JP3005183B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3005183B2
JP3005183B2 JP7336770A JP33677095A JP3005183B2 JP 3005183 B2 JP3005183 B2 JP 3005183B2 JP 7336770 A JP7336770 A JP 7336770A JP 33677095 A JP33677095 A JP 33677095A JP 3005183 B2 JP3005183 B2 JP 3005183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像に対して
回転等の処理を行い出力することが可能な画像処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の装置、例えば複写装
置ではカセットに複数枚の記録材を収納しておき、カセ
ットから搬送された記録材に複写画像を記録するように
している。また、複数のカセットを装備して、それぞれ
のカセットに種々のサイズの記録材や同じサイズの記録
材であっても方向を違えて(例えばA4とA4R)する
ようにしている。そして、入力された画像信号が表す画
像の向きとその画像を記録させるための記録材の向きが
異なる場合に画像信号に対して回転処理を行い画像を記
録するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、入力された
画像信号に基づく画像を記録材に記録する際には、画像
信号に対して画像が記録される位置毎に異なる処理を行
ってから記録することがあるが、従来では画像が回転さ
れることを考慮しなかったか、もしくはこのような処理
を施さずに記録させる場合にのみ画像の回転を適用する
ものに留まっていた。
【0004】そのために、高度な記録処理と画像の回転
を共存させることができず、高度な画像記録を行わせる
べく入力した画像信号が表す画像の向きとセットされて
いる記録材の向きとが一致していない場合には画像の記
録が行えなくなっていまうといった問題があった。本発
明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、入力した画
像信号及び該画像信号の処理内容を示す付加情報に基づ
き画像を記録させようとした記録材がなかった場合でも
付加情報を用いた画像の記録を実行させることができる
画像処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下からなる。
【0006】即ち、画像信号及び該画像信号の処理内容
を示す付加情報を入力する入力手段と、前記入力手段で
入力した画像信号及び付加情報に基づいて記録材収納部
にセットされた記録材上に画像を記録する記録手段と、
前記入力手段によって入力される画像信号に対して回転
処理を行って前記記録手段に供給する回転手段と、前記
回転手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御
手段は前記回転手段による回転処理を行うことなく前記
記録手段により記録可能な記録材が記録材収納部にセッ
トされていない場合、該記録材と同じサイズであって記
録材収納部にセットされた方向の異なる記録材に記録さ
せるべく前記回転処理を行わせ、前記回転手段は前記入
力手段で入力した所定単位毎の画像信号及びその所定単
位毎の画像信号に対する前記記録手段で記録される際の
画像の記録位置毎の処理内容を示す付加情報をそれぞれ
対応付けた組み合わせを複数記憶する記憶手段を含み、
画像の回転を行うために画像信号及び付加情報の両方に
関する前記記憶手段へのアクセスを制御することを特徴
とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
を用いて説明する。
【0008】図2に、本実施形態例における画像処理装
置の外観図を示す。
【0009】201はリーダ部で、原稿を光学的に読取
り、ディジタル信号に変換すると共に、様々な画像処理
を行う部分である。202は画像メモリ部で、リーダ部
201と通信ケーブル203によって接続されケーブル
203より送られる画像信号を蓄積する。204はプリ
ンタ部であり、画像信号に基づいて記録材上に画像をプ
リントアウト出力する部分である。このプリンタ部20
4も画像メモリ202と通信ケーブル205により接続
されている。
【0010】図1に、画像処理装置全体における信号の
流れに関するブロック図を示す。以下、図2と共通なブ
ロックは共通の番号で図示する。
【0011】赤/黒2色原稿301は、リーダー部20
1における読取部302において読み取られ、ディジタ
ル電気信号に変換された後に、画像処理部303におい
て、様々な画像処理がされた後にブロック切出部304
において4×4のブロック単位に切出され、更に、量子
化部305において量子化され、画像メモリ部202へ
と送られる。
【0012】コントロール部320はオペレータより与
えられるコマンドに応じてしかるべき情報を各部302
〜305、202に与える。
【0013】画像メモリ部202よりプリンタ部204
に送られた画像信号は、2系統の赤画像伸張部306及
び黒画像伸張部307に送られて画像として伸張された
後に、像形成部308で2色出力され出力画像309を
得る。
【0014】図3に読取部302の断面図を示す。
【0015】401は透明原稿台、403は蛍光灯ユニ
ットであり、蛍光灯404、第1ミラー405を内蔵
し、駆動モータ405により速度vで駆動され、原稿4
00を走査(以下、これを副走査)する。406は、ミ
ラーユニットであり、第2ミラー407及び408から
なり、駆動モータ405により速度1/2vで駆動さ
れ、常に、原稿からCCD411、415までの光路長
が一定になる様に保たれている。
【0016】409はビームスプリッタであり、第2ミ
ラー408よりの光束を2分するものである。
【0017】ビームスプリッタ409で2分された一方
の光束は、光学系410を通じCCD411上に結像さ
れて電気信号に変換され、もう一方の光束は、ミラー4
12、赤色光のみを通過させる赤色光フィルタ413を
通じて、赤色光のエネルギーを除いた光のみが、光学系
414を通じてCCD415上に結像され、電気信号に
変換される。
【0018】図4は読取部302の構成を示すブロック
図である。
【0019】図4に示した読取部302における電気的
処理について説明する。
【0020】フィルタなしのCCD411よりの出力
は、増巾器416、サンプルホールド回路417、A/
D変換器418を通じて、黒が63、白が0である様な
6ビットのビデオ信号422として画像処理部303へ
送られると共に、赤判定回路424に送られる。
【0021】一方赤色フィルタ付CCD415において
は、赤色光のエネルギーが除かれた信号がとり出され、
CCD411と同様に、増巾器419、サンプルホール
ド回路420、A/D変換器421を通じて、6ビット
のビデオ信号423としてとり出され、赤判定回路42
4に送られる。
【0022】赤判定回路424では、CCD411より
のビデオ信号422及びCCD415よりのビデオ信号
423とCPU425からの判定スライスレベルより原
稿中の画素が赤であるか、そうでないかの1ビットの判
定信号を画像処理部303へ送る。
【0023】図5に、赤判定回路424における処理内
容について示す。図5中、(a)に原稿400を示す。
501で図示されたパターンは、黒文字であり502で
示されたパターンは赤文字であるとする。
【0024】このとき、ある時刻におけるCCDの一ラ
イン走査(以下主走査)を503のX軸で示すと、この
ときCCD411の出力は(b)に示すとおりになる。
一方、CCD415の出力は、増巾器419のゲイン及
びオフセットとA/D変換器421のレファレンス電圧
を適当なレベルに調整することで(c)に示すように、
黒文字における信号レベルが、(b)と同等になる様に
調整することができる。
【0025】この様に調整されたレベルで、(b)の信
号から(c)の信号を引いたものを(d)に示す。
【0026】(d)に示された信号は、赤文字のみの信
号といえる。これをCPU425により予め設定される
スライスレベルで判定することにより、(e)に示す様
に0又は1(0:赤領域でない、1/赤領域である)と
いう2値、すなわち、1ビット情報が得られる。
【0027】以下これを赤/黒ビットとする。
【0028】図6はオペレータより得た情報により、画
像を回転して出力するか、そのまま出力するかを決定す
るコントロール部320の図である。
【0029】CPU1501、オペレータがさまざまな
コマンドを入力する操作部1502、デジタイザ150
3、シリアルI/F1504、1506、モータドライ
バ1505、モータ405、プログラム等が格納されて
いるROM1507、RAM1508、I/Oポート1
510、ランプドライバ1509、蛍光灯404、CP
Uバス1511よりなる。
【0030】CPU1501は図7に示す様なアルゴリ
ズムの制御を行っている。まず、S1にてオペレータが
操作部1502、デジタイザ1503等によりコマンド
モードを入力する。ここでは例えば図8(a)の様に縦
a、横bの入力画像をオート変倍して縦c、横dの出力
画像にする場合について考える。従来の場合、縦をc/
a倍、横をd/b倍になる様にオート変倍を行ってい
た。
【0031】本実施形態例では、まず、入力画像、出力
画像の縦と横の長さ、つまりaとb、cとdの大小をC
PU1501にて計算する(S2)。そして図8(a)
の如く入力画像と出力画像の縦横の大小が等しい場合、
つまり図9のモード1、2の場合は回転しない。一方、
入力画像と出力画像の縦横の大小が異なる図8(b)の
様な場合、つまり図9のモード3、4の場合は、回転す
るモードをデフォルトとする(S3)。さらにデフォル
ト(回転するかしないか)により縦横の倍率を決定して
CPU1501より、モータドライバ1505、ランプ
ドライバ1509に対して所定の走査速度、距離、往
動、復動、所定の露光走査になる様に情報が与えられる
(S4)。具体的には図8(b)の例においてa<b、
c>dなので、回転モードとなる。従って、c/b倍に
なる様にモータ405、蛍光灯404が制御されるので
ある。
【0032】又、CPU1501はカセット206〜2
08の用紙有り無しセンサの検知も行っていて、CPU
1501がカセットの紙無しを検知すると給紙カセット
を変えるとともに入力画像に対して出力画像を回転する
制御も行っている。具体的には、例えば複写装置にて、
A4サイズとA4Rサイズのカセットを有し、A4サイ
ズのコピーを行っている時、A4サイズの用紙がなくな
ったら、A4Rサイズのカセットに切り換えてコピーを
続けるという動作をとる。
【0033】〔ブロック切出部の説明〕図10及び図1
6はブロック切出部304のブロック図である。
【0034】ブロック切出部304は、画像処理部30
3より送られて来る画像を量子化に適した4×4のブロ
ックに切出す部分である。
【0035】ビデオクロック1250を図示しないC
PUの制御により書込クロック1227を生成する分周
器1260、書込クロック1227でカウントするする
書込アドレスカウンタ1201、ビデオクロック12
51を図示しないCPUの制御により読出クロック12
28を生成する分周器1261、読出クロック1228
でカウントする読出アドレスカウンタ1202、読出ク
ロック1228を4分周する1/4分周器1203、ア
ドレスマルチプレクサ1204、ラインバッファ〜
1205〜1212、画像データ1229(赤黒ビット
1ビットを含む)をシリアルパラレル変換するシリアル
パラレル変換部1213、セレクタ〜1214〜1
217、セレクタ〜1218〜1221、画像デー
タ〜をシリアルパラレル変換するシリアルパラレル
変換部1222、赤黒データ〜をシリアルパラレル
変換するシリアルパラレル変換部1223、加算器12
24、比較器1225を有する。
【0036】図11、図12はブロック切出部304の
タイミングチャートである。
【0037】タイミングチャート図11において、WV
SYNCは書込み全画像有効区間、CCDVEはCCD
における主走査一ラインの画像有効区間、Select
1、Select2はCCDVE4ケごとに変化する信
号、CCDCLKはCCDの画像クロック、D1〜D4
は画像データであり、D1→D2→D3→D4の順にC
CDCLKの1周期分だけ遅れている。iBCLKはC
CDCLKを4分周したもので、書込クロック1227
である。D5は、D1→D4をiBCLKの立上がりで
ラッチしたものであり、図中d1〜d4の値が同時にラ
ッチされる。
【0038】タイミングチャート図12において、D6
〜D9は画像データ、書込クロックWCLKはiBCL
Kを4分周したものであり、WCLKの立上がりでD6
〜D9をラッチしたものがD10であり、4×4のブロ
ック中の画素がWCLKのタイミングで同時にラッチさ
れる。
【0039】ブロック切出部304では、画像データを
4×4のブロック化して量子化部305に出力すること
と、4×4のブロックの赤黒判定を行っている部分であ
る。以下にそれぞれについて説明を加える。
【0040】画像データライトは次の様に行われる。
【0041】〔1〕1ラインずつ送られてくる7ビット
/画素(赤黒ビット1ビットを含む)の画像データをシ
リアルパラレル変換部1213でシリアルパラレル変換
して、セレクタ〜セレクタ1214〜1217に送
る。シリアルパラレル変換は図11のD1〜D5の様に
行われる。すなわち、D1のタイミングで入力された画
像データがD5のタイミングで同時に4本出力される。
【0042】〔2〕シリアルパラレル変換された画像デ
ータは、セレクタ〜1214〜1217でラインバ
ッファ〜1205〜1208、又は、ラインバッフ
ァ〜1209〜1212に送られる。
【0043】セレクタの制御信号はSelect1であ
る。この信号が1の時にはラインバッファ〜120
5〜1208に、0の時にはラインバッファ〜12
09〜1212に書き込みが行われる。
【0044】〔3〕結果としてラインバッファへの書き
込みは図14の様に行われる。つまり、4ラインずつ4
つのデータが4つ置きに書き込まれる。この方式を採る
ことにより、高速のビデオクロック(CCDCLK)を
もつものも1/4の周波数で書き込みを行うことができ
る。
【0045】〔4〕ラインバッファの書き込みのアドレ
ス制御は書込アドレスカウンタ1201及びアドレスマ
ルチプレクサ1204で行われる。この制御信号もSe
lect1である。この信号が1の時は1230が12
33、1231が1232に、0の時は1230が12
32に、1231が1233に出力される。
【0046】〔5〕画像を拡大する時は、分周器126
0にて書込クロック1227を間引くことにより行って
いる。例えば、拡大200%の時は、図15(b)に示
すごとくビデオクロック1を100%のクロック(a)
に対して2つに1つ間引き、ビデオクロック2を100
%のクロック(a)のままになる様にCPUにより制御
すればよい。
【0047】次に画像データリードについて述べる。
【0048】〔1〕読出アドレスカウンタ1202が示
すアドレスのデータがラインバッファ〜1205〜
1208又はラインバッファ〜1209〜1212
からセレクタ〜1218〜1221に読み出され
る。
【0049】〔2〕セレクタ〜1218〜1221
でラインバッファ〜1205〜1208、又はライ
ンバッファ〜1209〜1212のデータのどちら
かがセレクトされる。この制御信号はSelect2で
ある。この信号が0の時にはラインバッファ〜12
09〜1212のデータが、1の時にはラインバッファ
〜1205〜1208のデータがセレクトされる。
【0050】セレクトされた画像データのビット構成は
画像データ6ビット、赤黒ビット1ビットである。
【0051】〔3〕それぞれ6ビットの画像データ〜
をシリアルパラレル変換部1222にてシリアルパラ
レル変換して4×4ブロックで出力する。シリアルパラ
レル変換は図12のごとく行われる。すなわち、D6の
タイミングで入力された画像量はD10のタイミングで
16画素同時に出力される。
【0052】〔4〕画像を縮小する時は拡大の時と逆に
分周器1261にて読出しクロック1228を間引くこ
とにより行っている。例えば、縮小50%の時は図15
(c)に示すごとくビデオクロック1を100%のクロ
ックのまま、ビデオクロック2を100%クロック
(a)に対して2つに1つ間引く様にCPUにより制御
すればよい。
【0053】一方、4×4ブロックの赤黒判定は図16
の構成により以下の順で行われる。
【0054】〔1〕画像データの赤黒データ〜赤黒デ
ータを図12のごとくシリアルパラレル変換して図1
3の様な4×4のブロックを作る。
【0055】〔2〕4×4のブロック中の1の数を加算
器1224で加算し、比較器1225で予め定められた
スライスレベル1235と比較して2値出力され、4×
4の各ブロックに対して1ビットの赤/黒情報1237
が得られる。
【0056】量子化部305のブロック図を図17に示
す。
【0057】ブロック切出部304より送られた各ブロ
ックについて1ビットの赤情報はそのままメモリ部20
2へ送られる。一方、ビデオ信号X1〜X16について
は、統計量計算器1601において、6ビットの平均値
M、4ビットの標準偏差σが以下の式のとおり計算され
る。
【0058】
【外1】
【0059】1602は正規化器で、X1〜X16をMと
σで以下の式で正規化する。
【0060】Zi=(Xi−m)/σ (i=1〜16) 正規化されたZ1〜Z16は、ベクトル量子化器1603
によって14ビットの符号Qに量子化される。
【0061】M(6ビット)はブロック内の直流情報、
σ(4ビット)は交流情報、Q(14ビット)は位相情
報で、Rと共に計25ビットのデータとしてメモリ部2
02へ送られる。
【0062】図18は像形成部308の構成図である。
【0063】図18において、2301は赤レーザ用の
パルス巾変調回路、2302は黒レーザ用パルス巾変調
回路、2303は赤レーザ用レーザドライバ、2304
は黒レーザ用レーザドライバ、2305は赤用半導体レ
ーザ、2306は黒用半導体レーザ、2307は赤用ス
キャナ、2308は黒用スキャナ、2309は赤用f−
θレンズ、2310は黒用f−θレンズ、2311は反
射ミラー、2312は感光ドラム、2313は赤用現像
器、2314は黒用現像器である。
【0064】次に、図18における赤レーザ、黒レーザ
の感光ドラム画像形成について述べる。
【0065】〔1〕赤レーザ 赤信号復号部から送られてくる赤ビデオ信号は、赤レー
ザ用のパルス巾変調回路2301にて、D/A変換、そ
してパルス巾変調される。
【0066】上記パルスは赤レーザ用レーザドライバ2
303にて赤用半導体レーザ2305を駆動する信号に
変換される。
【0067】赤用半導体レーザ2305により発生する
レーザビームは赤用スキャナ2307、f−θレンズ2
309、反射ミラー2311を通り、感光ドラム231
2上にスポット状の焦点を結ぶ。
【0068】〔2〕黒レーザ 一方、黒信号復号部から送られてくる黒ビデオ信号は、
黒レーザ用のパルス巾変調回路2302にて、D/A変
換、さらにパルス巾変調される。
【0069】上記パルスは黒レーザ用レーザドライバ2
304にて黒用半導体レーザ2306を駆動する信号に
変換される。
【0070】黒用半導体レーザ2306により発生する
レーザビームは黒用スキャナ2308、f−θレンズ2
310を通り、感光ドラム2312上にスポット状の焦
点を結ぶ。
【0071】ここで黒レーザビーム結像点と赤レーザビ
ーム結像点は空間的にずれているためlをこの空間的な
ずれ、vをプロセススピードとすれば、図19に示す様
に2色のビデオ有効区間には時間的にずれ(l/v)が
ある。これは図18においてビデオ信号入力部では赤ビ
デオが入力してl/v後に黒ビデオが入力すること、ま
た感光ドラム上では2つのビーム照射距離がlあること
にあたる。以上の様にして赤黒同時書き込みが行われ
る。レーザビーム照射後、赤レーザは赤現像器で、黒レ
ーザは黒現像器で現像(図18は赤現像器で「Red」
を現像、黒現像器で「Black」を現像した所を示し
ている)、そして転写、定着を経てコピーが得られる。
【0072】図20にメモリ部202の構成を示す。
【0073】メモリ部202は、リーダー部201の量
子化部305より送られて来る合計25ビットの符号化
された画信号をとり込み、メモリ素子に書き込むと同時
にメモリ素子から読出した赤と黒の2系統の信号をプリ
ンタ部204へ送出する。このときに前述したCPU1
501の指示に従って、画像の回転等の処理を行う。
【0074】メモリ部202は、書込みアドレスアップ
カウンタ1701、1702、読出しアドレスアップダ
ウンカウンタ1703、1704、1705、エクスチ
ェンジャ1706、1707、1708、1709、1
710、1711、セレクタ1712、1713、17
14、1715、1716、1718、ORゲート17
19、及びメモリ素子1723、1724、1725、
1726より成る。
【0075】エクスチェンジャ1706、1707、1
708、1709、1710、1711はいずれもS=
0のときp1→q1、p2→q2をセレクトし、S=1のと
きはp1→q2、P2→q1をセレクトする。また、セレク
タ1712、1713、1714、1715、171
6、1717、1718、はいずれも、S=1のときに
aの側をセレクトし、S=0のときbの側をセレクトす
る。
【0076】1701は書込み用の主走査アドレスカウ
ンタであり、書込みクロック(WCLK)により、カウ
ントアップし、書き込み主走査信号区間(WVE)が
“0”となった点でクリアされる。
【0077】1702は、書込み用の副走査アドレスカ
ウンタであり、WVEでカウントアップし、書込み副走
査信号区間(WVSYNC)が“0”となった点でクリ
アされる。
【0078】カウンタ1701及びカウンタ1702
は、リーダー部201よりの同期信号(WCLK、WV
E、WVSYNC)及びCPUよりカウンタのプリセッ
トデータ(WD1、WD2)を受けて、それぞれ書き込み
の為の主走査アドレス及び副走査アドレスを発生し、エ
クスチェンジャ1706に送られる。
【0079】カウンタ1703、1704及び1704
はプリンタ部204よりの同期信号(RCLK、RVE
(R)、RVSYNC(R)、RVE(B)、RVSY
NC(R))CPUよりカウンタのプリセットデータ
(RD1、RD2)、及びカウンタのアップ/ダウン切替
信号(RnD1、RnD2)を受けて、それぞれ読出しの
為の赤/黒共通の主走査アドレス、赤画像の副走査アド
レス及び黒画像の副走査アドレスを発生し、セレクタ1
707、1708に送られる。
【0080】エクスチェンジャ1706では、メモリに
書き込む際に主走査/副走査の入れ替えを行う。すなわ
ちCPUからの信号WROT=0のときは、副走査アド
レスが上位アドレスとなり、主走査アドレスを下位アド
レスとして、リードアドレス1720を作成し、WRO
T=1のときは主走査アドレスが上位アドレスとなり副
走査アドレスを下位アドレスとして、リードアドレス1
720を作成する。
【0081】同様に、エクスチェンジャ1707、17
08においては、メモリ読出し時の主走査/副走査の入
れ替えを行う。すなわちCPUからの信号RROT=0
のときは、赤画像信号読出し及び黒画像信号読出し共
に、副走査アドレスを上位アドレスとし、主走査アドレ
スを下位アドレスとして、赤画像リードアドレス172
1及び黒画像リードアドレス1722を作成する。具体
的にはWROT、RROTは図21に示すごとく制御し
ている。
【0082】エクスチェンジャ1709及びセレクタ1
712は、M0とM1に書込み、M2とM3より読出すか、
あるいはM0とM1より読出し、M2とM3に書込むかの制
御信号(BSL)により1720及び1722を切りか
える。
【0083】エクスチェンジャ1710は、ブロックラ
インが奇数番目であるか偶数番目であるかを判定し、M
0とM1の切りかえ及びM2とM3との切りかえを行うため
に、p1に入力されるべきアドレスの下位1ビットが0
か1かによって切りかえられる。すなわち、一ブロック
ラインごとに切り換えられる。
【0084】1713及び1714は、データ書込み時
におけるメモリの選択のためのセレクタで、1716、
1718はデータ出力のためのセレクタでそれぞれ赤用
画信号、黒用画信号として、伸張部へ送られる。セレク
タ1715はリーダ部よりの画信号をM0とM1、あるい
はM2とM3に振り分けるセレクタである。
【0085】ここで回転をする、しないと論じているの
はあくまでもデフォルトモードの話であり、操作部の設
定により、回転モードを打ち消すことはWROT、RR
OTを用いて簡単にできる。
【0086】図19は画像メモリにおける読み出し及び
書き込みの状態を示す図である。メモリ素子は1723
(M0)、1724(M1)、1725(M2)、172
6(M3)の4つのバンクに分けられ、それぞれ独立に
アドレス指定、及び切り替えを行うことができ、また、
0、M1に書込み中にM2、M3より読出しをすること、
及びM2、M3に書込み中にM0、M1より読出しをするこ
とができる構成をとり、複数の原稿よりコピーを得る場
合のコピー効率を上げることができる。
【0087】次に他の実施形態例を示す。この実施形態
例は自動原稿給紙装置(以下ADF)を備えた装置に
て、原稿サイズ混在のものをオート変倍する時の例であ
る。ここではA3、A4サイズ混在原稿をA3サイズに
オート変倍する場合を考える。ほとんどが前述の実施形
態例と同様であるので、異なる部分のみ説明を加える。
異なる点はADFを積んでいるという点と原稿一枚ごと
に原稿サイズ検知を行い、それにより、入力画像に対
し、出力画像を回転させるかどうか決める点の2点であ
る。
【0088】図22は読取部の断面図である。この図は
図3とほとんど同じである。異なる所は402及び20
01〜2003である。
【0089】402はADFであり、原稿置場399に
置かれた原稿を次々に給紙する。2001〜2003は
原稿のサイズを検知する手段の一例である。2001は
蛍光灯及びミラー、2002は結像レンズ、2003は
CCDである。この装置により、主走査方向はCCD2
003の出力のどこからどこまでがスレショールドレベ
ルを越えるかにより、サイズを認識する。つまり、図2
3(a)の斜線の大きさをCPUにより計算することに
より求まる。
【0090】一方、副走査方向は、図23(b)のごと
く原稿が横切る時間をCCD2003の中から選択され
たセンサにて観測することによって求められる。例え
ば、紙が副走査方向に速度v0で給紙している時
【0091】
【外2】 を計算することにより求められる。
【0092】図24はコントロール部の説明図であり、
図6に対応している。図6と異なる所はADFに関する
所(402、15.12)、原稿サイズ検知15.13
及びデジタイザ(1503、1504)以外の3点であ
る。
【0093】この時のコントロールもアルゴリズム図7
に従って動作する。少し異なるのはS1、S2で、操作
部のモード及び原稿サイズ検知の情報より回転するか否
かを決めている。具体的には原稿サイズがA3の時は回
転しないで出力、A4サイズの時は回転して出力する様
にする。
【0094】これにより従来A3、A4混在原稿をA3
にオート変倍する時、図25(a)の様にA4原稿をA
3サイズ記録材の搬送方向に合わせてADFにセットし
なければならなかったが、(b)の様にA4原稿を記録
材の搬送方向を考慮せずに置いても実現できる様になっ
た。
【0095】以上説明した実施形態例構成により、次の
〜の効果を得ることができる。
【0096】スループット向上 図26を→で行った時、原稿のスキャンにかか
る時間が短くなるため、スループットが向上する。 図26を→で行った時、出力原稿の副走査方向
が短くなり、スループットが向上する。
【0097】操作性向上 入力画像、出力画像、それぞれの長さに応じて自動的に
主走査と副走査を逆にして出力するため、オペレータの
走査ミスが軽減し、操作性向上につながる。
【0098】原稿サイズ混在の原稿をADF、RDF
等を用いてオート変倍モードで行った時に主走査方向の
長さの差違により生じる原稿の斜行を防ぐことができ
る。
【0099】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によると、入
力した画像信号及び該画像信号の処理内容を示す付加情
報に基づき画像を記録させようとした記録材がなかった
場合でも該記録材と同じサイズであって方向の異なる記
録材に記録させるべく、入力した所定単位毎の画像信号
及びその所定単位毎の画像信号に対する画像の記録位置
毎の処理内容を示す付加情報をそれぞれ対応付けた組み
合わせを複数記憶する記憶手段への画像信号及び付加情
報の両方に関するアクセスを制御することにより、記録
の際に高度な処理を施す場合であっても画像の回転を行
って画像の記録を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理装置の外観図である。
【図3】読取部302の断面図である。
【図4】読取部302の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図5】赤判定回路424における判定方法を説明する
図である。
【図6】コントロール部320の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】CPU1501による制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】入力した画像を変倍して出力する処理例を示す
図である。
【図9】各モードにおける判定例を示す図である。
【図10】ブロック切出し部304の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図11】ブロック切出し部304の動作タイミングチ
ャートを示す図である。
【図12】ブロック切出し部304の動作タイミングチ
ャートを示す図である。
【図13】赤黒データからなる4×4のブロックを示す
図である。
【図14】ブロックの切出し例を説明する図である。
【図15】ブロック切出し部304の動作タイミングチ
ャートを示す図である。
【図16】ブロック切出し部304の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図17】量子化部305の概略構成を示すブロック図
である。
【図18】像形成部308の構成図である。
【図19】メモリへの書き込み及び読み出しの動作を説
明する図である。
【図20】メモリ部202の概略構成を示す回路ブロッ
ク図である。
【図21】各モード毎の制御信号例を示す図である。
【図22】他の実施形態例に係る読取部の断面図であ
る。
【図23】原稿検知の例を説明する図である。
【図24】他の実施形態例に係るコントロール部の概略
構成を示すブロック図である。
【図25】搬送された原稿の画像を入力しセットされた
記録材に記録出力する処理例を示す図である。
【図26】入力した画像を処理して出力する処理例を示
す図である。
【符号の説明】
201 リーダ部 202 画像メモリ部 204 プリンタ部 301 赤/黒2色原稿 302 読取部 303 画像処理部 304 ブロック切出部 305 量子化部 306 赤画像伸張部 307 黒画像伸張部 308 像形成部 309 出力画像 320 コントロール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−148275(JP,A) 特開 昭61−177067(JP,A) 特開 平2−46065(JP,A) 特開 平2−121863(JP,A) 実開 昭64−11058(JP,U) 実開 平2−44063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/387 H04N 1/00 G03G 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号及び該画像信号の処理内容を示
    す付加情報を入力する入力手段と、 前記入力手段で入力した画像信号及び付加情報に基づい
    て記録材収納部にセットされた記録材上に画像を記録す
    る記録手段と、 前記入力手段によって入力される画像信号に対して回転
    処理を行って前記記録手段に供給する回転手段と、 前記回転手段の動作を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は前記回転手段による回転処理を行うこと
    なく前記記録手段により記録可能な記録材が記録材収納
    部にセットされていない場合、該記録材と同じサイズで
    あって記録材収納部にセットされた方向の異なる記録材
    に記録させるべく前記回転処理を行わせ、 前記回転手段は前記入力手段で入力した所定単位毎の画
    像信号及びその所定単位毎の画像信号に対する前記記録
    手段で記録される際の画像の記録位置毎の処理内容を示
    す付加情報をそれぞれ対応付けた組み合わせを複数記憶
    する記憶手段を含み、画像の回転を行うために画像信号
    及び付加情報の両方に関する前記記憶手段へのアクセス
    を制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段で入力される付加情報は画
    像信号に基づき前記記録手段で画像を記録させる際の各
    画素単位毎の記録色を表す情報であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記回転手段は画像の回転を行うために
    画像信号及び付加情報の前記記憶手段への書き込みの制
    御又は前記記憶手段からの読み出しの制御を行うことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
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