JP3004299U

JP3004299U - ごみ収集用大形ごみ袋

Info

Publication number: JP3004299U
Application number: JP1994005341U
Authority: JP
Inventors: 昌広有田
Original assignee: 昌広有田
Priority date: 1994-05-17
Filing date: 1994-05-17
Publication date: 1994-11-08
Anticipated expiration: 2000-05-17

Abstract

(57)【要約】【目的】ごみを入れた状態で袋口を容易にかつ確実に
結着封鎖しうるごみ袋を提供する。【構成】ごみ袋本体の袋口部に口紐挿通用の袋部を形
成し、これに口紐を２重のループを形成する態様に挿入
する。そして、上記袋部の対向位に設けた２個所の口紐
引出し口から上記口紐の一部を引出し、これを左右に引
張ることで袋口部を引き締め得るものとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、家庭ごみ等の収集に用いられる合成樹脂フィルム製の大形ごみ袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のごみ袋は、ポリエチレン等の合成樹脂フィルムにより、一般的には幅５０〜８０ｃｍ×高さ６０〜１００ｃｍ程度の平袋状に形成されたものが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の上記ごみ袋においては、ごみを入れた袋を回収ステーションへ出すために袋口を封鎖する場合、袋本体の口縁部を引き寄せて結び合わせることが必要であり、実際上この作業がいささか面倒であるのはもとより、殊に収容物の量が多い場合には、上記結び合わせ操作が困難であり、袋口部を強く引張って結び合わせようとすると、袋本体に破れを生じて内容物の散乱を招くおそれがあるというような難点があった。

【０００４】而して、この考案は、内容物のごみを入れた状態において、簡単な操作で袋口を確実に閉鎖することができる実用上至便な大形ごみ袋を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の目的において、基本的には、合成樹脂フィルムからなるごみ袋本体の袋口部に、口部締結用の口紐が袋口を引き絞り可能な態様に装着されてなるごみ収集用大形ごみ袋を要旨とする。

【０００６】上記の実施において、袋口部に、ごみ袋本体の上端部を折返して端縁を該本体に接合することにより、周方向の少なくとも、一個所に口紐引出し口を有する紐挿通用袋部が形成され、該袋部に口紐が挿入されたものとすることが好ましい。また環状口紐が２重のループを形成する態様に設けられると共に、口紐引出し口が対向位において２つ設けられたものとすることが好ましい。

【０００７】

【作用】

ごみ袋本体にごみを収容したのち、袋口を閉じるさいは、口紐を引き絞って要すれば袋口部周りに巻きつけたのち結び合わせるものとする。口紐を二重のループ状に設けている場合には、該口紐を両手で左右から引張ることにより、袋口部を円滑に閉じ合わせ、かつ引張った紐端を相互に結び合わせることで、容易に袋口を封鎖することができる。

【０００８】

【実施例】

図示実施例において、（１）はポリエチレンその他の軟質合成樹脂フィルムからなるごみ袋本体であり、袋口（２）を形成する上端部が幅３〜５ｃｍ程度の領域範囲に亘って外方に折返され、その折返し部の端縁を袋本体（１）の外面に溶着（３）することにより、口紐挿通用の袋部（４）が形成されている。

【０００９】かつ、この口紐挿通用袋部（４）は、左右の対向位において１対の口紐引出し口（５）（５）を有する。該口紐引出し口（５）（５）は、前記の溶着（３）部を一部欠落させることによって形成されたものであるが、これに限定されるものではなく、袋部（４）の一部を切欠くことによって形成するものとしても良い。

【００１０】口紐挿通用袋部（４）には、袋口部結着用の口紐（６）が挿入されている。この口紐（６）は、帯状の合成樹脂フィルムを幅方向に折重ねた薄い材料が用いられており、袋口部に２重のループを形成する態様に設けられている。即ち、袋口部のまわりを２回巡って、両端を結合した態様に設けられており、図１及び図３に示すように、一方のループ部の一部を口紐引出し口（５）（５）から袋部（４）の外側に引き出しうるものとなされている。

【００１１】上記のごみ袋は、その本体（１）内に所定量のごみを入れたのち、回収ステーションに持ち出す場合には、図１及び図３に示すように口紐（６）の一部を引出し口（５）（５）から外側に指先で引き出し、この引出した紐端部（６ａ）（６ａ）を両手で図３に矢印（Ａ）（Ａ）で示すように互いに反対向きに引張る。

【００１２】すると、袋口部（２）の紐挿入用袋部（４）は全体が均等に引き絞られ閉じられる。そこで、次に、上記紐端部（６ａ）（６ａ）を持って、要すれば袋口部（２）のまわりに巻きつけて袋口を密閉したのち、両紐端部（６ａ）（６ａ）を結び合わせてごみ袋を封鎖する。

【００１３】なお、この考案において、口部締結用の環状口紐（６）は、袋口部に図示実施例以外の他の方法によって装着するものとしても良い。例えば、袋口部（２）の周りに間隔的に孔をあけ、これに口紐を順次内外面をめぐるように挿入して取付けるものとしても良い。

【００１４】

【考案の効果】

この考案によれば、上述のように袋口部に口部締結用の口紐が装着されているので、内容物であるごみを収納した状態での袋口部の密封閉鎖操作を上記口紐を利用して容易かつ確実に行いうる。殊に、収容物が多量に収容されている場合にあっても、袋口部の閉鎖操作を支障なく容易に行うことができ、不本意に袋本体に破れ等を生じるおそれを解消しうる。

【００１５】また、請求項２のように、袋口部に紐挿通用袋部を形成してこれに口紐を挿入する場合においては、袋口部を上記袋部で強化して、持ち運び等の際に手で掴んで持ち易いものとすることができると共に、袋口部を確実に密封状に閉鎖することができ、かつ外観体裁も良好なものとすることができる。

【００１６】更に、請求項３のように口紐を２重にループ状に設けたものとすることにより、口紐の一部を両方から引張ることで袋口部の引き絞り操作を一層容易に行うことができると共に、その紐端部を袋口部まわりに捲回して結ぶ合わせることで、確実な密閉口締め状態を簡易な操作で実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１のII−II線の断面図である。

【図３】図２のIII −III 線に沿う模式的断面図であ
る。

【図４】袋口部を結着封鎖した状態の斜視図である。

【符号の説明】

１…ごみ袋本体２…袋口部３…溶着部４…口紐挿通用袋部５…口紐引出し口６…口紐

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂フィルムからなるごみ袋本体の
袋口部に、口部締結用の口紐が袋口を引き絞り可能な態
様に装着されてなるごみ収集用大形ごみ袋。
【請求項２】袋口部に、ごみ袋本体の上端部を折返し
て端縁を該本体に接合することにより、周方向の少なく
とも一個所に口紐引出し口を有する紐挿通用袋部が形成
され、該袋部に口紐が挿入されてなる請求項１記載のご
み収集用大形ごみ袋。
【請求項３】環状口紐が２重のループを形成する態様
に設けられると共に、口紐引出し口が対向位において２
つ設けられてなる請求項２記載のごみ収集用大形ごみ
袋。