JPH0623421U - 園芸用可撓性シート - Google Patents

園芸用可撓性シート

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JPH0623421U
JPH0623421U JP7970492U JP7970492U JPH0623421U JP H0623421 U JPH0623421 U JP H0623421U JP 7970492 U JP7970492 U JP 7970492U JP 7970492 U JP7970492 U JP 7970492U JP H0623421 U JPH0623421 U JP H0623421U
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JP
Japan
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flexible sheet
sheet
light
horticultural
holes
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Pending
Application number
JP7970492U
Other languages
English (en)
Inventor
保泉正彦
植木佳雄
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Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
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Publication date
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Publication of JPH0623421U publication Critical patent/JPH0623421U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】底面灌水による園芸方法に於いて、灌水マット
等の上に敷いて鉢を置き栽培する可撓性シートであっ
て、該可撓性シートを通して灌水が十分に行われ、且つ
該可撓性シート表面からの反射光の作用により、栽培効
果を高める。 【構成】表面が光反射性を有する可撓性シートに、水は
透過しするが、植物の根は透過しない多数の微孔をあけ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は園芸用のシートに係わり、特に栽培する植物の葉裏に優しい乱反射光 を当てる様にする為の園芸用可撓性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来光反射性のシート等を植物の栽培に用いる例としては、例えば特開昭63 −137621号に開示されているような保温断熱性が良く、作物の成育や果房 の色づき促進を目的とするものがある。 又多孔性のフィルムを植物の栽培に用いる例としては、例えば実開昭61−1 91763号に開示されているような可視光を透過させるが赤外線は透過せず、 保温能力が大きく、除湿効果に優れた温室用被覆材を提供するものがある。 更に特開昭63−81038号には、近赤外光の反射フィルム層と、光吸収黒 色フィルム層からなる積層フィルムであって、該フィルム中に空気層を有する断 熱性、遮光性のマルチングフィルム或いはハウス用フィルムが提案されている。 然しこれらのもので、所謂マット灌水や底面灌水システムと呼ばれる園芸方法 に用いて、植物の成長を促進する為に応用出来るものは無い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、植物の葉裏につくアブラムシ・ダニ類等の害虫の生息を防止し、葉 の徒長を防いで植物そのものの成長を促進する為の園芸用可撓性シートを提供す るものであり、特に底面灌水システムやマット灌水システムと呼ばれる園芸方法 に於いて、鉢の下に敷くことによりその表面の光反射性を利用して葉の裏側等葉 の全面から光が照射されるようにしたものであり、本考案の可撓性シートを鉢の 下に敷くにもかかわらず、鉢の下からの灌水が支障無く行われるだけで無く、成 長する植物の根が鉢の下部(灌水用の穴等)から外に張り出した場合には、本考 案の可撓性シートの穴に潜り込むことが無い為、作業性にも優れた園芸用可撓性 シートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の園芸用可撓性シートは、少なくとも片側の表面が光反射性を有する可 撓性のシートであって、該シートの表裏何れの側からも水の透過が可能で、且つ 植物の根の透過は妨げるような微孔を多数設けたことを特徴とする園芸用可撓性 シートであり、又該シートに設けられる微孔の密度は、1000〜100000 0個/m2 に略均一開けられた孔であることを特徴とする園芸用可撓性シートを 提供するものである。
【0005】 即ち本考案の園芸用可撓性シート(3)は、例えばポリプロピレン、ポリエチ レン、ポリエステル、ポリアミド、弗素樹脂等の耐薬品性や肥料に対する耐久性 、耐侯性のある素材の単独フィルム又はこれらの材質を複数枚積層して接着した フィルム等からなるシート(1)の少なくとも片面に、アルミ蒸着等を施して光 反射性を付与した層(2)を設けた可撓性シートに、水は透過するが、植物の根 は透過しない微孔(4)を多数開けたもの等であり、本考案の可撓性シートを敷 いてあっても上に載せる鉢に底面からの十分な灌水が可能な機能を有する様にし たものである。
【0006】 本考案に用いる可撓性シートに必要な特性としては、上記基本的機能の他に園 芸用に使用する為コストがかからない事と、簡単に破損せずに軽く扱い易いと言 う特性も重要となる。この為種々の材料にて試行錯誤を繰り返した末に、厚さ1 0〜30μ程度の市販のポリプロピレン製フィルム、ポリエチレン製フィルム、 アルミニウム蒸着ポリプロピレンフィルム等を複数枚重ねてそれぞれをドライラ ミ方式等にて接着して、約40〜100μ程度の厚さ(より好ましくは55〜8 0μ程度の厚さ)の積層フィルムとしたものを用いて微孔を開けたものが、安価 で且つ必要とする機能を満たす為に非常に有用であることを見出した。 しかし 微孔の開け方によって、即ち孔の散布状態(密度)や孔の大きさによって引裂強 度等の物性が大きく変化してしまう為に、園芸用可撓性シートとして適用し得る 条件が材質の選択と共に重要な要素となる。
【0007】 種々の実験結果により得られた好適例としては、ポリエチレン樹脂フィルムを 間に挟んで、アルミニウム蒸着ポリプロピレン樹脂フィルムとポリプロピレン樹 脂フィルムとをドライラミした積層フィルムに、0.1〜1.5mmの孔を10 00〜1000000個/m2 に略等間隔に開けたものがあげられる。当然のこ とながら、孔の径が小さければ孔の数を増やしても一定の強度は保たれるが、孔 の径が大きくなれば孔の数を減らして一定の間隔を保つ様にしないと、強度が落 ちて破れ易く実用価値が無くなってしまう。 又底面灌水に使用することから、水の吸い上げ効果等を考えれば孔径は0.5 mm以上あることが好ましく、又根が透過しない為には1.3mm以下であるこ とが都合良い。
【0008】
【作用】
本考案の園芸用可撓性シートの使用方法としては、例えば灌水マットの上に光 反射面を上向きにして敷き、その上に園芸用鉢を載せて植物を栽培することによ り、灌水マットから本考案の園芸用可撓性シートを通して鉢に給水したり肥料を 供給することができ、且つ光反射面に当たった光の乱反射により園芸植物の葉の 裏側にも十分な光を当てることができる。一方、鉢の底部の給水部等から鉢の外 に伸びてくる根は、本考案の園芸用可撓性シートの孔に潜りこもうとするが、根 が透過出来ない大きさに設定されている為に、フィルムの孔に絡みついたり、孔 を通過して下のマットに絡みつくことが無いので、出荷その他で鉢を動かす時に も根の損傷を心配する必要が無く、作業性が非常に良いものである。
【0009】
【実施例1〜3】 厚さ20μのポリプロピレン樹脂フィルム(OP#20)、厚さ15μのポリ エチレン樹脂フィルム(PE#15)、厚さ20μのアルミニウム蒸着ポリプロ ピレン樹脂フィルム(VNCPP#20)をこの順に並べてドライラミし、径約 1mmの孔を5mm間隔に開けた可撓性シートと、0.5mmの孔を5mm間隔 に開けた可撓性シート及び1.3mmの孔を7mm間隔に開けた可撓性シートを 作った。
【0010】
【実施例4】 厚さ20μのポリプロピレン樹脂フィルム(OP#20)と厚さ20μのアル ミニウム蒸着ポリプロピレン樹脂フィルム(VNCPP#20)をドライラミし て、径約1mmの孔を5mm間隔に開けた可撓性シートを作った。
【0011】
【比較例1〜2】 厚さ20μのポリプロピレン樹脂フィルム(OP#20)、厚さ15μのポリ エチレン樹脂フィルム(PE#15)、厚さ20μのアルミニウム蒸着ポリプロ ピレン樹脂フィルム(VNCPP#20)をこの順に並べてドライラミし、径約 2mmの孔を10mm間隔に開けた可撓性シートを作った。 又同じ材料からなる積層フィルムに径約0.3mmの孔を7mm間隔に開けた 可撓性シートを作った。
【0012】 実施例1〜4及び比較例1〜2の物性及び機能は以下の通りであった。 強度 水吸上げ効果 根の不透過性 実施例1 ◎ ◎ ◎ 実施例2 ◎ ○ ◎ 実施例3 ○ ◎ ○ 実施例4 △ ◎ ○ 比較例1 △ ◎ × 比較例2 △ △ ◎ 注、評価は ◎優 ○良 △普通 ×不良 但し試験方法は、以下の通り 強度 シクラメンの栽培試験開始前及び終了後に手で裂けるかどうか。 水吸上げ効果 灌水マットの上に光反射面を上向きにして敷き、その上にシク ラメンの鉢を載せてシクラメンを栽培することにより、灌水マットから 敷かれたシートを通して鉢に給水したり肥料を供給する効果を、栽培し たシクラメンの成育状態により判定。 根の不透過性 上記水吸い上げ効果の試験に於いて、鉢の底部の給水部等から 鉢の外に伸びてくる根はの、可撓性シートの孔に潜りこんだり絡みつい たりした程度を測定。 水吸上げ効果及び根の不透過性試験の何れも、各30鉢の試験による平均値
【0013】
【考案の効果】
以上の実施例及び比較例からもわかるとおり、本考案の園芸用可撓性シートは 、植物の葉裏につくアブラムシ・ダニ類等の害虫の生息を防止し、葉の徒長を防 いで植物そのものの成長を促進する効果の大きなものであり、特にシクラメン等 の栽培において非常に有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の園芸用可撓性シートの一部を切り欠い
た断面図。
【図2】本考案の園芸用可撓性シートの一部を切り欠い
た平面図。
【符号の説明】
(1) シート (2) 光反射性付与層 (3) 園芸用可撓性シート (4) 微孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも片側の表面が光反射性を有する
    可撓性の水不透過性シートに多数の微多孔を設けたシー
    トであって、該水不透過性シートに開けられた微孔の表
    裏何れの側からも水の透過が可能であり、且つ該水不透
    過性シートに開けられた微孔の径は、植物の根の透過は
    妨げる大きさであることを特徴とする園芸用可撓性シー
    ト。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の表面が光反射性を有する
    可撓性のシートに設けられる微孔の密度は、1000〜
    1000000個/m2 に略均一開けられた孔であるこ
    とを特徴とする園芸用可撓性シート。
JP7970492U 1992-08-27 1992-08-27 園芸用可撓性シート Pending JPH0623421U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5907295B1 (ja) * 2015-03-30 2016-04-26 大日本印刷株式会社 農業用シートおよびその製造方法
WO2016159014A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 大日本印刷株式会社 農業用シートおよびその製造方法
JP2020168009A (ja) * 2020-06-17 2020-10-15 大日本印刷株式会社 農業用シートおよびその製造方法

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