JPH0710077U - 手洗い付ロータンクの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータンク内のメンテナンス作業を極めて容
易に行い得る手洗い付ロータンクの提供を目的とする。 【構成】 手洗鉢部９を有する蓋８をロータンク本体１
の上面に着脱可能に覆設してなるロータンクにおいて、
手洗鉢部９に水を吐水する吐水管７をロータンク本体１
側に固設して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、手洗鉢部を有するロータンクの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、図３に示すように、水洗便器の便器本体５１の後部には、ロータンク本 体５２が立設されており、このロータンク本体５２の上面に着脱可能に蓋５３が 載置されており、この蓋５３に手洗鉢部５３ａを備えたものがあり、このような 蓋５３には手洗鉢部５３ａへ給水するために、吐水管５４が蓋５３から上方へ立 設されている。図４はその断面図を示すものであり、吐水管５４は蓋５３に固定 されたものであり、ロータンク本体５２内に配設されているボールタップ５５と 、この吐水管５４は連絡管５６を介し接続されており、またロータンク本体５２ 内にはフロート５７が設けられている。 このような構造においては、ロータンク本体５２内のボールタップ５５を修理 する場合、その他ロータンク本体５２内の鎖５８の絡まりを修理する等のメンテ ナンス時には、蓋５３をロータンク本体５２から取り外してメンテナンスを行う 必要があり、その時に吐水管５４と連絡管５６の接続を取り外す等の作業が必要 となり、またメンテナンス後は、吐水管５４と連絡管５６を水密状に接続する作 業が必要となり、メンテナンス時の作業が複雑で面倒であるという問題点があっ た。 また、図５に示すようにロータンク本体６０の周囲に後部カバー６１と前部カ バー６２を設けて、このカバー６１，６２でロータンク本体６０を覆蓋させた構 造のものにおいては、前部カバー６２の上部に排水口６２ｂを有する手洗鉢部６ ２ａが形成されており、このような前部カバー６２には、手洗鉢部６２ａに給水 するために吐水管６３が固定状に取付けられている。このような構造においても 、ロータンク本体６２内のボールタップ等をメンテナンスする場合には、前部カ バー６２を吐水管６３と一体で取外す必要があり、その場合にも吐水管６３とボ ールタップ５５との接続管等の取付け，取外し作業が必要となり、メンテナンス 作業が面倒かつ困難となるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ロータンク内のメン テナンス作業を容易かつ良好に行うことのできる手洗い付ロータンク構造を提供 せんことを目的とし、その要旨は、手洗鉢部を有する蓋をロータンク本体の上面 に着脱可能に覆設してなるロータンクにおいて、前記手洗鉢部に水を吐水する吐 水管を前記ロータンク本体側に固設したことである。

【０００４】

【作用】

蓋に形成されている手洗鉢部に給水するための吐水管はロータンク本体側に固 設されているため、ロータンク本体内をメンテナンスする際には蓋のみを取り外 せば良く、従来のように吐水管との接続管等を取外し，取付けする作業が省略で き、ロータンクのメンテナンスを容易に行うことができる。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、第１実施例のロータンクの分解斜視図を示すものであり、ロータンク 本体１内には洗浄水を貯留することができるものであり、ロータンク本体１の外 周には本体カバー２が覆設されており、この本体カバー２の後部上端には取付基 部５が固設されており、この取付基部５は本体カバー２に一体または別体で固設 されたものである。また、この取付基部５に吐水管７が立上状に取付けられたも のとなっている。

【０００６】 なお、ロータンク本体１内にはボールタップ３とフロート４が設けられており 、ボールタップ３と前記吐水管７は連絡管６により接続されたものとなっている 。この本体カバー２の上面には、着脱可能に蓋８が取付けられるものであり、蓋 ８には上面が開放された手洗鉢部９が窪み状に形成されており、手洗鉢部９の中 央部には排水口１０が形成されており、排水口１０は上下に貫通して手洗鉢部９ 内の水が排水口１０を通り、ロータンク本体１内に落下するように形成されたも のである。この蓋８の後部中央部には、後方側に開放した開口凹部８ａが切欠状 に形成されており、この開口凹部８ａ内に前記取付基部５が係入できる形状に開 口凹部８ａは形成されたものである。

【０００７】 したがって、蓋８を本体カバー２の上面に取付ける際には、開口凹部８ａを取 付基部５に係合させて、蓋８をロータンク本体１の上面に覆設状として、本体カ バー２の上端と蓋８の上面を面一状にして蓋８を設置することができ、設置状態 において図示しないレバー等が操作されると、ボールタップ３から連絡管６を通 り吐水管７に給水されて、給水は吐水管７の吐水口から手洗鉢部９内に落下し、 手洗鉢部９の排水口１０を通りロータンク本体１内に流入できるものである。

【０００８】 このような構造においては、ボールタップ３等をメンテナンスする際には、蓋 ８を本体カバー２から容易に取り外すことができ、従来のように吐水管７および 連絡管６の接続状態を気にしながら作業する必要がなく、吐水管７は全く手を触 れることなく蓋８のみを取り外してメンテナンスを容易に行うことができる。

【０００９】 次に、図２は第２実施例のロータンクの分解斜視図であり、本例においては、 ロータンク本体１１の上面後部側に立上部１１ａ，１１ａが一体形成されており 、さらに立上部１１ａ，１１ａの上面には水平状に取付基板部１１ｂが一体形成 されたものとなっており、この取付基板部１１ｂの中央部に吐水管１４が立上状 に固設されたものとなっている。吐水管１４の下端には連絡管１５が接続され、 連絡管１５はロータンク本体１１内のボールタップ１２に接続されている。また 、ボールタップ１２にはフロート１３が取付けられている。

【００１０】 また、蓋１６は長方形状に形成されたものであり、上面には上方が開放された 窪み状の手洗鉢部１７が形成されており、手洗鉢部１７の中央部には排水口１８ が形成されている。このような蓋１６は、ロータンク本体１１の上面に載置でき 、載置状態においては蓋１６の上面と前記取付基板１１ｂの上面が面一状をなし て、スッキリとした外観形状に蓋１６が設置されるものである。すなわち、蓋１ ６の後面は立上部１１ａに当接した状態でロータンク本体１１の上面に載置され る。

【００１１】 このような構造において、ボールタップ１２等のメンテナンスを行う際には、 ロータンク本体１１から蓋１６を容易に取り外してメンテナンスを行うことがで き、また、メンテナンス後には容易に蓋１６をロータンク本体１１の上面に載置 させることができ、従来のように吐出管１４の接続部等を取付け，取外す作業が 必要なく、メンテナンスが極めて容易に行い得る。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、手洗鉢部を有する蓋をロータンク本体の上面に着脱可能に覆設して なるロータンクにおいて、前記手洗鉢部に水を吐水する吐水管を前記ロータンク 本体側に固設したことにより、吐水管はロータンク本体側に固設されたものであ るため、ロータンク内のメンテナンス時等に吐水管の取付け，取外し作業を何等 行う必要がなく、蓋のみを容易に取り外してメンテナンスを極めて容易に行うこ とができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例のロータンクの分解斜視構成図であ
る。

【図２】第２実施例のロータンクの分解斜視構成図であ
る。

【図３】従来の水洗便器の斜視構成図である。

【図４】図３の断面構成図である。

【図５】従来のカバー付きのロータンクの分解斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ ロータンク本体 ２ 本体カバー ３ ボールタップ ５ 取付基部 ６ 連絡管 ７ 吐水管 ８ 蓋 ８ａ 開口凹部 ９ 手洗鉢部 １０ 排水口 １１ ロータンク本体 １１ａ 立上部 １１ｂ 取付基板部 １２ ボールタップ １４ 吐水管 １５ 連絡管 １６ 蓋 １７ 手洗鉢部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手洗鉢部を有する蓋をロータンク本体の
   上面に着脱可能に覆設してなるロータンクにおいて、前
   記手洗鉢部に水を吐水する吐水管を前記ロータンク本体
   側に固設したことを特徴とする手洗い付ロータンクの構
   造。