JPS583645B2 - 育苗移植用鉢体 - Google Patents

育苗移植用鉢体

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JPS583645B2
JPS583645B2 JP54101362A JP10136279A JPS583645B2 JP S583645 B2 JPS583645 B2 JP S583645B2 JP 54101362 A JP54101362 A JP 54101362A JP 10136279 A JP10136279 A JP 10136279A JP S583645 B2 JPS583645 B2 JP S583645B2
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JP
Japan
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thin film
pot
mount
pot body
seedlings
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JP54101362A
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佐藤博
増田昭芳
谷村正志
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、鉢体のまま本圃に移植して植物苗の根の伸
長を容易とする鉢体に係り、鉢体を構成する側壁力凋1
肚のある台紙と、これに貼着される多孔性薄膜とから構
成されていることを特徴とする鉢体に関する。
従来から、紙のような薄膜からつくられた育苗鉢体で植
物を育苗し、根部を鉢体で保護した状態で本圃に移植す
る鉢体苗による植物栽倍技術が広く利用されている。
この場合、理想的な鉢体として具備すべき条件は、育苗
期間は鉢体を構成する薄膜が隣接する鉢体間の根の絡み
を許さぬ程度に紙質を残し、本圃に移植後は、鉢体側部
からの根の伸長を容易とする程度に腐食する物理的化学
的特性を有することである。
例えば、鉢体を天然パルプからなるクラフト紙のみを用
いて構成したものは、通常の育苗条件で10日を経過す
ると容易に腐食し、鉢体としての機能を消失する。
このため、クラフト紙に適当割合に化学合成繊維等の耐
腐性物質を混抄した紙で鉢体を構成することで、育苗期
間中にクラフト紙質が腐食しても耐腐性の合成繊維が網
状に残存して鉢体形状を保ち、このまま本圃への移植を
可能とするが、このような化繊混抄紙はバインダーを使
用し、繊維間を熱融着して作るので、移植後の鉢体側壁
の網目が緻密で小さなため植物の根はこれら網目を通っ
て自由に伸長することが妨げられ、鉢体を除去して移植
した植物苗と比較すると、通常5〜7日程の生育遅れが
認められ、これが極めて省力的な植物の鉢体による移植
栽倍技術の隘路となっていた。
この発明者は上記事情に鑑み、育苗期間中には鉢体側壁
からの根の伸長を許さず、移植時には十分な鉢体を保ち
、移植後においても鉢体側壁からの根の伸長を自由とす
る鉢体構造について鋭意研究した結果クラフト紙のよう
な適度の剛牲と通気性を有する台紙の片面に、苗の根の
通過を許す程度の間隔をもつ多孔性の耐腐性薄膜を潅水
等土壌中の水分により容易に剥離可能となる如く重合貼
着し、鉢体を構成するに際しては台紙に貼合した多孔性
薄膜の辺縁が相対接して耐水性接着剤で貼合されている
構造とすることによりこの目的を達成できた。
以下、本発明に使用する原紙の構造並にそれを利用した
育苗移植鉢体の構造を図面により説明する。
1は本発明に使用する2層構造の原紙全体を示すもので
あり、第1の薄膜即ち台紙2の上に水溶性糊料4を塗布
して第2の多孔性の薄膜即ち幼根の通過を許す薄膜3を
添着したものである。
台紙2としては通常のクラフト紙又はこれに合成繊維を
加えて抄紙した合成繊維紙或はこれらに適宜防腐加工を
行ったもので通常50〜70g/m2坪量のものを使用
する。
又、第2の多孔性の薄膜3としては鉱物繊維例えばグラ
スウール、ロックウール、鉄繊維、又は合成繊維例えば
ポリビニールアルコール系、ポリ塩化ビニリデン系、ポ
リ塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリアクリルニトリ
ル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリプロピ
レン系、ポリスチレン系、ポリウレタン系等の合成繊維
を膜状に成形したもので、好ましくは合成繊維を使用し
た不織布である。
該不織布は乾式法又は湿式法で作られ、好ましくは坪量
10〜30g/m2の極く薄手の薄膜とする。
該薄膜3は不織布としたため極めて多孔性となり幼根の
通過を許すものである。
又、第1の薄膜と第2の薄膜を重合貼着する水溶性糊料
4としては、低重合度のポリビニール系接着剤が好まし
く、添着量は少量でよく育苗条件において糊料が流失又
は分解して接着性を消失するような種類が使用されるが
、更にこれと同じ目的作用を有する貼着、例えば、潅水
により容易に剥離する熱接着も使用可能で、この際は通
常使用の薄膜の材質により加熱温度は異なるが、一般的
合成繊維、ポリビニールの不織布においては140℃程
度で充分である。
前記原紙1を使用し、育苗移植用鉢体を製造するに際し
ては、所望の鉢体の形状に応じて折やただみ、その辺縁
部の第2の薄膜を耐水溶性糊料で接着して鉢体を形成さ
す。
今六角柱鉢体を例として説明すると、第2〜3図に示す
鉢体はいずれも一枚の原紙1のみで構成されていて、第
2図に示す鉢体は台紙2が外側で多孔性薄膜層3を内側
配置とするもので、所定寸法に截断した原紙1の一側部
3′を他側部3″の一糊代巾5のほぼ2倍長さ巾残して
残余の分を、多孔性薄膜層3を内側として夫々6等分巾
に内側に折り曲げて六角形を形成し、前記一側部3′を
他側部3″に与える一糊代長さ中5となるように袋部3
″が鉢体内部に向くように折り曲げ、該折り曲げにより
上向きとなる多孔性薄膜層を前記他側部3″の多孔性薄
膜層に相対接せしめ、該対接する多孔性薄膜層3,3ロ
詐酸ビニルエマルジョン系の接着剤、例えばモビニール
550(商品名)のような耐水性接着剤を塗布して接着
することにより構成する。
又、第3図に示す鉢体は側壁の配置は第2図に示す鉢体
と同じく、台紙2が外側で多孔性薄膜3が内側となるも
のであり、原紙1の両端部7,7を夫々糊代5の長さを
外側に折り曲げて残し、該折り曲げ線から5等分の巾に
内側に折り曲げて六角柱状に成形し、両端部7,7の折
り曲げ部を腹合せして、相対接する多孔性薄膜3,3を
耐水性接着剤6にて貼着することにより構成している。
第3図に示す鉢体の場合には第2図に示す鉢体に比べ貼
着部分が六角柱外側へ若干突起した形状となるが本発明
の鉢体の機能を失するものではない。
上記第2〜第3図に示す鉢体はいずれも原紙101枚で
構成するものであるが、第4,5,7図に示す鉢体は原
紙102枚の組合せで構成する鉢体である。
このうち第4図に示す鉢体は使用する原紙1の一方を補
助片1′として使用するものであり、第5図に示す鉢体
は同じ仕様の原紙1を2枚にて構成するものである。
第4図に示す鉢体は原紙1の両側部7,7が重合するこ
となしに近接させて台紙2が外側、多孔性薄膜3が内側
となる如くして六角形状に成形し、前記近接する両側部
7,7の内側に原紙1を一糊代5のほぼ2倍長さ相当中
に切断した補助片1′をその多孔性薄膜3面が近接する
両端部7,7の多孔性薄膜3面と相対接するように配置
し該対接部分を耐水性接着剤6にて貼着することにより
構成している。
第5図に示す鉢体は同一の原紙1の2枚の組合せで構成
するものであり、所定サイズの原紙1を多孔性薄膜層3
が内側となるようにして、その両側部7,7を夫々一糊
代長さ巾宛残して該部分を外側に折り曲げ、残余の部分
巾を3等分巾に夫々内側に折り曲げて山形状体を形成せ
しめ、この山形状体の2枚を夫夫の縦、横縁部を正確に
一致させて、多孔性薄膜層3,3が内側へなるように腹
合せに組合せて相対接する両端部7,7の多孔性薄膜面
に耐水性接着剤を塗布して、接着すると多孔性薄膜層3
を内層とし、台紙層2を外層とする六角柱状の鉢体が構
成される。
第5図に示す鉢体は、第3図に示す鉢体と同様に六角形
状の外側に突起部が張出すがこれが本発明の機能を損う
ものではない。
第7図に示す鉢体は、第5図と同じように同一仕様の原
紙の2枚の組合せにより構成するものであるが、原紙の
構成が第6図に示すように第1図の原紙1と相異し、第
1図の原紙1は台紙2と多孔性薄膜3はいずれも連続す
るシート状で貼合されているに比べて、第6図に示す原
紙8は台紙2は連続シートであるが、これに貼合する多
孔性薄膜3は所定の間かく9を有し不連続状として貼合
されている。
この原紙8を用い多孔性薄膜層3を内側とし、両端部1
0,10及び不連続に貼着する多孔性薄膜層3の夫々の
両端部10′,10′部分の一定巾を、糊代巾として夫
々外側へ折り曲げ、台紙2のみとなる部分は折り曲げる
ことなく、前記糊代巾以外の部分巾を夫々3等分巾に内
側に折り曲げ、山形状体が台紙2部より連結された多数
山形状体を形成せしめ、該多数山形状体の2枚を夫々縦
、横の端縁部を正確に一致させて多孔性薄膜層3,3が
夫夫内側となるように腹合せに組合せ、相対接する2枚
の原紙8の両端部10,10及び多孔性薄膜の両端部1
0′,10′の糊代巾を一致させて該部分に耐水性接着
剤を塗布し接着せしめると、六角柱の鉢体が台紙2によ
り多数連結された形の連続鉢体が現出する。
第7図に示す鉢体は、第5図に示す鉢体を台紙2により
相互に連結して連続化した構造を有し、台紙2を剥離す
ることで連続的に第8図の鉢体苗を得るので自動移植に
適した育苗鉢体である。
上記説明において、鉢体を構成さすため、第2の薄膜辺
縁同志の接着は耐水性糊を使用したか、加熱接着したか
により、接着部が耐水性を有して潅水等により接着部が
剥離しない接着方法であれば耐水性糊と全く同等である
この発明は上記の如くで、剛性を有するクラフト紙のよ
うな薄膜からなる台紙と植物苗の根の貫通を許す程度、
網目構造と耐腐性を有する例えば、ポリプロピレン等合
成繊維からなる不織布のような多孔性薄膜の夫々の將性
を巧みに組合せた2層からなる薄膜で側壁を構成した鉢
体であり、その側壁の配置は外側で多孔性薄膜が内側配
置となる鉢体であって鉢体を構成するときには、内層と
なる多孔性薄膜層が相対接して接着されていることが必
須の要件である。
又、台紙として用いられる薄膜は本発明の鉢体を用いて
育苗する育苗条件によって選択されれば良く、鉢体を集
合体とすることなく育苗に供する場合には、育苗期にお
ける鉢体を通しての根の伸長はある程度許容されるので
耐腐処理のしないクラフト紙等を使用してよいが、鉢体
を集合化し集合鉢体として使用し、かつ1ケ月以上の育
苗に供する場合には、育苗中の隣接鉢体間の根絡みの防
止及び多孔性薄膜から台紙の剥離を容易とするため適度
の耐腐処理を施したものが好ましい。
又、本発明の鉢体は、台紙と多孔性薄膜は育苗条件の湿
潤で容易に接着性を消失する接着剤又は貼着方法で貼着
されているから、移植に当り台紙の剥離は極めて容易で
あり苗を痛めることはない。
一方多孔性薄膜は耐水性接着剤又は耐水性接着方式で接
着されているので移植時においても鉢体を崩すことなく
台紙より分離することができ、分離後も十分に苗根圏部
を保護したものとなる。
更に、本発明で使用する2層薄膜の応用として、多孔性
薄膜層を鉢体の外層としだものも考えられるが、この場
合には内層となる鉢体に剛性を付与する台紙が移植時に
十分腐食していることが必要で、かかる鉢体の場合、集
合化して使用するとき鉢体相互間の根絡を完全に回避で
きない問題が残るが、単体として使用するには差しつか
えない。
また、多孔性薄膜には少量の木材パルプを製造工程中で
含有させておくと、台紙との貼り合せの際糊付けに好結
果を与える利点がある。
以上のべたように、本発明の鉢体は鉢体のまゝ移植して
、移植時に苗の根の通過を許す多孔性薄膜のみで保護さ
れた苗体となるから、土壌中にあって、苗の根はあたか
も保護膜のない苗の如く根の伸長は自由であり、一方鉢
体苗として効果を十分に兼ね備えるので、従来の鉢体苗
と全く同様に使用して生育促進をもたらし効果大なるも
のである。
従って本発明の鉢体は単体でも、従来公知の方法で集合
しても使用できるものであり、従来適用されていたそ菜
、豆類、ビート、園芸、果菜、タバコ等に応用できる。
以下実施例により説明する。
実施例 1 坪量60g/m2のクラフト紙を台紙とし、これに防腐
剤として8−オキシキノリン銅をクラフト紙の重量当り
1%となる濃度で全面に塗布して耐腐処理を施し、との
耐腐クラフト紙の片面に坪量16g/m2のポリプロピ
レン不織布を水溶性接着剤ゴーセノール205(商品名
)18%水溶液で貼合せて2層薄膜とした。
この2層薄膜を5cm×22cmのストリップに截断し
、ポリプロピレン不織布層を内側として、一糊代巾をl
cmみて、一側に2cm巾を残し、他側から一辺を5c
mで四角形に折り曲げ第2図に示せる如く、一側に残し
た2cm巾を袋部分が内側となるようにlcm巾に2つ
折りとして他側の内側に対接せしめて対接する一側と折
り曲げだ他側のポリプロピレン不織布を相対接させ、該
対接面のlcm巾を糊代としてここに耐水性糊としてモ
ビニール550(商品名)を塗布して接着して一辺が5
cm、高さ5cmの四角柱鉢体を構成し、この鉢体の多
数を前記水溶性接着剤で相互に接着して縦6個×横12
個からなる鉢体個数72個の集合鉢体とした。
この集合鉢体にタバコを30日間育苗したところ隣接鉢
体間の根の絡みはなく、台紙とポリプロピレン不織布を
接着する水溶性接着剤及び各鉢体相互を接着する水溶性
接着剤は育苗期間中の湿潤条件により流亡もしくは失効
していて、鉢体苗個々への分離及び台紙とポリプロピレ
ン不織布の剥離は極めて容易であった。
そして台紙を除去した後の苗体は耐水性接着部は完全で
ポリプロピレン不織布のみでなる側壁で保護された完全
なもので、これを本圃に定植し、爾後の生育を観察した
結果では同様仕様の耐腐処理を施したクラフト紙のみか
ら構成した従来の鉢体で育苗し、移植した苗に比べて、
最終的に約10%の増収を見た。
定植後、20日後に抜き取ったところではポリプロピレ
ン不織布を通しての根の伸長は全く自由となっていて旺
盛であった。
実施例 2 実施例1と同じく処理したクラフト紙を台紙としこの片
面に坪量20g/m2のポリエステル不織布を水溶性接
着剤ゴーセノール205(商品名)で貼合せ2層薄膜と
した。
この2層薄膜を用いて第4図の鉢体を構成した。
即ち、前記2層薄膜を18cm×5cmのストリップに
截断し、ポリ塩化ビニル不織布層を内側として一辺が3
cmの六角形を形成するように両端縁を夫々1.5cm
巾内側に折り曲げ、この折り曲げ線から3cm巾で5等
分に折り曲げ、前記折り曲げ両端を重複しないようにし
て近接せしめ一辺が3cmの六角柱体を形成する。
次いでこの六角柱体の内側から、前記折り曲げ両端の近
接部に前記2層薄膜を1cm×5cm截断した補助片を
ポリ塩化ビニル不織布層が相対面する如くして配し、前
記折り曲げ両端部の夫々0.5cm巾及び補助片の対接
面(lcm巾)を糊代としてこの部に実施例1と同じ耐
水性接着剤を塗布して六角柱の鉢体を構成した。
この鉢体の多数を、前記水溶性接着剤により接着集合し
て、横20個×14段の鉢体数280個の集合鉢体とし
た。
この集合鉢体によりカンランを30日間育苗したところ
、隣接する鉢体間の根絡み現象は全く認められず、個々
の鉢体苗への分離及び台紙とポリ塩化ビニル不織布の剥
離は極めて容易であった。
又台紙を剥離した後の苗体の傷みはなく、不織布による
根部の保護は十分で、この状態で本圃に移植して爾後の
生育を観察した結果、台紙として用いたビニロン混抄ク
ラフト紙のみで構成した同じ仕様の鉢体で育苗した苗に
比べて約6〜8日の生育の促進が認められた。
又移植後20日目に抜き取った苗の不織布からの発根状
況は極めて良好であった。
実施例 3 実施例1の耐腐処理を施したクラフト紙を5cm×11
9.1cmに截断して台紙となし、この台紙の片面に湿
式製造法で製造し、5多重量の木材パルプを含ましめた
坪量18g/m2のポリ塩化ビニールの不織布を5cm
×9.1cmに截断したものの12枚を夫々両端部は台
紙の縁と一致させ中は0.9cmの間隔として縦巾を一
致させて配列し、実施例1と同じ水溶性接着剤によって
貼合せ第6図に示す形状の2層薄膜とした。
これと同じ2層薄膜を多数用意して2枚を一組とし、一
組の一方の2層薄膜について、台紙に配列して貼着して
ある夫々の不織布の横方向両側部0.8cmを糊代とし
て該部分に実施例1と同じ耐水性接着剤を塗布し、一組
の他方の2層薄膜の不織布面がもう一方の不織布面と腹
合せとなるように縦横を正確に一致させて向い合せて不
織布の夫々の両側部を相互に接着せしめた単位体を構成
する。
これと同じ単位体を20枚用意し、これを左右交互に側
部を5cm巾宛ずらせて20段に積層し、全体を前記水
溶性接着剤により接着して積層体を得、これを上下に展
開すると第7図に示す如き、台紙部分により連結された
一辺が2.5cm、不織布相互の接着巾が0.8cm、
高さ5cmの鉢体が台紙により横方向に12個連結され
、これが20段となる鉢体数240個の六角柱の集合鉢
体を得た。
この鉢体によりセロリーを40日間育苗したところ、隣
接鉢体間の根絡みは認められず、育苗期間中に水溶性接
着剤が湿潤により流亡もしくは失効して、単位体間及び
台紙と不織布間の剥離が容易であり、台紙を剥離すると
き、不織布により根部を保護された苗体が一挙に12個
宛ずつ出現した。
この苗を本圃に移植し爾後の生育状況を観察した結果、
実施例3の耐腐処理を施したクラフト紙のみによる同仕
様の鉢体による苗に比べて約一週間の生育促進が認めら
れた。
実施例 4 実施例3と同じ要領で構成した12個20段の積層体に
おいて、層を形成する台紙層の左右交互に、台紙の短片
を実施例1で用いたと同じ耐水性接着剤で接着して、台
紙層が蛇行状となって連続する積層体となした。
これを展開すると台紙層が一端から他端まで一枚の連続
した鉢体が現出する。
この連続集合鉢体にて実施例1と同じくタバコを育苗し
た結果、台紙を一端から引き出すことにより多孔性薄膜
で保護された第8図に示す苗が連続して得ることが出来
省力的であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用する2層薄膜の一例を示す斜視図
、第2図,第3図は第1図の2層薄膜を用いて構成され
る鉢体例の平面図、第4,第5図は第1図の2層薄膜の
組合せにより構成される鉢体例の平面図、第6図は本発
明に使用する2層薄膜の他の例を示す斜視図、第7図は
第6図の2層薄膜を用いて構成した連続鉢体の例を示す
平面図、第8図は第5,第7図の鉢体を用いて育苗して
得た多孔性薄膜のみで保護された苗を示す斜視図。 1・・・・・・2層原紙、1′・・・・・・補助片、2
・・・・・・台紙、3・・・・・・多孔性薄膜、4・・
・・・・水溶性接着剤、6・・・・・・耐水性接着剤、
8・・・・・・2層原紙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 剛性を有する第1の薄膜と、耐腐性と幼根の通過を
    許す第2の薄膜を、潅水にて容易に剥離可能となる如く
    重合貼着し、次いで第2の薄膜の辺縁を相対接して耐水
    性となる如く貼着することにより鉢体を構成することを
    特徴とする育苗移植用鉢体。
JP54101362A 1979-08-10 1979-08-10 育苗移植用鉢体 Expired JPS583645B2 (ja)

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