JP3005899B1 - 抽出飲料製造装置 - Google Patents

抽出飲料製造装置

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JP3005899B1 JP10291856A JP29185698A JP3005899B1 JP 3005899 B1 JP3005899 B1 JP 3005899B1 JP 10291856 A JP10291856 A JP 10291856A JP 29185698 A JP29185698 A JP 29185698A JP 3005899 B1 JP3005899 B1 JP 3005899B1
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恒雄 藤村
勉 園田
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清水市農業協同組合
株式会社平垣工業所
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Abstract

【要約】 【課題】 抽出原料から所定の成分を所定量抽出したと
ころで抽出原料をすくい上げ、抽出原料と液体とを迅速
に分離させるようにする。 【解決手段】 湯を収容する抽出容器21と、湯にて抽
出される成分を含むウーロン茶葉が投入されると共に抽
出容器21内の湯に浸けられる茶漉し器23と、この茶
漉し器23を抽出容器21内から取り出す漉し器取出機
構27と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶、紅茶、ウー
ロン茶等の茶葉、或いは茶葉の代りに用いられる麦茶の
実、コーヒーの豆、薬草の葉等の対象物(以下「抽出原
料」という。)を熱湯、湯、水等の液体に浸けることに
より抽出原料に含有される成分を抽出して緑茶、ウーロ
ン茶等の飲料を製造する抽出飲料製造装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、飲料製造工場等において
緑茶、紅茶、ウーロン茶等の飲料を大量生産するための
装置としては、例えば、図6及び図7に示すようなもの
が知られている。この抽出飲料製造装置1は、所定量の
液体及び抽出原料が収容される抽出容器2と、この抽出
容器2を旋回動作可能に支持するフレーム3等を備えて
いる。
【0003】抽出容器2は、上面に開口した左右方向に
長い匣体からなり、前面の上部には前方に突出した注ぎ
口2aが設けられていて、その開口部全体は二つ割りと
された蓋体4により開閉可能とされている。この抽出容
器2の下半分は半円筒状の二層構造とされており、その
内筒部2bと外筒体2cとの間には加熱用の蒸気が導入
される蒸気室5が形成されている。更に、抽出容器2の
略中央部には長手方向に掛け渡された回転軸6が回転可
能に支持されていて、この回転軸6には複数の攪拌羽根
6aが取り付けられている。そして、回転軸6の両端部
を回転自在に支持する軸受部2d,2eは、フレーム3
の回動軸7a,7bにそれぞれ連結されている。
【0004】フレーム3は、2つの軸支持部3a,3b
を有する門型の部材からなり、両軸支持部3a,3b間
に抽出容器2が介在されている。そして、各軸支持部3
a,3bに回動可能に支持された回動軸7a,7bが抽
出容器2の軸受部2d,2eに連結され、これにより抽
出容器2が回動軸7a,7bと一体的に旋回可能とされ
ている。更に、一方の回動軸7aは軸支持部3aに支持
された旋回ハンドル8と動力伝達可能に連結されてお
り、この旋回ハンドル8を回転操作することにより、そ
の回転方向に応じて抽出容器2が、図7において実線で
示す抽出時の上部位置と、二点鎖線で示す抽出後の下部
位置との間を旋回移動できるように構成されている。
【0005】また、軸支持部3a内には回転軸6を回転
駆動するための駆動機構が配設されており、この駆動機
構は回動軸7a及び軸受部2dの内部を通して回転軸6
と動力伝達可能に連結されている。更に、抽出容器2の
蒸気室5は、図示しない蒸気発生源と供給配管9a,9
bを介して接続されており、加熱された蒸気を蒸気室5
へ導入することにより、抽出容器2の内部を蒸気で加熱
できるようになっている。尚、図6において、符号10
aは、供給配管9a内に設けた供給弁であり、10b
は、供給配管9bに接続した排出弁である。
【0006】このような構成を有する抽出飲料製造装置
1を用いることにより、例えば、次のようにしてウーロ
ン茶等の抽出飲料を製造することができる。まず、図6
等に示すように、開口部を上方へ向けた状態で抽出容器
2を保持し、この抽出容器2内に所定量の熱湯(70℃
程度)を注ぎ込む。次に、抽出容器2内の湯量に対応し
た所定量のウーロン茶の茶葉を抽出容器2内に投入す
る。そして、駆動機構で回転軸6を回転駆動して抽出容
器2内の湯と茶葉とを攪拌し、茶葉に含まれる成分を抽
出する。これを所定時間行うことにより、1度に大量の
ウーロン茶を製造することができる。
【0007】このような抽出作業の後、図7において二
点鎖線で示すように、旋回ハンドル8を回転して抽出容
器2を前方に旋回させ、製造されたウーロン茶を茶葉が
混入された状態のまま抽出容器2の注ぎ口2aから目の
細かい笊のような茶漉し器11に流し込む。この茶漉し
器11で茶葉を受けて液体を一次分離し、ウーロン茶の
みを茶漉し器11の下方に配置した茶受け器12に収容
する。しかる後、一次分離したウーロン茶を遠心分離機
にかけて仕上げ分離を行うことにより、製品となるウー
ロン茶が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の抽出飲料製造装置においては、抽出容器2を
旋回させて茶葉の混じった液体を注ぎ口2aから茶漉し
器11に注ぎ込み、この茶漉し器11で茶葉を分離して
液体のみを茶受け器12に収容し、この液体を抽出飲料
として製品化するものであったため、茶葉の混じった液
体の注ぎ込みの開始から終了までの間に長い時間が掛か
り、茶葉と液体との分離に長時間(5〜10分程度)を
要していた。その結果、液体の注ぎ込みの前後において
ウーロン茶の成分の抽出量が大きく変化し、始めに注が
れる液体内の成分抽出量は少なくて薄味となり、終りに
注がれる液体内の成分抽出量は多くなって濃い味とな
り、抽出飲料の味が一定しないという課題があった。
【0009】また、1度に作ることができるウーロン茶
の製造量の多少によっても異なるが、例えば、抽出容器
2の容量が1000l(リットル)の抽出飲料製造装置
の場合には、抽出容器2と茶漉し器11との間に2.5
〜3m程度の大きな落差が生ずることになる。そのた
め、茶漉し器11で分離された茶葉の上に新たな茶葉の
混じった液体が落下されることから、その落下時の圧力
によって既に分離された茶葉が傷められ、この傷められ
た茶葉から滲み出る成分(これが渋みや苦みとなる。)
が分離後の液体内に入り込み、また、茶葉が空気と接触
する時間が長いために酸化し易くなって、茶受け器12
内に収容されている抽出飲料の味が悪くなるという課題
もあった。
【0010】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、抽出原料から所定の成分を所定量抽出
したところで抽出原料をすくい上げ、抽出原料と液体と
を迅速に分離させることにより、上記課題を解決するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
に係る抽出飲料製造装置は、液体を収容する抽出容器
と、液体にて抽出される成分を含む抽出原料が投入され
ると共に抽出容器に旋回移動可能に支持され、抽出容器
内に収容された液体に浸けられる漉し器と、この漉し器
旋回移動させて抽出容器に対して漉し器を出し入れさ
せる漉し器取出機構と、を設けたことを特徴としてい
る。
【0012】本発明の請求項2に係る抽出飲料製造装置
は、漉し器には、収容された抽出原料と液体とを回転に
より攪拌する攪拌機構を設けたことを特徴としている。
【0013】本発明の請求項3に係る抽出飲料製造装置
は、抽出容器には、攪拌機構を回転駆動する駆動機構
と、この駆動機構と攪拌機構との間を動力伝達可能に接
続する接続機構とを設けたことを特徴としている。
【0014】本発明の請求項4に係る抽出飲料製造装置
は、接続機構は漉し器側に進退可能に突出する接続軸を
有し、漉し器が抽出容器内に収納された状態において接
続軸を突出させて攪拌機構の回転軸と係合させるように
したことを特徴としている。
【0015】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1に係る抽出飲料製造装置では、投入された抽
出原料を保持して抽出容器内の液体に浸けられた漉し器
を漉し器取出機構で旋回移動させて抽出容器から取り出
すことにより、抽出原料を液体から迅速に分離させるこ
とができ、抽出飲料の成分・味等を略一定に設定するこ
とができる。
【0016】本発明の請求項2に係る抽出飲料製造装置
では、漉し器に設けた攪拌機構で抽出容器内の抽出原料
と液体とを攪拌することにより、抽出原料からの成分の
抽出効率を高め、成分の抽出作業を迅速に行うことがで
きる。
【0017】本発明の請求項3に係る抽出飲料製造装置
では、接続機構を介して攪拌機構と駆動機構との間を接
続することにより、駆動機構の動力を攪拌機構に伝達し
て抽出容器内を攪拌することができる一方、その接続を
解除することにより駆動機構から攪拌機構を切り離して
漉し器を分離させ、この漉し器を旋回移動させることが
できる。
【0018】本発明の請求項4に係る抽出飲料製造装置
では、接続軸を漉し器側に突出させることにより攪拌機
構の回転軸と動力伝達可能に接続することができ、極め
て簡単な構成でありながら動力伝達系の断続を確実に行
うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図5は、本発明の実施の例
を示すもので、ウーロン茶、緑茶、紅茶等の茶葉を抽出
原料として使用してウーロン茶、緑茶、紅茶等の茶を抽
出飲料として製造する茶製造装置に適用したものであ
る。即ち、図1は本発明の抽出飲料製造装置の一実施例
を示す茶製造装置の正面図、図2は図1の縦断面図、図
3は平面図、図4は側面図、図5は図4の縦断面図であ
る。
【0020】図1〜図5に示すように、この実施例に示
す茶製造装置20は、液体の一具体例を示す水を加熱し
た湯を収容する抽出容器21と、この抽出容器21を固
定して支持するフレーム22と、抽出容器21に対して
出し入れされる漉し器の一具体例を示す茶漉し器23
と、この茶漉し器23の内部を攪拌する攪拌機構24
と、この攪拌機構24を回転駆動する駆動機構25と、
この駆動機構25と攪拌機構24との間を動力伝達可能
に接続する接続機構26と、茶漉し器23を抽出容器2
1に対して出し入れする漉し器取出機構27等を備えて
いる。
【0021】フレーム22は、長方形状に展開されたベ
ース部22aと、このベース部22a上に設けられた支
持枠部22bとから構成されている。フレーム22の支
持枠部22bは、互いに所定の隙間をあけて立設された
4本の柱材と、これら柱材の上端間に掛け渡された桟材
とからなり、この支持枠部22bに抽出容器21が嵌合
されて一体に構成されている。
【0022】抽出容器21は、図5等に示すように、上
面に開口された直方体状の匣体からなり、その下半分は
半円筒形とされていて、所定量の湯を収容できる凹部が
形成されている。この抽出容器21の上部は四角形に縁
取りされており、この縁取り部21aがフレーム22の
支持枠部22bの上端に載置されている。更に、抽出容
器21の長手方向両端を閉じる側面板の下端部は下方に
突出されていて、この突出部が抽出容器21の下部を支
える脚体21bとされている。そして、抽出容器21の
長手方向中途部には、これを支える支持ブラケット28
が取り付けられている。
【0023】また、図2に示すように、抽出容器21の
一方の側面板の下端部には、製造された抽出飲料を取り
出すための取出口60が設けられている。この取出口6
0は、抽出容器21の底面と略同一面上に設定されてい
て、側方へ突出するように形成されている。この取出口
60には開閉弁61が取り付けられており、この開閉弁
61から中間製品としてのウーロン茶(茶葉が一次分離
されたもの。)が取り出される。この中間製品としての
ウーロン茶を遠心分離機やネル式濾過機等に掛けて仕上
げ分離を行うことにより、最終製品としてのウーロン茶
が得られる。
【0024】尚、図2及び図5において二点鎖線で示す
ように、抽出容器21の下面に下方へ突出するように取
出口を設け、この取出口に開閉弁62を取り付けて、製
造された抽出飲料を下方へ取り出す構成とすることもで
きる。この場合には、抽出容器21の最も低い位置に排
出口である取出口を設定できるため、抽出飲料の排出を
簡単且つ迅速に行うことができる。
【0025】このような抽出容器21に対して出し入れ
される茶漉し器23は、抽出容器21を少し小さくして
重ねて嵌め込むことができるような形状となっている。
即ち、図5等に示すように、茶漉し器23は、下方に蒲
鉾状に突出した半円筒形状をなす胴体部23aと、この
胴体部23aの長手方向両端を閉じる端面部23b,2
3bとを有している。そして、胴体部23aの開口側の
一方の縁には、抽出前の茶葉を茶漉し器23内に導入す
るための供給シュート29aが形成され、他方の縁に
は、抽出後の茶葉を装置外に排出するための排出シュー
ト29bが形成されている。
【0026】更に、茶漉し器23の胴体部23a及び端
面部23bには、茶葉の通過を阻止して液体のみを通過
させる複数のスクリーン30a,30bが設けられてい
る。このため、胴体部23a及び端面部23bには適当
な大きさの四角形の開口部が多数設けられており、各開
口部の内面又は外面にスクリーン30a又は30bがそ
れぞれ取り付けられている。この茶漉し器23の胴体部
23aにおける排出シュート29bの外側には複数個の
支持アーム31の先端が、それぞれ固定ねじ等の固着手
段により固定されて一体的に取り付けられている。
【0027】図3に示すように、各支持アーム31の基
端には軸受穴が貫通されていて、それらの軸受穴には回
動軸32が挿通されている。これらの支持アーム31
は、固定ねじ等の固着手段により締付固定されて回動軸
32と一体的に回動可能とされている。そして、回動軸
32は、フレーム22の支持枠部22bに固定された2
個の軸受部材33,33により回動自在に両端支持され
ている。更に、回動軸32の軸方向の一端には従動スプ
ロケット34が一体的に固定されている。この従動スプ
ロケット34には、図1等に示すように、無端状のチェ
ーン35の一側が掛けられており、このチェーン35の
他側には駆動スプロケット36が掛けられている。
【0028】この駆動スプロケット36は、フレーム2
2のベース部22aに載置固定された旋回駆動装置37
の出力軸に固定されている。この旋回駆動装置37は、
動力発生源としてのモータと、このモータの回転数を減
速して駆動スプロケット36を回転駆動する減速機と、
この減速機を適宜位置でロックして茶漉し器23を任意
の位置で停止させるブレーキ装置とを備えている。この
旋回駆動装置37と駆動スプロケット36とチェーン3
5と従動スプロケット34と回動軸32と支持アーム3
1とによって漉し器取出機構の一具体例が構成されてい
る。
【0029】この漉し器取出機構の旋回駆動装置37を
駆動して回動軸32を回動させることにより、図4に示
すように茶漉し器23を、実線で示す抽出容器21に収
容した状態から、二点鎖線で示す抽出容器21から取り
出した状態を経て、破線で示す抽出後の茶葉を排出する
状態までの任意の位置に旋回移動することができる。
【0030】また、茶漉し器23には、投入された茶葉
と抽出容器21内の湯とを回転により攪拌して茶葉に含
まれている成分の抽出を促進させる攪拌機構24が設け
られている。この攪拌機構24は、茶漉し器23の略中
央部に回転自在に支持された回転軸40と、この回転軸
40に取り付けられた複数の攪拌羽根41とから構成さ
れている。即ち、攪拌機構24の回転軸40は茶漉し器
23の長手方向に延在されていて、この回転軸40の両
端部は茶漉し器23の両側の端面部23b,23bに取
り付けた軸受部材42,42に回転自在に支持されてい
る。
【0031】そして、攪拌機構24の各攪拌羽根41
は、茶漉し器23の内部の略全体を攪拌できるように、
その形状、構造、取付個数等が考慮されて設定されてい
る。この攪拌機構24の回転軸40に対応するよう、抽
出容器21の一方の側面には、攪拌機構24とその駆動
機構25との間を動力伝達可能に接続する接続機構26
が設けられている。
【0032】この接続機構26は、図2に示すように、
攪拌機構24の回転軸40に着脱可能に係合される接続
軸44と、この接続軸44を軸方向に進退させて回転軸
40との間を断続するアクチュエータ45等を備えてい
る。接続軸44は、抽出容器21の側面に固定されたス
リーブ46に摺動自在に嵌合されており、その先端に
は、軸方向に突出する係合爪44aが設けられている。
この係合爪44aに対応して、回転軸40の一端には受
け爪40aが設けられている。この受け爪40aに係合
爪44aを係合することにより、回転軸40と接続軸4
4とが動力伝達可能に連結される。
【0033】この接続軸44の基端には連結片47の一
端が固定されていて、その連結片47の他端は、軸着脱
用減速機である軸駆動装置45の駆動軸45aに固定さ
れている。この軸駆動装置45は、動力発生源としての
モータと、このモータの回転数を減速して駆動軸45a
を前進又は後退動作させる減速機とを備えている。そし
て、軸駆動装置45は、フレーム22の支持枠部22b
に設けられた支持ブラケット48に載置されて固定され
ている。この軸駆動装置45と連結片47と接続軸44
とによって接続機構26が構成されている。
【0034】更に、接続軸44には従動スプロケット5
0が動力伝達可能に連結されていて、この従動スプロケ
ット50には無端状をなすチェーン51の一側が掛け渡
されている。そして、チェーン51の他側には駆動スプ
ロケット52が掛けられている。この駆動スプロケット
52は、フレーム22のベース部22aに載置固定され
た攪拌用減速機である攪拌駆動装置53の出力軸に固定
されている。
【0035】この攪拌駆動装置53は、動力発生源とし
てのモータと、このモータの回転数を減速して駆動スプ
ロケット52を回転駆動する減速機と、この減速機を適
宜位置でロックして回転軸40を任意の位置で停止させ
るブレーキ装置とを備えている。この攪拌駆動装置53
と駆動スプロケット52とチェーン51と従動スプロケ
ット50とによって駆動機構25が構成されている。
【0036】尚、上述した抽出容器21及び茶漉し器2
3の材料としては、錆に強いステンレス鋼が好適であ
る。
【0037】このような構成を有する茶製造装置20を
使用することにより、例えば、次のようにしてウーロン
茶を大量に製造することができる。まず、図1に示すよ
うに、抽出容器21の内部に茶漉し器23を挿入した状
態において、接続機構26の軸駆動装置45を作動して
接続軸44を前進させ、この接続軸44の係合爪44a
を回転軸40の受け爪40aに係合させる。これによ
り、接続軸44を介して回転軸40と駆動機構25とが
動力伝達可能に連結される。
【0038】次に、抽出容器21内に所定温度(例えば
70℃)を有する湯を所定量注ぎ入れる。更に、抽出容
器21内に収容した湯量に対応した量の抽出原料の一具
体例を示すウーロン茶葉を抽出容器21内に投入する。
そして、駆動機構25の攪拌駆動装置53を作動して、
その回転力を駆動スプロケット52、チェーン51、従
動スプロケット50及び接続軸44を介して回転軸40
に伝達し、この回転軸40を回転させて攪拌羽根41で
湯と茶葉とを攪拌する。これにより、茶葉に含まれてい
る成分の抽出が促進され、効率的な抽出作業が行われ
る。このような攪拌作業を所定時間行ってウーロン茶葉
からその成分を抽出することにより、1度に大量のウー
ロン茶を製造することができる。
【0039】この際、ウーロン茶葉から所定の成分抽出
が終了したときに、駆動機構25を停止させて攪拌羽根
41による攪拌作業を終了すると共に、接続機構26を
作動して接続軸44を後退することにより回転軸40と
の結合を解除する。これにより、茶漉し器23の旋回動
作が可能となる。
【0040】次に、漉し器取出機構27の旋回駆動装置
37を駆動して、その回転力を駆動スプロケット36、
チェーン35、従動スプロケット34及び回動軸32を
介して支持アーム31に伝達し、回動軸32と一体に支
持アーム31を上方に旋回させる。これにより、図4に
おいて二点鎖線で示すように、茶漉し器23を上方に引
き上げて茶葉を液体から分離させる。
【0041】この場合、茶漉し器23の周囲には多数の
スクリーン30a,30bが取付られており、茶漉し器
23を上方へ旋回させて所定量移動するだけでスクリー
ン30a,30bを介して茶葉と液体とを完全に分離さ
せることができ、茶葉と液体との一次分離を短時間に、
しかも迅速に行うことができる。これにより、抽出容器
21内には、茶葉が取り除かれた一次分離後の中間製品
としてのウーロン茶が残留する。
【0042】次に、抽出容器21の開閉弁61を開いて
取出口60から中間製品としてのウーロン茶を取り出
し、これを遠心分離機やネル濾過機等の仕上げ装置に供
給して仕上げ分離を行う。この仕上げ装置で抽出液体内
に含まれている茶葉の微小粉等を取り除くことにより、
最終製品としてのウーロン茶が得られる。
【0043】一方、茶漉し器23内に残された茶葉は、
そのまま茶漉し器23を旋回させて後方へ廃棄させるよ
うにする。即ち、茶漉し器23を続けて後方へ旋回させ
て、図4において二点鎖線で示す状態から破線で示す状
態に変動させる。これにより、茶漉し器23内に収納さ
れている茶葉が自重によって壁面を滑り落ち、排出シュ
ート29bから後方の空間部に投棄される。そこで、こ
の投棄された茶葉を茶葉受け器等に収容し、抽出後の茶
葉を纏めて処理することにより、その処理効率を高めて
迅速に処理することができる。
【0044】尚、図示しないが、抽出容器21の上面開
口部を開閉する開閉蓋を設け、抽出時には開閉蓋で上面
開口部を閉じておき、この開閉蓋でシールされた抽出容
器21の空間部分に窒素等の人に安全な不活性ガスを充
填しておくことにより、抽出された液体が酸化されるの
を抑制することができる。
【0045】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記の実施の例にお
いては、抽出原料としてウーロン茶の葉を使用して抽出
飲料としてウーロン茶を製造する例について説明した
が、緑茶、紅茶等の葉を使用して緑茶や紅茶等の抽出飲
料を製造できることは勿論のこと、茶葉の代りに麦茶の
実やコーヒーの豆等を炒って茶の葉の代わりに用いて抽
出飲料として麦茶やコーヒー飲料を製造しても良く、ま
た、薬草の葉等を用いて薬草飲料を製造することもでき
る。
【0046】また、上記実施の例では、抽出のための液
体として70度程度の湯を用いた例について説明した
が、平温或いは平温以下の水や100℃に近い熱湯を用
いることもでき、また、水以外にも、この種の飲料に使
用される炭酸水その他の液体を用いることができること
は勿論である。更に、図示しないが、例えば、抽出容器
21を加熱の可能な二重釜構造にすると共にその抽出容
器の下面又は側面に加熱装置を設け、この加熱装置で抽
出容器内の液体を加熱する構成とすることができる。更
に又、例えば、抽出容器内に加熱チューブを配管し、こ
の加熱チューブ内に蒸気を循環させて抽出容器内の液体
を加熱する構成とすることもできる。
【0047】更に、上記の実施の例においては、攪拌機
構24、駆動機構25及び接続機構26の動力としてモ
ータを使用した例について説明したが、例えば、油圧或
いは空気圧により作動するシリンダ装置その他の動力装
置を適用することができる。更に又、漉し器取出機構と
しては、上記実施例の他にも、例えば、漉し器を垂直に
昇降動作させるクレーン装置等を適用することもでき
る。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更できるものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る抽出飲料製造装置によれば、投入された抽出原料
を漉し器で保持して抽出容器内の液体に浸け込み、所定
時間の経過後、漉し器取出機構で漉し器を旋回移動させ
抽出容器から取り出す構成としたため、抽出原料を液
体から迅速に分離させることができ、従って、抽出飲料
の成分を略一定に設定して、一定の品質を有する抽出飲
料を簡単且つ確実に製造することができるという効果が
得られる。
【0049】本発明の請求項2に係る抽出飲料製造装置
によれば、漉し器に攪拌機構を設ける構成としたため、
抽出原料と液体とを回転により攪拌して抽出原料からの
成分の抽出効率を高め、成分の抽出作業を迅速に行うこ
とができるという効果が得られる。
【0050】本発明の請求項3に係る抽出飲料製造装置
によれば、抽出容器に攪拌機構の駆動機構と接続機構を
設ける構成としたため、接続機構を介して駆動機構の動
力を攪拌機構に伝達して抽出容器内を攪拌することがで
きる一方、接続機構の接続を解除して駆動機構から攪拌
機構を切り離すことにより動力伝達系を遮断して漉し器
を抽出容器から迅速に旋回動作させて取り出すことがで
きるという効果が得られる。
【0051】本発明の請求項4に係る抽出飲料製造装置
によれば、接続軸を漉し器側に突出させる構成とするこ
とにより、攪拌機構の回転軸と動力伝達可能に接続する
ことができ、極めて簡単な構成でありながら動力伝達系
の断続を確実に行うことができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抽出飲料製造装置の一実施例を示す茶
製造装置の正面図である。
【図2】本発明の抽出飲料製造装置の一実施例を示す茶
製造装置の正面側の縦断面図である。
【図3】本発明の抽出飲料製造装置の一実施例を示す茶
製造装置の平面図である。
【図4】本発明の抽出飲料製造装置の一実施例を示す茶
製造装置の茶漉し器の旋回状態を示す側面図である。
【図5】本発明の抽出飲料製造装置の一実施例を示す茶
製造装置の側面側の縦断面図である。
【図6】従来の茶製造装置を示すもので、抽出容器の一
部を断面した正面図である。
【図7】従来の茶製造装置を示すもので、抽出容器の旋
回状態を示す側面図である。
【符号の説明】
20 茶製造装置(抽出飲料製造装置)、 21 抽出
容器、 22 フレーム、 23 茶漉し器(漉し
器)、 24 攪拌機構、 25 駆動機構、 26
接続機構、 27 漉し器取出機構、 30a,30b
スクリーン、 31 支持アーム、 32 回動軸、
40 回転軸、 41 攪拌羽根、 44接続軸、
60 取出口、 61,62 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−188811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 31/00 A47J 31/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する抽出容器と、 上記液体にて抽出される成分を含む抽出原料が投入され
    ると共に上記抽出容器に旋回移動可能に支持され、抽出
    容器内に収容された液体に浸けられる漉し器と、 上記漉し器を旋回移動させて上記抽出容器に対して漉し
    器を出し入れさせる漉し器取出機構と、 を設けたことを特徴とする抽出飲料製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抽出飲料製造装置におい
    て、上記漉し器には、収容された抽出原料と液体とを回転に
    より攪拌する攪拌機構を設けた ことを特徴とする抽出飲
    料製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の抽出飲料製造装置におい
    て、 上記抽出容器には、上記攪拌機構を回転駆動する駆動機
    構と、この駆動機構と上記攪拌機構との間を動力伝達可
    能に接続する接続機構とを設けたことを特徴とする抽出
    飲料製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の抽出飲料製造装置におい
    て、 上記接続機構は、上記漉し器側に進退可能に突出する接
    続軸を有し、漉し器が上記抽出容器内に収納された状態
    において接続軸を突出させて上記攪拌機構の回転軸と係
    合させるようにしたことを特徴とする抽出飲料製造装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101461303B1 (ko) * 2013-01-21 2014-11-12 경북대학교 산학협력단 담출식 추출장치
US10279493B2 (en) 2017-03-30 2019-05-07 Wahl Clipper Corporation Vacuum systems for hair clippers
CN113115846A (zh) * 2021-04-15 2021-07-16 福建安溪铁观音集团股份有限公司 一种用于茶叶多成分模块化提取工艺的茶叶加工设备
CN114668093A (zh) * 2022-05-31 2022-06-28 文县嘉诚农副产品有限公司 一种党参有效成分的高效提取装置及党参饮料

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