、内容物の排出口に対応する蓋体の下面には軸杆を介
して内容物の定量収容部を取付けた計量蓋付き容器。 【効果】 内容物が正確に定量取り出しできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は顆粒や粉末等を収容する容器に関するものであり、特に容器の蓋が計 量器を兼用できるよう構成した計量蓋付き容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

容器蓋が計量器を兼用できるよう構成し、容器の上下を反転させると、容器に 収容された粉末や顆粒等が蓋の内側に形成した定量取り出し部に一定量だけ蓄積 されるよう構成した計量蓋付き容器は従来より広く知られている。

【０００３】 これらの計量蓋付き容器は、蓋体の内側に容器を反転した時に内容物が定量だ け収容される定量収容部が形成され、再び容器を反転すると定量収容部に収容さ れた内容物が蓋体から外部に排出されるよう構成している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記公知のものは、蓋体の内側に形成された内容物の定量収容部 の構造が適切でないため、例えば、内容物が粉末や顆粒である場合、容器本体を 反転した時に粉末類が定量収容部の底面に衝突し、定量収容部側に正確に誘導で きないことがあり、正確な定量取り出しが行えないなどの欠点があった。

【０００５】

【考案の目的】

本考案は上記の問題に対応しようとするものであり、容器本体を反転した時に 容器内に収容された粉末類が正確に定量収容部方向に誘導でき、正確な取り出し 量の計量と排出が行えるよう構成した計量蓋付き容器を提供せんとするものであ る。

【０００６】

【考案の要点】

本考案は、上端を開口した容器本体の前記開口面に、上面に内容物の排出口を 形成した蓋体を着脱自在に取付け、内容物の排出口に対応する蓋体の下面には軸 杆を介して内容物の定量収容部を取付けてなる計量蓋付き容器の構造を考案の要 点としている。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 本考案の計量蓋付き容器は、容器本体１と、上面に収容物の排出口21を形成す るとともに容器本体１の開口部に着脱自在に取り付ける蓋体２、及び排出口21の 下面に所定の間隔をおいて取付ける定量収容部３とによって構成している。

【０００９】 容器本体１は筒状の容体11の上端を開口部12とした周知のものであり、硬質合 成樹脂等により形成している。

【００１０】 蓋体２は容器本体１と同質材を用いて形成するものであり、外周部に形成した 円筒状のスカート部22を容器本体１の上端部に着脱自在に取付けるとともに、上 面中央に少許の高さだけ突出させた外形の小さい円筒体23に囲まれる部分を内容 物の排出口21として形成している。

【００１１】 外形の小さい円筒体23は、蓋体２の上面に突出するだけでなく、蓋体２の内側 に向かっても適宜の長さだけ突き出した構造としており、これにより定量収容部 ３に収容された内容物の排出を容易に誘導できるよう図っている。

【００１２】 外形の小さい円筒体23の中央部には内容物の定量収容部３を吊り下げるための 取付け部４が形成されている、この取付け部４は適宜の外形を持った軸杆として 形成するとともに、その外周から放射状に張り出した数本の腕杆41…41を円筒体 23の内側壁に連続させている。

【００１３】 内容物の定量収容部３は、外形の小さい円筒体23の中央部に形成した取付け部 ４から吊り下げた軸杆31の下端に、下端部を下向きの円錐状に突出形成した円筒 状の容体32を一体的に取付けている。

【００１４】 円筒状の容体32の上端部は上方に向かって徐々に外径を広げており、容器本体 １を再度反転した時に内容物が定量収容部３内に正確に誘導できるよう構成して いる。（図１、図３乃至図５参照）

【００１５】 なお蓋体２に対する定量収容部３の取付け手段は、図１例示のように、軸杆31 部分を蓋体２に固定された構造とする場合のほか、例えば図３及び図４例示のよ うに外形の小さい円筒体23の中央部に形成した取付け部４に軸杆31の摺動孔42を 形成し、この摺動孔42に軸杆31を昇降可能に取付けた構造とすることも可能であ る。

【００１６】 軸杆31を取付け部４に昇降可能に取付ける場合、軸杆31の上端外周部に係止用 突起33を突設し、この係止用突起33を取付け部４に形成した摺動孔42に形成した 嵌合用凹窪部43に嵌合係止できるよう構成したり（図３参照）、或いは軸杆31の 上端外周部にネジ34を刻切し、取付け部４の中央部に形成した摺動孔42にもこれ と対応するネジ溝43を刻切する等の手段を自由に選択できる。

【００１７】 このように軸杆31を昇降可能に構成した場合、内容物の定量収容部３の収容量 を自由に変更させることができる利点がある。

【００１８】 また容器本体１の構造も図１乃至図４例示のような周知の構造とする場合のほ か、図５例示のように周胴部の上端をそのまま開口部とし、この開口部にスカー ト部の下半部を広げる構造とした蓋体２を取付ける構造とすること等も自由に選 択できる。

【００１９】 図中24は内容物の排出口21に着脱自在に取付けたキャップであり、内容物の取 り出しを行わない時に内容物が吸湿するのを防止するものである。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は上記のように定量収容部３の下端部を円錐状に突出形成したので、蓋 体２を容器に装着する時、容器内に粉末などが充満している時でも円錐状の突出 部が容易に進入して蓋の装着が簡単に行える利点がある。また、容器本体１を反 転する場合、円錐状の突出部に衝突した粉末や顆粒は円錐状体の傾斜に沿って適 切に分流されながら蓋体裏面に正確に誘導され、再度容器本体１を反転した時に 定量収容部３内に正確に粉末等を収容できることとなり、従来のこの種計量蓋が 抱えていた計量ミス等のトラブルを完全に防止できる優れた利点がある。

【００２１】 また定量収容部３を支承する軸杆31を、取付け部４に対して昇降可能に取付け た場合は、同一構造の定量収容部３を利用しながら収容する粉末等の量を変更す ることが可能となる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の基本的実施例を示す縦断面図

【図２】 図１の平面図

【図３】 本考案の第２の実施例を示す縦断面図

【図４】 本考案の第３の実施例を示す縦断面図

【図５】 本考案の第４の実施例を示す縦断面図

【符号の説明】 １ 容器本体 11 容体 12 開口部 ２ 蓋体 21 排出口 22 スカート部 23 外形の小さい円筒体 24 キャップ ３ 内容物の定量収容部 31 軸杆 32 円筒状の容体 33 係止用突起 34 ネジ ４ 定量収容部の取付け部 41 腕杆 42 摺動孔 43 嵌合用凹窪 44 ネジ溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上端を開口した容器本体の前記開口面に、
   上面に内容物の排出口を形成した蓋体を着脱自在に取付
   け、内容物の排出口に対応する蓋体の下面には軸杆を介
   して内容物の定量収容部を取付けてなる計量蓋付き容
   器。
2. 【請求項２】内容物の定量収容部の下端部が下向きの円
   錐体状に形成されている請求項１記載の計量蓋付き容
   器。
3. 【請求項３】蓋体の下面に取付ける内容物の定量収容部
   が、蓋体に対して昇降可能に取付けられている請求項１
   又は請求項２記載の計量蓋付き容器。