JP3006225U - ロール紙収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】トイレットペーパーのようなロール式の紙を収
納して使用するにもかかわらず、使い易く、ティッシュ
ペーパーのような感覚で使用でき、トイレをイメージさ
せること無く、食卓等においても違和感なく使用でき
る。 【構成】ロール紙収納箱１の収納箱本体３にロール紙４
を縦向きに収納する。蓋部２の略中央には円形のロール
紙取出孔２ａがロール紙４の巻芯４ａに対向させて穿設
する。ロール紙取出孔２ａには、その内周縁に沿って、
ロール紙係止片２ｂを設けると共に、鋸歯部２ｃを接着
して取付け、ロール紙４の巻芯４ａ部分端部（すなわち
ロール紙４の巻始め端）から順に上方に引き出して鋸歯
部２ｃで切断して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、トイレットペーパー等のロール式の紙を収納して使用するためのロ ール紙収納箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の考案としては、実開昭５８−８２１９２号や実開昭６３−９５８ ９６号等に開示されているものがある。これらは箱の中にロール式のトイレット ペーパーを収納する構成にされており、必要な量のペーパーを引き出して、所謂 ティッシュペーパーのような感覚で使用できるようにされたものある。 そして、このように構成することによりロール式のトイレットペーパーを使用 するにもかかわらず、トイレのイメージを払拭することが第１の目的とされてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記考案のいずれにおいても、トイレットペーパーを箱に収納 して隠蔽する点においては成功しているが、ロールを横向きに収納し、ロールの 端（ロールの巻尻端）から順に引き出すようにされているため、その使用にあた って、トイレで使用されるものだというイメージを完全に払拭しているとは言い 難く、ティッシュペーパーとは違った使用感を生じさせるものである。 本考案は、上記問題点に鑑み、トイレットペーパーのようなロール式の紙を収 納して使用するにもかかわらず、使い易く、ティッシュペーパーのような感覚で 使用でき、トイレのイメージを完全に払拭して食卓等においても違和感なく使用 することができるロール紙収納箱を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため本考案では、ロール紙を収納する箱であって、方形の箱の少なくとも 一面にロール紙の巻芯に対向させて円形のロール紙取出孔を穿設し、該ロール紙 取出孔の内周縁に沿ってロール紙係止片が設けられていることを第１の特徴とし 、また、ロール紙取出孔の内周縁に沿って鋸歯部が設けられていることを第２の 特徴とし、さらに、鋸歯部が堅牢な紙製であることを第３の特徴とし、第１また は第２の特徴に加え、ロール紙取出孔の内周縁の一部にロール紙係止片を設ける と共に、他部に鋸歯部が設けられていることを第４の特徴とし、これらの特徴に 加えロール紙取出孔をシールで閉封し、該シールに、収納したロール紙の一端が 貼着されていることを第５の特徴とするものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係るロール紙収納箱の斜視図、図２はロール紙取出孔の平面図 、図３は図２の側面図、図４はロール紙収納箱の展開図、図５は本実施例の外観 の一例を示す斜視図である。

【０００６】 図１、図２及び図３に示すように、ロール紙収納箱１は、１枚の化粧ボール紙 を図４に示す展開図の如く打ち抜き断裁したものを組み立てて、開閉自在の蓋部 ２と収納箱本体３からなる略立方体形に作られている。 この収納箱本体３にはロール紙４が縦向きに収納するようにされている。そし て、蓋部２の略中央には円形のロール紙取出孔２ａがロール紙４の巻芯４ａに対 向させて穿設されている。ロール紙取出孔２ａには、その内周縁に沿って、一方 の略半分には穴の中心から放射線状に切り込みを入れることによって形成された ロール紙係止片２ｂが多数設けられると共に、他方の略半分には箱本体よりも堅 牢な紙でつくられた鋸歯部２ｃが接着して取付けられている。

【０００７】 次に、本実施例の使用方法と作用について説明する。 本実施例に係るロール紙収納箱１は、縦向きに収納されたロール紙４を、ロー ル紙取出孔２ａを通してロール紙４の巻芯４ａ部分端部（すなわちロール紙４の 巻始め端）から順に上方に引き出して鋸歯部２ｃで切断して使用する。

【０００８】 ここで、紙の引き出しを平易にするためにロール紙取出孔２ａを円形のシール ５で閉封すると共に、収納したロール紙の巻芯４ａ部分端部を貼着し、シール５ を剥がして開封すると同時にロール紙４が引き出されるようにされている。 また、ロール紙４が引き出される際にロール紙取出孔２ａのロール紙係止片２ ｂが上方に突出するため、一旦引き出されたロール紙４はこのロール紙係止片２ ｂに係止され、下方へ落ち込むことがない。

【０００９】 尚、ロール紙取出孔２ａに取付けた鋸歯部２ｃは樹脂又は金属製のものも考え られるが、ごみの分別等の廃棄物処理の問題を鑑みると焼却可能な堅牢な紙製が 好ましい。 また、本実施例では、ロール紙取出孔２ａの略半分にロール紙係止片２ｂを設 け、略半分に鋸歯部２ｃを設けるようにされているが、これに限定されるもので はなく、ロール紙取出孔２ａの内周縁全体にロール紙係止片２ｂと鋸歯部２ｃと を別々に設けるようにしたものでもよい。

【００１０】 本実施例において、ロール紙４には再生紙が使用されている。そして、箱の側 面には図５に示すような森林資源保護のイメージを示唆する絵や詩等を描出する ことにより、使用者の資源保護に対する意識の向上を促すようにされている。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本発明に係るロール紙収納箱は、ロール紙の芯部から上方に紙を の取り出すという構成により、トイレットペーパーのようなロール式の紙を収納 して使用するにもかかわらず、非常に使い易く、ティッシュペーパーのような感 覚で使用でき、トイレのイメージを完全に払拭して、食卓等においても違和感な く使用できるという優れた効果がある。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るロール紙収納箱の斜視図である。

【図２】ロール紙取出孔の平面図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】ロール紙収納箱の展開図である。

【図５】本実施例の外観の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ロール紙収納箱 ２ 蓋部 ２ａ ロール紙取出孔 ２ｂ ロール紙係止片 ２ｃ 鋸歯部 ３ 収納箱本体 ４ ロール紙 ４ａ 巻芯 ５ シール

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロール紙を収納する箱であって、方形の箱
   の少なくとも一面にロール紙の巻芯に対向させて円形の
   ロール紙取出孔を穿設し、該ロール紙取出孔の内周縁に
   沿ってロール紙係止片が設けられていることを特徴とす
   るロール紙収納箱。
2. 【請求項２】ロール紙取出孔の内周縁に沿って鋸歯部が
   設けられていることを特徴とする請求項１記載のロール
   紙収納箱。
3. 【請求項３】鋸歯部が堅牢な紙製であることを特徴とす
   る請求項２記載のロール紙収納箱。
4. 【請求項４】ロール紙取出孔の内周縁の一部にロール紙
   係止片を設けると共に、他部に鋸歯部が設けられている
   ことを特徴とする請求項１または請求項２記載のロール
   紙収納箱。
5. 【請求項５】ロール紙取出孔をシールで閉封し、該シー
   ルに、収納したロール紙の一端が貼着されていることを
   特徴とする請求項１記載のロール紙収納箱。