JP3006381B2 - シールド電線のドレーン回路構造 - Google Patents

シールド電線のドレーン回路構造

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JP3006381B2
JP3006381B2 JP5321041A JP32104193A JP3006381B2 JP 3006381 B2 JP3006381 B2 JP 3006381B2 JP 5321041 A JP5321041 A JP 5321041A JP 32104193 A JP32104193 A JP 32104193A JP 3006381 B2 JP3006381 B2 JP 3006381B2
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靖規 奥岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器や自動車の電
気配線に用いられ、信号用導体のコア電線をシース層で
包み込み、そのコア電線への外部からの電磁波の悪影響
を防止すると共に、そのコア電線から外部への電磁波の
漏洩を防止するシールド電線の「ドレーン回路構造」に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド電線1は、図3参照、シース層
3の中に信号用のコア電線2を包み込むと共に、そのシ
ース層3内にドレーン線4を入れてコア電線2に巻き付
けるドレーン線内設構造のものがあり、このドレーン線
4は、コア電線2へ巻き付ける柔軟性を必要とするの
で、素線5を撚り合せた可撓性に富む撚線構造になって
いる。そして、コア電線2と共に、シース層3の端部か
ら引き出したドレーン線4は、端部にアース端子6が圧
着され、コア電線2の端子7を挿着するコネクタ8の端
子収容室9に、そのアース端子6を挿着し、コネクタ8
を相手側コネクタと接続することによって、ドレーン線
4が車体等に接続導通して、シールド電線1のドレーン
回路を形成するようになっている。
【0003】しかし、柔軟性に富むドレーン線4に、
3の(C)のようにアース端子6を直接設けて、端子収
容室9へ挿着しようとすると、指先で保持して後押しさ
れたドレーン線4が極めて容易に曲って、アース端子6
が挿着し難くなる。そこで、図3の(D)のように、曲
げ剛性のある被覆電線の二次ドレーン線13を、中継端
子14を介してドレーン線4に接続連結し、この二次ド
レーン線13に設けたアース端子6を、端子収容室9に
挿着することによって、ドレーン回路を形成する対策が
一般的に採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の二次ドレ
ーン線構造のものは、アース端子6を端子収容室9へ的
確に挿着係止できるものの、二次ドレーン線13と中継
端子14を準備して、それ等を接続連結する作業が必要
になるので、構造複雑にしてドレーン回路形成のための
手数がかかり、コスト高になる。本発明は、以上の従来
技術の難点を解消するシールド電線のドレーン回路構造
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のシールド電線のドレーン回路構造は、シース
層の中に信号用のコア電線を包み込むと共に、該シース
層内にドレーン線を入れて該コア電線に巻き付け、該ド
レーン線の端部に端子を圧着するシールド電線のドレー
ン回路構造において、「そのドレーン線は線体長手方向
の中心に剛性を有する樹脂線体を貫設して核になすと共
に、該樹脂線体の外周に素線群を接着し、該素線群をド
レーン用電気導通部になす構造のドレーン回路構造」の
第一発明と「そのドレーン線は線体長手方向の中心に剛
性を有する樹脂線体を貫設して核になすと共に、該樹脂
線体の外周に導電性塗料の塗布層からなる導電層を設
け、 該導電層をドレーン用電気導通部になす構造」の第
二発明になっている。
【0006】即ち、前記の樹脂線体は、ドレーン線の端
部に設けたアース端子を、コネクタの端子収容室に的確
に挿着し得る剛性を、付与する意図によるもので、塩化
ビニール等の樹脂線体が用いられる。そして、その樹脂
線体は、外周に存在する素線群または導電層と一体にな
って、単一の電気導通線を構成する構造になっている。
【0007】
【作用】以上の構成の本発明のドレーン回路構造は、樹
脂線体の材質・形状の設定によって、ドレーン線として
必要な可撓性と、前記のアース端子の挿着係止を的確に
なし得る適度な剛性を、調和させて適量に付与すること
ができるので、ドレーン線として必要な電線機能とアー
ス端子の的確な挿着係止によるアース回路形成機能を、
併有することができる。そして、前記の中継端子14や
二次ドレーン線13が無用になると共に、ドレーン線の
アース端子を、コネクタへ直接挿着できるので、シール
ド電線のドレーン回路形成作業とドレーン回路構造が簡
素化する。
【0008】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、前記第一発明の一実施例を示す図1を参照して、信
号用のコア電線2と、コア電線2と導通するドレーン線
4を、シース層3に内設したシールド電線1において、
ドレーン線4は、図1の(B)参照、ドレーン線4の中
心部分に位置して線体長手方向に貫通する塩化ビニール
樹脂の樹脂線体10を核となし、この樹脂線体10の外
周に、ドレーン線4として電気導通部を構成する素線5
群が、スパイラル状に巻き付けられて接着され、樹脂線
体10と素線5群が一体となって、外周が電気導通部分
となる単体の電気導通線構造になっている。
【0009】即ち、樹脂線体10は、ドレーン線4をコ
ア電線2に巻き付けて、コア電線2のドレーンワイヤと
して機能できる必要な可撓性と、応分の剛性をドレーン
線4に付与する形状・材質が設定された線体をなし、そ
の外周に接着剤11を塗布して、その接着剤11の上に
巻き付けた素線5群を、一体に接着配設している。そし
て、この樹脂線体10を核とするドレーン線4は、端部
にアース端子6を直接接続し、ドレーン線4の中間を指
先で保持して、アース端子6を端子収容室9に後押し入
れしても、アース端子6の挿入抵抗によって、ドレーン
線4の中間が容易に挫屈したり、曲げ変形を生じない剛
性を有し、アース端子6が、的確かつ簡易に端子収容室
9内に挿着係止できるようになっている。そして、この
ドレーン線4は核となる樹脂線体10に素線5群を接着
配設しているので、素線5が樹脂線体10から外れた
り、ばらばらになるおそれはなく、単一導電線としての
形状は安定する。
【0010】以上のドレーン線4は、端部にアース端子
6が直接圧着され、そのままコネクタ8にアース端子6
を挿着係止して車体にアースされ、シールド電線1のド
レーン線として機能する。この図1実施例のドレーン線
4によると、従来構造における二次ドレーン線13と中
継端子14が無用にして、その中継端子14の接続加工
も不必要になるので、シールド電線1のドレーン回路が
簡素化すると共に、ドレーン回路の形成コストが低減で
きる。なお、前記第一発明における樹脂線体10への素
線5の配設は、ストレート状の素線5を接着配設するこ
とがある。
【0011】続いて、図2を参照して、前記第二発明の
一実施例を説明する。即ち、前記実施例と同一の樹脂線
体10を核とするものにおいて、この樹脂線体10の外
周に、導電性塗料の塗布層からなる導電層12が一体に
設けられ、この導電層12がドレーン線の導通部を構成
している。この図2実施例のものは、ドレーン線として
前記の作用を奏すると共に、形状がコンパクトにして一
段と低コストになる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のシールド
電線のドレーン回路構造は、シールド電線のドレーン回
路が簡素化すると共に、ドレーン回路の形成コストを低
減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明一実施例のシールド電線のドレーン回
路構造を示し、図中の(A)はそのシールド電線の正面
図、図中の(B)はドレーン線の断面図、図中の(C)
はドレーン線によるドレーン回路の説明図
【図2】第二発明一実施例のシールド電線のドレーン線
の横断面図
【図3】従来のシールド電線とドレーン線の構造を示
し、図中の(A)はシールド電線の構造説明図、図中の
(B)はドレーン線の断面図、図中の(C)(D)はド
レーン回路の形成説明図
【符号の説明】
1 シールド電線 2 コア電線 3 シース層 4 ドレーン線 5 素線 6 アース端子 8 コネクタ 9 端子収容室 10 樹脂線体 11 接着剤 12 導電層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シース層の中に信号用のコア電線を包み
    込むと共に、該シース層内にドレーン線を入れて該コア
    電線に巻き付け、該ドレーン線の端部に端子を圧着する
    シールド電線のドレーン回路構造において、前記ドレー
    ン線は線体長手方向の中心に剛性を有する樹脂線体を貫
    設して核になすと共に、該樹脂線体の外周に素線群を接
    着し、該素線群をドレーン用電気導通部になす構造を特
    徴とするシールド電線のドレーン回路構造。
  2. 【請求項2】 シース層の中に信号用のコア電線を包み
    込むと共に、該シース層内にドレーン線を入れて該コア
    電線に巻き付け、該ドレーン線の端部に端子を圧着する
    シールド電線のドレーン回路構造において、前記ドレー
    ン線は線体長手方向の中心に剛性を有する樹脂線体を貫
    設して核になすと共に、該樹脂線体の外周に導電性塗料
    の塗布層からなる導電層を設け、該導電層をドレーン用
    電気導通部になす構造を特徴とするシールド電線のドレ
    ーン回路構造。
JP5321041A 1993-11-26 1993-11-26 シールド電線のドレーン回路構造 Expired - Lifetime JP3006381B2 (ja)

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