JP3004825B2 - メモリー装置 - Google Patents

メモリー装置

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JP3004825B2 JP4260266A JP26026692A JP3004825B2 JP 3004825 B2 JP3004825 B2 JP 3004825B2 JP 4260266 A JP4260266 A JP 4260266A JP 26026692 A JP26026692 A JP 26026692A JP 3004825 B2 JP3004825 B2 JP 3004825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリー装置、特に走
査型トンネル顕微鏡の原理を応用したメモリー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、導体の電子構造を直接観察できる
走査型トンネル顕微鏡(以後、STMと略す)が開発さ
れ[G.Binning et al.Phys,Re
v,Lett,49,57(1982)]、単結晶、非
晶質を問わず、実空間像の高い分解能の測定ができるよ
うになった。
【0003】STMは、金属の探針と導電性物質間に電
圧を加えて1nm程度の距離まで近づけるとトンネル電
流が流れることを利用している。この電流は両者の距離
変化に非常に敏感である。トンネル電流を一定に保つよ
うに探針を走査することにより実空間の全電子雲には関
する種々の情報をも読み取ることができる。
【0004】従って、STMの原理を応用すれば、十分
に原子オーダー(サブナノメートル)での高密度記録再
生を行なうことが可能である。例えば、特開昭61−8
0536号公報に開示されている記録再生装置では、電
子ビーム等によって媒体表面に吸着した原子粒子を取り
除いて書き込みを行い、STMによりこのデータを再生
している。
【0005】記録層として電圧電流のスイッチング特性
に対してメモリ効果を持つ材料、例えば、パイ電子系有
機化合物やカルコゲン化合物類の薄膜を用いて、記録,
再生をSTMで行なう方法が提案されている[特開昭6
3−161552号公報、特開昭63−161553号
公報]。この方法によれば、記録のビットサイズを10
nmとすれば、1 Tera bit/cm2 もの大容
量記録再生が可能である。
【0006】前記プローブの形成方法として半導体製造
プロセス技術を用い、1つの基板上には微細な構造を作
る加工技術(K.E.Peterson,“Silic
onas a Mechanical Materia
l”,Proceeding of IEEE,70
巻,420頁,1982年)を利用し、かかる手法によ
り構成したSTMが特開昭61−206148号公報に
提案されている。
【0007】また、特開昭62−281138号公報に
は、前記特開昭61−206148号公報に開示された
ものと同様の舌状部をマルチに配列した変換器アレイを
備えた記録装置が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の走査型
トンネル顕微鏡の原理を応用したメモリー装置におい
て、記録速度を高めるためには電圧印加可能な探針の数
を増加させるといった方法が考えられる。しかしなが
ら、単純に探針の数を増加させていくと、各々の探針に
付随する電気系の素子数及び配線数が膨大になり、装置
全体が大型化してしまい大量生産に適さなくなるという
問題があった。特に、ビットの状態を“0”または
“1”のデジタル信号として記録するデジタル式のメモ
リーの装置においてセンサーからのアナログ情報にもと
づいて情報の記録を行なう場合、A/D変換器を用い
て、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要があ
り、電気系の素子数及び配線数が増加するという問題が
あった。特に、センサー数が増加すると、A/D変換器
を構成するための素子数及び配線数が膨大になるという
問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、電気系の素子数及び配線数の少ないセンサー付き
の大容量小型メモリー装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
探針と、該探針と対向配置した記録媒体と、該記録媒体
と前記探針との間に電圧を印加する手段を有し、該探針
と記録媒体間の距離に依存する各種の相互作用を検出し
ながら、該探針を記録媒体表面に沿って相対的に走査す
る走査型トンネル顕微鏡の技術を利用したメモリー装置
において、スイッチングしきい値が互いに異なる条件と
なる複数の探針と、外部刺激に応じてアナログ電気信号
を供給する手段を有し、前記スイッチングしきい値が互
いに異なる条件となる複数の探針と前記記録媒体間に前
記アナログ電気信号に応じた電圧を印加することによっ
て、互いに異なるスイッチングしきい値に比べて、前記
アナログ電気信号に応じた電圧が大きいか小さいかによ
り、記録ビットが形成されたりされなかったりする現象
を生じさせ、前記アナログ電気信号に応じたビットパタ
ーンが記録媒体上に形成されるようにしたものである。
【0011】
【作用】記録媒体に対向して並設した複数の探針につい
て、それぞれ、スイッチングしきい値が互いに異なる条
件に構成し一方、記録すべき情報をアナログ信号に変換
し、このアナログ信号によって、記録媒体とスイッチン
グしきい値が互いに異なる各探針との間に印加する電圧
を制御することで、記録媒体にはアナログ電気信号に応
じたビットパターンが形成されることになる。
【0012】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の第1の実施例の構成を表す図である。
同図において、1は複数の探針であり、2は該探針と対
向配置した記録媒体であり、3は平面状電極であり、4
は該探針1により電圧を印加するための電圧印加手段で
ある。また11は記録媒体2および平面状電極3を配置
した基板であり、12,13は探針1を記録媒体2の表
面に沿って相対的に走査する手段であり、記録媒体表面
に略平行な平面であるところのx−y平面に対して各
々、x方向およびy方向の走査手段である。また、14
は上記x−y平面に垂直なZ−方向の粗動手段である。
また、15は探針1を配置したカンチレバーであり、上
記x−y平面に垂直なZ−方向の微動手段である。ここ
で、カンチレバー15は、例えば金属/酸化亜鉛/金属
/酸化亜鉛/金属なる圧電体と金属とのサンドイッチ構
造を持つものである。また、16はカンチレバー15の
支持台であり、17はカンチレバー15及び支持台16
の作成基板である。また、21は探針1と記録媒体2間
の距離に依存する各種の相互作用を検出する手段であ
り、例えば探針1と記録媒体2間に流れるトンネル電流
を検知する手段である。また、22は比較器であり、2
3はローパスフィルターであり、24はゲインアンプで
ある。すなわち、実施例における探針1のZ−方向の制
御手段は、検知手段21で検知したトンネル電流と相異
なる各目標電流値A1〜A3とを比較器22で比較し
て、その差に比例した量をローパスフィルター23でノ
イズの可能性の高い高周波成分を除去したのち、ゲイン
アンプ24で適当に増幅してカンチレバー15に供給
し、カンチレバー15でZ−方向の微動量をフィードバ
ック制御するものである。このフィードバック制御は、
相異なる目標電流値に等しい各トンネル電流が得られる
ように、各探針と記録媒体との各距離を一定に保つ制御
を行なう。また、25は情報の読み出し時に用いるロー
パスフィルターであり、26はシステムを制御するマイ
コンである。また、5は外部刺激に応じてアナログ電気
信号を供給する手段、例えば、外部刺激をアナログ電気
信号に変換するセンサーであり、ここでは例えば、位置
センサーを用いた。ここで位置センサー5は上部抵抗シ
ート31と柔軟な下部シート電極33をスペーサー32
を介して対峙させ、端部に電極端子34,35をもうけ
た構成を有する。また外部刺激は先端が尖ったプラスチ
ック製の棒6による圧力である。すなわち位置センサー
5は、プラスチック棒6が指し示した位置で柔軟な下部
シート電極33が上部抵抗シート31に接触し、指し示
した位置に対応した抵抗値で示すセンサーである。また
36は一種の可変抵抗である位置センサー5に直列に接
続された抵抗値R1の抵抗素子である。ゆえに、端子3
7には電圧印加手段4により印加される電圧の分圧が、
位置センサーの抵抗値に対応して得られる。よって、セ
ンサー5は、位置に関係した外部刺激を位置に関係した
アナログ電気信号に変換する機能をもち、複数の探針1
と記録媒体2間に位置に関係したアナログ電気信号を印
加することができる。また、記録媒体としてはポリイミ
ドのLB膜をもちいた。
【0013】次に、実施例1の特徴であるスイッチング
しきい値が互いに異なる条件となる複数の探針について
説明する。図1に示した各目標電流値A1〜A3を互い
に異なる値に設定することにより、トンネル電流が互い
に異なる電流値となるべくフィードバック制御される複
数の探針1となる。そして記録媒体がポリイミドLB膜
の場合、トンネル電流が各目標電流値と等しくなるよう
にフィードバック制御した状態で、パルス幅が0.5s
ec程度の書き込み用の三角波を印加した時に形成され
る記録ビットのしきい値は目標電流値が小さい程、大き
くなる傾向があることを見出した。
【0014】図2は、ポリイミド2層膜について各探針
の各トンネル電流が一定となるようにフィードバック制
御した状態で、パルス幅が0.5sec程度の三角波を
印加した時に形成される記録ビットの直径の印加ピーク
電圧に対する値を示す測定データである。同図において
目標電流値が、それぞれ 10nAの場合には、スイッチングしきい値Vthは、
2.9Vであり、1nAの場合には、スイッチングしき
い値Vthは、3.3Vであり、100nAの場合に
は、スイッチングしきい値Vthは、3.7Vであっ
た。ゆえに、図1に示した各目標電流値A1〜A3を互
いに異なる値に設定することにより、トンネル電流が互
いに異なる電流値となるべくフィードバック制御された
複数の探針1となることが示された。ただし図2はポリ
イミド材料として次式、
【0015】
【化1】 で表されるフッソ系のポリイミドの前駆体を水面上に展
開し表面圧を25mN/mに保ちながら基盤を水面に対
して垂直に下方向および上方向に移動させて2分子膜を
形成させたのちに乾燥させその後、電気炉中で300℃
で焼成しイミド化させたポリイミド2層膜についての測
定結果である。ただし、平面状電極3としてはマイカ基
盤11上にエピタキシャル成長させたAu電極を用い
た。
【0016】いま、図1に示した3つの探針に対する目
標電流値に対応するスイッチングしきい値をVth、電
圧印加手段4により印加される書き込み用の三角波パル
スのピーク電圧をVinp、抵抗素子36の抵抗値をR
1、位置センサーの抵抗値をR2とすると、一般的に Vinp*R1/(R1+R2)=Vth なる関係を満たす位置センサの抵抗値R2で、はじめて
記録媒体にビットが形成されることになる。
【0017】さらに、具体的に説明すると例えば、図1
に示した3つの探針に対する目標値A1=100pA,
A2=1nA,A3=100pAとして、 0Ω≦R2≦4.0kΩ なる可変範囲をもったR2に対して Vinp=3.8V,R1=10kΩ とすると 0Ω≦R2<0.3kΩで0個のビットが形成され、
0.3kΩ≦R2<1.5kΩで1個のビットが形成さ
れ、1.5kΩ≦R2<3.1kΩで2個のビットが形
成され、3.1kΩ≦R2<4.0kΩで3個のビット
が形成されることとなる。それゆえ、位置センサーの抵
抗値R2に応じてビット数が異なって形成されることに
なる。すなわち位置センサーの抵抗R2の抵抗変化に応
じて位置センサーの位置に関する情報が記録媒体上にデ
ジタル信号として符合化されることがわかる。
【0018】図3は、連続的な記録を行なう場合の印加
電圧のタイムチャート例を示す図であり、同図におい
て、Vinは電圧印加手段4による電圧信号であり、V
xはx−方向移動手段12を駆動するために印加する駆
動電圧信号、Vyはy−方向移動手段13を駆動するた
めに印加する駆動電圧信号をしめす。実施例1の駆動法
は、図3に示したようにVinがオフセットバイアスを
有する信号であって三角波パルスからなる書き込み期間
部と間隔△Tの休止期間部からなり、Vinの休止期間
はVxまたはVyを変動させ探針の記録媒体に対するア
クセス位置を変化させるための期間である。このよう
に、Vin,Vx,Vyを印加しながらプラスチック棒
6で、入力を続けることにより、プラスチック棒の移動
に関する軌跡をサンプリングし、記録媒体にデジタルパ
ターンとして記録することができる。ただし図3におい
て、例えばオフセットバイアスを0.1Vとしパルス幅
を0.5sec、パルスピーク値を3.8Vの三角波パ
ルスとし、その間隔△Tを0.5secとした。
【0019】また、例えば、図1と同様に作成されたメ
モリー1組のメモリー装置において、1組の位置センサ
ーを直交させて配置しそれぞれの位置をX軸座標、Y軸
座標に対応させるとプラスチック棒の移動に関する軌跡
(X,Y)がサンプリングされて、記録媒体にデジタル
記録される。すなわち、本発明によって、文字や図形の
入力が、鉛筆書きと同じ要領でできる小型大容量メモリ
ーが実現される。 実施例2 図4は、実施例2の構成を示す図であり、実施例2で
は、互いに異なる抵抗値をもった抵抗体61を直列接続
した複数の探針1bを用いてスイッチングしきい値が互
いに異なる条件となる複数の探針1bを実現したこと、
および外部刺激をアナログ電気信号に変換するセンサー
として、光照射によって抵抗値の変化する光センサー6
2を用いることを除いて、実施例1と同様である。ただ
し、図4では、特に回転ローラー67及び、光照射手段
63を有する画像入力装置への応用例をしめした。
【0020】同図において1bは複数の探針であり、2
bは該探針と対向配置した記録媒体であり、3bは分割
された平面状電極であり、4bは探針1bにより電圧を
印加する手段である。また11bは記録媒体2および平
面状電極3を配置した基板であり、平面状電極3は該基
板に設けられたスルーホール68によって裏面に配置さ
れた光センサー62および抵抗素子36bに接続されて
いる。また、12b,13bは探針1bを記録媒体2の
表面に沿って相対的に走査する手段であり、記録媒体表
面に略平行な平面であるところのx−y平面に対して各
々x方向およびy方向の走査手段である。また、14b
は、上記X−Y平面に垂直なZ−方向の粗動手段であ
る。また、15bは、互いに異なる抵抗値をもった抵抗
体61を直列接続したことを特徴とするしきい値が互い
に異なる条件となる探針1bを配置したカンチレバーで
あるとともに、上記X−Y平面に垂直なZ−方向の微動
手段である。また図5は、互いに異なる抵抗値をもった
抵抗体61を直列接続したことを特徴とするしきい値が
互いに異なる条件となる探針1bを配置したカンチレバ
ーの詳しい構造を示す図であり、71は上金属電極であ
り、72は第一の酸化亜鉛層であり、73は中金属電極
であり、74は第二の酸化亜鉛層であり、75は下金属
電極であり、カンチレバーが金属/酸化亜鉛/金属/酸
化亜鉛/金属なる圧電体と金属とのサンドイッチ構造を
持つことを示す。また、16bはカンチレバー15bの
支持台であり17bは15b及び16bの作成基板であ
る。また、21bは探針1bと記録媒体2b間にながれ
るトンネル電流を検知する手段の初段アンプを模式的に
示したものであり、図4において、わかりやすくするた
めに図1で示した比較器22、ローパスフィルター2
3,25、ゲインアンプ24等のフィードバック系につ
いては、省略した。また、26bはシステムを制御する
マイコンである。
【0021】実施例1と同様に36bは一種の可変抵抗
である光センサー62に直列に接続された抵抗値R1の
抵抗素子である。ゆえに端子37bには電圧印加手段4
bにより印加される電圧の分圧が、光センサーの抵抗値
に対応して得られる。よって、複数の光センサー62は
それぞれの場所における光量に応じたアナログ電気信号
を複数の探針1bと記録媒体2b間に印加することがで
きる。
【0022】さて、実施例1と同様に作成されたポリイ
ミド記録媒体2bに対して、探針1bに接続された抵抗
体61の抵抗値が0Ωの場合について、探針1bと平面
状電極3b間のトンネル抵抗値が1GΩとなるような探
針1bと平面状電極3b間の距離条件において、フィー
ドバック制御を止めて、距離を保持した状態で、0.5
sec幅の三角波を印加した時のビット形成のしきい値
Vorを調べたところ、しきい値Vorが、3.0vで
あった。
【0023】いま、図4に示した抵抗体61のうちで1
つの分割された平面状電極3bに対向配置された3つの
探針に接続された抵抗体61の抵抗値Rp1−3をそれ
ぞれRp1=0Ω,Rp2=50MΩ,Rp3=100
MΩとして、探針1bと平面状電極3b間のトンネル抵
抗値が1GΩとなる探針と平面状電極との距離条件にお
いて、0.5sec幅の三角波パルス電圧を電圧印加手
段4bにより印加するときの対応するスイッチングしき
い値をVthとすると、 Rp1= 0MΩでは,Vth=3.00v Rp2= 50MΩでは,Vth=3.15v Rp3=100MΩでは,Vth=3.30v となる。ゆえに、実施例1と同様に、電圧印加手段4に
より印加される書き込み用の三角波パルスのピーク電圧
をVinp、光センサー62の抵抗値をR2とすると Vinp*Rp/(Rp+R2)=Vth なる関係を満たす抵抗値R2で、はじめて記録媒体にビ
ットが形成されることになる。
【0024】さらに、具体的に説明するとたとえば 50Ω(100ルクスの光照射時)≦R2≦1MΩ(暗
状態) なる可変範囲をもったR2に対して Vinp=3.4V, Rp=10MΩ とすると 0Ω≦R2<0.3KΩで0個のビットが形成され、
0.3KΩ≦R2<0.8KΩで1個のビットが形成さ
れ、0.8KΩ≦R2<1.3KΩで2個のビットが形
成され、1.3KΩ≦R2<100KΩで3個のビット
が形成されることとなる。すなわち、光センサー62の
抵抗R2の抵抗変化に応じて光センサーの検出光量に関
する階調情報が記録媒体上にデジタル信号として符号化
されることがわかる。ここで、高精細な画像情報を扱う
場合は、光センサー62の数が多ければ多いほど、高精
細な情報を記録できるが、この時、アナログ/デジタル
変換を従来の半導体技術に基づく電気回路で、実現しよ
うとすると、素子数が膨大となると同時に、配線が複雑
となりメモリー装置全体が大型化してしまうという問題
があったが、本発明では、光センサーの数を増やして
も、電気系の負担がそれほど増加しないという利点があ
る。
【0025】特に、図4では、白黒写真のような階調情
報をもった2次元画像64に対して、回転ローラ67を
押しあて、光照射手段63で2次元画像64を光照射し
ながら、2次元画像64上で回転ローラをすべらせ、該
回転ローラの回転に同期したパルス電圧を探針1bと分
割平面電極3b間に印加することにより、階調情報を有
する2次元画像情報を簡単に入力できる大容量小型メモ
リー装置が実現できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によりスイ
ッチングしきい値が互いに異なる条件となる複数の探針
と記録媒体間に記録すべきアナログ電気信号に応じた電
圧を印加することにより前記アナログ電気信号に応じた
ビットパターンが記録媒体上に形成されるようになり、
半導体技術によるA/D変換器を用いずに、アナログ信
号をデジタル信号に変換できるようになり、電気系の素
子数及び配線数の増加を抑制したセンサー付きの大容量
小型メモリー装置を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成を示す図。
【図2】ビット形成のしきい値特性を示すグラフ。
【図3】実施例1での記録を行なう場合の印加電圧のタ
イムチャート。
【図4】実施例2の構成を示す図。
【図5】実施例2のカンチレバーの構成を示す図。
【符号の説明】
1,1b 探針 2,2b 記録媒体 4,4b 電圧印加手段 5 位置センサー 6 棒 12,12b,13,13b X−Y走査手段 14,14b Z方向粗動手段 15,15b カンチレバー 21,21b 電流検知手段 26,26b マイコン 36,36b 抵抗体 61 抵抗体 62 光センサー 63 光照射手段 64 2次元画像 65 照射光 66 反射光 67 回転ローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録再生するための記録媒体と、
    該記録媒体に対向して並べて設けた記録再生を行う複数
    の探針と、前記の記録媒体と複数の探針とを相対移動さ
    せる移動走査手段と、前記の記録媒体と複数の探針との
    間に電圧を印加する電圧印加手段及び前記両者の間を流
    れるトンネル電流を検出する各電流検出手段とから成
    り、各トンネル電流が一定となるように各探針・記録媒
    体間をフィードバック制御することを特徴とするメモリ
    ー装置において、 外部刺激に応じてアナログ電気信号を発生する手段を設
    け、上記電圧印加手段より上記複数の探針と上記記録媒
    体との間に上記アナログ電気信号に応じた電圧を印加さ
    せるとともに、上記複数の探針がそれぞれスイッチング
    しきい値が異なる構成であることを特徴とするメモリー
    装置。
  2. 【請求項2】 それぞれスイッチングしきい値が異なる
    複数の探針が互いに異なる抵抗値をもった抵抗体を直列
    接続したものであることを特徴とする請求項1記載のメ
    モリー装置。
  3. 【請求項3】 外部刺激に応じてアナログ電気信号を発
    生する手段が少なくとも一方が柔軟な抵抗体シートとシ
    ート電極とをスペーサを介して対峙させ、端部に電極端
    子を設けた構成を有する位置センサーであることを特徴
    とする請求項1又は2記載のメモリー装置。
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