JP3175819U - 豆乳製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部容器1と、外部容器を加熱するための電熱ヒータ11と、外部容器内に設けられた回転枠24と、回転枠を攪拌低速回転又は遠心分離高速回転させる駆動モータ23と、回転枠内に着脱可能に装着される内部多孔容器3と、内部多孔容器の内部中央に上方から垂下状態に挿入された攪拌羽根5と、内部多孔容器の内部に臨むように取り付けられた供給シュート4と、内部多孔容器の攪拌低速回転時は外部容器内からの豆乳の排出を止めると共に遠心分離高速回転時は外部容器内から豆乳を排出させる豆乳排出バルブ13を備えている。
【選択図】図1
Description
この小型のもの程度の量の豆乳を得るには、家庭用のコンパクト型では何回も製造しなければならず、また製造工場等の大型のものでは必要以上に大量に製造するしかできず適当ではない。
この従来技術は、電熱ヒータを備えた外部容器の内部に水を収容し、大豆を収容したバスケットを外部容器内に吊支持させ、その状態で内部の大豆を粉砕刃の回転により粉砕させると同時に圧搾させて外部容器内に豆乳を溜めていく製造技術になっている。
又、製造した豆乳を外部容器の内部に溜めたまま遠心分離を行うため、バスケットを豆乳の上面よりも上に上昇させるための複雑な構造が必要になる。
又、製造した豆乳を取り出すには豆乳が溜まったままの外部容器を本体から取り出す必要があり、面倒な手間がかかるという問題もある。
機枠に固定された外部容器(1)と、この外部容器(1)を加熱するための電熱ヒータ(11)と、前記外部容器(1)内に設けられた回転枠(24)と、この回転枠(24)を攪拌低速回転又は遠心分離高速回転させる駆動モータ(23)と、前記回転枠(24)内に着脱可能に装着される内部多孔容器(3)と、この内部多孔容器(3)の内部中央に上方から垂下状態に挿入された攪拌羽根(5)と、前記内部多孔容器(3)の内部に臨むように取り付けられた供給シュート(4)と、前記回転枠(24)に装着した内部多孔容器(3)の攪拌低速回転時は外部容器(1)内からの豆乳の排出を止めると共に遠心分離高速回転時は外部容器(1)内から豆乳を排出させる豆乳排出バルブ(13)を備えている構成とした。
この回転する呉汁の流れが攪拌羽根に当たることで攪拌が行われるもので、呉汁を所定の温度に加熱させ、かつ十分に攪拌させるまで加熱及び攪拌を行う。
このように、呉汁を加熱しながら内部多孔容器を低速で回転させて攪拌させるため、気泡の発生を抑制し高品質の豆乳を得ることができる。
このとき豆乳排出バルブを開けているため、搾った豆乳を外部容器内に溜めることなく連続して外部に排出させることができ、手間をかけることなく豆乳を取り出すことができる。
又、内部多孔容器に残ったおからには豆乳がほとんど含まれないため、豆乳の回収効率を上げることができるし、内部多孔容器を取り出すときに豆乳が滴り落ちるなどの不具合がない。
これにより、構造を簡素にしながら高品質の豆乳を得ると共に、豆乳の取り出しにも手間が要らず、又、製造コストを低減させ、清掃も容易にできる。
呉汁は設定された適正温度に加熱するのが好ましく、本考案では温度センサによって計測できるため、加熱不足や加熱し過ぎといった問題を解消し、加熱条件の設定も自由にできるなど適切な温度管理ができる。
尚、攪拌に際し、前記内部多孔容器を回転させるため、温度センサの配設位置を自在に設定でき、特に温度計測に最適な中央部分に取り付けることができる。
本考案(請求項3)の豆乳製造装置は、スクレーパによって加熱部内面に付着した豆乳を掻き取っていくため焦げ付きを防止することができる。
このように回転方向の逆転を利用したので、蝶番という簡単構造でスクレーパを加熱部内面に対する接触状態と離反状態とに自動的に切り替えることができる。
このIH加熱コイル11は、外部容器1を加熱して内部に供給された呉汁を加熱するためのもので、大豆のタンパク質を熱変性させて凝固性を持たせる、豆乳の青臭さをなくす、各種微生物の殺菌、大豆成分の豆乳への抽出率を上げる、大豆に含まれる有害物質を破壊させる等の目的で加熱する。
尚、電熱ヒータとしては電熱コイル(ニクロム線)等の電気で発熱するヒータを使用できる。
前記駆動モータ23は前記ケーシング9の内部に固定され、攪拌低速回転と、この攪拌低速回転の回転方向(実施例では反時計周り回転)とは逆の回転方向(実施例では時計周り回転)に回転する遠心分離高速回転とに切り替え可能に制御される。
この回転枠24は図3に示すように、後述する内部多孔容器3を内部に着脱可能に装着させるためのもので、回転軸2の上端に連結した中心部から放射状に延長した3本の底面枠25と、各底面枠25の外端から上向きに延長した3本の立ち上げ枠26と、前記3本の立ち上げ枠26の下端部、中程部、上端部を連結する3本のリング枠27とで形成されている。
この内部多孔容器3の上面開口部30には内蓋31が設けられるもので、この内蓋31は前記回転枠24の各立ち上げ枠26の上端に留め金具32(パッチン錠)で着脱可能に取り付けられる。
又、前記内蓋31の外周部3箇所にローラ33が回転自在に取り付けられ、この各ローラ33が前記外部容器1の内周面を転動することで内部多孔容器3が回転時に振れ動くのを防止させている。
実施例では前記ケーシング9の開口孔90を開閉する外蓋91に供給シュート4が取り付けられ、前記外蓋91の閉鎖状態で供給シュート4の供給口40が前記内蓋31の中央に形成した通孔34を通して内部多孔容器3の内部に臨むようになっている。
このミートチョッパー8は、水に浸して膨潤させた大豆を細断し呉汁として吐出口81から排出させるもので、排出した呉汁は前記供給シュート4を介して内部多孔容器3の内部に供給される。このときにある程度加水するが、その加水量によって製造する豆乳の濃度調整を行うことができる。
又、加熱時間の短縮や呉汁の均一な加熱を行うために、外部容器1内に水を入れてIH加熱コイル11で加熱し予めお湯を作っておき、そこにミートチョッパー8で細断した濃い目の呉汁を投入し、さらに設定温度まで加熱するようにしている。
この攪拌羽根5は、上下に長い支持棒50に複数枚(実施例は3枚)の羽根板51が取り付けられたもので、前記支持棒50の上端が前記供給シュート4に着脱可能に取り付けられた横棒52の中程にピン53で軸着されている。
この豆乳排出バルブ13は、前記内部多孔容器3の攪拌低速回転時は外部容器1内からの豆乳の排出を止め、遠心分離高速回転時は外部容器1内から豆乳を排出させるもので、手動レバー14によって開閉操作する。
この温度センサ6は前記外蓋91を貫通させる状態に配線ケーブル60を通して内部多孔容器3の中央部分に吊り下げられており、前記外蓋91を開ければ配線ケーブル60によって内部多孔容器3内から引き抜くことができる。
このスクレーパ7は常時は自重により下向きに付勢されるように蝶番70によって取り付けられ、図6(イ)に示すように前記内部多孔容器3の攪拌低速回転時(矢印A方向)は底内面15に接触し、図6(ロ)に示すように遠心分離高速回転時(矢印B方向)は前記攪拌低速回転とは逆回転して底内面15から離反するように取り付けられている。
この回転する呉汁の流れが攪拌羽根5の羽根板51に当たることで攪拌が行われるもので、この際、図7に示すように呉汁Gを羽根板51が浸かる高さまで供給することになるが、内部多孔容器3を攪拌低速回転させるため呉汁Gに大きな遠心力が加わることはなく、呉汁Gを羽根板51に確実に当てて攪拌することができる。
このとき、温度センサ6によって呉汁の温度を計測できるため、加熱不足や加熱し過ぎといった問題を解消して適切な温度管理ができる。
尚、温度センサ6は温度計測に最適な中央部分に取り付けるのが好ましく、前記したように内部多孔容器3を回転させるため、温度センサ6の配設位置を中央部分に自在に取り付けることができる。
このとき豆乳排出バルブ13を開けているため、搾った豆乳を外部容器1内に溜めることなく連続して外部に排出させることができる。
尚、排出した豆乳は収容容器等で受け取り、豆腐製造等の用途に使うことができる。
又、遠心分離高速回転時には図6(ロ)に示すようにスクレーパ7が底内面15から離反するため、スクレーパ7が底内面15に接触することに伴う不具合を防止させることができる。
11 IH加熱コイル(電熱ヒータ)
13 豆乳排出バルブ
15 底内面(加熱部内面)
23 駆動モータ
24 回転枠
3 内部多孔容器
4 供給シュート
5 攪拌羽根
6 温度センサ
7 スクレーパ
9 ケーシング(機枠)
Claims (3)
- 機枠(9)に固定された外部容器(1)と、この外部容器(1)を加熱するための電熱ヒータ(11)と、前記外部容器(1)内に設けられた回転枠(24)と、この回転枠(24)を攪拌低速回転又は遠心分離高速回転させる駆動モータ(23)と、前記回転枠(24)内に着脱可能に装着される内部多孔容器(3)と、この内部多孔容器(3)の内部中央に上方から垂下状態に挿入された攪拌羽根(5)と、前記内部多孔容器(3)の内部に臨むように取り付けられた供給シュート(4)と、前記回転枠(24)に装着した内部多孔容器(3)の攪拌低速回転時は外部容器(1)内からの豆乳の排出を止めると共に遠心分離高速回転時は外部容器(1)内から豆乳を排出させる豆乳排出バルブ(13)を備えていることを特徴とする豆乳製造装置。
- 請求項1記載の豆乳製造装置において、前記内部多孔容器(3)の内部に上方から垂下状態に温度センサ(6)が取り付けられている豆乳製造装置。
- 請求項1記載の豆乳製造装置において、前記回転枠(24)に外部容器(1)の加熱部内面(15)に対向してスクレーパ(7)が取付けられ、このスクレーパ(7)が攪拌低速回転時は加熱部内面(15)に接触し、遠心分離高速回転時は前記攪拌低速回転とは逆回転して加熱部内面(15)から離反するように取り付けられている豆乳製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2012001321U JP3175819U (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | 豆乳製造装置 |
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Publications (1)
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ID=48002829
Family Applications (1)
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JP2012001321U Expired - Lifetime JP3175819U (ja) | 2012-03-09 | 2012-03-09 | 豆乳製造装置 |
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2012
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