JP3005563U - 信号機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 区間をあけて設置した２台の信号機を、電気
的に接続することなく、赤青の時間を同期制御可能にし
ようとするものである。 【構成】 １進信号機とコントロールユニットと２進信
号機とによって構成され、コントロールユニットを１進
信号機の制御部に差込接続して、１進信号機とコントロ
ールユニットに赤青の規制時間を入力し、このコントロ
ールユニットを２進信号機の副制御部に差込接続するこ
とによって、各々の信号機の灯部における赤青ＬＥＤラ
ンプの交互点灯と、これに対応させて表示部における赤
色ＬＥＤランプによる待ち時間とＧＯの交互点灯表示を
可能にしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路工事等において工事区間の両端に設置して工事区間を交互一方 通行に規制する信号機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の同種の信号機は、工事区間の両端に設置する１進信号機と２進信号機を 制御器を介してコードで接読し、制御器によって両信号機の赤時間、青時間等を 電気的に連動させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来の信号機は、両信号機を制御器を介してコードで 接続しているので、工事区間が長区間に及ぶ場合には、これに応じた長さのコー ドを必要とする難点があった。

【０００４】 本考案は、上記した従来の難点に対処したもので、その目的とするところは、 工事区間の両端に設置する２台の信号機、即ち１進信号機と２進信号機をコード で電気的に接続せず、マイクロコンピューター回路と水晶クロック回路を利用す ることによって、２台の信号機の赤青を同期制御することができる信号機を提供 しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る信号器は、１進信号機と２進信号器とコントロールユニットとに よって構成したものであり、まず上記１進信号器の本体には、多数の赤色のＬＥ Ｄランプと青色のＬＥＤランプを配列した灯部と、信号待ち時間とＧＯの表示を 赤色のＬＥＤランプで行う表示部と、上記灯部と表示部に接続したマイクロコン ピューター回路、水晶クロック回路、指示回路を有する制御部を各々設け、次い で前記コントロールユニットには、前記制御部に差込接続したときに制御部の各 回路と接続同期するマイクロコンピューター回路と水晶クロック回路を各々設け 、更に前記２進信号機の本体には、前記１進信号機の灯部および表示部と同一の 灯部と表示部を各々設けると共に、これらと接続した副制御部を設け、この副制 御部に前記コントロールユニットを差込接続することにより１進信号機と２進信 号機とを同期制御可能にしたものである。

【０００６】

【作用】

本考案の信号機は、１進信号機の制御部にコントロールユニットを差込接続し 、制御部を操作することによって、１進信号機と２進信号機の青時間、両信号機 の赤時間の入力を指示回路を介して行い、これを１進信号機とコントロールユニ ットの各々に設けたマイクロコンピューター回路に記憶させ、１進信号機とコン トロールユニットの各々の水晶クロック回路を作動させる。その後、コントロー ルユニットを制御部より抜取り、２進信号機の副制御機に差込接読すると、１進 信号機に同調して２進信号機が作動する。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例について詳細に説明する。 １は１進信号機、２はコントロールユニット、３は２進信号機である。１進信号 機１は、本体４を支柱５で支持して構成されている。１進信号機１の本体４には 、灯部６、表示部７および制御部８が設けられている。灯部６は、本体４の前面 に穿設した孔に基板９を取付け、この基板９に多数個の赤色ＬＥＤランプ１０と 多数個の青色ＬＥＤランプ１１を配列して構成されている。この赤色ＬＥＤラン プ１０と青色ＬＥＤランプ１１は赤青ごとに接続され、赤青群ごとの交互点灯が 可能に配線されている。灯部６と表示部７の外周にはフード１２が設けられてい る。表示部７は、本体４の前面に穿設した孔に取付けた基板１３に赤色ＬＥＤラ ンプ１４を配列して構成され、信号待ち時間と進行を促すＧＯの表示がランプ１ ４の灯点によって交互に表示できるように配線されている。制御部８は、本体４ 内に指示回路、マイクロコンピューター回路、水晶クロック回路を内蔵して構成 され、前面にはコントロールユニット２の差込が可能なユニット差込ロ１５が設 けられている。制御板８の前面には操作板１６が取付けられ、この操作板には、 本信号機を操作するに当って必要な複数個の操作ボタン１７が取付けられている 。この操作ボタン１７は、指示回路、マイクロコンピューター回路、水晶クロッ ク回路に接続され、これらの各回路は灯部６と表示部７に接続されている。操作 ボタン１７による信号は、指示回路を経てマイクロコンピューター回路で演算記 憶され、その信号が灯部６のＬＥＤランプ１０、１１、表示部７のＬＥＤランプ １４へ送られ、同時に水晶クロック回路を作動させる。本体４にはＡＣ電源コー ド１８とＤＣ電源コンセント１９が取付けられ、選択使用できるようになってい る。コントロールユニット２は、マイクロコンピューター回路と水晶クロック回 路を内蔵して構成され、制御部８のユニット差込ロ１５に差込接続したときには 、これのマイクロコンピューター回路、水晶クロック回路が制御部８の指示回路 、マイクロコンピューター回路および水晶クロック回路と同期するようになって いる。このため、制御部８のユニット差込口１５にコントロ−ルユニット２を差 込接続した状態で繰作ボタン１７を操作すると、その信号はコントロールユニッ ト２のマイクロコンピューター回路で演算記憶され、同時に水晶クロック回路が 作動する。前記の２進信号機３は、本体２０を支柱２１で支持して構成されてい る。この本体２０には、灯部２２、表示部２３および副制御部２４が設けられて いる。この灯部２２と表示部２３は、１進信号機１の灯部６および表示部７と同 一の構造に構成されている。副制御部２４は灯部２２と表示部２３に接続され、 この副制御部２４にはコントロールユニット２の差込が可能なユニット差込口２ ５が設けられている。このユニット差込ロ２５に１進信号機１の制御部８で入力 されたコントロールユニット２を差込接続すると、マイクロコンピューター回路 に記憶された信号が水晶クロック回路の指令を受けて灯部２２と表示部２３へ流 れる。本体２０にはＡＣ電源コード２６とＤＣ電源コンセント２７が取付けられ 、選択使用できるようになっている。本体４の制御部８と本体２０の副制御部２ ４には、蓋板が取付けられているが、図面では省略されている。

【０００８】 次に本信号機の使用方法、動作について説明する。 １進信号機１と２進信号機３を５００ｍの区間に設置する場合について説明する と、車の速度を時速３０ｋｍとした場合、この５００ｍの区間を通過するのに必 要な時間は１分となり、これを両信号機１、３が赤になる全赤時間として設定し なければならない。 そこで、１進信号機１にＡＣ電源又はＤＣ電源を通電し、コントロールユニット ２を制御部８のユニット差込口１５に差込接続し、先に設定した全赤時間の１分 、次いで任意に設定する１進信号機１の青時間の１分、２進信号機３の青時間の １分を対応する操作ボタン１７を押圧して入力し、自動を指示する操作ボタン１ ７を押圧する。操作ボタン１７によって入力された信号は、制御部８の指示回路 を経て制御部のマイクロコンピューター回路とコントロールユニット２のマイク ロコンピューター回路で演算記憶され、その信号が制御部８の水晶クロック回路 とコントロールユニット２の水晶クロック回路を作動させる。制御部８のマイク ロコンピーター回路に入力された信号は、水晶クロック回路に指令されて表示部 ６へ送られ、３分間の赤色ＬＥＤランプ群１０と１分間の青色ＬＥＤランプ群１ １の交互点灯を指令し、同時に表示部７の赤色ＬＥＤランプ１４に対し、灯部６ の赤色ＬＥＤランプ群１０の点灯時間に対応した待ち時間と青色ＬＥＤランプ群 １１の点灯時間に対応したＧＯの交互点灯表示を指令する。青色ＬＥＤランプ群 １１の点灯時間は１分間であるが、赤色ＬＥＤランプ群１０の点灯時間は、当方 側全赤時間の１分＋反対側青時間の１分＋反対側全赤時間の１分の合計３分とな る。 次いで、コントロールユニット２を制御部８のユニット差込ロ１５より抜取り、 ５００ｍ離れた２進信号機３にＡＣ電源又はＤＣ電源を通電した後に、副制御部 ２４のユニット差込口２５にコントロールユニット２を差込み接続すると、１進 信号機１の制御部８で入力されたコントロールユニット２の記憶信号が、その水 晶クロック回路に指令されてマイクロコンピューター回路より２進信号機３の灯 部２２と表示部２３へ送られ、灯部２２における３分間の赤色ランプ群１０と１ 分間の青色ランプ群１１の交互点灯、表示部２３の赤色ＬＥＤランプ１４による ３分間の待ち時間と１分間のＧＯ時間の交互点灯表示を１進信号機に同期して指 令する。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係る信号機は、上記の実施例の説明によって明らかなように、１進信 号機の制御部に、２進信号機用コントロールユニットを差込接続し、両信号機に 対して同時に時間制御信号の入力を行うので、両信号機間に入力誤差が生じるお それはなく、又入力後のコントロールユニットを２進信号機に差込接続し、両信 号機を各々独立した電源を使用して、マイクロコンピューター回路と水晶クロッ ク回路からの指令によって作動させるので、両信号機間の配線は不要である。 又本考案における灯部は、１枚の基板に多数個の赤色ＬＥＤランプと青色ＬＥ Ｄランプを配設し、赤青を切替によって交互に点灯させているので、灯部が１個 でよく本体の小型化を図ることができる。 更に本考案は、光源としてＬＥＤを使用しているので、視認性に優れており、 又灯部の赤点灯時に対応して、表示部において持ち時間表示を赤色ＬＥＤランプ で行っているので、ドライバーの精神状離を安定させることが出来る等の実用的 な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る信号機の正面図である。

【図２】本考案に用いる１進信号機の本体の一部拡大正
面図である。

【符号の説明】

１…１進信号機 ２…コントロールユニッ
ト ３…２進信号機 ４…本体 ５…支柱 ６…灯部 ７…表示部 ８…制御部 ９…基板 １０…赤色ＬＥＤランプ １１…青色ＬＥＤランプ １２…フード １３…基板 １４…赤色ＬＥＤラン
プ １５…ユニット差込ロ １６…操作板 １７…操作ボタン １８…ＡＣ電源コード １９…ＤＣ電源コンセント ２０…本体 ２１…支柱 ２２…灯部 ２３…表示部 ２４…副制御部 ２５…ユニット差込口 ２６…ＡＣ電源コード ２７…ＤＣ電源コンセント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １進信号機と２進信号機とコントロール
   ユニットとによって構成し、上記１進信号機の本体に
   は、多数の赤色ＬＥＤランプと青色ＬＥＤランプを配列
   した灯部と、信号待ち時間とＧＯの表示を赤色ＬＥＤラ
   ンプで行う表示部と、上記灯部と表示部に接続したマイ
   クロコンピューター回路、水晶クロック回路、指示回路
   を有する制御部を各々設け、前記コントロールユニット
   には、前記制御部に差込み接続したときに制御部の各回
   路と接続同期するマイクロコンピューター回路と水晶ク
   ロック回路を各々設け、前記２進信号機の本体には、前
   記１進信号機の灯部および表示部と同一の灯部と表示部
   を各々設けると共に、これらと接続した副制御部を設
   け、この副制御部に前記コントロールユニットを差込接
   続することにより１進信号機と２進信号機とを同期制御
   可能にしたことを特徴とする信号機。