JP3006573B2 - リモコン装置およびリモコン装置を備えた機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リモコン装置およ
びリモコン装置を備えた機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の温水洗浄装置の操作盤としては、
図５に示すようにおしり洗浄、マッサージ入／切、ビ
デ、ムーブ入／切、乾燥、ノズル調節の前・後等の全て
のスイッチ類を１つの操作面１００に平面的に配置した
ものや、一部隠蔽構造としてスイッチ類にカバーを設
け、単にスイッチ類を覆っただけのものが知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにおいては、温水洗浄装置の機能を増加するとスイッ
チ類が多くなり、スイッチ類の設置スペースは限られて
いるため１つのスイッチが占める設置スペースは段々狭
くなってスイッチの機能表示が見難く且つ操作し難くな
るという問題点を有していた。特に、温水洗浄便座は、
老人から子供まで使用するため操作方法を分り易くする
ようにスイッチの数を減らすことが課題となっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段およびその作用効果】上記
課題を解決するためになされた本発明のリモコン装置
は、操作対象である機器から離れて該機器を操作するリ
モコン装置であって、開閉自在の蓋体と、該蓋体の外面
に複数の操作釦が配設され、該操作釦の裏側に少なくと
も１個の凸部を有する第１の操作部と、前記蓋体の閉状
態時に該蓋体によって覆われる収容部の前記第１の操作
部の前記操作釦に対応する位置に操作釦が配設され、該
操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部を有する第２の操
作部とを備えるとともに、前記第１および第２の操作部
に、それぞれの操作釦を進退動作させる連接部を形成
し、前記第１の操作部の操作釦および前記第２の操作部
の操作釦を、該双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一
となるように配置し、前記収容部の内側であって、前記
第２の操作部の前記操作釦に対応する位置に、前記蓋体
の開状態時に前記第２の操作部の操作釦によって状態が
切り換えられる操作スイッチを構成し、前記蓋体の閉状
態時に前記第１の操作部に配設された操作釦が押された
とき、前記凸部が、前記第２の操作部に配設された操作
釦を介して前記操作スイッチの状態を切り換えることを
要旨とする。第１および第２の操作部に、それぞれの操
作釦を円弧軌跡で進退動作させる連接部を形成する構成
としてもよい。

【０００５】このようなリモコン装置において、第１の
操作部の操作釦を、複数の各操作釦を一体とすることに
より形成したり、第２の操作部の操作釦を、複数の各操
作釦を一体とすることにより形成することも好適であ
る。この操作釦を、個別に可動する複数の操作用可動部
と該各操作用可動部を連接する連接部とから構成しても
よい。

【０００６】

【０００７】前記課題を解決するためになされた本発明
のリモコン装置を備えた機器は、操作対象である機器か
ら離れて該機器を操作するリモコン装置を備えた機器で
あって、開閉自在の蓋体と、該蓋体の外面に複数の操作
釦が配設され、該操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部
を有する第１の操作部と、前記蓋体の閉状態時に該蓋体
によって覆われる収容部の前記第１の操作部の前記操作
釦に対応する位置に操作釦が配設され、該操作釦の裏側
に少なくとも１個の凸部を有する第２の操作部とを備え
るとともに、前記第１および第２の操作部に、それぞれ
の操作釦を進退動作させる連接部を形成し、前記第１の
操作部の操作釦および前記第２の操作部の操作釦を、該
双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一となるように配
置し、前記収容部の内側であって、前記第２の操作部の
前記操作釦に対応する位置に、前記蓋体の開状態時に前
記第２の操作部の操作釦によって状態が切り換えられる
操作スイッチを構成し、前記蓋体の閉状態時に前記第１
の操作部に配設された操作釦が押されたとき、前記凸部
が、前記第２の操作部に配設された操作釦を介して前記
操作スイッチの状態を切り換えることを要旨とするリモ
コン装置を備える。第１および第２の操作部に、それぞ
れの操作釦を円弧軌跡で進退動作させる連接部を形成す
る構成としてもよい。

【０００８】このようなリモコン装置を備えた機器にお
いて、リモコン装置の第１の操作部の操作釦を、複数の
各操作釦を一体とすることにより形成したり、第２の操
作部の操作釦を、複数の各操作釦を一体とすることによ
り形成することも好適である。この操作釦を、個別に可
動する複数の操作用可動部と該各操作用可動部を連接す
る連接部とから構成してもよい。

【０００９】

【００１０】外側の操作面を開くと切替スイッチの状態
が切替わり、各種操作スイッチが外側の操作面に表示し
た機能から内側の操作面に表示した機能に対応する機能
に切替わり、１つの操作スイッチが２つの役目を果た
す。また、内側の操作面は、温水洗浄装置のタイマ作動
のための操作スイッチとして機能する。

【００１１】以上説明したように本発明によれば、切替
スイッチを設けたことによって、１つの操作スイッチに
２つの役目を持たせることができ操作スイッチの数を減
らしてコストダウンが図れる。また、操作面の面積が広
くなるのでスイッチの機能表示を大きくすることがで
き、見易くなる。更に、通常良く使用するスイッチの機
能表示を外側の操作面に出すことにより操作性が向上す
る。特に温水洗浄装置は、子供から大人まで使用するの
でその効果は大である。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図１は本発明に係る温水洗浄装
置操作盤の断面図、図２は図１における第１操作面と第
２操作面と操作スイッチの関係を示す拡大図、第３は本
発明に係る温水洗浄装置操作盤の平面図、図４は本発明
に係る温水洗浄装置操作盤の外側の第１操作面を開いた
状態の平面図である。

【００１３】温水洗浄装置操作盤たるリモコン操作盤１
は、プリント基板２の上に各種操作スイッチ３を配置
し、各種操作スイッチ３を内側の操作面たる第２操作面
４と外面の操作面たる第１操作面５で２重に覆い、第１
操作面５は扉のように一端を中心として開閉自在に組付
け、更に第１操作面５が開いた状態の時にオフ状態とな
る切替スイッチ６をプリント基板２の上に配置し、これ
らを底部７ａと側部７ｂから成るケース７に収納して構
成されている。なお、８ａは表面シートである。

【００１４】第１操作面５には、図３に示すように温水
洗浄装置のうちでも比較的使用頻度が多いおしり洗浄ス
イッチ５ａ、ビデスイッチ５ｂ、乾燥スイッチ５ｃ、止
スイッチ５ｄ、水勢調節の強・弱スイッチ５ｅ，５ｆ等
の機能が表示されている。

【００１５】おしり洗浄とは、おしり洗浄ノズルからた
っぷりのお湯でおしりを洗浄する機能である。ビデと
は、ビデ洗浄ノズルからやわらかいお湯でデリケートに
洗浄する機能である。乾燥とは、洗浄後に温風で洗浄部
分を乾かす機能である。止とは、おしり洗浄等の各種機
能の動作を停止させる機能である。水勢調節の強・弱と
は、洗浄ノズルからの温水の勢いを好みの勢いに調節で
きる機能である。

【００１６】そして、図１に示すように第１操作面５を
閉めた状態で、例えばおしり洗浄スイッチ５ａと表示し
た部分を押すと図２に示すように第２操作面４を介して
洗浄スイッチ５ａと表示した部分と対向する位置に配置
した操作スイッチ３が押される。この時操作スイッチ３
は、切替スイッチ６がオン状態のためおしり洗浄スイッ
チとして機能し、温水洗浄装置がおしり洗浄動作を開始
する。

【００１７】第２操作面４には、図４に示すように温水
洗浄装置のうちでも比較的使用頻度の少ないマッサージ
入／切スイッチ４ａ、ムーブ入／切スイッチ４ｂ、温水
洗浄装置に備えた温水タンク等のヒータへの通電のオン
オフを時間により切替えるタイマ機能の予約・解除スイ
ッチ４ｃ、時刻設定のための時・分切替スイッチ４ｄ、
ノズル調節の前・後スイッチ４ｅ，４ｆ等の機能が表示
されている。

【００１８】マッサージとは、洗浄ノズルからの温水の
勢いを所定の周期で変化させながらおしり洗浄やビデ洗
浄を行う機能である。ムーブとは、洗浄ノズルを前後に
揺動しながらおしり洗浄やビデ洗浄を行う機能である。
ノズル調節の前・後とは、洗浄ノズルを好みの位置へ前
後に微調節できる機能である。

【００１９】そして、図４に示すように第１操作面５を
開けた状態で、例えばマッサージ入／切スイッチ４ａと
表示した部分を押すと、第２操作面４によって洗浄スイ
ッチ５ａと表示した部分と対向する位置に配置した洗浄
スイッチ５ａとしても機能する共通の操作スイッチ３が
押される。この時操作スイッチ３は、切替スイッチ６が
オフ状態のためマッサージ入／切スイッチ４ａとして機
能し、温水洗浄装置がマッサージ動作を開始する。

【００２０】以上のように第１操作面５が閉まった状
態、即ち切替スイッチ６がオン状態の時には各種操作ス
イッチ３は第１操作面５に表示したスイッチ５ａ、５
ｂ、５ｃ、５ｄ、５ｅ、５ｆ等として機能し、第１操作
面が開いた状態、即ち切替スイッチ６がオフ状態の時に
は各種操作スイッチ３は第２操作面４に表示したスイッ
チ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ、４ｅ、４ｆ等として機能す
る。従って、１つの操作スイッチに２つの役目を持たせ
ることができる。

【００２１】なお、切替スイッチ６は第１操作面５又は
第２操作面４に設けてもよく、更に切替スイッチ６の切
替状態を表示する表示手段を備えてもよい。本実施例で
は、リモコン操作盤としたが温水洗浄装置の本体操作盤
でも同様である。第１操作面５は図４に示すように回動
するタイプでもスライドするタイプでもよく、更に一部
のみ２重操作面構造でもよい。

【００２２】また、使用頻度が低いタイマ機能のための
予約・解除スイッチ４ｃと、時刻設定のための時・分切
替スイッチ４ｄのみを扉内に隠蔽して２重操作面構造と
すれば、使用頻度が低いタイマ機能や時刻設定のための
スイッチを他のスイッチと共用できるばかりか、悪戯等
によりタイマ動作や時刻等の設定を使用者がむやみに変
更するのを防止できるため特に効果的である。

【００２３】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る温水洗浄装置操作盤の断面図

【図２】図１における第１操作面と第２操作面と操作ス
イッチの関係を示す拡大図

【図３】本発明に係る温水洗浄装置操作盤の平面図

【図４】本発明に係る温水洗浄装置操作盤の外側の第１
操作面を開いた状態の平面図

【図５】従来技術の温水洗浄装置の操作盤

【符号の説明】

１…リモコン操作盤（温水洗浄装置操作盤） ２…プリント基板 ３…操作スイッチ、 ４…第２操作面 ４ｇ…孔 ５…第１操作面 ５ｐ…突出片 ６…切替スイッチ ７…ケース ７ａ…底部 ７ｂ…側部 ８ａ…表面シート ９…表示部 １０…窓

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 操作対象である機器から離れて該機器を
   操作するリモコン装置であって、 開閉自在の蓋体と、 該蓋体の外面に複数の操作釦が配設され、該操作釦の裏
   側に少なくとも１個の凸部を有する第１の操作部と、 前記蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部の
   前記第１の操作部の前記操作釦に対応する位置に操作釦
   が配設され、該操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部を
   有する第２の操作部とを備えるとともに、前記第１および第２の操作部に、それぞれの操作釦を進
   退動作させる連接部を形成し、 前記第１の操作部の操作釦および前記第２の操作部の操
   作釦を、該双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一とな
   るように配置し、 前記収容部の内側であって、前記第２の操作部の前記操
   作釦に対応する位置に、前記蓋体の開状態時に前記第２
   の操作部の操作釦によって状態が切り換えられる操作ス
   イッチを構成し、 前記蓋体の閉状態時に前記第１の操作部に配設された操
   作釦が押されたとき、前記凸部が、前記第２の操作部に
   配設された操作釦を介して前記操作スイッチの状態を切
   り換えるリモコン装置。
2. 【請求項２】 操作対象である機器から離れて該機器を
   操作するリモコン装置であって、 開閉自在の蓋体と、 該蓋体の外面に複数の操作釦が配設され、該操作釦の裏
   側に少なくとも１個の凸部を有する第１の操作部と、 前記蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部の
   前記第１の操作部の前記操作釦に対応する位置に操作釦
   が配設され、該操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部を
   有する第２の操作部とを備えるとともに、 前記第１および第２の操作部に、それぞれの操作釦を円
   弧軌跡で進退動作させる連接部を形成し、 前記第１の操作部の操作釦および前記第２の操作部の操
   作釦を、該双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一とな
   るように配置し、 前記収容部の内側であって、前記第２の操作部の前記操
   作釦に対応する位置に、前記蓋体の開状態時に前記第２
   の操作部の操作釦によって状態が切り換えられる操作ス
   イッチを構成し、 前記蓋体の閉状態時に前記第１の操作部に配設された操
   作釦が押されたとき、前記凸部が、前記第２の操作部に
   配設された操作釦を介して前記操作スイッチの状態を切
   り換えるリモコン装置。
3. 【請求項３】 前記第１の操作部の操作釦を、複数の各
   操作釦を一体とすることにより形成した請求項１または
   ２に記載のリモコン装置。
4. 【請求項４】 前記第２の操作部の操作釦を、複数の各
   操作釦を一体とすることにより形成した請求項１ないし
   ３のいずれかに記載のリモコン装置。
5. 【請求項５】 操作対象である機器から離れて該機器を
   操作するリモコン装置を備えた機器であって、 開閉自在の蓋体と、 該蓋体の外面に複数の操作釦が配設され、該操作釦の裏
   側に少なくとも１個の凸部を有する第１の操作部と、 前記蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部の
   前記第１の操作部の前記操作釦に対応する位置に操作釦
   が配設され、該操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部を
   有する第２の操作部とを備えるとともに、前記第１および第２の操作部に、それぞれの操作釦を進
   退動作させる連接部を形成し、 前記第１の操作部の操作釦および前記第２の操作部の操
   作釦を、該双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一とな
   るように配置し、 前記収容部の内側であって、前記第２の操作部の前記操
   作釦に対応する位置に、前記蓋体の開状態時に前記第２
   の操作部の操作釦によって状態が切り換えられる操作ス
   イッチを構成し、 前記蓋体の閉状態時に前記第１の操作部に配設された操
   作釦が押されたとき、前記凸部が、前記第２の操作部に
   配設された操作釦を介して前記操作スイッチの状態を切
   り換えるリモコン装置を備えた機器。
6. 【請求項６】 操作対象である機器から離れて該機器を
   操作するリモコン装置を備えた機器であって、 開閉自在の蓋体と、 該蓋体の外面に複数の操作釦が配設され、該操作釦の裏
   側に少なくとも１個の凸部を有する第１の操作部と、 前記蓋体の閉状態時に該蓋体によって覆われる収容部の
   前記第１の操作部の前記操作釦に対応する位置に操作釦
   が配設され、該操作釦の裏側に少なくとも１個の凸部を
   有する第２の操作部とを備えるとともに、 前記第１および第２の操作部に、それぞれの操作釦を円
   弧軌跡で進退動作させる連接部を形成し、 前記第１の操作部の操作釦および前記第２の操作部の操
   作釦を、該双方の操作釦の進退動作の軌跡が略同一とな
   るように配置し、 前記収容部の内側であって、前記第２の操作部の前記操
   作釦に対応する位置に、前記蓋体の開状態時に前記第２
   の操作部の操作釦によって状態が切り換えられる操作ス
   イッチを構成し、 前記蓋体の閉状態時に前記第１の操作部に配設された操
   作釦が押されたとき、前記凸部が、前記第２の操作部に
   配設された操作釦を介して前記操作スイッチの状態を切
   り換えるリモコン装置を備えた機器。
7. 【請求項７】 前記第１の操作部の操作釦を、複数の各
   操作釦を一体とすることにより形成した請求項５または
   ６に記載のリモコン装置を備えた機器。
8. 【請求項８】 前記第２の操作部の操作釦を、複数の各
   操作釦を一体とすることにより形成した請求項５ないし
   ７のいずれかに記載のリモコン装置を備えた機器。