JP3005734B2 - 昇圧ガスクロマトグラフ - Google Patents

昇圧ガスクロマトグラフ

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JP3005734B2
JP3005734B2 JP5145410A JP14541093A JP3005734B2 JP 3005734 B2 JP3005734 B2 JP 3005734B2 JP 5145410 A JP5145410 A JP 5145410A JP 14541093 A JP14541093 A JP 14541093A JP 3005734 B2 JP3005734 B2 JP 3005734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、供給するキャリアガ
スの圧力を、分析最中に変更する昇圧ガスクロマトグラ
フに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフは、種々の有機化合
物から構成される液体や気体を分析するときに有用な装
置である。ガスクロマトグラフでは、分析する液体中に
溶解している複数の物質を分離し、加えてその量を各々
検出できるので、定性分析と定量分析が同時にできる。
ガスクロマトグラフは、分析対象の溶液を加熱して気体
にしてこれをキャリアガスにより構造の異なる化合物を
分離するカラム(固定層)を通す。気体となった分析対
象の溶液中に溶解していた複数の化合物は、キャリアガ
スに運ばれてカラムを通過することにより分離され、カ
ラムの出口に配置される検出器によって、その各々の分
量が計測される。
【0003】この計測結果は、図7に示すようなクロマ
トグラムとなって表され、このクロマトグラムの山ので
てくる位置により化合物の同定が可能となり、山の高さ
により化合物の量が判る。ガスクロマトグラフは以上の
ように構成されているので、ガス状態の分析対象物を運
ぶキャリアガスの流量,流速,圧力などの状態が分析を
する度に変化していると、この分析によって得られた結
果は再現性の低いものとなる。
【0004】図5は、従来のガスクロマトグラフのキャ
リアガス圧力調整系の詳細な構成を示す構成図である。
図5において、1は減圧弁、11は減圧弁1の内室、1
2は内室11の内部を上下に移動するダイヤフラムであ
り、このダイヤフラム12は内室11を背圧室11Bと
その下の部屋11Cとに仕切っている。また、13は内
室11の圧力室11Aの入口に連設するキャリアガスC
Gの供給経路、14は内室11の部屋11Cの出口に連
設するキャリアガスCGの排出経路、15は圧力室11
Aと部屋11Cの連通孔を開閉するポペット弁、16は
ポペット弁15を押上げる第1の圧縮コイルばね、17
はダイヤフラム12を圧力室11A側のポペット弁15
に対して所定圧で押圧するように第1の圧縮コイルばね
16のばね圧kよりも大きいばね圧K(但しK>k)を
有する第2の圧縮コイルばねであり、以上の部品により
減圧弁1は構成されている。
【0005】また、18aは一端が排出経路14に連通
し他端が弁を介して分岐点20aに連通する背圧流路、
18bは一端が分岐点20aに連通し他端が弁を介して
大気に開放される排出流路、19は背圧室11Bのガス
の出入口、20は一端が出入口19に連通し他端が分岐
点20aに連通している分岐路、21は分岐路20に配
置されている焼結金属などからなる固定絞り、22は背
圧流路18aに設置される昇圧用電磁弁、23は排出流
路18bの大気に開放される側に設置される降圧用電磁
弁である。
【0006】そして、2は減圧弁1から排出されるキャ
リアガスCGの圧力(2次側圧力PO )を検出してそれ
に比例する信号を出力する圧力センサ、41aは降圧用
電磁弁23を制御する駆動信号を出力する第1のコンパ
レータ、41bは昇圧用電磁弁22を制御する駆動信号
を出力する第2のコンパレータ、42cはパルス駆動に
より第1と第2のコンパレータ41a,41bからの駆
動信号をパルス信号にするゲート部である。第1のコン
パレータ41aでは、+側に圧力センサ2からの検出信
号PVが入力し、−側に設定値であるSPが入力する。
一方、第2のコンパレータ41bでは、+側に設定値S
Pの99%の値の信号が入力し、−側に圧力センサ2か
らの検出信号PVが入力する。また、43は、設定値S
Pを出力し、ゲート部42cをパルス駆動するパルス信
号を出力するCPUである。
【0007】ここで、減圧弁1で出力する2次側の圧力
O の設定値SPが大気圧より高く、かつ減圧弁1に入
力される1次側の圧力PS より低く設定されている状態
で、2次側の圧力PO がまだ設定値に達していないもの
とする。このときは圧力センサ2の検出する2次側の圧
力PO は、まだ設定値に達していないので、圧力センサ
2の検出する検出値PVは第1のコンパレータ41aの
−側に入力する設定値SPより低く、第1のコンパレー
タ41aは降圧用電磁弁23の駆動信号を出力しない。
一方、第2のコンパレータ41bでは、+側に入力する
設定値SPの99%の信号より−側に入力する検出値P
Vが低いので、昇圧用電磁弁22の駆動信号を出力す
る。
【0008】すなわち、減圧弁1の2次側の圧力PO
が、設定してある圧力の99%より低い段階では、降圧
用電磁弁23は閉じていて、昇圧用電磁弁22は開いて
おり、背圧室11Bと部屋11Cの圧力は等しくなって
いる。ところで、ダイヤフラム12はこれを押し下げる
第2の圧縮コイルばね17の方がポペット弁15を介し
て押上げる第1の圧縮コイルばね16のばね圧より大き
い。従ってこの状態では、ダイヤフラム12は押し下げ
られた状態となっており、同時にポペット弁15も押し
下げられ、圧力室11Aと部屋11Cの連通孔は開放し
た状態となっている。
【0009】このため、供給されるキャリアガスCGは
圧力室11Aから部屋11Cを介して減圧弁1の2次側
に供給され、また、排出経路14から昇圧用電磁弁22
を介して背圧室11Bにも供給される。このまま、キャ
リアガスCGの供給量が増加し続けて、これに伴い減圧
弁1の2次側の圧力PO も上昇して圧力センサ2の検出
する検出値PVが設定値SPの99%を越えると、この
検出値PVが−側に入力する第2のコンパレータ41b
では、昇圧用電磁弁22の駆動信号の出力を停止する。
【0010】一方、減圧弁1の2次側の圧力PO を圧力
センサ2が検出した検出値PVの値が設定値SPより大
きくなっている場合は、第1のコンパレータ41aでは
+側に入力する検出値PVの方が−側に入力する設定値
SPより大きいので、降圧用電磁弁23の駆動信号を出
力している。このとき、第2のコンパレータ41bで
は、−側に入力する検出値PVの方が+側に入力する設
定値SPの99%より大きいので、昇圧用電磁弁22の
駆動信号は出力していない。この状態では、昇圧用電磁
弁22が閉じていて降圧用電磁弁23が開いているの
で、減圧弁1では背圧室11B内のガスが降圧用電磁弁
23を介して大気に開放され、その背圧室11B内の圧
力PN は低下する。
【0011】背圧室11Bの圧力PN が低下すると、ダ
イヤフラム12はその下の部屋11Cの圧力(2次側の
圧力PO )により押上げられ、同時にポペット弁15も
上に移動して圧力室11Aと部屋11Cの連通孔は狭め
られ、これにより圧力室11Aからポペット弁15を介
して2次側に供給されるキャリアガスCGの部屋11C
への流入量が減少する。そして、背圧室11Bの圧力P
N が減少し、その圧力PN と第2の圧縮コイルばね17
のばね圧の合計が、ダイヤフラム12の下の部屋11C
の圧力PO と第1の圧縮コイルばね16のばね圧の合計
より小さくなり、ポペット弁15が上に移動して最終的
にポペット弁15が閉じて圧力室11Aから部屋11C
へのキャリアガスCGの流入を停止する。
【0012】キャリアガスCGの減圧弁1の2次側への
供給量が減少するかもしくは停止すると、2次側の圧力
O は低下し、圧力センサ2が検出する検出値PVも低
下する。検出値PVが低下して設定値SPより小さくな
ると、第1のコンパレータ41aでは、+側に入力する
検出値PVが−側に入力する設定値SPより小さくなる
ので、降圧用電磁弁23の駆動信号の出力を停止する。
これにより、降圧用電磁弁23は閉じて、背圧室11B
の圧力PN の低下は停止する。
【0013】この後、このキャリアガスCGの流路の
“洩れ”などにより、減圧弁1の圧力PO が徐々に低下
して圧力センサ2の検出する検出値PVが設定値SPの
99%より低くなると、第2のコンパレータ41bで
は、−側に入力する検出値PVが+側に入力する0.9
9SPより小さくなるので、昇圧用電磁弁22の駆動信
号を出力し、これにより昇圧用電磁弁22が開放する。
降圧用電磁弁23が閉鎖した状態で昇圧用電磁弁22が
開放することにより、減圧弁1の2次側のダイヤフラム
12の下の部屋11Cの圧力PO と背圧室11Bの圧力
N とが同じになる。
【0014】ところで、ダイヤフラム12には、ポペッ
ト弁15を介して、圧力PN ,圧力PO ,第2の圧縮コ
イルばね17のばね圧、おおび第1の圧縮コイルばね1
6のばね圧がかかっている。上述の状態では、圧力PN
と圧力PO とが等しい状態であり、また、第2の圧縮コ
イルばね17のばね圧は第1の圧縮コイルばね16のば
ね圧より大きいので、ダイヤフラム12は第2の圧縮コ
イルばね17により押し下げられ、これによりポペット
弁15も押し下げられる。
【0015】ポペット弁15が押し下げられ開くことに
より、圧力室11AからキャリアガスCGが減圧弁1の
2次側(部屋11C)に供給されることになり、2次側
の圧力PO は減少から上昇に転じる。なお、昇圧用電磁
弁22と降圧用電磁弁23とを駆動する駆動信号は、ゲ
ート部42cによりパルス信号として昇圧用電磁弁22
と降圧用電磁弁23とに送られている。
【0016】以上示したように、この減圧弁1では昇圧
時に圧力調整を行う場合、図5に示すように、目標とす
る基準の設定値つまり設定値をSPとすると、この設定
値SPに対してその99%の値SPD と設定値SPの間
の範囲を不感帯として設定してある。以上示したよう
に、このガスクロマトグラフはキャリアガスの圧力が制
御されカラムへと送られている。
【0017】図6は、図5のキャリアガス供給系を有す
る従来のガスクロマトグラフの全体構成を示す構成図で
ある。図6において、5はアナライザバルブであり、キ
ャリアガス導入部54と、試料注入部55と、試料注入
部55より入った試料を所定の量に計量して保持する計
量管56と、分析対象物質を分離する第1カラム57
a,第2カラム57bと、第1と第2カラム57a,b
で分離された物質の量をそれぞれ検出する検出器58と
アナライザバルブ5を通過したキャリアガスや試料ガス
を排出する排出管59とから構成されている。また、2
4はアナライザバルブを駆動するためのガスを制御する
バルブ駆動電磁弁であり、他は図5と同様である。
【0018】アナライザバルブ5は、バルブ駆動電磁弁
24でオンオフ制御されるキャリアガスの圧力により各
流路の接続を切り換える。まず、バルブ駆動電磁弁24
がオフの状態では、試料注入部55と計量管56と排出
管59とが連通され、一方、キャリアガス導入部54と
第1カラム57aと排出管59とが連通され、キャリア
ガス導入部54と第2カラム57bと検出器58と排出
管59とが連通されている。次に、バルブ駆動電磁弁2
4がオンの状態では、キャリアガス導入部54と計量管
56と第1カラム57aと第2カラム57bと検出器5
8と排出管59とが連通され、一方、試料注入部55と
排出管59とが連通される。
【0019】このガスクロマトグラフの動作は、まずバ
ルブ駆動電磁弁24がオフのときは試料注入部よりアナ
ライザバルブに導入される試料ガスは計量管56を通り
排出管59より排出されている。一方、このとき減圧弁
1と電磁弁22,23により一定の圧力に調整されたキ
ャリアガスはキャリアガス導入部よりアナライザバルブ
5に導入され、第1カラム57aを通過して排出管59
より排出されるものと、第2カラム57bを通過した
後、検出器58を通って排出管59より排出されるもの
とに分かれる。
【0020】ここで、バルブ駆動電磁弁24をオンにす
ると、アナライザバルブ5はその接続を前述したように
切り換える。このとき、試料導入部55より導入して計
量管56を通過していた試料ガスは、計量管56の連通
元がキャリアガス導入部54になり連通先が第1カラム
57aになるので、計量管36により所定の量に計量さ
れ分だけがキャリアガスに運ばれて第1カラム57aへ
と移動する。この試料ガスは、第1カラム57aを通過
して含まれている成分毎にある程度分離され、キャリア
ガスより第2カラム57bに運ばれて完全に分離され
る。第2カラム57bにより含まれている成分が完全に
分離された試料ガスは、分離された成分がそれぞれ独立
に検出器58を通過し、それぞれの量が検出される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のようにな
されていたので、アナライザバルブ5に供給されるキャ
リアガスの流量は常に一定であり、試料ガスを構成する
成分に保持時間の大きく異なるものがあった場合、分析
に時間がかかってしまうという問題があった。ガスクロ
マトグラフでは、複数の成分よりなる試料ガスがカラム
を通過することで構成される各成分毎に分離される。こ
れは、各成分がカラムを通過するのにかかる時間が異な
るからであり、カラムを通過するの時間がかかる成分
は、検出器に到達するまでの時間(保持時間)がかかる
ことになり、検出までに多くに時間を必要とする。
【0022】ここで、この試料ガスを搬送するキャリア
ガスの流量を多くしてやれば、保持時間が大きい成分で
も、カラムを通過して検出器に到達させるまでの時間を
短くすることが可能となる。しかし、このようにする
と、保持時間が短い成分群はカラムによる分離の精度悪
くなり、したがって分析の精度も悪くなる。
【0023】この発明は、以上のような問題点を解消す
るために成されたものであり、保持時間の大きく異なる
成分からなる試料ガスでも、分析を早く行えるようにす
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の昇圧ガスクロ
マトグラフは、圧力設定値を変更する圧力設定値変更手
段、及び昇圧用電磁弁及び降圧用電磁弁の駆動状態を制
御して圧力が変化する速度を制御する圧力変化速度制御
手段とを有する圧力制御手段を備え、分析対象の各成分
の状態に合わせた所定の状態で、前記カラムに供給する
キャリアガスの圧力を分析最中に変更するようにした。
【0025】
【作用】分析対象を構成する各成分の状態により、あら
かじめ設定されているタイミングで供給するキャリアガ
スの圧力が変更され、これによりカラムを通過するキャ
リアガスの流量が変化する。
【0026】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。図1は、この発明の1実施例であるガスクロマト
グラフのキャリアガス圧力調整系の詳細な構成を示す構
成図である。同図において、42aはパルス駆動により
第1のコンパレータ41aからの駆動信号をパルス信号
にするゲート部、42bはパルス駆動により第2のコン
パレータ41bからの駆動信号をパルス信号にするゲー
ト部、43aはCPU43から出力されるゲート部42
a,42bをパルス駆動するパルス信号を2つに分岐
し、ゲート部42に出力するパルス信号を可変出力する
パルス変更手段、43bはCPU43が出力する設定値
SPをあらかじめ設定されているタイミングで可変する
圧力変更手段であり、他は図5と同様である。
【0027】以下、この昇圧ガスクロマトグラフの動作
について説明する。まず、分析対象の試料ガスが、C1
〜C5の5成分から構成され、従来のガスクロマトグラ
フにより図2(a)に示すようになクロマトグラムが得
られるものとする。まず、圧力変更手段43は、あらか
じめ設定されているとおりに、CPU43が出力してい
る設定値SPを始めは変更せず、時刻t1でCPU43
が出力する設定値SPを高い値に変更して出力する。こ
れにより第2のコンパレータ41bでは、t1の時点で
圧力センサ2からの検出値PVが変更された設定値SP
より小さいものとなる。従って、第2のコンパレータ4
1bは昇圧用電磁弁22の駆動信号を出力する。
【0028】昇圧用電磁弁22は、駆動信号を受けたこ
とにより開閉動作を開始し、検出値PVが設定値SPの
99%の値となるまでこれを続け、減圧弁1は供給する
キャリアガスの圧力を高くしていく。このとき、昇圧用
電磁弁22の駆動信号のパルス状態は変化しないので、
供給するキャリアガスの圧力は、図2(b)に示すよう
に上昇してその流量は増加する。t1の時点では、成分
C5はまだ第2カラム57bを通過している最中か、も
しくは到達していないが、このt1の時点よりキャリア
ガスの流量が増加されるので、成分C5の第2カラム5
7bの通過速度がt1以前より早くなる。従って、成分
C5は検出器58により早く検出されるようになり、得
られるクロマトグラムは図2(c)に示すようになる。
【0029】次に、分析対象の試料ガスが、C1〜C5
の5成分から構成され、従来のガスクロマトグラフによ
り、図3(a)に示すようなクロマトグラムが得られる
場合について説明する。この場合、圧力変更手段43b
は圧力変更手段43bがあらかじめ設定されている時刻
t1の時点でCPU43が出力する設定値SPを、供給
するキャリアガスの圧力が高くなるように変更する。同
時に、CPU43がゲート部42bに出力するパルス信
号の間隔をパルス変更手段43a(圧力変化速度制御手
段)が、あらかじめ設定されている変化量で変更してい
く。この、パルス信号の変更により、1パルスにおける
昇圧用電磁弁22の開放時間が徐々に短くなっていく。
【0030】これにより、供給するキャリアガスの圧力
は、図3(b)に示すように上昇してキャリアガスの流
量は増加する。供給されるキャリアガスの流量が直線的
に上昇するので、試料ガスの各成分C1〜C5は、カラ
ムを早く通過することになり、検出器58に早く到達す
るようになる。従って、得られるクロマトグラムは、図
3(c)に示すように、各成分C1〜C5の検出がそれ
ぞれ均等に早くなり、分析が早く終了する。
【0031】次に、分析対象の試料ガスが、C1〜C5
の5成分から構成され、従来のガスクロマトグラフによ
り、図4(a)に示すようになクロマトグラムが得られ
る場合について説明する。この場合、時刻t1の時点で
供給するキャリアガスの圧力が高くなり始めるように、
CPU43が出力する設定値SPを圧力変更手段43b
が変更して出力する。そして、図4(a)のクロマトグ
ラムにおける時刻t2の時点で、圧力変更手段43bは
変更出力していた設定値SPを、CPU43の出力して
いる元の値に戻す。これにより、供給するキャリアガス
は、図4(b)に示すように、時間とともに圧力が変化
してその流量が変化する。従って、得られるクロマトグ
ラムは、図4(c)に示すようになり、成分C3〜C5
の検出が分離能など精度を落とすことなく早くなる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、分析対象の試料ガスを構成する各成分の状態に合わ
せて、供給するキャリアガスの圧力を変更できるので、
カラムによる分離の早い成分と遅い成分とから構成され
る試料ガスでも、迅速に分析できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例であるガスクロマトグラフ
のキャリアガス圧力調整系の詳細な構成を示す構成図で
ある。
【図2】図1のガスクロマトグラフの圧力制御の状態と
出力されるクロマトグラムの状態とを示す説明図であ
る。
【図3】図1のガスクロマトグラフの圧力制御の状態と
出力されるクロマトグラムの状態とを示す説明図であ
る。
【図4】図1のガスクロマトグラフの圧力制御の状態と
出力されるクロマトグラムの状態とを示す説明図であ
る。
【図5】従来のガスクロマトグラフのキャリアガス圧力
調整系の詳細な構成を示す構成図である。
【図6】図5のキャリアガス供給系を有する従来のガス
クロマトグラフの全体構成を示す構成図である。
【図7】ガスクロマトグラフによる分析結果の1例を示
すガスクロマトグラムである。
【符号の説明】
1 減圧弁 2 圧力センサ 11 内室 11A 圧力室 11B 背圧室 11C 部屋 12 ダイヤフラム 13 供給経路 14 排出経路 15 ポペット弁 16 第1の圧縮コイルばね 17 第2の圧縮コイルばね 18a 背圧流路 18b 排出流路 19 出入口 20 分岐路 20a 分岐点 21 固定絞り 22 昇圧用電磁弁 23 降圧用電磁弁 41a 第1のコンパレータ 41b 第2のコンパレータ 42a,42b ゲート部 43 CPU 43a パルス変更手段 43b 圧力変更手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析対象を各成分毎に分離するカラム
    と、 前記カラムに前記分析対象を搬送するキャリアガスを供
    給するキャリアガス供給手段と、 前記キャリアガス供給手段から供給されたキャリアガス
    の供給経路が入口に、排出経路が出口に連接され、その
    供給系路と排出経路の間の前記キャリアガスの流路に配
    置された弁と、排出経路から分岐する背圧流路と連通し
    その弁を操作する背圧室とを備え、その弁の開閉状態を
    変更することで排出するキャリアガスの圧力を変更する
    減圧弁と、背圧流路の途中に設けられた昇圧用電磁弁、及び背圧流
    路の昇圧用電磁弁より下流側で分岐する排出流路に設け
    られた降圧用電磁弁と、 キャリアガスの排出経路に配置された圧力センサと、 前記圧力センサによる検出値、及び予め設定されている
    圧力設定値に基づいて昇圧用電磁弁又は降圧用電磁弁を
    駆動させて背圧室の圧力を変えることにより その減圧弁
    の前記弁の開閉状態を制御することで前記減圧弁から前
    記カラムに供給されるキャリアガスの圧力を可変制御す
    る圧力制御手段と、 前記減圧弁と前記カラムとの間の前記キャリアガスの流
    路に配置されて前記分析対象を導入する試料導入部と、 前記カラムにより分離された各成分の濃度を検出する濃
    度検出手段とから構成される昇圧ガスクロマトグラフで
    あって、 前記圧力制御手段は、前記圧力設定値を変更する圧力設
    定値変更手段、及び昇圧用電磁弁及び降圧用電磁弁の駆
    動状態を制御して圧力が変化する速度を制御する圧力変
    化速度制御手段とを有し、分析対象の各成分の状態に合
    わせた所定の状態で、前記カラムに供給するキャリアガ
    スの圧力を分析最中に変更することを特徴とする昇圧ガ
    スクロマトグラフ。
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JP5145410A Expired - Lifetime JP3005734B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 昇圧ガスクロマトグラフ

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