JP3005998U - マメコバチの人工巣 - Google Patents

マメコバチの人工巣

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JP3005998U
JP3005998U JP1994009310U JP931094U JP3005998U JP 3005998 U JP3005998 U JP 3005998U JP 1994009310 U JP1994009310 U JP 1994009310U JP 931094 U JP931094 U JP 931094U JP 3005998 U JP3005998 U JP 3005998U
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JP
Japan
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straw
paper
moisture
face
bee
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JP1994009310U
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Inventor
利男 真弓
隆太郎 佐渡谷
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新日本コア株式会社
本州油化株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着率、営巣率、生存率を高め、繭の取り
出し作業を簡単にして天然のアシガヤに代わりうるマメ
コバチの人工巣を提供することを目的とする。 【構成】 発泡スチロール板1に円形溝2を形成し、
その中に吸放湿性のストロー3を挿入し、一方の端面に
遮光性かつ通気性の紙4を接着し、他方の端面を開口す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は果樹授粉に利用するマメコバチの人工巣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天然のアシガヤがマメコバチの巣材として長年使用されてきたが、湖沼の埋め 立て護岸整備などで入手困難となり、これに代わるものが要望まれている。天然 のアシガヤに代わるものとして、紙管、紙ストロー、プラスチックストロー等が 提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの人工巣では、定着率、営巣率が低く、又寄生蜂の被害 を受けやすく、病死も多く、集計すると死亡率が50%以上になることもあり又 繭の取り出しは、刃物でストローを解体して行うため多大な労力を要しさらに繭 を傷つけ10%以上損傷するという欠点があった。 本考案はこれらの欠点を改善し、天然のアシガヤに代わる人工巣を提供すること にある。マメコバチが活動する4月〜5月は、日中の気温が15℃以下になるこ とがしばしばあり、最低気温が5℃になることもある。15℃以下になるとマメ コバチは巣内で休息する。また、卵から成虫になって飛び立つまでの1年間巣内 で生存するためには、巣内の温度、湿度と通気性が適度に保持されなければなら ない。すなわち、巣材の保温性、吸放湿性、通気性がマメコバチの定着率、営巣 率及び生存率を大きく左右することを究明した。この考案の解決しようとする課 題は巣材の保温性を高くし、巣内の温度、湿度及び通気性を適度に保持し、寄生 蜂の被害を防ぎ、繭を損傷することなく簡単に取り出すことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
考案者は、前記の課題を解決するにはどうすればよいかと種々思案し、数年間 フィールド試験を重ねた結果、ようやく本考案の完成に至ったものである。本考 案に係わるマメコバチの人工巣は、その課題を解決したものであって、次のよう なものである。すなわち、発泡スチロール板1に円形溝2を形成し、その中に吸 放湿性ストロー3を挿入し複数枚重ねて一方の端面を開口し、他方の端面に遮光 性かつ通気性の紙4を接着する。発泡スチロール板1は保温性が高く、さらに着 色しその開口面に凹凸をつけたものが望ましい。円形溝2は真円である必要はな く吸放湿性ストロー3の円形状を保持できる形状であればよい。吸放湿性のスト ロー3に内接する発泡スチロール板の壁厚さは2〜7mmが望ましい。吸放湿性 ストロー3には透湿度の大きな材料を使用する。ラミネート紙、クラフト紙、印 刷紙、新聞紙、プラスチックの酢酸セルロース、ナイロン及び繊維質や無機質を 添加して透湿度を大きくしたプラスチック等の使用が望ましい。紙製ストローの 接合に使用する接着剤は水溶性の澱粉、酢酸ビニール等の使用が望ましい。遮光 性かつ通気性の紙4は段ボール原紙、黒の羅紗紙等を使用し、発泡スチロール端 面に耐水接着剤を塗布して接着することが望ましい。
【0005】
【作用】
日光が直射しても、外気が冷えても発泡スチロール板1によって遮断されるの で、吸放湿性ストロー3の内部の温度は上がりすぎることなく、下がりすぎるこ ともなく適度に保持される。その湿度は、発泡スチロール板1の防湿性と吸放湿 性ストロー3の吸放湿性との相乗効果によって適度に保持される。発泡スチロー ル板1の端面に遮光性かつ通気性の紙4を接着することによって吸放湿性ストロ ー3内の透光を防ぎ通気性を確保する。2〜3種類の着色ビーズを原料として発 泡スチロール板1を形成し、その板を2つ折りすると凹凸ができ、断面が全くラ ンダムな模様になり、一つとして同じ模様のないものができる。そこでマメコバ チが自分の巣を確実に識別することになる。発泡スチロール板1の2mm〜7m mの壁によって隣接する吸放湿性ストロー3からの寄生蜂の針による産卵の被害 がなくなる。吸放湿性ストロー3は、発泡スチロール板1によって乾燥が抑制さ れので収縮が少なく、又雨濡れしても発泡スチロール板1の円形溝2によって伸 びが押さえられるのでその円形状が保持される。従って紙製吸放湿性ストロー6 の接合は耐水性接着剤に代わって水溶性接着剤10の使用が可能になり、刃物を 使用しないで浸水によって接着部が剥離解体し繭が分離できる。一方プラスチッ ク吸放湿性ストロー8の場合、押し出し成型で外側に深さ0.1mmの切り溝を 2本入れることによって手で軽く押さえると2つ割に出来るので、いずれの場合 も繭の取り出し作業は、繭を損傷することなく簡単に行うことができる。
【0006】
【実施例】
実施例1 図1に基づく実施例1を説明する。80mm×13mm×150mmの発泡ス チロールの板1に内径6.8mmの円形溝2を形成し、溝の中に50g/mの 印刷紙を使用し酢酸ビニールで接着した内径6.5mm、長さ150mmの吸放 湿性ストロー3を挿入し、その板を5枚重ね、さらにストローの挿入していない 発泡スチロール板1を1枚重ねて、一方の端面に近い外周を粘着テープ7で固定 し、他方の端面に黒の羅紗紙4を接着する。この人工巣を段ボール箱に9個詰め にしてりんご園の蜂小屋に設置する。
【0007】 実施例2 図2に基づいて実施例2を説明する。黄色、ブルー、白色の3種類のビーズを 混合し、円形溝2のついた80mm×13mm×300mmの発泡スチロールの 板1を形成する。外観は3色のまだら模様になる。300mmの中央に罫線を入 れて2つ折りすると切断面に発泡スチロール板の凹凸5ができ、その凹凸面を開 口面に使用すると1つとして同じ模様のないものができる。
【0008】 実施例3 図3に基づいて実施例3を説明する。実施例3の吸放湿性ストロー3はプラス チック製の酢酸セルロースを使用し、押し出し成型時に2本の切り溝9をいれた ものである。手で軽く押すと切り溝がさけて2つ割になり繭が簡単に取り出せる 。
【0009】 実施例4 図4に基づいて実施例4を説明する。実施例4の紙製吸放湿性ストロー6は、 新聞紙を使用し水溶性接着剤10で接合したものである。水に浸水すると紙製吸 放湿性ストロー6が剥離解体してストローと繭が分離出来る。
【0010】
【考案の効果】
この考案によるマメコバチ人工巣を使用するときは、定着率、営巣率、及び生 存率が天然のアシガヤと同等になり、繭の取り出し作業はより簡単になる。発泡 スチロール板1は繰り返し何年も再使用可能であり、吸放湿性のストロー3は必 要に応じて不足分を補充すればよい。吸放湿性ストロー3は発泡スチロール板1 と組み合わせ使用するため従来の人工巣に必要な構造的強度と耐水性が不要にな り、非常に安く生産できる。従って本考案のマメコバチ人工巣は天然のアシガヤ にとって代わることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】実施例2を示す断面図である。
【図3】実施例3のプラスチック製吸放湿性ストロー8
を示す断面図である。
【図4】実施例4の紙製吸放湿性ストロー6を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 発泡スチロール板 2 円形溝 3 吸放湿性ストロー 4 遮光性かつ通気性紙 5 発泡スチロール板の凹凸 6 紙製吸放湿性ストロー 7 粘着テープ 8 プラスチック製吸放湿性ストロー 9 切り溝 10 水溶性接着剤

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡スチロール板(1)に円形溝(2)
    を形成し、その中に吸放湿性のストロー(3)を挿入
    し、複数枚重ねて、一方の端面に遮光性かつ通気性の紙
    (4)を接着し、他方の端面を開口したマメコバチの人
    工巣。
  2. 【請求項2】 着色した発泡スチロール板(1)に円形
    溝(2)を形成し、その中に吸放湿性のストロー(3)
    を挿入し、一方の端面に遮光性かつ通気性の紙(4)を
    接着し、他方の開口面に発泡スチロール板の凹凸(5)
    をつけたマメコバチ人工巣。
  3. 【請求項3】 吸放湿性のストロー(3)が、プラスチ
    ック製で外側に2本の切り溝を入れた請求項2記載のマ
    メコバチ人工巣。
  4. 【請求項4】 吸放湿性のストロー(3)が、紙製で水
    溶性接着剤で接合した請求項2記載のマメコバチ人工
    巣。
JP1994009310U 1994-06-28 1994-06-28 マメコバチの人工巣 Expired - Lifetime JP3005998U (ja)

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ID=32984070

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2748966B2 (ja) 1995-02-06 1998-05-13 株式会社採種実用技術研究所 ハナバチ類用人工巣

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