JP3006413B2 - カバー付きロータンクの組立方法 - Google Patents

カバー付きロータンクの組立方法

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JP3006413B2
JP3006413B2 JP6141672A JP14167294A JP3006413B2 JP 3006413 B2 JP3006413 B2 JP 3006413B2 JP 6141672 A JP6141672 A JP 6141672A JP 14167294 A JP14167294 A JP 14167294A JP 3006413 B2 JP3006413 B2 JP 3006413B2
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昌広 井口
浩彦 藪田
直樹 岡田
英也 小池
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洋風便器に設置されるカ
バー付きロータンクの組立方法に係り、特にカバーをロ
ータンク本体に容易に装着できるようにしたカバー付き
ロータンクの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】洋風便器後部上面に設置されるロータン
ク本体をカバーで覆った従来例について第5,6図を参
照して説明する。
【0003】陶器製の洋風便器10の後部上面に設置さ
れた合成樹脂製のベースプレート12の上にパッキン1
3を介してタンク受け14が設置され、このタンク受け
14の上にロータンク本体16が載設されている。この
タンク受け14は下方に向って凹陥した凹部14aを備
えている。ロータンク本体16の底部に設けられた凸部
16aがこの凹部14aにリング形パッキン18を介し
て挿入される。
【0004】この凹部14a及び凸部16aの底面並び
にベースプレート12にはそれぞれ開口14b,16
b,12aが設けられている。フロート弁装置20の雄
ねじ部20aがパッキン22を介してこれら開口14
b,16b,12aに上方から挿入される。
【0005】ナット24が該雄ねじ部20aに螺じ込ま
れることにより、フロート弁装置20が固定されると共
に、ロータンク受け14を介してロータンク本体16が
ベースプレート12に固定される。
【0006】このロータンク本体16を覆うように合成
樹脂製のカバー26,28が装着される。この従来例で
は、カバー26はロータンク本体16の前面側及び上面
側を覆うものとなっており、その上部には手洗鉢26a
が形成されている。カバー28はロータンク本体16の
後面側を覆うものである。カバー26,28の上部及び
下部はそれぞれロータンク本体16の上部とベースプレ
ート12とにビス留めされている。
【0007】このカバー28及びロータンク本体16の
一方の側面にはハンドル挿通用開口34,36が設けら
れており、この開口34,36にハンドル装置38の雄
ねじ部38aが挿通され、ナット40が螺じ込まれるこ
とによりハンドル装置38がカバー28に固定される。
このハンドル装置38と前記フロート弁装置20のフロ
ート弁41とがチェーン42で接続される。
【0008】カバー28及びロータンク本体16の他方
の側面にはボールタップ挿通用開口44,46が設けら
れている。この開口44,46にボールタップ装置48
の雄ねじ部48aが挿通され、ナット49が螺じ込まれ
ることによりボールタップ装置48がカバー28に固定
される。
【0009】このボールタップ装置48の弁機構部の下
方にはサービスタンク50が設置され、清水受けトレー
52a付きの立上管52を介してボールタップ流出水
(清浄な水道水)が該サービスタンク50に導入され
る。サービスタンク50の底面の流出口50aは、ロー
タンク本体16の底面のサービス水流出口53に連結さ
れる。
【0010】ボールタップ装置48の手洗管用流出口に
はビニルホース54a付きのノズル54が接続される。
このノズル54はノズルホルダ56を介してロータンク
本体16の上部後縁の中央部に鉛直上向きに取り付けら
れる。ノズルホルダ56はビス56aによりロータンク
本体16に固定される。タンク蓋57が該ロータンク本
体16に被装される。
【0011】カバー26の手洗鉢26aの後面壁には手
洗吐水ヘッド59が固定され、このヘッド59にジョイ
ント管58が連結される。このジョイント管58の下端
にノズル54が差し込まれることにより、ボールタップ
装置48から手洗吐水ヘッド59へ給水可能とされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカバー付き
ロータンクの組立方法においては、ロータンク本体16
の外面にカバー28を配置した後、ハンドル装置38及
びボールタップ装置48の端部をロータンク本体16の
開口36,46からカバー28の開口34,44に通
し、次いでその雄ねじ部38a,48aにナット40を
螺じ込むことにより、ハンドル装置38及びボールタッ
プ装置48をカバー28に固定するようにしている。
【0013】このようなハンドル装置38及びボールタ
ップ装置48の取付作業は洋風便器の設置施工現場で行
なわれるものであるが、現場にてハンドル装置38及び
ボールタップ装置48を上記の如く開口36,34及び
46,44に通してナット38a,48a締めする作業
はかなり手間がかかり、作業効率が悪い。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー付きロー
タンクの組立方法は、洋風便器後部上面に設置されるロ
ータンク本体を合成樹脂製のカバーで覆ったカバー付き
ロータンクを組み立てる方法において、前記ロータンク
本体の上部から切欠部が下方に延設されており、前記カ
バーに取り付けられた、フロート弁操作用ハンドル装置
及びボールタップ装置のうち少なくとも一方の機能装置
を該切欠部に挿通したカバー付きロータンクを組み立て
る方法であって、前記機能装置が予め組み付けられたカ
バーを前記ロータンク本体の上方から該ロータンク本体
に装着することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明のカバー付きロータンクの組立方法にお
いては、カバーにハンドル装置ないしはボールタップ装
置を予め組み付けておき、このカバーをロータンク本体
に対し被せるように装着する。この際、ハンドル装置な
いしはボールタップ装置は、ロータンク本体の切欠部に
対し上方から挿入される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図〜第4図は本発明の実施例に係るカバー付き
ロータンクの組立方法を示すものであり、第1,4図は
カバー付きロータンクを示す分解斜視図、第2図はカバ
ー付きロータンクの洋風便器への設置状態を示す透視斜
視図、第3図はカバー付きロータンクの断面図である。
【0017】陶器製の洋風便器60の後部上面に設置さ
れた合成樹脂製のベースプレート62の上にタンク受け
64が設置され、このタンク受け64の上にロータンク
本体66が載設されている。このタンク受け64は下方
に向って凹陥した凹部64aを備えている。ロータンク
本体66の底部に設けられた凸部66aがこの凹部64
aに挿入される。
【0018】この凹部64a及び凸部66aの底面並び
にベースプレート62にはそれぞれ開口64b,66
b,62aが設けられている。フロート弁装置20の雄
ねじ部20aがパッキン22を介して開口66bに上方
から挿入され、ナット24が該雄ねじ部20aに螺じ込
まれることにより、フロート弁装置20が固定される。
【0019】タンク受け64は開口64bの周囲がビス
によりベースプレート62に固定される。ロータンク本
体66は、その側面に設けられた張出部70がタンク受
け64のボス部72上に載置され、ビス73が張出部7
0を通して該ボス部72に螺じ込まれることによりタン
ク受け64に固定される。
【0020】このロータンク本体66を覆うように合成
樹脂製手洗鉢74及びカバー76,78が装着される。
この実施例では、カバー76はロータンク本体66の前
面側を覆うものとなっており、カバー78はロータンク
本体66の後面側を覆うものである。
【0021】カバー76,78の上部の上向き面76
a,78aを通してビスをロータンク本体66の上端縁
のボス部66cに螺じ込むことにより該カバー76,7
8の上部がロータンク本体66に固定される。
【0022】このカバー78の一方の側面にはハンドル
挿通用開口80が設けられており、この開口80にハン
ドル装置38の雄ねじ部38aが挿通され、ナット40
が螺じ込まれることによりハンドル装置38がカバー7
8に固定される。このハンドル装置38と前記フロート
弁装置20のフロート弁41とがチェーン42で接続さ
れる。
【0023】ロータンク本体66の該一方の側面の上部
には、このハンドル装置38を受け入れる切欠部82が
設けられている。
【0024】カバー78及びロータンク本体66の他方
の側面にはボールタップ挿通用開口84と切欠部86と
が設けられている。この開口84にボールタップ装置4
8の雄ねじ部48aが挿通され、ナット49が螺じ込ま
れることによりボールタップ装置48がカバー78に固
定される。
【0025】なお、このカバー78のハンドル取付用開
口80及びボールタップ挿通用開口84の周縁部は、そ
の周囲に比べ肉厚となっており、強度及び剛性が高めら
れている。このようにすることにより、ハンドル装置3
8及びボールタップ装置48のカバー78への取り付け
が堅固なものとなる。
【0026】このボールタップ装置48の弁機構部の下
方にはサービスタンク50が設置され、清水受けトレー
52a付きの立上管52を介してボールタップ流出水
(清浄な水道水)が該サービスタンク50に導入され
る。
【0027】ボールタップ装置48の手洗管用流出口に
はビニルホース54a付きのノズル54が接続される。
このノズル54はノズルホルダ88を介してロータンク
本体66の上部後縁の中央部に鉛直上向きに取り付けら
れる。ノズルホルダ88は、略コ字形状のフック部88
aを備えており、このフック部88aをカバー78の上
縁に係止させることにより該カバー78に留め付けられ
ている。
【0028】手洗鉢74には手洗吐水ヘッド90が立設
されており、このヘッド90にノズル54が差し込まれ
ることにより、ボールタップ装置48から手洗吐水ヘッ
ド90へ給水可能とされる。
【0029】なお、このカバー76,78は、その下部
がビスによりベースプレート62に固定される。
【0030】本実施例のカバー付きロータンクを組み立
てる方法においては、ベースプレート62にタンク受け
64及びロータンク本体66をビスで固定しておく。こ
れとは別に、カバー78にハンドル装置38及びボール
タップ装置48を予め組み付けておく。しかる後、この
カバー38をカバー36と共にロータンク本体66に対
し被せるように装着する。この際、ハンドル装置38及
びボールタップ装置48は、ロータンク本体66の切欠
部82,86に対し上方から挿入される。
【0031】かかる組み付け方法においては、カバー7
8をロータンク本体66から完全に分離した状態で該カ
バー78に対しハンドル装置38及びボールタップ装置
48を取り付けるため、ハンドル装置38及びボールタ
ップ装置48の取り付け作業をきわめて容易かつ迅速に
行なうことができる。
【0032】なお、本実施例ではハンドル装置38及び
ボールタップ装置48の双方をカバー78に取り付けて
いるが、例えばフロート弁装置を電気駆動式とした場合
などハンドル装置を省略した場合には、ボールタップ装
置のみをカバー78に取り付ければ良い。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、予めボールタップ装置
又はハンドル装置が組み付けられたカバーをロータンク
本体に上方から装着することにより、ボールタップ装置
又はハンドル装置付きのロータンクをきわめて容易かつ
迅速に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るカバー付きロータンクの組立方法
を示す分解斜視図である。
【図2】実施例に係る方法により組み立てられるロータ
ンクを備えた洋風便器の透視斜視図である。
【図3】実施例に係る方法により組み立てられるカバー
付きロータンクの断面図である。
【図4】実施例に係る方法により組み立てられるカバー
付きロータンクの分解斜視図である。
【図5】従来例の洋風便器の斜視図である。
【図6】従来例のカバー付きロータンクを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
12,62 ベースプレート 14,64 タンク受け 16,66 ロータンク本体 20 フロート弁装置 26,28,76,78 カバー 38 ハンドル装置 48 ボールタップ装置 50 サービスタンク 82,86 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 英也 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (56)参考文献 実開 平6−57977(JP,U) 実開 平5−47074(JP,U) 実開 昭55−71776(JP,U) 実開 平3−103379(JP,U) 実開 平4−97969(JP,U) 実公 平2−40130(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 1/00 E03D 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洋風便器後部上面に設置されるロータン
    ク本体を合成樹脂製のカバーで覆ったカバー付きロータ
    ンクを組み立てる方法において、 前記ロータンク本体の上部から切欠部が下方に延設され
    ており、 前記カバーに取り付けられた、フロート弁操作用ハンド
    ル装置及びボールタップ装置のうち少なくとも一方の機
    能装置を該切欠部に挿通したカバー付きロータンクを組
    み立てる方法であって、 前記機能装置が予め組み付けられたカバーを前記ロータ
    ンク本体の上方から該ロータンク本体に装着することを
    特徴とするカバー付きロータンクの組立方法。
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