JP3006373B2 - 孔版印刷用インキ - Google Patents

孔版印刷用インキ

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勲 遠藤
貴弘 湯浅
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東洋インキ製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエマルション安定性およ
び顔料固着性に優れる孔版印刷用インキに関する。
【0002】
【従来の技術】簡易印刷機等に使用されている孔版印刷
用インキは、油中水型エマルションが多く用いられてい
る。油相中に樹脂成分が含まれると、顔料分散性、固着
性に優れ、また水相比を多くすると乾燥性に優れるが、
エマルション安定性に欠け経時によりインキが分離しや
すいという欠点があった。 このため、水相を増粘させ
る(特公昭44−2165号公報)、水溶性溶剤相/活
性剤相/樹脂相を設ける(特公昭52−7370号公
報)、ポリグリセリンあるいは糖多価アルコ−ルのオキ
シ脂肪酸エステルを用いる(特公平3−78433号公
報)、などの提案がなされているが、十分とは言えなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は油中水型エマ
ルションからなる孔版印刷用インキの経時安定性、顔料
固着性を改良することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属レーキ顔
料からなる着色材と、油溶性樹脂と、HLB10以下の
ノニオン系乳化剤とを含む油相15〜50重量%中に、
塩化マグネシウム塩を含む水相85〜50重量%を分散
させてなることを特徴とする孔版印刷用インキに関す
る。
【0005】本発明の孔版印刷用インキは、油相中に水
相が微分散した油中水型エマルションインキである。油
相は主として、着色材、油溶性樹脂、乳化剤、溶剤等を
含む。着色材としての金属レーキ顔料の含有量は全イン
キを基準として1〜30重量%である。油溶性樹脂は、
顔料分散性、インキの紙への固着性向上等の目的で使用
する。アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、ギルソナイト等が
使用できるが特にアルキッド樹脂が好ましい。油溶性樹
脂の含有量は全インキを基準として1〜15重量%であ
る。
【0006】本発明の乳化剤は、HLBが10以下、好
ましくは1〜7のノニオン系乳化剤でHLBが1以下で
は、乳化力が弱く、HLBが7以上では安定性が劣る。
乳化剤としては、ソルビタン、ソルビトール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、糖アルコール、ポリオキシアルキ
レンアルコールエーテル等の多価アルコールの脂肪酸エ
ステルあるいは、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル等がある。特にポリグリセリン脂肪酸エステル系がエ
マルション安定性に優れる。ポリグリセリンの重合度は
5〜10がエマルション安定性の点から好ましく、脂肪
酸は炭素数10〜26の飽和あるいは不飽和脂肪酸で、
特に好ましいものとして、オレイン酸、イソステアリン
酸、ラウリン酸、エルカ酸等があげられる。乳化剤は全
インキを基準として1〜7重量%を使用する。
【0007】溶剤としては、沸点が200℃以上の炭化
水素系溶剤、スピンドル油、流動パラフィン、モーター
オイル、ギヤオイル、マシン油、等の石油系、およびエ
チレン、プロピレン、ブテン等の不飽和炭化水素の重合
によって得られる合成油、ひまし油、パーム油、やし
油、トール油、大豆油、等の植物油、水不溶性のアルコ
ール系、エステル系溶剤等が使用できる。溶剤は全イン
キ中5〜45重量%含有させる。また、必要に応じ、各
種添加剤も本発明の効果を損なわない範囲で用いる事が
できる。たとえば、顔料分散剤、耐摩擦性向上剤、酸化
防止剤、裏移り防止剤等である。水相は主として、水、
水可溶性マグネシウム塩からなり、全インキ中の85〜
50重量%を構成する。
【0008】塩化マグネシウム塩は塩化マグネシウムも
しくはその6水和物が使用される。
【0009】油相中の着色材として、金属レーキ顔料を
使用した場合、レーキ金属としてバリウム、カルシウ
ム、等の硫酸イオンと不溶性塩を生成するものでは、硫
酸マグネシウムを用いると色相の変化、結晶の発生等が
あり好ましくない 塩化マグネシウム塩の含有量は全イ
ンキを基準として、0.1〜5重量%である。0.1重
量%以下では、エマルション安定性への効果が無く、5
重量%以上では増量しても安定性の向上が認められな
い。さらに水相中には、凍結防止、蒸発抑制のための水
溶性アルコール化合物、防腐剤、防黴剤、PH調整剤等
を添加することができる。
【0010】本発明の孔版印刷用インキは、着色材を油
相成分の全部あるいは一部に添加し、三本ロールミル、
サンドミル、等の分散機で練肉、分散し、残りの油相成
分を添加後、水相を除々に添加しながら、ホモミキサ
ー、サンドミル、ディスパー、等の分散機で油中水型エ
マルションとする。水滴径は安定性の点から、10μ以
下が望ましい。以下、実施例をもって説明する。
【0011】
【実施例】実施例1 攪拌機付4つ口フラスコにヤシ油76部、ペンタエリト
リット7部、水酸化ナトリウム0.05部を仕込み、窒
素気流下で240℃でエステル変換反応を行い、その後
イソフタル酸17部を仕込み、さらに反応させアルキッ
ド樹脂を得た。この樹脂5部、スピンドル油4部、♯3
0モーターオイル15部を混合し、さらに東洋インキ製
造製ブライトレッドGトーナー(Baレーキ化顔料)
部、デカグリセリルペンタオレエート(HLB=3.
5)4部を混合し、サンドミルで練肉し、油相とする。
この油相に対しあらかじめ塩化マグネシウム6水和物
部、グリセリン10部、p−オキシ安息香酸ブチル(防
腐、防黴剤)0.2部、水55.8部を混合した水相を
除々に加えながら、ディスパーで攪拌し、孔版印刷用イ
ンキを得た。このインキは、室温半年間、40℃1日、
−10℃1日ずつでの冷熱促進1カ月、それぞれでの保
存後でも分離、粘度変化等なく、安定なものであった。
またこのインキを、上質紙にバ−コ−タ−で塗布、乾燥
後の色落ちを白紙でこすって確認したが、非常に少ない
ものであった。
【0012】
【0013】
【0014】比較例1 実施例1にて、アルキッド樹脂を抜いて、代わりに#3
0モ−タ−オイルを増量して同様にインキ化した。この
インキの室温、冷熱促進後の安定性は良好であったが、
乾燥後の色落ちは劣るものであった。 比較例2 実施例1にて、塩化マグネシウム6水和物を抜いて、同
様にインキ化した。このインキの乾燥後の色落ちは良好
であったが、室温3ヶ月、冷熱促進1週間で分離を起こ
してしまった。 比較例3 実施例1にて、乳化剤をデカグリセリルモノオレエ−ト
(HLB=12)に代えて同様にインキ化しようとした
が、水中油型エマルションになってしまいインキ化出来
なかった。
【0015】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用インキは、エマルシ
ョン安定性、顔料固着性に優れ、長期間保存しても、イ
ンキの分離、粘度変化を起こさず、印刷物の色落ちも少
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属レーキ顔料からなる着色材と、油溶
    性樹脂と、HLB10以下のノニオン系乳化剤とを含む
    油相15〜50重量%中に、塩化マグネシウム塩を含む
    水相85〜50重量%を分散させてなることを特徴とす
    る孔版印刷用インキ。
  2. 【請求項2】 HLB10以下のノニオン系乳化剤がポ
    リグリセリン脂肪酸エステル系である請求項1記載の孔
    版印刷用インキ。
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JP2002069356A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Riso Kagaku Corp 油中水(w/o)型孔版印刷用有彩色エマルションインキ
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