JP3006220B2 - 廃水処理方法 - Google Patents
廃水処理方法Info
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- JP3006220B2 JP3006220B2 JP3262416A JP26241691A JP3006220B2 JP 3006220 B2 JP3006220 B2 JP 3006220B2 JP 3262416 A JP3262416 A JP 3262416A JP 26241691 A JP26241691 A JP 26241691A JP 3006220 B2 JP3006220 B2 JP 3006220B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、有底円筒状の
アルミ缶に施す脱脂処理及び化成処理により生じた廃液
を処理する廃水処理方法に関する。
アルミ缶に施す脱脂処理及び化成処理により生じた廃液
を処理する廃水処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、この種のアルミ缶においては、
プレスにより成形された缶体（缶胴）に脱脂（洗浄）処
理を施した後、耐食性をもたせるために化成（表面）処
理を施している。上記脱脂処理工程は、水によるプレリ
ンス（予備水洗）工程、湯によるプレウォッシュ（予備
洗浄）工程、薬品（Ｈ2ＳＯ4をビルダーとした水溶液，
６０〜８５゜Ｃ、場合によって設備腐食防止剤としてＣ
ｒ6+を含有させることもある）による洗浄（脱脂）工程
及び新水によるリンス（水洗）工程からなり、また、上
記化成処理工程は、薬品（Ｆ、Ｃｒ6+、Ｈ3ＰＯ4，４０
゜Ｃ）によるトリートメント（化成）処理及び新水によ
るリンス（水洗）工程からなっている。
プレスにより成形された缶体（缶胴）に脱脂（洗浄）処
理を施した後、耐食性をもたせるために化成（表面）処
理を施している。上記脱脂処理工程は、水によるプレリ
ンス（予備水洗）工程、湯によるプレウォッシュ（予備
洗浄）工程、薬品（Ｈ2ＳＯ4をビルダーとした水溶液，
６０〜８５゜Ｃ、場合によって設備腐食防止剤としてＣ
ｒ6+を含有させることもある）による洗浄（脱脂）工程
及び新水によるリンス（水洗）工程からなり、また、上
記化成処理工程は、薬品（Ｆ、Ｃｒ6+、Ｈ3ＰＯ4，４０
゜Ｃ）によるトリートメント（化成）処理及び新水によ
るリンス（水洗）工程からなっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記脱脂処
理及び化成処理においては、ドレインまたはオーバーフ
ローによって、プレリンス工程、プレウォッシュ工程、
各リンス工程から廃液が排出され処理場に送られる。そ
して、上記処理場に送られた廃液は、従来、脱脂処理に
より生じた廃液と化成処理により生じた廃液とを区別せ
ずに一緒に処理していた。このため、脱脂処理により生
じた廃液と化成処理により生じた廃液中にそれぞれ含ま
れる被処理物質を一括して処理しなければならず、処理
効率が低くなると共に、処理量も増えるという問題があ
った。また、脱脂処理及び化成処理に供給される水は、
ともに新水（水道水または地下水）であったため、大量
の水を消費することになり、コストが嵩むという問題が
あった。
理及び化成処理においては、ドレインまたはオーバーフ
ローによって、プレリンス工程、プレウォッシュ工程、
各リンス工程から廃液が排出され処理場に送られる。そ
して、上記処理場に送られた廃液は、従来、脱脂処理に
より生じた廃液と化成処理により生じた廃液とを区別せ
ずに一緒に処理していた。このため、脱脂処理により生
じた廃液と化成処理により生じた廃液中にそれぞれ含ま
れる被処理物質を一括して処理しなければならず、処理
効率が低くなると共に、処理量も増えるという問題があ
った。また、脱脂処理及び化成処理に供給される水は、
ともに新水（水道水または地下水）であったため、大量
の水を消費することになり、コストが嵩むという問題が
あった。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、廃液処理の処理効率を高
めることができ、廃液処理量を減少させることができる
上に、新水の消費量を減らすことができ、コストの低減
を図ることができる廃水処理方法を提供することにあ
る。
で、その目的とするところは、廃液処理の処理効率を高
めることができ、廃液処理量を減少させることができる
上に、新水の消費量を減らすことができ、コストの低減
を図ることができる廃水処理方法を提供することにあ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、缶に施す脱脂処理及び化成処
理により生じた廃液を処理する廃水処理方法において、
上記脱脂処理により生じた廃液と化成処理により生じた
廃液とを分けて処理するものである。また、本発明の請
求項２は、上記化成処理により生じた廃液を処理した
後、この処理水を脱脂処理に再利用するものである。
に、本発明の請求項１は、缶に施す脱脂処理及び化成処
理により生じた廃液を処理する廃水処理方法において、
上記脱脂処理により生じた廃液と化成処理により生じた
廃液とを分けて処理するものである。また、本発明の請
求項２は、上記化成処理により生じた廃液を処理した
後、この処理水を脱脂処理に再利用するものである。
【０００６】
【作用】本発明の請求項１にあっては、脱脂処理により
生じた廃液の処理と化成処理により生じた廃液の処理と
を分離してそれぞれ別々に行うことにより、各廃液中に
含まれる被処理物質をそれぞれ効率的に処理することが
できる。また、本発明の請求項２にあっては、化成処理
により生じた廃液の処理水を、脱脂処理において再利用
することにより、消費する新水の量を低減する。
生じた廃液の処理と化成処理により生じた廃液の処理と
を分離してそれぞれ別々に行うことにより、各廃液中に
含まれる被処理物質をそれぞれ効率的に処理することが
できる。また、本発明の請求項２にあっては、化成処理
により生じた廃液の処理水を、脱脂処理において再利用
することにより、消費する新水の量を低減する。
【０００７】
【実施例】以下、図１に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【０００８】図１は、本発明の一実施例の廃水処理のフ
ローを示すもので、この図において、新水（水道水また
は地下水）Ａは缶体の化成処理装置１に供給され、この
化成処理装置１から排出された廃液は、化成廃液ピット
２に収容される。次いで、この化成廃液ピット２に収容
された廃液は、ポンプＰにより原水タンク３に送られ、
この原水タンク３からポンプＰにより処理槽４に送られ
る。そして、この処理槽４において上記廃液に還元処理
［重亜硫酸ソーダ］、中和処理［Ｃａ（ＯＨ）2］等が
行われ、この廃液中のＣｒ，Ｐ，Ｆの除去前処理が行わ
れた後、ポンプＰによりシックナー（沈降濃縮装置）５
に送られ除去される。さらに、このシックナー５からの
上澄み液は濾過槽６に送られ、次いでポンプＰにより急
速濾過機７に送られて濾過された後、処理水槽８内に収
容される。そして、この処理水槽８内の処理水Ｂは、ポ
ンプＰにより缶体の脱脂処理装置９に送られて再利用さ
れる。ここで、上記処理水Ｂを脱脂処理装置９において
再利用するための要求水質は、ＳＯ4 １０００ｍｇ／
ｌ，Ｃａ ４００ｍｇ／ｌ，ＢＯＤ ５ｍｇ／ｌ，ＣＯ
Ｄ ５ｍｇ／ｌ以下であり、これらの値を満たすように
廃液の処理が行われる。
ローを示すもので、この図において、新水（水道水また
は地下水）Ａは缶体の化成処理装置１に供給され、この
化成処理装置１から排出された廃液は、化成廃液ピット
２に収容される。次いで、この化成廃液ピット２に収容
された廃液は、ポンプＰにより原水タンク３に送られ、
この原水タンク３からポンプＰにより処理槽４に送られ
る。そして、この処理槽４において上記廃液に還元処理
［重亜硫酸ソーダ］、中和処理［Ｃａ（ＯＨ）2］等が
行われ、この廃液中のＣｒ，Ｐ，Ｆの除去前処理が行わ
れた後、ポンプＰによりシックナー（沈降濃縮装置）５
に送られ除去される。さらに、このシックナー５からの
上澄み液は濾過槽６に送られ、次いでポンプＰにより急
速濾過機７に送られて濾過された後、処理水槽８内に収
容される。そして、この処理水槽８内の処理水Ｂは、ポ
ンプＰにより缶体の脱脂処理装置９に送られて再利用さ
れる。ここで、上記処理水Ｂを脱脂処理装置９において
再利用するための要求水質は、ＳＯ4 １０００ｍｇ／
ｌ，Ｃａ ４００ｍｇ／ｌ，ＢＯＤ ５ｍｇ／ｌ，ＣＯ
Ｄ ５ｍｇ／ｌ以下であり、これらの値を満たすように
廃液の処理が行われる。
【０００９】続いて、上記脱脂処理装置９において排出
された廃液は、脱脂廃液ピット１０に収容される。次い
で、この脱脂廃液ピット１０に収容された廃液は、ポン
プＰにより原水タンク１１に送られ、この原水タンク１
１からポンプＰにより処理槽１２に送られる。そして、
この処理槽１２において再度必要に応じて、還元、中和
処理等が行われ廃液中のＣｒ，Ｆの除去前処理が行われ
た後、ポンプＰによりシックナー（沈降濃縮装置）１３
に送られ除去される。さらに、このシックナー１３から
の上澄み液は濾過槽１４に送られ、次いでポンプＰによ
り急速濾過機１５に送られて濾過された後、活性炭塔１
６に送られ活性炭により吸着処理されて放流槽１７内に
収容される。そして、この放流槽１７内の処理水は、ポ
ンプＰにより放流される。
された廃液は、脱脂廃液ピット１０に収容される。次い
で、この脱脂廃液ピット１０に収容された廃液は、ポン
プＰにより原水タンク１１に送られ、この原水タンク１
１からポンプＰにより処理槽１２に送られる。そして、
この処理槽１２において再度必要に応じて、還元、中和
処理等が行われ廃液中のＣｒ，Ｆの除去前処理が行われ
た後、ポンプＰによりシックナー（沈降濃縮装置）１３
に送られ除去される。さらに、このシックナー１３から
の上澄み液は濾過槽１４に送られ、次いでポンプＰによ
り急速濾過機１５に送られて濾過された後、活性炭塔１
６に送られ活性炭により吸着処理されて放流槽１７内に
収容される。そして、この放流槽１７内の処理水は、ポ
ンプＰにより放流される。
【００１０】また、上記濾過槽１４に収容された処理液
は、適宜ポンプＰ及びバルブＶを介して逆洗水として両
急速濾過機７、１５に送られ、急速濾過機７、１５中の
濾材を洗浄した後、濁水槽１８に回収される。さらに、
上記処理水槽８内には、適宜調整用の新水Ｃが供給され
ると共に、この処理水槽８内の処理水は、ポンプＰ及び
バルブＶを介して放流槽１７及び活性炭塔１６に送ら
れ、この活性炭槽１６内を洗浄した逆洗水は上記濁水槽
１８内に回収される。そして、濁水槽１８内の水は、適
宜ポンプＰにより処理槽１２内に戻される。
は、適宜ポンプＰ及びバルブＶを介して逆洗水として両
急速濾過機７、１５に送られ、急速濾過機７、１５中の
濾材を洗浄した後、濁水槽１８に回収される。さらに、
上記処理水槽８内には、適宜調整用の新水Ｃが供給され
ると共に、この処理水槽８内の処理水は、ポンプＰ及び
バルブＶを介して放流槽１７及び活性炭塔１６に送ら
れ、この活性炭槽１６内を洗浄した逆洗水は上記濁水槽
１８内に回収される。そして、濁水槽１８内の水は、適
宜ポンプＰにより処理槽１２内に戻される。
【００１１】このように、上記実施例においては、化成
処理で生じた廃液と、脱脂処理で生じた廃液とを分離し
てそれぞれ別々に処理するようにしたから、各処理で生
じた廃液をそれぞれ最適の条件にて処理することがで
き、各処理効率を高めることができて、各処理量を減ら
すことができる。また、化成処理で生じた廃液を処理し
た後の処理水を脱脂処理において再利用することによ
り、新水の消費量を減少させることができる上に、脱脂
処理で生じた廃液を処理した後の最終処理水（放流水）
の量を低減することができる。さらに、化成処理で生じ
た廃液に含まれるＦの除去については、脱脂処理で生じ
た廃液の処理工程においても行われるので、Ｆの除去処
理が効率的に行われ、円滑に除去することができる。
処理で生じた廃液と、脱脂処理で生じた廃液とを分離し
てそれぞれ別々に処理するようにしたから、各処理で生
じた廃液をそれぞれ最適の条件にて処理することがで
き、各処理効率を高めることができて、各処理量を減ら
すことができる。また、化成処理で生じた廃液を処理し
た後の処理水を脱脂処理において再利用することによ
り、新水の消費量を減少させることができる上に、脱脂
処理で生じた廃液を処理した後の最終処理水（放流水）
の量を低減することができる。さらに、化成処理で生じ
た廃液に含まれるＦの除去については、脱脂処理で生じ
た廃液の処理工程においても行われるので、Ｆの除去処
理が効率的に行われ、円滑に除去することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項１
は、脱脂処理により生じた廃液の処理と化成処理により
生じた廃液の処理とを分離してそれぞれ別々に行うこと
により、各廃液中に含まれる被処理物質をそれぞれ効率
的に処理することができる上に、廃液処理により生じる
廃棄物の量（処理量）を減らすことができる。また、本
発明の請求項２にあっては、化成処理により生じた廃液
の処理水を、脱脂処理において再利用することにより、
消費する新水の量を減少させることができ、コストの低
減を図ることができると共に、最終的に生じる処理水
（放流水）の量を減らすことができる。
は、脱脂処理により生じた廃液の処理と化成処理により
生じた廃液の処理とを分離してそれぞれ別々に行うこと
により、各廃液中に含まれる被処理物質をそれぞれ効率
的に処理することができる上に、廃液処理により生じる
廃棄物の量（処理量）を減らすことができる。また、本
発明の請求項２にあっては、化成処理により生じた廃液
の処理水を、脱脂処理において再利用することにより、
消費する新水の量を減少させることができ、コストの低
減を図ることができると共に、最終的に生じる処理水
（放流水）の量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
１ 化成処理装置 ９ 脱脂処理装置 Ａ 新水（水道水または地下水） Ｂ 処理水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C02F 1/00
Claims (2)
- 【請求項１】 缶に施す脱脂処理及び化成処理により生
じた廃液を処理する廃水処理方法において、上記脱脂処
理により生じた廃液と化成処理により生じた廃液とを分
けて処理することを特徴とする廃水処理方法。 - 【請求項２】 化成処理により生じた廃液を処理した
後、この処理水を脱脂処理に再利用することを特徴とす
る請求項１記載の廃水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3262416A JP3006220B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 廃水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3262416A JP3006220B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 廃水処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05123666A JPH05123666A (ja) | 1993-05-21 |
| JP3006220B2 true JP3006220B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=17375483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3262416A Expired - Fee Related JP3006220B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 廃水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3006220B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP3262416A patent/JP3006220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05123666A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991026 |
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